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CAICAD Research Memo(7):2022年10月期は期初予想を据え置き、増収増益(黒字転換)を目指す
配信日時:2022/07/13 15:07
配信元:FISCO
■業績見通し
1. 2022年10月期の業績予想
2022年10月期の連結業績についてCAICA DIGITAL<2315>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比28.4%増の7,632百万円、営業利益を211百万円(前期は915百万円の損失)、経常利益を201百万円(同929百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を472百万円(同799百万円の損失)と増収増益による黒字転換を目指している。
売上高については、引き続き「ITサービス事業」が堅調に推移するとともに、「金融サービス事業」の伸びが増収に大きく寄与する見通しとなっている。「ITサービス事業」は好調な事業環境が続くなか、大手SIer等の既存顧客からの受注の継続及び拡大を見込んでいる。また、「金融サービス事業」については、カイカエクスチェンジホールディングスの通年寄与(6ヶ月分の上乗せ)に加え、カイカ証券とのシナジー創出による暗号資産関連ビジネスの拡大を想定している。
利益面でも、「Zaif」の次世代システム導入や広告投資(YouTube広告の開始等)の拡大など、今後の事業拡大に向けた先行費用を予定しているものの、増収による収益の底上げにより大幅な増益を実現し、黒字転換を目指す想定となっている。特に「金融サービス事業」については、「Zaif」を中核とする暗号資産関連ビジネスの本格化により、収益基盤の確立を図っていく方針である。なお、親会社株主に帰属する当期純利益については、既述のとおり、特別利益の計上により上期の段階で既に通期予想を上回っている。
2. 弊社の見方
通期業績予想の達成のためには、下期の売上高3,971百万円(上期比310百万円増)、営業利益147百万円(同83百万円増)が必要となり、上期実績からさらなる積み上げが必要となる。弊社では、同社業績のドライバーとなる暗号資産関連ビジネスはポテンシャルが大きな事業であるものの、暗号資産市場全体の不安定な動きによる影響を含め、未だ不確実性が高い事業であるところについては慎重に判断する必要があるものと見ているが、そのうえで、外部要因(暗号資産市場の健全な成長)及び内部要因(暗号資産関連ビジネスにおける収益基盤の確立)が想定どおりに整ってくれば、同社の業績予想の達成も十分に視野に入ってくるものと見ている。収益を積み上げていくためのポイントは、「マーケット状況に影響されにくい収益構造の構築」をいかに進めていくのかにある。特に、コイン積立や自動売買ツールなどストック型収益商品の拡充がカギを握るであろう。また、次世代システムへの移行によるサービスの向上はもちろん、暗号資産を活用した新規サービスの販売強化や新たな暗号資産の取り扱いが、「Zaif」の活性化にいかに寄与していくのかについても注目していきたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
<YM>
1. 2022年10月期の業績予想
2022年10月期の連結業績についてCAICA DIGITAL<2315>は、期初予想を据え置き、売上高を前期比28.4%増の7,632百万円、営業利益を211百万円(前期は915百万円の損失)、経常利益を201百万円(同929百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益を472百万円(同799百万円の損失)と増収増益による黒字転換を目指している。
売上高については、引き続き「ITサービス事業」が堅調に推移するとともに、「金融サービス事業」の伸びが増収に大きく寄与する見通しとなっている。「ITサービス事業」は好調な事業環境が続くなか、大手SIer等の既存顧客からの受注の継続及び拡大を見込んでいる。また、「金融サービス事業」については、カイカエクスチェンジホールディングスの通年寄与(6ヶ月分の上乗せ)に加え、カイカ証券とのシナジー創出による暗号資産関連ビジネスの拡大を想定している。
利益面でも、「Zaif」の次世代システム導入や広告投資(YouTube広告の開始等)の拡大など、今後の事業拡大に向けた先行費用を予定しているものの、増収による収益の底上げにより大幅な増益を実現し、黒字転換を目指す想定となっている。特に「金融サービス事業」については、「Zaif」を中核とする暗号資産関連ビジネスの本格化により、収益基盤の確立を図っていく方針である。なお、親会社株主に帰属する当期純利益については、既述のとおり、特別利益の計上により上期の段階で既に通期予想を上回っている。
2. 弊社の見方
通期業績予想の達成のためには、下期の売上高3,971百万円(上期比310百万円増)、営業利益147百万円(同83百万円増)が必要となり、上期実績からさらなる積み上げが必要となる。弊社では、同社業績のドライバーとなる暗号資産関連ビジネスはポテンシャルが大きな事業であるものの、暗号資産市場全体の不安定な動きによる影響を含め、未だ不確実性が高い事業であるところについては慎重に判断する必要があるものと見ているが、そのうえで、外部要因(暗号資産市場の健全な成長)及び内部要因(暗号資産関連ビジネスにおける収益基盤の確立)が想定どおりに整ってくれば、同社の業績予想の達成も十分に視野に入ってくるものと見ている。収益を積み上げていくためのポイントは、「マーケット状況に影響されにくい収益構造の構築」をいかに進めていくのかにある。特に、コイン積立や自動売買ツールなどストック型収益商品の拡充がカギを握るであろう。また、次世代システムへの移行によるサービスの向上はもちろん、暗号資産を活用した新規サービスの販売強化や新たな暗号資産の取り扱いが、「Zaif」の活性化にいかに寄与していくのかについても注目していきたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
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