注目トピックス 市況・概況
日経平均大引け:前日比91.63円安の29452.66円
配信日時:2021/09/30 15:00
配信元:FISCO
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個人投資家・有限亭玉介:データセンター関連株の人気は継続見通し!イマ注目する株とは?【FISCOソーシャルレポーター】
*10:00JST 個人投資家・有限亭玉介:データセンター関連株の人気は継続見通し!イマ注目する株とは?【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2024年5月6日14時に執筆円安も相まって、外資IT企業が続々と日本のデータセンターへ巨額投資を発表しております。米国金利などを発端に地合いが悪化している株式市場で、この好材料がどのタイミングで株価に織り込まれるのか、あるいは既に織り込み済みなのか…注視したいところですねぇ。改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。これだけ外資が日本にデータセンター関連の設備投資を行っている背景には、ガバメントクラウド(政府クラウド)の存在があるようです。全国の自治体でコスト削減やサービスを標準化できるよう、デジタル庁がITインフラの構築に邁進中というわけですな。マイクロソフト、アマゾン、オラクル、グーグルなど名だたる有名企業が日本への投資を発表しております。専門家の意見では、外資系企業のクラウドを活用する事で全国自治体のコスト削減に繋がるのかは懐疑的なようですが、デジタル庁をはじめ日本政府が投資を呼び込むという意味では投資家として歓迎すべき事でしょう。それに加えて、以前から言われているようにAIの需要拡大によるデータセンターへの投資も活発化しております。これから多くのデータセンターが建設されるのであれば、データセンターを構成する部品や保守・管理まであらゆる企業に思惑がありそうですねぇ。ガバメントクラウドに関連するニュースも引き続き追っていきたいところです。直近の相場はまだ安心はできないものの、ボラティリティの高さに慣れてきた印象もあります。それでも、◯◯ショックと名前が付くほどの暴落ではありませんでした。日経平均が25日線・75日線を上抜けば強気ムードに転換するか…。さて今回は、テーマ性にもさらなる熱を帯びてきているデータセンター関連をチェックして参りますよ。まず外せないのが、昨年「ガバメントクラウド整備のためのクラウドサービス」に認定された折にもご紹介したさくらインターネット<3778>ですねぇ。政府クラウドに関連した政府からの補助金の思惑もあり、25年3月期は過去最高益を更新する見通しです。同じくデータセンター運営のブロードバンドタワー<3776>も、直近の決算で業績改善しておりますし、出遅れとしても人気化なるかと注視中です。データセンターでのネットワーク・クラウドサービスを手掛ける東計電算<4746>も、底堅いチャートで5月7日の決算発表後も注視ですな。独立系データセンター大手のアイネット<9600>も業績好調。直近のチャート(日足)は軟調ながら、底を打って切り返すか。新たなデータセンター建設の報道で、短期資金が流入する可能性もありそうです。4月23日の上方修正が好感されたフリービット<3843>は、5Gも含めたIoTインフラ網構築において思惑があり、業績も過去最高益の水準です。チャート(日足)は落ち着いており、PERも割安で監視中。昨年8月にもご紹介しておりますねぇ。フリービットと同様に、受変電設備・開閉装置などの電設・インフラ網を手掛ける正興電機製作所<6653>は好調な業績を背景にチャートも右肩上がりです。株価にもまだ過熱感が出てきていないところを見るとまだ上値を追う事になるでしょうか。直近IPOからは、製造業向けにAIを用いたシステムやDXコンサルティングを提供するVRAIN Solution<135A >です。AI関連として物色されている同社は、4月15日の決算は好調ながら売りを浴びて底値圏での推移となっています。同社に限らずハイテク・グロース株への売り圧力は異常な気もしますので、バーゲン価格で拾える可能性もありそうです。最後はMVNOやGPS管理のほかAI、ドローン、半導体製造装置関連としても注目されるFIG<4392>です。昨年11月の高値372円を上回って、上昇トレンドに乗っておりますな。テーマ性も豊富で業績好調ですので、どこまで下値を切り上げるか監視です。さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。----執筆者名:有限亭玉介ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
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2024/05/12 10:00
注目トピックス 市況・概況
モディ再選と対中関係【フィスコ・コラム】
*09:00JST モディ再選と対中関係【フィスコ・コラム】
有権者数9億7000万人という世界最大の国政選挙、インド総選挙は与党が優勢と伝えられています。モディ政権が「3期目」に突入した場合、領土問題やアジア地域での影響力をめぐり中国に対し強硬姿勢に傾き、両国の対立が激化する可能性が指摘されています。インドで5年に1度の総選挙が4月から始まり、現時点では与党インド人民党(BJP)の勝利が織り込まれつつあります。結果が判明するのは6月4日。経済成長の加速で、モディ首相の支持基盤はさらに強固になる見通しです。国際通貨基金(IMF)は同国の2024年の経済成長率を+6.5%から+6.8%に上方修正。過去最高値圏で推移する株価指数SENSEXは当面、上昇基調を維持しそうです。インド市場は外交に左右されやすく、再選を狙うモディ政権にとっての重要課題の1つ。特に、対中政策が注目されています。領土問題やアジア地域での影響力拡大をめぐり、両国は国境紛争を通じ緊張を高めてきた経緯があります。再選後のモディ氏は国内のタカ派勢力にアピールしようと、中国に対し強硬姿勢を取る可能性が高く、地域の安定や安全保障に打撃を与える可能性があります。両国は未解決の領土問題を抱えており、国境付近に配備した兵士による紛争が度々起きています。2017年と2020年には、実際に武力衝突が発生し死傷者が出るなど深刻な事態となりました。国境問題については、なお警戒は和らいでいません。また、インドは中国の海洋進出にも神経をとがらせています。インドは日米豪印4カ国で構成する日米豪印戦略対話(QUAD)を通じ、中国の海洋進出を抑止したい意向です。昨年10月にはインドとつながりが強いモルディブで、野党連合の統一候補ムイズ氏がインドとの関係を重視してきた現職大統領のソリ氏を破りました。ムイズ氏は中国との関係強化を訴えて当選。その背景には、中国からの投資や支援が生活改善につながるとの期待感があります。親中路線の政権が発足したことはモディ政権にとっては痛手で、逆に中国にとっては影響力拡大の好機になります。もっとも、実際にインドが中国との間で紛争にとどまらず大規模な軍事衝突に発展すれば、好調な生産や貿易を混乱させるほか、海外からの直接投資や外国企業の進出を減少させることになります。国内経済は一気に転落し、株価は低迷、通貨ルピーの大幅安も避けられないでしょう。中国に対して強硬姿勢を取りつつ、地域の安定にも寄与しなければならない点に、モディ「3期目」の難しさがあります。(吉池 威)※あくまでも筆者の個人的な見解であり、弊社の見解を代表するものではありません。
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2024/05/12 09:00
注目トピックス 市況・概況
来週の相場で注目すべき3つのポイント:米CPI、米小売売上高、国内決算ピーク
*17:13JST 来週の相場で注目すべき3つのポイント:米CPI、米小売売上高、国内決算ピーク
■株式相場見通し予想レンジ:上限38800円-下限37800円今週末10日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は前日比125.08ドル高(+0.32%)の39512.84ドル、ナスダックは5.39ポイント安(-0.03%)の16340.87、S&P500は8.60ポイント高(+0.16%)の5222.68で取引を終了した。大証ナイト・セッションの日経225先物は、通常取引終値30円安の38210円で取引を終えた。日経平均の日足チャートでは、25日移動平均線が75日移動平均線を下回る可能性が高まっており、短期トレンドは徐々に悪化している。今週の日経平均は、25日移動平均線を上回る場面が数回見られたものの、すぐに跳ね返される展開が目立った。一目均衡表では、雲下限に沿ったきれいな動きが見られる。下向きの基準線が上値を抑えていることから、38229円水準に位置する雲下限を一時的に下放れる展開もありそうだが、指数を積極的に売買するような雰囲気は感じられないことから雲下限水準が一定の下値支持として機能しそうだ。日経平均だけではなくTOPIXも方向感に乏しい。5月8日の取引時間中にトヨタ自動車<7203>の決算が発表された後、TOPIXが相対的に強含む場面も見られたが、9日以降はトヨタ自が下落推移となったことから、NT倍率は14.0倍水準と目立った動きは観測されなかった。4月下旬~5月上旬における為替の乱高下は、いずれも東京市場が休場、もしくは場が開く前の早朝に発生したことで、日本株はダイレクトな影響を受けなかったが、為替の乱高下は積極的な売買を手控えさせる要因として市場では意識されている。こうした要因に加え、来週は3月期企業の決算発表がピークを迎えることから、日経平均やTOPIXは引き続き方向感に乏しい地合いが続くだろう。週末プライム市場の売買代金は、決算発表銘柄を中心とした売買が膨らんでいることでコンスタントに4-5兆円台をこなしており、グロース市場のように目に見えて売買代金が減少しているわけではない。ただ、日経平均が25日移動平均線や75日移動平均線を上回り、39000円台、40000円台を目指すために必要不可欠な東京エレクトロン<8035>など半導体株の動きがさえない。こうした半導体株は、5月下旬とみられる米半導体大手エヌビディアの決算発表までは動きにくい。2月のエヌビディア決算発表後に、日経平均がバブル期の1989年12月29日高値を上回ったことを記憶している市場関係者は多いはずだ。3カ月前のような起爆剤的なイメージをエヌビディア決算に期待していることから、来週の東京市場も目立った方向性は出ないと考える。なお、10日の引け後に発表された東京エレクトロンの決算は、今期業績見通しがほぼ市場コンセンサス通りだったことで今週のSCREENHD<7735>のような急落などは回避されよう。■為替市場見通し来週のドル・円は伸び悩みか。日米金利差を意識してドルは下げづらい状態が続く可能性がある。ただ、日本銀行は金融正常化に向けた議論を開始するとの見方が浮上し、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。1ドル=156円を超えて円安ドル高が進行した場合、日本政府と日本銀行による市場介入が行われる可能性があることもドル上昇を抑制する一因となりそうだ。来週発表予定の米経済指標で4月消費者物価指数や4月小売売上高が市場予想を下回った場合、年内利下げ観測が強まり、ドルの上値はやや重くなりそうだ。なお、5月16日に発表される日本の1-3月期国内総生産(GDP)はマイナス成長が予想されており、市場予想を下回った場合、日本銀行は緩和的な金融環境を当面維持するとの思惑が広がり、ドル・円は底堅い動きを見せる可能性は残されている。■来週の注目スケジュール5月13日(月):ソフトバンクG決算、印・消費者物価指数(4月)、米・ジェファーソン連邦準備制度理事会(FRB)副議長とクリーブランド連銀総裁が対談、欧・ユーロ圏財務相会合など5月14日(火):国内企業物価指数(4月)、「インパクトフォーラム」開催(金融庁)、楽天G/ニトリHD/電通G/SMCなど決算、独・CPI(4月)、英・失業率(4月)、独・ZEW期待指数(5月)、米・生産者物価コア指数(4月)、米・パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長とクノットオランダ銀行(中央銀行)総裁が講演、アリババ決算など5月15日(水):訪日外客数(4月)、リクルトH決算、欧・ユーロ圏GDP改定値(1-3月)、米・消費者物価コア指数(4月)、米・小売売上高(4月)、米・ニューヨーク連銀製造業景気指数(5月)、米・ミネアポリス連銀総裁が座談会に参加など5月16日(木):GDP速報値(1-3月)、豪・失業率(4月)、米・住宅着工件数(4月)、米・住宅建設許可件数(4月)、米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(5月)、米・フィラデルフィア連銀総裁が講演、米・クリーブランド連銀総裁が講演、米・アトランタ連銀総裁が討論会に参加など5月17日(金):中・鉱工業生産指数(4月)、中・小売売上高(4月)、欧・ユーロ圏CPI(4月)、ペルー・アジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合(18日まで)など
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2024/05/11 17:13
注目トピックス 市況・概況
株ブロガー・さなさえ:もしもわたしが人気のテーマ株&話題株でポートフォリオを組んだなら【FISCOソーシャルレポーター】
*17:00JST 株ブロガー・さなさえ:もしもわたしが人気のテーマ株&話題株でポートフォリオを組んだなら【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「さなさえ」氏(ブログ:『さなさえの麗しき投資ライフ』)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。-----------※2024年5月8日19時に執筆皆様、おはこんばんちは。先日、かつての日本ボクシング界の至宝であった山中慎介選手に煮え湯を飲ませた因縁のお相手をその名の通り、ひ『ネリ』つぶした、「THE MONSTER」井上尚弥選手の姿には、本当に胸を熱くさせられましたね。相棒・水原一平氏のギャンブル使い込み事件発覚というトラブルに対しても、明鏡止水のメンタルでHRを量産し続けるドジャースの大谷翔平選手共々、「世の中が驚嘆するほど冷静沈着な令和のスター達に魅せられながら、わたし達はこのまま斜陽の日々を送っていくのかしら…」と呆けながらも「否、それでも我らにはまだ具志堅やイチロー、野茂がいる!」と何とか若者と時代に抗わんとする、老害・さなさえです。夕刊フジ主催・株1GPグランドチャンピオン大会・準優勝(21年度)のアラフォー女性投資家が綴る当記事の連載も、2年目へ…はや69回目。今回も表題のコラムと共に、最近の注目株をご紹介していきます。<相場は強気になったのかしら…>振り返ってみれば4月の相場はボラティリティの激しい動きになりましたね。その要因はロシアVSウクライナや中東情勢の地政学リスクの高まりなどもあるでしょうが、やはりその焦点は米国の長期金利の行方でした。今年、新NISAからの市場参加をされた方にとっては戦々恐々とする時期だったのではないでしょうか。そして5月に入って米株式市場は、2日にパウエルFRB議長が「ペース遅いけれど物価圧力は鈍化傾向にある」との発言から、利下げ期待が高まった事による買いが入ったようですが…今週に入った7日にはミネアポリス連銀・カシュカリ総裁が「政策金利が十分に景気抑制的でない可能性あり」と述べ、利上げも除外しない姿勢を示した為に再び利上げへの懸念で売られると…引き続き何とも落ち着きのない相場となっています。それでも米マイクロソフトやアルファベットの好決算を受けて、半導体やデータセンター、そしてAI関連への買いが復調してきているように見えます。さらに言えば、決算シーズンを直前にした期待買いも入ってきているようですね。今回は直近で動いてきていたそんな株を軸に「今月わたしがポートフォリオを組んだなら…」という名目で、選んでみました。(※もちろん、以前ここでご紹介している株も継続的に注目してます。)<わたしがチェックするならばこの株!>まずは黒字転換の決算を機に、データセンター関連の出遅れ株として人気化してきたブロードバンドタワー<3776>ですね。月足の一目均衡表で見ると雲にタッチしてから売りが出ている事がわかりますが、さらに強含む事ができるか注目中です。また、AI関連としての思惑もある今年のIPOであるSOLIZE<5871>と、昨年のIPOのRidge-i<5572>、そしておととしに上場のELEMENTS <5246>が再び食指が伸びているので見ています。企業のAI需要の中で、それらを取り扱うIT人材関連株への買いもありました。例えば決算通過で見直し買いが入って急騰したインソース<6200>は、このまま買いが続けばチャートも面白くなりそうです。そしてギークス<7060>、AVILEN<5591>はまだまだ底値圏ではありますが、それぞれの決算を通過した後にどのように動くかもチェックです。あとは決算を通過した個別株から、女性の強い味方『ルナルナ』シリーズなどで知られたエムティーアイ<9438>、EV電池関連のニッチ企業としても知られたニッポン高度紙工業<3891>、介護事業が好調なチャームケアコーポレーション<6062>は、地味かもしれませんが、やはり業績への期待が上昇トレンドを支えていきそうですね。また5月7日の上方修正が好感された沖電気工業<6703>、同じく決算が好感された共和電業<6853>、4月30日発表の決算が減益でも、今期配当を40円継続とした遠藤照明< 6932>は、いずれも株価の割安さからも、「売られても買われる」展開に期待したいところです。最後に、5月8日付の日本経済新聞で「日産自動車<7201>が経営難の河西工業<7256>を資金支援する」と報じられた事で、すぐに同社をポートフォリオに追加しました。そもそもその苦境は日産自動車の生産の落ち込みが要因でもありますので、「15日の決算の前から、様々な思惑・期待が交錯しちゃうのでは…」と妄想を巡らせてしまっています(笑)。はい、今回は以上です。ここ最近のわたしのブログでは、上記でご紹介した株以外にも「さなさえのひとり株1GP」として月毎の『注目3銘柄』をピックアップして、毎週末にその値幅を計測しています。もちろん株以外のネタも多種多様…怖いもの見たさでもお気軽にどうぞ (笑)。ではでは。Have a nice trade.----執筆者名:さなさえブログ名:『さなさえの麗しき投資ライフ』
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2024/05/11 17:00
注目トピックス 市況・概況
ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ドイツ経済減速も日欧金利差を意識
*13:55JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ドイツ経済減速も日欧金利差を意識
■強含み、ユーロ圏経済の緩やかな回復が期待される先週・今週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)による6月利下げを想定したユーロ売りが一時優勢となったが、ユーロ圏経済の緩やかな回復が期待されたことで、リスク回避的なユーロ売りは縮小。5月3日に1.08ドル台前半までユーロは反発した。ただ、米国の早期利下げ期待は低下しており、ユーロは1.08ドル近辺で上昇一服となった。取引レンジ:1.0650ドル-1.0811ドル。「伸び悩みか、ドイツ経済の減速と米引き締め姿勢の継続で来週のユーロ・ドルは伸び悩みか。ドイツの低調な経済指標を受け、欧州中央銀行(ECB)の6月利下げ観測が広がっている。一方、5月15日発表の米消費者物価指数(CPI)は伸びの鈍化が予想される。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)は引き締め的な現行政策を維持する方針のため、ユーロ買い・米ドル売りがただちに強まる可能性は低いとみられる。予想レンジ:1.0650ドル-1.0850■反落、日本の為替介入に対する警戒高まる先週・今週のユーロ・円は反落。4月29日に171円台半ばまでユーロ高・円安が進行したが、日本政府・日本銀行は5月初旬にかけて複数回の米ドル売り・円買いの為替介入を行ったとの見方が強まった。この影響でユーロ・円は一時164円近辺まで反落したが、ユーロ圏経済の緩やかな回復への期待は持続しており、5月10日までに167円台後半まで値を戻す展開となった。取引レンジ:164円02銭-171円56銭。■下げ渋りか、ドイツ経済減速も日欧金利差を意識来週のユーロ・円は下げ渋りか。ドイツ経済の減速が鮮明になり、欧州中央銀行(ECB)による6月利下げの可能性が高まっている。一方、日本銀行は今後、金融正常化を議論する可能性があり、投機的な円売りは抑制される見通し。とはいえ、当面は日欧金利差を意識した取引が続き、ユーロは対円で下げづらい状況となりそうだ。○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント・15日:1-3月期域内総生産改定値(速報値:前年比+0.4%)予想レンジ:165円50銭-169円50銭
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2024/05/11 13:55
注目トピックス 市況・概況
豪ドル週間見通し:もみ合いか、4月雇用統計が手掛かり材料に
*13:54JST 豪ドル週間見通し:もみ合いか、4月雇用統計が手掛かり材料に
■弱含み、豪準備銀行のインフレ警戒姿勢受けて下げ渋る先週・今週の豪ドル・円は弱含み。日本銀行の政策現状維持を受けた円売りが先行し、105円に接近する場面があった。日本政府・日銀による円買い介入実施の観測を受けて一時100円を下回ったが、豪準備銀行(中央銀行)のインフレ警戒姿勢を受けた豪ドル買い・円売りが再び強まり、対円レートの下げ幅は縮小した。取引レンジ:99円94銭-104円94銭。■もみ合いか、4月雇用統計が手掛かり材料に来週の豪ドル・円はもみ合いか。豪準備銀行(中央銀行)は、政策金利の据え置きを決めたが、インフレ率が目標レンジに戻るまでしばらく時間かかる可能性を指摘。また、四半期金融政策報告で、今年の消費者物価指数を上方修正しており、年内利下げ観測は後退した。4月雇用統計が注目され、3月実績を上回った場合、豪ドル買いが強まる可能性がある。○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント・16日:4月雇用統計(3月:失業率3.8%、雇用者数増減-0.66万人)予想レンジ:102円00銭-104円00銭
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2024/05/11 13:54
注目トピックス 市況・概況
英ポンド週間見通し:底堅い値動きか、早期利下げ観測一服で底堅い値動きか
*13:53JST 英ポンド週間見通し:底堅い値動きか、早期利下げ観測一服で底堅い値動きか
■反落、日本の為替介入観測の影響受ける先週・今週のポンド・円は反落。日本銀行による早期利上げの可能性は低下したが、日本政府・日本銀行による円買い介入実施の観測を受けて200円台半ばまで上昇した後、一時191円台前半まで反落。ただ、英中央銀行は政策金利の据え置きを決定し、国内経済の過度な悪化に対する警戒感は低下したことから、対円レートは195円台まで戻す展開となった。取引レンジ:191円37銭-200円55銭。■底堅い値動きか、早期利下げ観測一服で底堅い値動きか来週のポンド・円は底堅い値動きか。英中央銀行は金融政策委員会(MPC)で政策金利を維持したが、利下げ開始の時期は不透明でポンドは売りづらい。また、国内の経済指標で減速懸念は和らぎ、日英金利差が意識されることから、リスク回避的なポンド売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。○発表予定の英国の主要経済指標・注目イベント・14日:4月失業率(3月:4.0%)予想レンジ:193円50銭-197円00銭
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2024/05/11 13:53
注目トピックス 市況・概況
為替週間見通し:伸び悩みか、年内米利下げ観測も日銀金融正常化を見極め
*13:49JST 為替週間見通し:伸び悩みか、年内米利下げ観測も日銀金融正常化を見極め
【先週・今週の概況】■一時160円突破も為替介入を警戒してドル買い縮小先週・今週のドル・円は反落。4月29日のアジア市場でドル高円安がさらに加速し、日本時間の午前中に34年ぶりとなる1ドル=160円台をつける場面があった。ただ、午後になって日本政府と日本銀行による市場介入が行われたとの思惑が広がり、一時154円台半ばまで円高ドル安に振れた。しかしながら、米国の利下げ開始は9月以降になるとの見方は多いことから、ドル買い・円売りが再び強まり、5月1日にかけて158円手前までドルは反発した。3日に発表された4月米雇用統計は市場予想を下回ったことから、ドル・円は一時152円を下回ったが、日本の連休明け後にリスク選好的なドル買い・円売りが再び強まり、ドル・円は155円台後半まで戻す展開となった。10日のニューヨーク外為市場でドル・円は155円40銭まで売られた後、一時155円90銭まで反発した。この日発表された5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は市場予想を下回ったが、1年先と5年先の期待インフレ率は4月実績を上回っており、長期金利の上昇に伴うドル買いが観測された。米ダラス連銀のローガン総裁は年内の利下げに消極的な見解を示したこともドル買い材料となった。ドル・円は155円78銭でこの週の取引を終えた。ドル・円の取引レンジ:151円86銭-160円17銭。【来週の見通し】■伸び悩みか、年内米利下げ観測も日銀金融正常化を見極め来週のドル・円は伸び悩みか。日米金利差を意識してドルは下げづらい状態が続く可能性がある。ただ、日本銀行は金融正常化に向けた議論を開始するとの見方が浮上し、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。1ドル=156円を超えて円安ドル高が進行した場合、日本政府と日本銀行による市場介入が行われる可能性があることもドル上昇を抑制する一因となりそうだ。来週発表予定の米経済指標で4月消費者物価指数や4月小売売上高が市場予想を下回った場合、年内利下げ観測が強まり、ドルの上値はやや重くなりそうだ。なお、5月16日に発表される日本の1-3月期国内総生産(GDP)はマイナス成長が予想されており、市場予想を下回った場合、日本銀行は緩和的な金融環境を当面維持するとの思惑が広がり、ドル・円は底堅い動きを見せる可能性は残されている。【米・4月消費者物価指数(CPI)】(15日発表予定)5月15日発表の米4月消費者物指数(CPI)は前年比+3.4%、同コア指数は+3.6%と鈍化が予想される。市場予想を下回った場合、ドル売り要因になりやすい。【米・4月小売売上高】(15日発表予定)15日発表の米4月小売売上高は前月比+0.4%と、3月実績を下回る見込み。個人消費の伸びが鈍化した場合、引き締め政策を弱める要因となりドル売り要因に。ドル・円の予想レンジ:153.50円-157.50円
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2024/05/11 13:49
注目トピックス 市況・概況
国内株式市場見通し:決算発表中心で日経平均は雲下限水準でのもみ合い継続か
*13:44JST 国内株式市場見通し:決算発表中心で日経平均は雲下限水準でのもみ合い継続か
■方向感に乏しい日経平均先週から今週(4月30日~5月10日)にかけての日経平均は4/26終値比294.35円高(+0.78%)の38229.11円と上昇。4月29日と5月2日の2回、日本政府による円買いドル売り介入が実施されたとみられ、為替は4月29日に1ドル=160円台をつけてから5月3日には151円台まで円高ドル安が進行。その後は今週末時点で155円台まで戻すなど為替は乱高下した。為替の荒い値動きが嫌気されたことから日経平均の方向感は乏しくなった。また、3月期決算企業の発表が本格化を迎えたなか、円安推移や脱デフレ機運等で市場の期待感が高まっていたこともあり、今期業績見通しが市場コンセンサスに届かなかったSCREENHD<7735>、パナソニックHD<6752>、日本製鉄<5401>、トヨタ自動車<7203>、三菱重工業<7011>などが売り優勢に。川崎重工業<7012>やダイキン工業<6367>など好業績を発表し買われた銘柄もあったが、ここまでの決算発表はネガティブな反応がやや目立ったことから、投資家心理の悪化にもつながった。一方、米国市場ではNYダウが10日まで7営業日連続で上昇したほか、ナスダックが史上最高値に迫るなど米国株は上昇。米国株のしっかりとした動きは日本株の下支えとなった。なお、10日に発表された5月第1週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物を1909億円買い越したほか、TOPIX先物を73億円買い越し、225先物は105億円売り越したことから、合計1731億円の買い越しとなった。一方、個人投資家は現物を2913億円売り越すなど合計で1624億円売り越し。なお、信託は現物を257億円と買い越した。■下向きの25日線に頭を抑えられた格好に今週末10日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は前日比125.08ドル高(+0.32%)の39512.84ドル、ナスダックは5.39ポイント安(-0.03%)の16340.87、S&P500は8.60ポイント高(+0.16%)の5222.68で取引を終了した。大証ナイト・セッションの日経225先物は、通常取引終値30円安の38210円で取引を終えた。日経平均の日足チャートでは、25日移動平均線が75日移動平均線を下回る可能性が高まっており、短期トレンドは徐々に悪化している。今週の日経平均は、25日移動平均線を上回る場面が数回見られたものの、すぐに跳ね返される展開が目立った。一目均衡表では、雲下限に沿ったきれいな動きが見られる。下向きの基準線が上値を抑えていることから、38229円水準で位置する雲下限を一時的に下放れる展開もありそうだが、指数を積極的に売買するような雰囲気は感じられないことから雲下限水準が一定の下値支持として機能しそうだ。日経平均だけではなくTOPIXも方向感に乏しい。8日の取引時間中にトヨタ自の決算が発表された後、TOPIXが相対的に強含む場面も見られたが、9日以降のトヨタ自が下落推移となったことからNT倍率は14.0倍水準と目立った動きは観測されなかった。4月下旬~5月上旬における為替の乱高下は、いずれも東京市場が休場、もしくは場が開く前の早朝に発生したことで、日本株はダイレクトな影響を受けなかったが、為替の乱高下は積極的な売買を手控えさせる要因として市場では意識されている。こうした要因に加え、来週は3月期企業の決算発表がピークを迎えることから、日経平均やTOPIXは引き続き方向感に乏しい地合いが続くだろう。■日経平均上昇はエヌビディア次第か週末プライム市場の売買代金は、決算発表銘柄を中心とした売買が入っていることでコンスタントに4-5兆円台をこなしており、グロース市場のように目に見えて売買代金が減少しているわけではない。ただ、日経平均が25日移動平均線や75日移動平均線を上回り、39000円台、40000円台を目指すために必要不可欠な東京エレクトロン<8035>など半導体株の動きがさえない。こうした半導体株は、5月下旬とみられる米半導体大手エヌビディアの決算発表までは動きにくい。2月のエヌビディア決算発表後に、日経平均がバブル期の1989年12月29日高値を上回ったことを記憶している市場関係者は多いはずだ。3カ月前のような起爆剤的なイメージをエヌビディア決算に期待していることから、来週の東京市場も目立った方向性は出ないと考える。なお、10日の引け後に発表された東京エレクトロンの決算は、今期業績見通しはほぼ市場コンセンサス通りだったことでスクリーンHDのような急落などは回避されよう。■15日に米CPI発表来週は、国内では、14日に4月国内企業物価指数、16日に1-3月国内総生産(GDP)速報値、3月設備稼働率などが予定されている。海外では、14日に独・4月消費者物価指数(CPI)、5月ZEW期待指数、英・1-3月ILO失業率、4月雇用統計、欧・5月ユーロ圏ZEW景況感指数、米・4月生産者物価コア指数、15日に豪・1-3月期賃金指数、欧・ユーロ圏1-3月期GDP改定値、米・4月消費者物価コア指数、5月ニューヨーク連銀製造業景気指数、4月小売売上高、週次原油在庫、16日に豪・4月雇用統計、米・前週分新規失業保険申請件数、4月住宅着工件数、5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、4月鉱工業生産指数、17日に中・4月新築住宅価格、鉱工業生産指数、小売売上高などが予定されている。
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2024/05/11 13:44
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