注目トピックス 日本株
タナベ経営 Research Memo(7):2026年3月期に売上高150億円、営業利益18億円を目指す(1)
配信日時:2022/08/09 15:07
配信元:FISCO
■今後の見通し
2. 中期経営計画の概要
タナベ経営<9644>は、2022年3月期から5ヶ年の中期経営計画(2021~2025)「TCG Future Vision 2030」をスタートさせている。同社が従来から強みとしてきた経営戦略の策定(上流)をアップデートするとともに、現場におけるマネジメント実装・オペレーション(中流~下流)もデジタル技術を駆使する「プロフェッショナルDXサービス」として強化し、企業経営を一気通貫で支援できる唯一無二の「経営コンサルティング・バリューチェーン」の構築を進め、成長を加速していく考えだ。
業績数値目標については、最終年度となる2026年3月期に売上高150億円、営業利益18億円、ROE10%、ROA15%を掲げ、2022年3月期実績を起点とした4年間の年平均成長率では、売上高で9.1%、営業利益で18.1%を目標としている。また、収益性についても営業利益率で2022年3月期の8.8%から12.0%に、ROEで同5.4%から10.0%に引き上げていく。付加価値の高いチームコンサルティングサービスを中心に伸ばしていくことで収益性を高めていく戦略だ。コロナ禍前の2015年3月期から2020年3月期までの5年間の年平均成長率は、売上高で3.6%、営業利益で5.3%と堅実な成長を続けてきたが、2020年3月期以降はM&A戦略も取り入れながらDX支援サービスなど成長性の高い分野を取り込んでいくことで、成長を加速していく戦略となっている。
なお、同社は2023年3月期より、新たに「ストラテジー&ドメイン」「デジタル」「HR」「ファイナンス・M&A」「ブランディング&マーケティング」という5つの経営コンサルティング領域、これに「プロモーションツール」を加えた6つのカテゴリーに組み替えている。2026年3月期までに最も売上を伸ばす計画となっているのは「デジタル」領域で、2023年3月期の2,450百万円から5,000百万円と約2倍増を目標としている。全体の増収分の7割弱を「デジタル」領域で稼ぐ計算だ。一方で、「プロモーションツール」については2023年3月期の550百万円から500百万円とほぼ横ばい水準で計画している。各領域の事業環境と売上計画、強化ポイントについては以下のとおり。
(1) ストラテジー&ドメインコンサルティング
「ストラテジー&ドメイン」領域の売上高は2023年3月期の2,750百万円から2026年3月期は3,000百万円、年平均成長率で2.9%と堅実な成長を見込んでいる。同領域は、中長期ビジョンやビジネスモデルの構築、サステナビリティ経営といった経営戦略の策定や、事業別成長戦略の構築等の経営コンサルティングサービスとなり、同社が従前から得意としてきた経営コンサルティング・バリューチェーンの上流部分に該当する。
景気の先行き不透明感が強まるなかでも、企業は中長期ビジョンの構築や人材育成強化、新規事業・サービスの開発、ビジネスモデル変革等のテーマについては重要な経営課題であるとの認識であり、これらの領域におけるコンサルティングニーズは今後も堅調に推移する見通しとなっている。こうした環境下で同社は、DXやM&A、グローバル、サステナビリティ等をテーマとした経営ビジョンの構築や、新規事業開発、ビジネスモデル変革、SDGs等の戦略テーマ及び業種×地域戦略に注力していくことで、チームコンサルティング契約の積み上げを図っていく。
(2) デジタルコンサルティング
「デジタル」領域の売上高は2023年3月期の2,450百万円から2026年3月期は5,000百万円、年平均成長率で26.8%と高成長を見込んでいる。同領域では、ビジネスプラットフォームやデジタルマーケティング(BtoB、BtoC)、ブランディングDX、CXデザイン、採用サイト、アカデミークラウド、ERP&マネジメント、業種別DXCloud、オペレーションDX等の経営に関わるDXビジョンの策定からデジタル実装及び実行推進支援サービスなどを提供する。
ここ数年、経営のDXに取り組む企業が増えているものの、地方でのDXの取り組み状況は首都圏と比べてまだ大幅に遅れており、こうした需要を取り込んでいく。同社が全国10拠点に事業所を展開している強みが生かせる領域であると同時に、(株)リーディング・ソリューションやグローウィン・パートナーズ(株)、(株)ジェイスリーなどにこれら地方の顧客企業を紹介し、受注に結び付けていくといったグループシナジーが発揮される領域でもあり、今後の成長余地が大きいと弊社でも見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YM>
2. 中期経営計画の概要
タナベ経営<9644>は、2022年3月期から5ヶ年の中期経営計画(2021~2025)「TCG Future Vision 2030」をスタートさせている。同社が従来から強みとしてきた経営戦略の策定(上流)をアップデートするとともに、現場におけるマネジメント実装・オペレーション(中流~下流)もデジタル技術を駆使する「プロフェッショナルDXサービス」として強化し、企業経営を一気通貫で支援できる唯一無二の「経営コンサルティング・バリューチェーン」の構築を進め、成長を加速していく考えだ。
業績数値目標については、最終年度となる2026年3月期に売上高150億円、営業利益18億円、ROE10%、ROA15%を掲げ、2022年3月期実績を起点とした4年間の年平均成長率では、売上高で9.1%、営業利益で18.1%を目標としている。また、収益性についても営業利益率で2022年3月期の8.8%から12.0%に、ROEで同5.4%から10.0%に引き上げていく。付加価値の高いチームコンサルティングサービスを中心に伸ばしていくことで収益性を高めていく戦略だ。コロナ禍前の2015年3月期から2020年3月期までの5年間の年平均成長率は、売上高で3.6%、営業利益で5.3%と堅実な成長を続けてきたが、2020年3月期以降はM&A戦略も取り入れながらDX支援サービスなど成長性の高い分野を取り込んでいくことで、成長を加速していく戦略となっている。
なお、同社は2023年3月期より、新たに「ストラテジー&ドメイン」「デジタル」「HR」「ファイナンス・M&A」「ブランディング&マーケティング」という5つの経営コンサルティング領域、これに「プロモーションツール」を加えた6つのカテゴリーに組み替えている。2026年3月期までに最も売上を伸ばす計画となっているのは「デジタル」領域で、2023年3月期の2,450百万円から5,000百万円と約2倍増を目標としている。全体の増収分の7割弱を「デジタル」領域で稼ぐ計算だ。一方で、「プロモーションツール」については2023年3月期の550百万円から500百万円とほぼ横ばい水準で計画している。各領域の事業環境と売上計画、強化ポイントについては以下のとおり。
(1) ストラテジー&ドメインコンサルティング
「ストラテジー&ドメイン」領域の売上高は2023年3月期の2,750百万円から2026年3月期は3,000百万円、年平均成長率で2.9%と堅実な成長を見込んでいる。同領域は、中長期ビジョンやビジネスモデルの構築、サステナビリティ経営といった経営戦略の策定や、事業別成長戦略の構築等の経営コンサルティングサービスとなり、同社が従前から得意としてきた経営コンサルティング・バリューチェーンの上流部分に該当する。
景気の先行き不透明感が強まるなかでも、企業は中長期ビジョンの構築や人材育成強化、新規事業・サービスの開発、ビジネスモデル変革等のテーマについては重要な経営課題であるとの認識であり、これらの領域におけるコンサルティングニーズは今後も堅調に推移する見通しとなっている。こうした環境下で同社は、DXやM&A、グローバル、サステナビリティ等をテーマとした経営ビジョンの構築や、新規事業開発、ビジネスモデル変革、SDGs等の戦略テーマ及び業種×地域戦略に注力していくことで、チームコンサルティング契約の積み上げを図っていく。
(2) デジタルコンサルティング
「デジタル」領域の売上高は2023年3月期の2,450百万円から2026年3月期は5,000百万円、年平均成長率で26.8%と高成長を見込んでいる。同領域では、ビジネスプラットフォームやデジタルマーケティング(BtoB、BtoC)、ブランディングDX、CXデザイン、採用サイト、アカデミークラウド、ERP&マネジメント、業種別DXCloud、オペレーションDX等の経営に関わるDXビジョンの策定からデジタル実装及び実行推進支援サービスなどを提供する。
ここ数年、経営のDXに取り組む企業が増えているものの、地方でのDXの取り組み状況は首都圏と比べてまだ大幅に遅れており、こうした需要を取り込んでいく。同社が全国10拠点に事業所を展開している強みが生かせる領域であると同時に、(株)リーディング・ソリューションやグローウィン・パートナーズ(株)、(株)ジェイスリーなどにこれら地方の顧客企業を紹介し、受注に結び付けていくといったグループシナジーが発揮される領域でもあり、今後の成長余地が大きいと弊社でも見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YM>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況