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エレマテック Research Memo(6):22年3月期は営業利益19.0%増を予想。プライム市場の基準をクリア
配信日時:2021/12/14 15:16
配信元:FISCO
■エレマテック<2715>の今後の見通し
1. 2022年3月期の業績見通し
(1) 損益状況
2022年3月期は、売上高181,000百万円(前期比6.4%増※)、営業利益6,500百万円(同19.0%増)、経常利益6,200百万円(同19.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,400百万円(同20.0%増)と予想されており、期初予想と変わっていない。
※2022年3月期第1四半期の期首から収益認識に関する会計基準等を適用するため、前期も同様に基準を採用した場合の伸び率となっている。
自動車を中心にコロナ禍からの回復を見込んでおり、その他アジアを除く全セグメントで増収の予想。上期が比較的好調であったことに加えて、為替レートの前提が1ドル100円であることを考慮すれば、この予想が上方修正される可能性は高いだろう。しかし一方で、依然として半導体不足が続いていることから、客先での生産が滞るリスクも残っていることから、同社はこの点を考慮して現時点では通期予想を修正していない。
(2) マーケット別売上高予想
マーケット別では、Digital Electronicsは76,637百万円(前期比2,067百万円増、同2.8%増)が予想されている。電気・電子部品、半導体は客先での生産回復により3,442百万円増を見込んでいる。カメラ・カメラモジュールも主要顧客の販売が好調であることから1,362百万円増の見込み。一方で、液晶、TP・BLは顧客のスマホ生産減(液晶タイプから有機ELタイプへ切り替わっている)により、1,772百万円減が予想されている。しかしこれは当初から予想されていたことであり、想定の範囲内である。
Automotiveは自動車生産の回復により27,958百万円(同3,475百万円増、同14.2%増)の予想となっている。ただし、世界的な半導体不足から、顧客である自動車メーカーの生産計画が当初よりは下方修正されており、同社の売上予想も期初見込み(29,770百万円)からは下方修正された。
Broad Marketは76,404百万円(同5,389百万円増、同7.6%増)が見込まれており、期初予想からは上方修正されている。向け先別では、超音波診断装置を中心とした医療機器が1,721百万円増、幅広い分野に使われる産業機器が1,342百万円増、モーターが1,063百万円増の見込み。一方でアフターマーケットは減収が予想されているが、主力のドライブレコーダーが機種変更の端境期により一時的に生産が落ち込むと予想されているためである。
2. プライム市場の維持
既報のように現在、東京証券取引所は市場の変更・見直しを進めているが、同社は下表のようにプライム市場の上場維持基準をすべて達成した(適合した)。これによりプライム市場への上場維持が決定し、手続きとして2021年7月9日付けで東京証券取引所より、同社がプライム市場の上場維持基準に適合している旨の通知を受領した。これに対して、2021年9月22日に東京証券取引所へプライム市場を選択市場とする市場選択申請書を提出済みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2022年3月期の業績見通し
(1) 損益状況
2022年3月期は、売上高181,000百万円(前期比6.4%増※)、営業利益6,500百万円(同19.0%増)、経常利益6,200百万円(同19.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,400百万円(同20.0%増)と予想されており、期初予想と変わっていない。
※2022年3月期第1四半期の期首から収益認識に関する会計基準等を適用するため、前期も同様に基準を採用した場合の伸び率となっている。
自動車を中心にコロナ禍からの回復を見込んでおり、その他アジアを除く全セグメントで増収の予想。上期が比較的好調であったことに加えて、為替レートの前提が1ドル100円であることを考慮すれば、この予想が上方修正される可能性は高いだろう。しかし一方で、依然として半導体不足が続いていることから、客先での生産が滞るリスクも残っていることから、同社はこの点を考慮して現時点では通期予想を修正していない。
(2) マーケット別売上高予想
マーケット別では、Digital Electronicsは76,637百万円(前期比2,067百万円増、同2.8%増)が予想されている。電気・電子部品、半導体は客先での生産回復により3,442百万円増を見込んでいる。カメラ・カメラモジュールも主要顧客の販売が好調であることから1,362百万円増の見込み。一方で、液晶、TP・BLは顧客のスマホ生産減(液晶タイプから有機ELタイプへ切り替わっている)により、1,772百万円減が予想されている。しかしこれは当初から予想されていたことであり、想定の範囲内である。
Automotiveは自動車生産の回復により27,958百万円(同3,475百万円増、同14.2%増)の予想となっている。ただし、世界的な半導体不足から、顧客である自動車メーカーの生産計画が当初よりは下方修正されており、同社の売上予想も期初見込み(29,770百万円)からは下方修正された。
Broad Marketは76,404百万円(同5,389百万円増、同7.6%増)が見込まれており、期初予想からは上方修正されている。向け先別では、超音波診断装置を中心とした医療機器が1,721百万円増、幅広い分野に使われる産業機器が1,342百万円増、モーターが1,063百万円増の見込み。一方でアフターマーケットは減収が予想されているが、主力のドライブレコーダーが機種変更の端境期により一時的に生産が落ち込むと予想されているためである。
2. プライム市場の維持
既報のように現在、東京証券取引所は市場の変更・見直しを進めているが、同社は下表のようにプライム市場の上場維持基準をすべて達成した(適合した)。これによりプライム市場への上場維持が決定し、手続きとして2021年7月9日付けで東京証券取引所より、同社がプライム市場の上場維持基準に適合している旨の通知を受領した。これに対して、2021年9月22日に東京証券取引所へプライム市場を選択市場とする市場選択申請書を提出済みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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