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安田倉庫 Research Memo(9):2022年3月期は増収見込みも、やや保守的な印象
配信日時:2021/12/20 15:19
配信元:FISCO
■安田倉庫<9324>の業績動向
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期の業績見通しについては期初計画を据え置き、営業収益51,500百万円(前期比7.9%増)、営業利益2,900百万円(同11.8%減)、経常利益4,000百万円(同8.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,600百万円(同6.9%減)を見込んでいる。
国内経済は、ワクチンの普及などによりコロナ禍の落ち込みから緩やかに回復していくという見方も多いが、依然として経済下振れのリスクは残り、不透明な状況が続くものと同社では予測している。こうした情勢のもとで同社を取り巻く事業環境は、倉庫物流業界では国内貨物・輸出入貨物で持ち直していくことが期待されつつあるものの不安定な状況が継続すると予想され、不動産業界では空室率の上昇と賃料水準の下落が懸念され、厳しい状況で推移すると同社では予測している。
このような状況のもとで同社は、物流事業では新規施設の稼働や倉庫・輸配送ネットワークの拡充など事業基盤の強化を推進し、不動産事業では既存施設のメンテナンスや機能向上の推進による稼働率の維持・向上などに努めるとしている。一方、利益面では、物流施設の拡充や既存施設の修繕、経営インフラの強化などに伴う営業費用の増加などにより営業減益を見込んでいる。なお、コロナ禍による海上コンテナ不足及び海上運賃の高騰リスクに対しては、引き続き海上コンテナから航空便へシフトすることでカバーする予定だ。2022年3月期第2四半期が計画を超過して推移していることやコロナ禍から回復傾向にあることを考慮すると、やや保守的な印象が強いと弊社では見ている。
3. 中期成長イメージ
「YASDA Next 100」の推進によって、メディカル物流における新規施設投資、IT機器物流サービスの拡充、自動化やDX推進による効率化、M&Aによる倉庫・輸配送ネットワークの拡充など、様々なプロジェクトが着実に進行しているほか、ESG経営に軸足を置いたコンプライアンス体制や財務基盤の構築により、内部環境は大きく改善している。2022年3月期は先行投資により減益となる見込みであるが、2023年3月期からはこれらが収益に結びつく予定であることから、営業利益率改善や営業増益の可能性も高いと弊社では見ている。
また、「YASDA Next 100」は2022年3月期が最終年度となることから、次期中期経営計画にも期待したい。引き続き、メディカル物流やIT機器物流サービスなど高付加価値サービスを中心に成長を目指すと弊社では見ている。特に、メディカル物流では2023年に「(仮称)羽田営業所(羽田メディカルロジスティクスセンター)」開設を予定しているほか、倉庫・輸配送ネットワークの拡充、DX推進による効率化など、期待が高まる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<NB>
2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期の業績見通しについては期初計画を据え置き、営業収益51,500百万円(前期比7.9%増)、営業利益2,900百万円(同11.8%減)、経常利益4,000百万円(同8.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,600百万円(同6.9%減)を見込んでいる。
国内経済は、ワクチンの普及などによりコロナ禍の落ち込みから緩やかに回復していくという見方も多いが、依然として経済下振れのリスクは残り、不透明な状況が続くものと同社では予測している。こうした情勢のもとで同社を取り巻く事業環境は、倉庫物流業界では国内貨物・輸出入貨物で持ち直していくことが期待されつつあるものの不安定な状況が継続すると予想され、不動産業界では空室率の上昇と賃料水準の下落が懸念され、厳しい状況で推移すると同社では予測している。
このような状況のもとで同社は、物流事業では新規施設の稼働や倉庫・輸配送ネットワークの拡充など事業基盤の強化を推進し、不動産事業では既存施設のメンテナンスや機能向上の推進による稼働率の維持・向上などに努めるとしている。一方、利益面では、物流施設の拡充や既存施設の修繕、経営インフラの強化などに伴う営業費用の増加などにより営業減益を見込んでいる。なお、コロナ禍による海上コンテナ不足及び海上運賃の高騰リスクに対しては、引き続き海上コンテナから航空便へシフトすることでカバーする予定だ。2022年3月期第2四半期が計画を超過して推移していることやコロナ禍から回復傾向にあることを考慮すると、やや保守的な印象が強いと弊社では見ている。
3. 中期成長イメージ
「YASDA Next 100」の推進によって、メディカル物流における新規施設投資、IT機器物流サービスの拡充、自動化やDX推進による効率化、M&Aによる倉庫・輸配送ネットワークの拡充など、様々なプロジェクトが着実に進行しているほか、ESG経営に軸足を置いたコンプライアンス体制や財務基盤の構築により、内部環境は大きく改善している。2022年3月期は先行投資により減益となる見込みであるが、2023年3月期からはこれらが収益に結びつく予定であることから、営業利益率改善や営業増益の可能性も高いと弊社では見ている。
また、「YASDA Next 100」は2022年3月期が最終年度となることから、次期中期経営計画にも期待したい。引き続き、メディカル物流やIT機器物流サービスなど高付加価値サービスを中心に成長を目指すと弊社では見ている。特に、メディカル物流では2023年に「(仮称)羽田営業所(羽田メディカルロジスティクスセンター)」開設を予定しているほか、倉庫・輸配送ネットワークの拡充、DX推進による効率化など、期待が高まる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<NB>
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