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RSテクノ Research Memo(7):ウェーハ再生事業、プライムウェーハ事業とも繁忙で修正通期計画上振れの公算大
配信日時:2021/10/13 16:07
配信元:FISCO
■今後の見通し
1. 2021年12月期業績の見通し
RS Technologies<3445>の2021年12月期の連結業績は、売上高で前期比23.6%増の31,600百万円、営業利益で同34.7%増の6,100百万円、経常利益で同39.0%増の7,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同9.7%増の3,100百万円となる見込み。期初計画から売上高、営業利益、経常利益を上方修正したが、弊社では同計画値は保守的で、上振れする公算が大きいと見ている。上方修正額については、第2四半期までの計画上振れ分であり、下期については期初の計画を据え置いていること、半導体市場は下期に入ってからも活況でウェーハ再生事業やプライムウェーハ事業を中心に下期の売上高は一段と拡大する可能性が高いと弊社では考えている。なお、中国新工場に関連した補助金については下期も継続して計上する見通しとなっている。為替前提レートについては104円/米ドルと期初計画を継続している。1円/米ドルの円安は営業利益で年間30~40百万円の増益要因となる。
事業セグメント別の状況について見ると、ウェーハ再生事業の期初計画(会社別計画より弊社推計)は売上高で前期比横ばい、営業利益で2ケタ減益を見込んでいたが、前述のとおり第2四半期累計では1ケタ台の増収増益となっており、下期も旺盛な顧客需要が続いていることから、増収増益が続く可能性が高い。第2四半期に国内と台湾で生産能力を増強しており、その効果が下期はフルに寄与すること、また需給ひっ迫から販売価格を若干値上げしたことなども下期の業績を見るうえでのプラス要因となる。販売価格は8インチ再生ウェーハで5~10%の値上げを実施したほか、12インチ再生ウェーハについても主要顧客を除く一部顧客で5%程度の値上げを実施した。値上げ分については減価償却費の増加等で吸収されるため収益へのインパクトは軽微なものの、期初計画で値上げは想定していなかったため、計画比での上振れ要因となる。
プライムウェーハ事業の期初計画(会社別計画より弊社推計)は売上高で前期比8%増、営業利益で2ケタ増益を見込んでいたが、大幅増収増益となる可能性が高い。8インチプライムウェーハの月産能力は新工場稼働により前期末に13万枚となっているが、第2四半期の約6~7割の稼働率を2021年末にはフル稼働に引き上げていく予定となっており、販売量の拡大が予想されるためだ。また、顧客の工場認証作業についても順次進むことで、第4四半期には販売構成の変化(モニタウェーハ→プライムウェーハ)による売上増も見込まれる。販売価格については需給ひっ迫から上昇傾向にあることもプラス要因となる。
半導体関連装置・部材等事業については増収増益が見込まれる(会社別計画より弊社推計)。前述したように半導体関連装置の仕入販売が好調なほか、DG Technologiesで手掛ける半導体製造装置向け消耗部材についても、新工場の稼働もあって販売量の拡大が見込まれるためだ。新工場についてはまだ立ち上げ段階で、徐々に生産量を増やしていくものと予想される。また、2020年からコスト低減施策として、中国子会社で製造するシリコン材料の調達を始めている。2021年12月期は新工場の立ち上げに伴う償却負担増加もあって利益面での貢献は軽微だが、2022年12月期以降は売上拡大とともに利益増に貢献するものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
1. 2021年12月期業績の見通し
RS Technologies<3445>の2021年12月期の連結業績は、売上高で前期比23.6%増の31,600百万円、営業利益で同34.7%増の6,100百万円、経常利益で同39.0%増の7,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同9.7%増の3,100百万円となる見込み。期初計画から売上高、営業利益、経常利益を上方修正したが、弊社では同計画値は保守的で、上振れする公算が大きいと見ている。上方修正額については、第2四半期までの計画上振れ分であり、下期については期初の計画を据え置いていること、半導体市場は下期に入ってからも活況でウェーハ再生事業やプライムウェーハ事業を中心に下期の売上高は一段と拡大する可能性が高いと弊社では考えている。なお、中国新工場に関連した補助金については下期も継続して計上する見通しとなっている。為替前提レートについては104円/米ドルと期初計画を継続している。1円/米ドルの円安は営業利益で年間30~40百万円の増益要因となる。
事業セグメント別の状況について見ると、ウェーハ再生事業の期初計画(会社別計画より弊社推計)は売上高で前期比横ばい、営業利益で2ケタ減益を見込んでいたが、前述のとおり第2四半期累計では1ケタ台の増収増益となっており、下期も旺盛な顧客需要が続いていることから、増収増益が続く可能性が高い。第2四半期に国内と台湾で生産能力を増強しており、その効果が下期はフルに寄与すること、また需給ひっ迫から販売価格を若干値上げしたことなども下期の業績を見るうえでのプラス要因となる。販売価格は8インチ再生ウェーハで5~10%の値上げを実施したほか、12インチ再生ウェーハについても主要顧客を除く一部顧客で5%程度の値上げを実施した。値上げ分については減価償却費の増加等で吸収されるため収益へのインパクトは軽微なものの、期初計画で値上げは想定していなかったため、計画比での上振れ要因となる。
プライムウェーハ事業の期初計画(会社別計画より弊社推計)は売上高で前期比8%増、営業利益で2ケタ増益を見込んでいたが、大幅増収増益となる可能性が高い。8インチプライムウェーハの月産能力は新工場稼働により前期末に13万枚となっているが、第2四半期の約6~7割の稼働率を2021年末にはフル稼働に引き上げていく予定となっており、販売量の拡大が予想されるためだ。また、顧客の工場認証作業についても順次進むことで、第4四半期には販売構成の変化(モニタウェーハ→プライムウェーハ)による売上増も見込まれる。販売価格については需給ひっ迫から上昇傾向にあることもプラス要因となる。
半導体関連装置・部材等事業については増収増益が見込まれる(会社別計画より弊社推計)。前述したように半導体関連装置の仕入販売が好調なほか、DG Technologiesで手掛ける半導体製造装置向け消耗部材についても、新工場の稼働もあって販売量の拡大が見込まれるためだ。新工場についてはまだ立ち上げ段階で、徐々に生産量を増やしていくものと予想される。また、2020年からコスト低減施策として、中国子会社で製造するシリコン材料の調達を始めている。2021年12月期は新工場の立ち上げに伴う償却負担増加もあって利益面での貢献は軽微だが、2022年12月期以降は売上拡大とともに利益増に貢献するものと予想される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
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