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米国株見通し:下げ渋りか、目先の経済指標を見極め

配信日時:2023/07/10 13:46 配信元:FISCO
*13:46JST 米国株見通し:下げ渋りか、目先の経済指標を見極め (13時30分現在)

S&P500先物      4,424.50(-9.50)
ナスダック100先物  15,130.75(-51.00)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟、NYダウ先物は50ドル安。長期金利は持ち直し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


7日の主要3指数は3日続落。取引中盤にはプラスに浮上する場面もあったが、終盤に失速し、ダウは187ドル安の33734ドルと3日連続で値を下げた。アジアや欧州の株安が波及し、序盤から売り先行。注目の雇用統計は、失業率の低下と平均時給の上昇が金融引き締めを後押しする要因となった。半面、非農業部門雇用者数は低調な内容に。長期金利の失速を受け一部ハイテクは買われたものの、週末に向け売りが強まり、指数を押し下げた。


本日は下げ渋りか。7日の雇用統計を消化する展開で、今月25-26日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)に向け利上げ再開を警戒した売りが先行しそうだ。半面、次の注目材料となる12日の消費者物価指数(CPI)を見極めるムードが広がりやすく、極端な売りは抑制されるだろう。一方、本日発表された中国のインフレ指標はやや悪化し、デフレが意識されている。先行きの不透明感が増すなか、中国政府の経済対策は見込めず、買いは入りづらい。


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