相場概況ニュース一覧
相場概況
日経平均は6日続落、売り買い一巡後はメジャーSQを意識した売買に
*15:30JST 日経平均は6日続落、売り買い一巡後はメジャーSQを意識した売買に
9日の米国市場は上昇。ダウ平均は484.18ドル高(+1.20%)の40829.59ドル、ナスダックは193.78ポイント高(+1.16%)の16884.61、S&P500は62.63ポイント高(+1.16%)で取引を終了した。 先週の相場の大幅下落後、押し目買い意欲が強まり寄り付き後、上昇。6日発表の8月雇用統計の結果が警戒されたほど悪化せず、ソフトランディング期待を受けた買いも支援材料に。半導体のエヌビディアなどAI関連が持ち直したほか、金利の低下でハイテクも買われ、終日堅調に推移し終了。米国株の上昇や為替の円高一服などを受けて、東京市場も買い優勢で取引を開始した。朝方の売買一巡後は、先物市場で、週末の9月限オプション・先物取引特別清算指数(SQ値)に絡んだ売買が入り、権利行使価格の36000円から36500円を意識した推移に。東京時間11日朝方に、米大統領選のテレビ討論会が実施されることも影響して、様子見姿勢の強い相場展開となった。大引けの日経平均は前日比56.59円安(-0.16%)の36159.16円となった。東証プライム市場の売買高は17億1349万株。売買代金は3兆7829億円。業種別では、医薬品、海運業、精密機器、繊維製品、鉱業などが下落した一方、水産・農林業、陸運業、倉庫・運輸関連業、空運業、食料品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は48.8%、対して値下がり銘柄は47.9%となっている。日経平均採用銘柄では、抗がん剤の治験結果が嫌気されて第一三共<4568>が大幅安となったほか、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、TDK<6762>などアップル関連銘柄の一角は、材料出尽くし感が先行し下落。このほか、テルモ<4543>、横河電機<6841>、レゾナックHD<4004>、コニカミノルタ<4902>、オムロン<6645>、第一生命HD<8750>、豊田通商<8015>などが売られた。一方、証券会社のポジティブなレポートを材料にコナミグループ<9766>が買われたほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を受けて、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>など半導体株が上昇。このほか、荏原製作所<6361>、クレディセゾン<8253>、ニチレイ<2871>、ニトリホールディングス<9843>、キッコーマン<2801>などが買われた。
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2024/09/10 15:30
相場概況
日経平均は5日続落、売り一巡後は円高一服で買戻し進む
*15:30JST 日経平均は5日続落、売り一巡後は円高一服で買戻し進む
前週末6日の米国市場でダウ平均は410.34ドル安(-1.01%)の40345.41ドル、ナスダックは436.83ポイント安(-2.55%)の16690.83、S&P500は94.99ポイント安(-1.73%)の5408.42で取引を終了。8月雇用統計の結果が強弱まちまちとなったため小幅高で寄り付いたが、過去2カ月の雇用者数の下方修正を受け、労働市場や景気の減速懸念が広がり相場は下げに転じた。半導体のエヌビディアなどの値動きの影響でナスダックも下落。ウォラー連邦準備制度理事会(FRB)理事が雇用統計の結果を受けて政策修正の必要性に言及し、大幅な利下げも支持する姿勢を表明したため警戒感が一層強まり、終盤にかけて下げ幅を拡大し終了した。前週末の米国株が下落した流れを引き継ぎ、本日の日経平均は売りが先行して始まった。米国の主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が前日比4.51%安となったことで国内半導体関連株安につながった。寄り付き後も下げ幅を広げて心理的な節目の36000円を割り込むと、取引時間中としては約1カ月ぶりに3万5000円台で推移した。ただ、売り一巡後の主力株がじりじりと下げ幅を縮小。円高一服で買戻しが進んだほか、一部では年金による買いとの声も聞かれるなか、日経平均は下げ幅を縮小し、36000円台を回復して取引を終えた。大引けの日経平均は前営業日比175.22円安(-0.48%)の36215.75円となった。東証プライム市場の売買高は18億135万株。売買代金は4兆626億円。業種別では、輸送用機器、保険業、海運業、銀行業、鉱業などが下落した一方、空運業、精密機器、食料品、サービス業、医薬品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は32.6%、対して値下がり銘柄は65.3%となっている。日経平均採用銘柄では、東エレク<8035>やディスコ<6146>、レーザーテック<6920>などの半導体関連株が軟調に推移。また、トヨタ自<7203>やホンダ<7267>などの自動車関連株、三菱商事<8058>や川崎船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株も軒並み下落。三菱UFJ<8306>やみずほ<8411>、ソニーG<6758>、三菱重工業<7011>、リクルートHD<6098>なども下落した。ほか、8月の月次増収率鈍化をマイナス視されたシュッピン<3179>が急落、フクシマガリレイ<6420>、エイチーム<3662>などが値下がり率上位となった。一方、メルカリ<4385>、7&iHD<3382>、アサヒグループHD<2502>、第一三共<4568>、協和キリン<4151>などが上昇した。ほか、第1四半期の営業利益が前年同期比で倍増した日本ハウスHD<1873>、大幅増配計画などをポジティブ視された日本駐車場開発<2353>、オアシスが大株主に浮上したセーレン<3569>などが大幅高、ミガロホールディングス<5535>、能美防災<6744>などが値上がり率上位となった。
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2024/09/09 15:30
相場概況
日経平均は4日続落、米雇用統計への警戒感が先行
*15:30JST 日経平均は4日続落、米雇用統計への警戒感が先行
5日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は219.22ドル安(-0.54%)の40755.75ドル、ナスダックは43.36ポイント高(+0.25%)の17127.66、S&P500は16.66ポイント安(-0.30%)の5503.41で取引を終了した。民間の雇用統計となるADP雇用統計の8月分が想定外に弱く労働市場や景気の減速を懸念した売りに、寄り付き後、下落。その後、8月ISM非製造業景況指数が予想外に改善したため景気減速懸念が後退し、相場は下げ止まった。ただ、6日に発表予定の米雇用統計を警戒した手仕舞い売りにおされ、ダウは続落し、下げ幅を拡大。ナスダックは半導体メーカーのエヌビディアの反発が支え、小幅上昇し、まちまちで終了した。米国株が高安まちまちだったものの、足元の下落に対する反発が先行し東京株式市場は買い優勢で取引を開始した。年金と思われる買い観測は根強く、寄付き後の日経平均は36898.28円まで上昇したが、為替の円高進行などが重しとなり前日比マイナス圏に突入。今晩の米雇用統計への警戒感も高いことから積極的な売買は手控えられて、後場は弱い地合いが続いた。大引けの日経平均は前日比265.62円安(-0.72%)の36391.47円となった。東証プライム市場の売買高は16億8430万株。売買代金は3兆8553億円。業種別では、機械、鉄鋼、電気機器、非鉄金属、証券・商品先物取引業などが下落した一方、電気・ガス業、倉庫・運輸関連業、小売業、その他製品、食料品の5セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は26.3%、対して値下がり銘柄は70.7%となっている。日経平均採用銘柄では、証券会社のネガティブなレポートを受けてJFEホールディングス<5411>が売られたほか、三菱重工<7011>、川崎重工<7012>など防衛関連銘柄の一角も下落。このほか、日立<6501>、キーエンス<6861>、ダイキン<6367>、SMC<6273>、古河電工<5801>、日立造船<7004>などが下落した。一方、年初来安値を連日で更新していた資生堂<4911>がテクニカルリバウンドで反発したほか、明治ホールディングス<2269>、イオン<8267>、ニトリHD<9843>など円高メリット銘柄の一角が上昇。このほか、エムスリー<2413>、高島屋<8233>、清水建設<1803>、丸井グループ<8252>、花王<4452>、キッコーマン<2801>などが買われた。
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2024/09/06 15:30
相場概況
日経平均は3日続落、円高とファストリ一段安が重しに
*15:30JST 日経平均は3日続落、円高とファストリ一段安が重しに
4日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は38.04ドル高(+0.09%)の40974.97ドル、ナスダックは52.00ポイント安(-0.30%)の17084.30、S&P500は8.86ポイント安(-0.16%)の5520.07で取引を終了した。半導体セクターの下落を警戒し、寄り付き後、下落。7月JOLT求人件数が予想以上に減少し大幅利下げの思惑が強まると、一時買戻しが強まり上昇に転じた。しかし、ボスティック・アトランタ連銀総裁がエッセイの中で、労働市場の混乱リスクに言及し早期の利下げを促したほか、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で景気の緩やかな減速が示され、雇用統計の発表を控えた警戒感に上値も限定的となり、まちまちで終了。米国株は高安まちまちも為替が1ドル143円台と円高ドル安が強まったことから、東京市場は主力株中心に売り優勢で取引を開始した。売り一巡後の日経平均は、年金と思われる買いが主力株に入ったことから下げ幅を縮小し、一時切り返し37000円台を回復する場面も見られた。ただ、後場、指数インパクトが大きいファーストリテ<9983>が一段安となったほか、値がさ半導体株も弱かったことから、日経平均は8月15日以来となる36000円台で取引を終えた。大引けの日経平均は前日比390.52円安(-1.05%)の36657.09円となった。東証プライム市場の売買高は16億273万株。売買代金は4兆2056億円。業種別では、保険業、医薬品、海運業、輸送用機器、小売業などが下落した一方、倉庫・運輸関連業、食料品、陸運業、空運業、建設業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は47.6%、対して値下がり銘柄は48.8%となっている。日経平均採用銘柄では、日経平均構成ウェイトの調整が入ることが意識されてファーストリテが後場一段安となったほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体株が総じて下落した。このほか、中外製薬<4519>、シャープ<6753>、レゾナックHD<4004>、横河電機<6841>、ファナック<6954>などが売られた。一方、証券会社のポジティブなレポートを材料にアサヒグループHD<2502>が買われたほか、三菱倉庫<9301>、GSユアサ<6674>、日立造船<7004>が寄付きから上げ幅を拡大。このほか、花王<4452>、大成建設<1801>、東レ<3402>、三菱ケミカルグループ<4188>、積水ハウス<1928>などが切り返す展開となった。
<FA>
2024/09/05 15:30
相場概況
日経平均は大幅続落、米国株安や金融所得課税の話などを嫌気
*15:30JST 日経平均は大幅続落、米国株安や金融所得課税の話などを嫌気
3日の米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は626.15ドル安(-1.51%)の40936.93ドル、ナスダックは577.33ポイント安(-3.26%)の17136.30、S&P500は119.47ポイント安(-2.12%)の5528.93で取引を終了した。8月ISM製造業景況指数が予想を下回ったためハードランディング懸念も強まり、寄り付き後、下落。ダウは史上最高値からの利益確定売りも加速し、終日売りが先行した。エヌビディアなど半導体セクターの売りもさらなる圧力となり、ナスダックも大きく売られ、終盤にかけ、相場は下げ幅を拡大。米国株の大幅下落と為替の円高推移を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は、早い段階で38000円台を割り込んだ後、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比7%超下げたことで、値がさ半導体株が下落し日経平均は36000円台に突入。米国株安など外部環境以外にも、金融所得課税の話が自民党総裁選で取り上げられたことも嫌気されたもよう。大引けの日経平均は前日比1638.70円安(-4.24%)の37047.61円となった。東証プライム市場の売買高は20億74万株。売買代金は5兆1062億円。全業種が下落するなか、鉱業、非鉄金属、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品、銀行業の下げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は5.9%、対して値下がり銘柄は92.8%となっている。日経平均採用銘柄では、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ソシオネクスト<6526>、スクリーンHD<7735>、SUMCO<3436>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグループ<9984>など半導体株の下げが目立つ。このほか、古河電工<5801>、ディスコ<6146>、フジクラ<5803>、東京電力HD<9501>、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>などが下落した。一方、円高メリット銘柄の一角であるニトリHD<9843>、イオン<8267>、花王<4452>、サッポロHD<2501>、明治ホールディングス<2269>などが上昇。このほか、バンダイナムコHD<7832>、ZOZO<3092>などが買われた。なお、日経平均採用銘柄で上昇したのは11銘柄に留まった。
<FA>
2024/09/04 15:30
相場概況
日経平均は3日ぶりに反落、39000円手前で上げ一服後は小動き
*15:30JST 日経平均は3日ぶりに反落、39000円手前で上げ一服後は小動き
2日の米国株式市場は、「レーバーデー」の祝日のため休場。為替市場でも、祝日のため主要通貨の為替取引は動意薄の状態が続いたが、ドルはやや底堅い動きを保った。ドル・円は下げ渋り。一時147円17銭まで買われた後、146円81銭まで下落したが、146円91銭で取引終了。為替が一時1ドル147円台をつけたことなどから、東京市場はやや買い優勢で取引を開始した。日経平均は前日終値を上回ってスタートし39000円手前まで上昇したが、さすがに手掛かり材料難が意識されて上げ幅を縮小。後場は前日終値水準を挟んだもみ合いとなった。大引けの日経平均は前日比14.56円安(-0.04%)の38686.31円となった。東証プライム市場の売買高は14億5032万株。売買代金は3兆3167億円。業種別では、海運業、非鉄金属、機械、ゴム製品、精密機器などが下落した一方、銀行業、保険業、陸運業、繊維製品、小売業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は74.7%、対して値下がり銘柄は22.1%となっている。日経平均採用銘柄では、ソシオネクスト<6526>、レーザーテック<6920>、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体関連の一角が下落。このほか、フジクラ<5803>、HOYA<7741>、ディスコ<6146>、川崎重工<7012>、住友ファーマ<4506>などが売られた。一方、証券会社のポジティブなレポートを材料に、NTTデータグループ<9613>、NEC<6701>、長谷工コーポレーション<1808>が買われた。また、金利上昇を受けて、りそなHD<8308>、第一生命HD<8750>、三菱UFJ<8306>、三井住友FG<8316>、SOMPOホールディングス<8630>など金融株が上昇。このほか、サッポロHD<2501>、三菱ケミG<4188>、富士通<6702>、ヤマトHD<9064>などが買われた。
<FA>
2024/09/03 15:30
相場概況
日経平均は小幅続伸、39000円台回復後は上げ幅縮小する展開に
*15:30JST 日経平均は小幅続伸、39000円台回復後は上げ幅縮小する展開に
8月30日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は前日比228.03ドル高(+0.55%)の41563.08ドル、ナスダックは同197.20ポイント高(+1.13%)の17713.63、S&P500は同56.44ポイント高(+1.01%)の5648.40で取引を終了した。7月PCEデフレータ(コア)がほぼ想定通りで段階的な利下げ期待に寄り付き後、上昇。長期金利上昇で、相場は一時下落に転じたが、月末要因の買いに加え、8月ミシガン大学消費者信頼感指数や8月シカゴ購買部協会景気指数の改善でソフトランディング期待に再び買われ、終盤にかけ上げ幅を拡大した。ダウは連日で過去最高値を更新し、終了。米国株の上昇や為替の円安推移などを材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は39000円台に乗せてスタートしたが、買いは続かず失速。今晩の米国株式市場が休場のため、積極的な買いは入らず日経平均は上げ幅を縮小。後場は前営業日終値水準でのもみ合いとなったが、75日移動平均線が位置する38646円水準は維持して終えた。大引けの日経平均は前営業日比53.12円高(+0.14%)の38700.87円となった。東証プライム市場の売買高は14億154万株。売買代金は3兆3216億円。業種別では、非鉄金属、銀行業、その他金融業、保険業、証券・商品先物取引業などが上昇した一方、医薬品、海運業、陸運業、不動産業、食料品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は38.1%、対して値下がり銘柄は58.7%となっている。日経平均採用銘柄では、証券会社によるレポートが材料視されてクレディセゾン<8253>が上昇したほか、IHI<7013>が連日で年初来高値を更新。川崎重工<7012>もつれ高となっている。このほか、フジクラ<5803>、富士通<6702>、アドバンテスト<6857>、三菱ケミカルグループ<4188>、村田製作所<6981>、TDK<6762>が買われた。一方、ZOZO<3092>、ニトリホールディングス<9843>、サッポロHD<2501>、アサヒグループHD<2502>など円高メリット銘柄が総じて弱い。このほか、住友ファーマ<4506>、住友化学<4005>、塩野義製薬<4507>、協和キリン<4151>、ディスコ<6146>、スクリーンHD<7735>、レーザーテック<6920>が売られた。
<FA>
2024/09/02 15:30
相場概況
日経平均は反発、需給主導で大引けにかけてじり高
*15:30JST 日経平均は反発、需給主導で大引けにかけてじり高
29日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は243.63ドル高(+0.59%)の41335.05ドル、ナスダックは39.60ポイント安(-0.23%)の17516.43、S&P500は0.22ポイント安(-0.004%)で取引を終了した。4-6月期国内総生産(GDP)、個人消費改定値が予想を上回り、寄り付き後、上昇。国内経済や労働市場、消費の堅調さが示され、景気見通しの改善で相場は続伸した。終盤にかけ、金利高や半導体メーカー、エヌビディアの下落が重しとなりナスダックが下落に転じるとダウも上げ幅を縮小するが過去最高値は更新。米国株が高安まちまちだったことで、東京市場は方向感に乏しいスタート。日経平均は前日終値水準で取引を開始した後は、為替が1ドル145円台を付けるなど円安に振れたことなどから切り返す展開に。大引けでMSCIリバランスに絡んだ売買が入ったことからプライム市場の売買代金は5兆円台に乗せたが、月末需給に絡んだ売買中心の一日となった。大引けの日経平均は前日比285.22円高(+0.74%)の38647.75円となった。東証プライム市場の売買高は20億507万株。売買代金は5兆1924億円。業種別では、非鉄金属、海運業、卸売業、サービス業、電気・ガス業などが上昇した一方、精密機器、小売業、倉庫・運輸関連業、医薬品、食料品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は67.2%、対して値下がり銘柄は28.8%となっている。日経平均採用銘柄では、東京電力HD<9501>が送電網を整備と報じられたことで古河電工<5801>、フジクラ<5803>、住友電工<5802>の電線株が買われた。また、TDK<6762>、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>、日東電工<6988>などアップル関連銘柄もしっかり。このほか、NEC<6701>、アドバンテスト<6857>、富士電機<6504>、ソフトバンクグループ<9984>などが買われた。一方、円高メリット銘柄のニトリホールディングス<9843>、ニチレイ<2871>、明治ホールディングス<2269>、日本ハム<2282>、キリンHD<2503>の下げがやや目立ったほか、需給悪化懸念が嫌気されたテルモ<4543>も売られた。このほか、イオン<8267>、大塚ホールディングス<4578>、キーエンス<6861>、オリンパス<7733>、清水建設<1803>などが下落した。
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2024/08/30 15:30
相場概況
日経平均は3日ぶり反落、エヌビディア安も半導体株下げ渋り一時切り返す
*15:30JST 日経平均は3日ぶり反落、エヌビディア安も半導体株下げ渋り一時切り返す
28日の米国株式市場は反落。ダウ平均は159.08ドル安(-0.39%)の41091.42ドル、ナスダックは198.79ポイント安(-1.12%)の17556.03、S&P500は33.62ポイント安(-0.60%)の5592.18で取引を終了した。主要経済指標の発表なく、寄り付き後、まちまち。ダウは過去最高値付近から利益確定売りが強まったほか、ナスダックも長期金利上昇を警戒した売りや、半導体メーカー、エヌビディアの決算発表を控えた手仕舞い売りも強まったと見られ、終日売りが先行した。終盤にかけても戻り鈍く相場は下落で終了。東京時間29日未明に発表されたエヌビディアの2024年5-7月期決算は、業績や売上高見通しはともに市場予想を上回ったが、時間外取引で一時28日終値比8%安と大幅安の反応となった。エヌビディア株の弱い動きが影響して、東京市場は半導体株を中心に売り優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は38000円を割り込む場面も見られたが、売り一巡後、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体株は下げ幅をじりじりと縮小。日経平均は38000円台を回復した後、後場切り返す場面も見られた。大引けの日経平均は前日比9.23円安(-0.02%)の38362.53円となった。東証プライム市場の売買高は16億305万株。売買代金は3兆8556億円。業種別では、サービス業、パルプ・紙、ゴム製品、金属製品、証券・商品先物取引業などが下落した一方、海運業、保険業、医薬品、卸売業、電気・ガス業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は38.7%、対して値下がり銘柄は57.3%となっている。日経平均採用銘柄では、協業先のスーパー・マイクロ・コンピュータが24年6月期決算の年次報告書提出が遅れると発表したことでニデック<6594>が売り優勢となった。このほか、国内証券会社の投資判断引き下げでZOZO<3092>が売られたほか、住友ファーマ<4506>、スクリーンHD<7735>、SUMCO<3436>、ディスコ<6146>、ソフトバンクグループ<9984>、クレディセゾン<8253>などがさえない。一方、政策保有株放出のニュースが刺激材料となりSOMPOホールディングス<8630>、MS&AD<8725>など損保株が買われた。このほか、第一三共<4568>、三菱電機<6503>、伊藤忠<8001>、フジクラ<5803>、太陽誘電<6976>、TOPPANホールディングス<7911>、明治ホールディングス<2269>、三菱重工<7011>などが上昇。
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2024/08/29 15:30
相場概況
日経平均は続伸、エヌビディア決算控え小動き終始
*15:30JST 日経平均は続伸、エヌビディア決算控え小動き終始
27日の米国株式市場は小幅上昇。ダウ平均は9.98ドル高(+0.02%)の41250.50ドル、ナスダックは29.05ポイント高(+0.16%)の17754.82、S&P500は8.96ポイント高(+0.16%)の5625.80で取引を終了した。長期金利の上昇で寄り付き後、下落。その後、8月消費者信頼感指数が予想外に改善したため相場も回復した。AIに必要な半導体製造メーカーのエヌビディアの決算発表を28日に控え期待感にハイテクが上昇に転じ、相場を支援。終盤にかけてダウもかろうじてプラス圏を回復し終了した。ダウは連日で過去最高値を更新。米国株は小幅上昇したものの、為替が前日比で円高ドル安に振れたことから、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。小幅安でスタートした日経平均は、目立った売買は観測されず、前日終値水準での小動きに終始。日経平均、TOPIXはともに切り返したが、エヌビディア決算発表を前に積極的な売買は手控えられた。大引けの日経平均は前日比83.14円高(+0.22%)の38371.76円となった。東証プライム市場の売買高は13億7271万株。売買代金は3兆2680億円。業種別では、輸送用機器、電気機器、保険業、医薬品、精密機器などが上昇した一方、パルプ・紙、石油・石炭製品、鉱業、金属製品、水産・農林業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は36.4%、対して値下がり銘柄は60.0%となっている。日経平均採用銘柄では、追加の自社株買い実施への期待感からトヨタ自<7203>が大幅高となったほか、ジェイテクト<6473>が引き続き中期経営計画が材料視されて買われた。このほか、証券会社のポジティブなレポートを受けて楽天グループ<4755>が年初来高値更新で1000円台を回復。アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>、フジクラ<5803>、第一三共<4568>、DIC<4631>、ソニーグループ<6758>なども買われた。一方、原油価格下落を受けて、出光興産<5019>、INPEX<1605>、ENEOSホールディングス<5020>など資源関連銘柄が下落したほか、SUMCO<3436>が国内証券会社のネガティブなレポートを受けて下落。このほか、住友化学<4005>、あおぞら銀行<8304>、太陽誘電<6976>、太平洋セメント<5233>、ソフトバンクグループ<9984>が売られた。
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2024/08/28 15:30
相場概況
日経平均は反発、円高一服を材料に後場切り返す展開に
*15:30JST 日経平均は反発、円高一服を材料に後場切り返す展開に
26日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は65.44ドル高(+0.16%)の41240.52ドル、ナスダックは152.02ポイント安(-0.85%)の17725.77、S&P500は17.77ポイント安(-0.32%)の5616.84で取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長のジャクソンホール会合での講演を受けた利下げ期待に引き続き買われ、寄り付き後、上昇。その後、耐久財受注やダラス連銀製造業活動指数が予想を上回ったため、ソフトランディング期待にダウは続伸。中東情勢への懸念が上値を抑制し終盤にかけ失速も過去最高値を更新した。一方、長期金利の上昇に加え、決算を控えエヌビディアなど半導体セクターの下落が重しとなりナスダックは売りに転じ、終日軟調に推移し、まちまちで終了。米国株が高安まちまちだったことから、東京市場は方向感に乏しいスタート。為替が1ドル144円台後半と円高ドル安推移が一服したことから目立った売りは観測されず、日経平均は38000円を挟んだもみ合いとなった。後場入り後も、東京時間29日未明のエヌビディア決算発表待ちの地合いとなり様子見ムードは強く売買代金は低迷したままとなったが、為替の円高一服を材料にやや買戻しが進み、日経平均は切り返して取引を終えた。大引けの日経平均は前日比178.40円高(+0.47%)の38288.62円となった。東証プライム市場の売買高は13億2817万株。売買代金は3兆2309億円。業種別では、パルプ・紙、鉱業、鉄鋼、輸送用機器、石油・石炭製品などが上昇した一方、繊維製品、空運業、その他製品の3セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は80.5%、対して値下がり銘柄は17.0%となっている。日経平均採用銘柄では、国内証券会社のポジティブなレポートが材料視されて横河電機<6841>が買われたほか、ジェイテクト<6473>がじりじりと上げ幅を拡大。このほか、ニッスイ<1332>、丸井グループ<8252>、日揮ホールディングス<1963>、三菱重工<7011>、あおぞら銀行<8304>などが上昇した。一方、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>など半導体関連銘柄の一角が売られた。このほか、日立<6501>、ディスコ<6146>、NEC<6701>、アルプスアルパイン<6770>、しずおかフィナンシャルグループ<5831>などが下落した。
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2024/08/27 15:30
相場概況
日経平均は3日ぶりに反落、円高が重しも下げ渋り38000円台維持
*15:30JST 日経平均は3日ぶりに反落、円高が重しも下げ渋り38000円台維持
23日の米国株式市場は大幅反発。ダウ平均は462.30ドル高(+1.14%)の41175.08ドル、ナスダックは258.44ポイント高(+1.47%)の17877.79、S&P500は63.97ポイント高(+1.15%)の5634.61で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長がジャクソンホール会議での講演で速やかな利下げ軌道を明らかにしたため利下げ期待を受けた買いが加速し、寄り付き後、上昇。不透明感の払拭で買い安心感が広がり終日堅調に推移し終盤にかけ相場は上げ幅を拡大し終了。米国株は大幅反発となったが、為替が1ドル143円台まで円高ドル安に振れたことから、東京市場は売り優勢で取引を開始した。トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など輸出関連銘柄が総じて下落し日経平均は38000円台を割り込む展開となった。ただ、ニトリHD<9843>など円高メリット銘柄の一角が買われたほか、円高一服も影響して、後場の日経平均は38000円台を回復した。大引けの日経平均は前営業日比254.05円安(-0.66%)の38110.22円となった。東証プライム市場の売買高は13億1431万株。売買代金は3兆3219億円。業種別では、輸送用機器、銀行業、ゴム製品、保険業、非鉄金属などが下落した一方、パルプ・紙、空運業、不動産業、水産・農林業、陸運業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は46.9%、対して値下がり銘柄は50.4%となっている。日経平均採用銘柄では、トヨタ自、ホンダのほか、日産自<7201>、マツダ<7261>、スズキ<7269>、SUBARU<7270>、三菱自動車<7211>と自動車関連銘柄が総じて下落。このほか、三越伊勢丹HD<3099>、古河電工<5801>、ヤマハ発動<7272>、太陽誘電<6976>、SUMCO<3436>、TDK<6762>が売り優勢となった。一方、円高メリット銘柄の一角であるニトリHD、ANAホールディングス<9202>、ニチレイ<2871>、日本ハム<2282>、日本航空<9201>などが買われたほか、金利低下が影響して三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など不動産株もしっかり。このほか、TOTO<5332>、ラインヤフー<4689>、サイバーエージ<4751>が買われた。
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2024/08/26 15:30
相場概況
日経平均は続伸、植田日銀総裁の発言で安心感が先行
*15:30JST 日経平均は続伸、植田日銀総裁の発言で安心感が先行
22日の米国株式市場は反落。ダウ平均は177.71ドル安(-0.43%)の40712.78ドル、ナスダックは299.63ポイント安(-1.67%)の17619.36、S&P500は50.21ポイント安(-0.89%)の5570.64で取引を終了した。週次失業保険申請件数でサプライズなく、労働市場の急速な悪化警戒感が後退し、寄り付き後、上昇。中古住宅販売件数も予想を上回り長期金利上昇で、ハイテク中心に売りに転じた。その後も、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長講演を警戒した手仕舞い売りも強まり、終盤にかけ相場は下げ幅を拡大し終了。米国株が反落したものの、東京市場は様子見ムードが強くこじっかりのスタートとなった。植田日銀総裁は、閉会中審査にて「引き続き金融市場は不安定な状況にある」「当面はその動向を極めて高い緊張感をもって注視していく」と述べたほか、「経済・物価の見通しが我々の思っている姿通りに実現する確度が高まると確認できれば、今後、金融緩和の度合いを調整していくという基本的な姿勢に変わりない」と説明した。市場に一定の配慮をしつつも、7月31日の記者会見での発言と大筋変わらなかったことから、為替は一時1ドル145円20銭台まで円高ドル安が進行。円高進行を受けて、日経平均は前日比マイナス圏に振れる場面も見られたが、午後、植田日銀総裁が「内田日銀副総裁と違いはない」と説明したことで、安心感が先行し為替の円高進行は一服。日経平均は切り返して取引を終えた。大引けの日経平均は前日比153.26円高(+0.40%)の38346.27円となった。東証プライム市場の売買高は13億1720万株。売買代金は3兆4008億円。業種別では、その他金融業、精密機器、建設業、証券・商品先物取引業、機械などが上昇した一方、卸売業、海運業、電気機器、情報・通信業の4セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は57.6%、対して値下がり銘柄は38.9%となっている。日経平均採用銘柄では、ソフトバンク<9434>が1000億円規模の出資を行うと報じられたことでシャープ<6753>が大幅高となったほか、証券会社のレポートを材料に大成建設<1801>、大林組<1802>が買われた。このほか、住友ファーマ<4506>、IHI<7013>、日立造船<7004>、オリックス<8591>、明治HD<2269>、コニカミノルタ<4902>、コムシスHD<1721>が買われた。一方、フィラデルフィア半導体株価指数(SOX指数)が前日比3%超下落したことから、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東京エレクトロン<8035>など半導体株が総じて売られた。このほか、三菱商事<8058>、日立<6501>、古河電工<5801>、フジクラ<5803>が下落した。
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2024/08/23 15:30
相場概況
日経平均は反発、先物主導で買い一巡後は上値重い展開に
*15:30JST 日経平均は反発、先物主導で買い一巡後は上値重い展開に
21日の米国株式市場は反発。ダウ平均は55.52ドル高(+0.14%)の40890.49ドル、ナスダックは102.05ポイント高(+0.57%)の17918.99、S&P500は23.7ポイント高(+0.42%)の5620.85で取引を終了した。3月までの1年間の雇用者数の大幅下方修正で利下げ期待に買われ、寄り付き後、上昇。一部小売りの好決算が支援したほか、長期金利の低下でハイテクも買われ、相場は終日底堅く推移した。パウエル議長の講演を控えた調整売りに一時伸び悩んだが、終盤にかけ、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した7月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で9月の利下げが示唆されると、再び買われ終了。米国株が上昇したことから、東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替の円高傾向が嫌気されて日経平均は37883.86円まで下げる場面も見られたが、売り買い一巡後は切り返し、先物主導でじりじりと上げ幅を拡大。一時前日比400円超と8月1日以来の水準まで上昇する場面がみられた。ただ、プライム市場の売買代金は引き続き4兆円を割り込むなど商いは閑散。午後は様子見ムードも強まり、上値の重い展開となった。大引けの日経平均は前日比259.21円高(+0.68%)の38211.01円となった。東証プライム市場の売買高は13億4022万株。売買代金は3兆6468億円。業種別では、医薬品、倉庫・運輸関連業、化学、食料品、小売業などが上昇した一方、銀行業、証券・商品先物取引業、ゴム製品、輸送用機器、その他金融業などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は62.7%、対して値下がり銘柄は33.2%となっている。日経平均採用銘柄では、国内証券会社のポジティブなレポートを材料に住友ファーマ<4506>、IHI<7013>、オムロン<6645>が買われた。また、エーザイ<4523>、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>、塩野義製薬<4507>と医薬品セクターの上げも目立った。このほか、信越化学<4063>、住友化学<4005>、日立造船<7004>が買われた。一方、スクリーンHD<7735>が売り優勢となったほか、米金利低下が嫌気されて野村HD<8604>、大和証G<8601>など証券株が売られた。また、千葉銀行<8331>、ふくおかFG<8354>、コンコルディアFG<7186>、三菱UFJFG<8306>など銀行株もさえない。このほか、住友電工<5802>、ディスコ<6146>、オークマ<6103>、ブリヂストン<5108>が売られた。
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2024/08/22 15:30
相場概況
日経平均は小幅反落、円高嫌気も下げ幅をじりじりと縮小へ
*15:30JST 日経平均は小幅反落、円高嫌気も下げ幅をじりじりと縮小へ
20日の米国株式市場は反落。ダウ平均は61.56ドル安(-0.15%)の40834.97ドル、ナスダックは59.83ポイント安(-0.33%)の17816.94、S&P500は11.13ポイント安(-0.20%)の5597.12で取引を終了した。8月フィラデルフィア連銀非製造業活動の悪化で、景気減速懸念が再燃し、寄り付き後、下落。カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール年次会合でのパウエル議長講演を今週後半に控えた利益確定売りも目立ち、終日軟調に推移し終了。為替が1ドル145円まで円高ドル安が進行したことで、東京株式市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は37605.83円まで下げ幅を拡大した後は、為替の円高進行一服を材料に、下げ幅を徐々に縮小。為替の水準の割には底堅い展開となり、一時38000円台を回復する場面も見られた。ただ、プライム市場の売買代金は3.4兆円と大幅に減少。週末のジャクソンホール会合や、植田日銀総裁の閉会中審査など重要イベントを前に様子見姿勢は強まった。大引けの日経平均は前日比111.12円安(-0.29%)の37951.80円となった。東証プライム市場の売買高は13億9045万株。売買代金は3兆4629億円。業種別では、石油・石炭製品、保険業、非鉄金属、金属製品、電気・ガス業などが下落した一方、精密機器、空運業、サービス業、その他製品、小売業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は29.1%、対して値下がり銘柄は67.7%となっている。日経平均採用銘柄では、国内証券会社のネガティブなレポートを材料に資生堂<4911>、太平洋セメント<5233>が下落したほか、米10年債利回りが8月5日以来の3.8%割れとなったことで日本の金利も低下したことから第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>がさえない。このほか、古河電工<5801>、IHI<7013>、住友化学<4005>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>が売られた。一方、カナダ同業大手アリマンタシォンからの買収提案で株価が動いているセブン&アイHD<3382>が本日は上昇。国内証券会社のポジティブなレポートを材料にニチレイ<2871>も買われたほか、キヤノン<7751>、楽天グループ<4755>が買われ年初来高値を更新。このほか、キーエンス<6861>、テルモ<4543>、アステラス製薬<4503>、富士フイルムHD<4901>が買われた。
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2024/08/21 15:30
相場概況
日経平均は大幅反発、先物主導で前日の下げ分を取り戻す格好に
*15:30JST 日経平均は大幅反発、先物主導で前日の下げ分を取り戻す格好に
19日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は236.77ドル高(+0.58%)の40896.53ドル、ナスダックは245.05ポイント高(+1.39%)の17876.77、S&P500は54.00ポイント高(+0.97%)の5608.25で取引を終了した。経済が急速な減速を回避しソフトランディングが可能との期待に買われ、寄り付き後、上昇。加えて、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁やカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、グールズビー・シカゴ連銀総裁が週末のインタビューで、相次いで9月の利下げに前向きな姿勢を示したことも支援し、段階的な利下げ期待に終日買いが先行した。半導体が支援し相場は終盤にかけ上げ幅を拡大して終了。米国株の上昇や為替の円高進行が一服したことなどから、東京株式市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は37800円台でスタートした後、じりじりと上げ幅を広げ38000円台を回復。前日の下げ分を取り戻した格好だが、先物主導となっていることから物色の方向性は見えにくい。プライム市場の9割超が上昇する全面高の地合いとなったが、売買代金は3.9兆円と4兆円台を下回った。大引けの日経平均は前日比674.30円高(+1.80%)の38062.92円となった。東証プライム市場の売買高は17億3502万株。売買代金は3兆9630億円。業種別では、パルプ・紙、陸運業、非鉄金属、空運業、電気・ガス業が上昇した一方、銀行業、小売業の2セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は90.4%、対して値下がり銘柄は7.7%となっている。日経平均採用銘柄では、ヤマハ<7951>、シャープ<6753>、横河電機<6841>が買われたほか、住友ファーマ<4506>も連日で買われて年初来高値を更新。このほか、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>、セコム<9735>、日産化学<4021>、オムロン<6645>、スクリーンHD<7735>も上昇。指数インパクトが大きいファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>も強い動きを示した。一方、セブン&アイ・ホールディングス<3382>は前日のストップ高の反動で売り優勢となったほか、しずおかFG<5831>、ふくおかFG<8354>など地銀株がさえない。また、三井住友FG<8316>も売られた。このほか、味の素<2802>、日立<6501>、三井物産<8031>、住友商事<8053>が売られた。
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2024/08/20 15:30
相場概況
日経平均は6日ぶりに反落、円高ドル安が加速し後場急落
*15:30JST 日経平均は6日ぶりに反落、円高ドル安が加速し後場急落
16日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は96.70ドル高(+0.24%)の40659.76ドル、ナスダックは37.22ポイント高(+0.21%)の17631.72、S&P500は11.03ポイント高(+0.20%)の5554.25で取引を終了した。グールズビー・シカゴ連銀総裁が景気や労働市場に懸念を表明したほか、住宅着工件数が予想を下回ったため警戒感から売られ、寄り付き後、下落。その後発表されたミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったため景気への懸念が緩和し、買戻しが強まり、相場は上昇に転じた。終盤にかけて、長期金利低下や根強い利下げ期待に買われ続伸し終了。米国株しっかりも、足元5連騰していることや為替の円安一服などが意識されて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。売り一巡後の日経平均はじりじりと下げ幅を縮小し、一時切り返す場面もみられたが、後場相場付きが一変。為替が1ドル145円台まで円高ドル安が急加速したことで、日経平均は先物主導で下げ幅を拡大。大引け間際に本日の最安値を付けるなど安値圏で取引を終えた。大引けの日経平均は前営業日比674.05円安(-1.77%)の37388.62円となった。東証プライム市場の売買高は17億1772万株。売買代金は4兆1613億円。業種別では、鉱業、機械、輸送用機器、電気機器、ゴム製品などが下落した一方、小売業、海運業の2セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は15.3%、対して値下がり銘柄は83.4%となっている。日経平均採用銘柄では、荏原製作所<6361>、小松製作所<6301>、村田製作所<6981>が後場一段安となったほか、三越伊勢丹HD<3099>、ディスコ<6146>が売り優勢となった。このほか、太陽誘電<6976>、アマダ<6113>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東京エレクトロン<8035>、ファナック<6954>が売られた。一方、国内証券会社のレポートを材料にGSユアサ<6674>、日本郵船<9101>がプラス圏を維持したほか、円高メリット銘柄のニトリホールディングス<9843>、ニチレイ<2871>、日本ハム<2282>、日清製粉G本社<2002>などが買われた。このほか、カナダ同業者からの買収を提案されていると報じられたセブン&アイHD<3382>は後場ストップ高買い気配となった。
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2024/08/19 15:30
相場概況
日経平均は大幅高で5日続伸、米国株高を材料に38000円台を回復
*15:33JST 日経平均は大幅高で5日続伸、米国株高を材料に38000円台を回復
15日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は554.67ドル高(+1.39%)の40563.06ドル、ナスダックは401.90ポイント高(+2.34%)の17594.50、S&P500は88.01ポイント高(+1.61%)の5543.22で取引を終了した。小売売上高や週次失業保険者数を受けて消費や労働市場の悪化警戒感が後退し、寄り付き後、上昇。ソフトランディング期待が強まり、相場は終日買いが先行した。終盤にかけて、上げ幅を拡大し終了。米国株の大幅高や、為替の円安ドル高などを材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄付きで37000円台を回復した日経平均はその後も上げ幅をじりじりと拡大。後場には8月1日以来となる38000円台も回復した。終わってみれば、200日移動平均線、25日移動平均線もともに上回って取引を終了。プライム市場の9割超の銘柄が上昇する全面高の展開となった。大引けの日経平均は前日比1336.03円高(+3.64%)の38062.67円となった。東証プライム市場の売買高は18億7753万株。売買代金は4兆9974億円。全業種が上昇したなか、石油・石炭製品、電気機器、鉱業、非鉄金属、銀行業の上げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は93.2%、対して値下がり銘柄は5.4%となっている。日経平均採用銘柄では、米ハイテク株が上昇したことから、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>など半導体関連銘柄が上昇したほか、フジクラ<5803>、古河電工<5801>など電線株も買われた。このほか、日立<6501>、TDK<6762>、三菱電機<6503>、太陽誘電<6976>、村田製作所<6981>が上昇した。一方、メルカリ<4385>、電通グループ<4324>、東宝<9602>、日野自動車<7205>、住友化学<4005>の5銘柄のみ下落した。
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2024/08/16 15:33
相場概況
日経平均は4日続伸、バリュー株買われ200日線手前まで上昇
*15:30JST 日経平均は4日続伸、バリュー株買われ200日線手前まで上昇
14日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は242.75ドル高(+0.61%)の40008.39ドル、ナスダックは4.99ポイント高(+0.03%)の17192.60、S&P500は20.78ポイント高(+0.38%)の5455.21で取引を終了した。7月消費者物価指数(CPI)でインフレ鈍化継続があらたに確認され、利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。同時に想定通りの結果で、積極的な利下げを期待した買いが後退し、ナスダックはその後、下落に転じた。景気への悲観的見方が後退しダウは続伸し終盤にかけて、上げ幅を拡大。ナスダックはかろうじてプラス圏を回復し終了。朝方に発表された実質GDPが年率3.1%増と2四半期ぶりのプラス成長となったことが材料視されて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替も1ドル147円台と落ち着きを取り戻したことから、日経平均は200日移動平均線36984円手前の36800円台まで上昇。売買代金は4兆円台と先週比では減少しているが、メガバンクなどバリュー株が買われており、一部では年金によるリバランスの買いが入ったとの声も聞かれた。大引けの日経平均は前日比284.21円高(+0.78%)の36726.64円となった。東証プライム市場の売買高は17億5093万株。売買代金は4兆4035億円。業種別では、銀行業、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品。海運業、非鉄金属などが上昇した一方、サービス業、空運業、化学、陸運業、電気機器などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は61.8%、対して値下がり銘柄は35.0%となっている。日経平均採用銘柄では、決算発表を受けて電通グループ<4324>が買われたほか、川崎重工<7012>、三菱重工<7011>、三菱電機<6503>など防衛・宇宙関連銘柄の一角が上昇。みずほFG<8411>、三井住友FG<8316>、野村ホールディングス<8604>、あおぞら銀行<8304>、三菱UFJFG<8306>など金融株も総じて買われた。このほか、古河電工<5801>、レーザーテック<6920>、SUBARU<7270>が上昇した。一方、ZOZO<3092>、イオン<8267>、ニトリホールディングス<9843>、サッポロホールディングス<2501>など内需株がやや弱かったほか、キーエンス<6861>、村田製作所<6981>、ミネベアミツミ<6479>がさえない。このほか、ソニーグループ<6758>、資生堂<4911>、清水建設<1803>が下落した。
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2024/08/15 15:30
相場概況
日経平均は3日続伸、買い一巡後は岸田首相不出馬で方向感乏しい展開に
*15:30JST 日経平均は3日続伸、買い一巡後は岸田首相不出馬で方向感乏しい展開に
13日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は408.63ドル高(+1.04%)の39765.64ドル、ナスダックは407.00ポイント高(+2.43%)の17187.61、S&P500は90.04ポイント高(+1.68%)の5434.43で取引を終了した。7月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったため年内の利下げ期待を受けた買いが強まり、寄り付き後、上昇。14日に発表される消費者物価指数(CPI)もさらなるインフレ改善を示すとの期待も強まり、終日買いが先行した。金利先安観にハイテクの買いが強く、終盤にかけて相場は上げ幅を拡大し終了。米国株高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は36600円台まで上げ幅を拡大する場面も見られたが、前日までの上昇に対する反動が意識されて上値の重い展開に。買いが止まったタイミングで、「岸田首相が9月総裁選不出馬」と伝わったことから、日経平均は前日比マイナス圏に突入する場面も見られた。3日続伸で取引を終えたが、方向感に乏しい地合いとなった。大引けの日経平均は前日比209.92円高(+0.58%)の36442.43円となった。東証プライム市場の売買高は19億7924万株。売買代金は4兆7016億円。業種別では、輸送用機器、保険業、非鉄金属、その他製品、ゴム製品などが上昇した一方、精密機器、倉庫・運輸関連業の2セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は74.3%、対して値下がり銘柄は22.4%となっている。日経平均採用銘柄では、決算内容が材料視されてサッポロHD<2501>が大幅高となったほか、国内証券会社のポジティブなレポートを受けてフジクラ<5803>が買われた。また、第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>など保険株が上昇。このほか、ソシオネクスト<6526>、三越伊勢丹HD<3099>、コニカミノルタ<4902>、トヨタ自<7203>、ホンダ<7267>、レゾナックHD<4004>が買われた。一方、メルカリ<4385>が決算発表を受けて成長鈍化懸念が意識されて大幅安となったほか、シチズン<7762>も決算が嫌気されて売られた。東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>は買い優勢後に失速し、前日比マイナス圏に沈んだ。このほか、コムシスHD<1721>、日東電工<6988>、日立<6501>、大林組<1802>、HOYA<7741>、ニトリホールディングス<9843>、信越化学<4063>が下落した。
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2024/08/14 15:30
相場概況
日経平均は続伸、半導体株や好決算銘柄が買われて1200円超の大幅高
*15:30JST 日経平均は続伸、半導体株や好決算銘柄が買われて1200円超の大幅高
12日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は140.53ドル安(-0.36%)の39357.01ドル、ナスダックは35.31ポイント高(+0.21%)の16780.61、S&P500は0.23ポイント高(+0.004%)の5344.39で取引を終了した。ソフトランディング期待の再燃で寄り付き後、上昇。その後、イランによるイスラエル報復攻撃が差し迫っている可能性が報じられ地政学的リスク上昇を嫌気した売りが加速し、相場は下落に転じた。値ごろ感から半導体のエヌビディアなどの買戻しに拍車がかかり、ナスダック指数は底堅く推移。一方、ダウは重要インフレ指標発表を控えた調整売りも見られ終盤にかけて、下げ幅を拡大しまちまちで終了。為替が一時1ドル148円台まで円安に振れたことなどが材料視されて、連休明けの東京市場は買い優勢でスタートした。値がさ半導体株の一角が買われたことから、日経平均は36000円台を回復。8月2日以降、空いていたマド(35849.77円-35880.15円)を埋めたことで投資家心理の改善につながり、日経平均はじりじりと上げ幅を拡大、TOPIX、日経平均ともに高値引けとなった。大引けの日経平均は前営業日比1207.51円高(+3.45%)の36232.51円となった。東証プライム市場の売買高は20億9376万株。売買代金は4兆9725億円。業種別では、保険業、電気機器、証券・商品先物取引業、海運業、非鉄金属などが上昇した一方、空運業のみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は81.5%、対して値下がり銘柄は17.2%となっている。日経平均採用銘柄では、先週末の上昇を引継ぎフジクラ<5803>が買い優勢となったほか、決算が材料視されてSOMPOホールディングス<8630>、東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>も買われた。このほか、荏原製作所<6361>、キーエンス<6861>、TDK<67632>、ソニーグループ<6758>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>も買い優勢となった。なお、日経平均採用以外の銘柄では、MSCIグローバルスタンダード指数採用が発表されたKOKUSAI<6525>が大幅高となった。一方、決算がネガティブ視されてシャープ<6753>、明治ホールディングス<2269>が下落したほか、MSCIが代表的な株価指数である「グローバルスタンダード指数」の構成銘柄の定期見直しにおいて、除外と発表したヤマトホールディングス<9064>、NXHD<9147>は売り優勢となった。このほか、花王<4452>、王子HD<3861>、清水建設<1803>、ZOZO<3092>が売られた。
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2024/08/13 15:30
相場概況
日経平均は反発、3連休前で上値重くなるが35000円台を維持して終了
*15:30JST 日経平均は反発、3連休前で上値重くなるが35000円台を維持して終了
8日の米国株式市場は反発。ダウ平均は683.04ドル高(+1.76%)の39446.49ドル、ナスダックは464.21ポイント高(+2.87%)の16660.02、S&P500は119.81ポイント高(+2.30%)の5319.31で取引を終了した。週次失業保険申請件数が予想を下回ったため安心感が広がり、寄り付き後、上昇。労働市場や景気の悪化懸念が後退し、終日堅調に推移した。終盤にかけては、上げ幅を拡大し終了。米国株の大幅高を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替も1ドル147円水準と前日比ではやや円安ドル高に振れたことなどから、日経平均は35000円台で開始した後、35671.31円まで上げ幅を拡大した。買い一巡後は、3連休前などが意識されて前日比マイナス圏に突入する場面が見られたものの、なんとか35000円台で取引を終了。なお、8月限オプション特別清算指数(SQ値)は35661.68円(速報値)となった。大引けの日経平均は前日比193.85円高(+0.56%)の35025.00円となった。東証プライム市場の売買高は25億4744万株。売買代金は6兆3348億円。業種別では、非鉄金属、その他金融業、サービス業、銀行業、卸売業などが上昇した一方、電気・ガス業、空運業、ゴム製品、陸運業、金属製品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は74.4%、対して値下がり銘柄は23.8%となっている。日経平均採用銘柄では、事業売却報道を材料にトレンドマイクロ<4704>がストップ高比例配分となったほか、フジクラ<5803>も好業績と株主還元策が材料視されてストップ高比例配分。決算を材料に日揮ホールディングス<1963>、三井金属<5706>が買い優勢となった。このほか、大成建設<1801>、清水建設<1803>、伊藤忠<8001>、レゾナックホールディング<4004>、コンコルディア・フィナンシャル<7186>、ふくおかFG<8354>、ソフトバンクグループ<9984>が買われた。一方、7-9月期営業増益見通しの弱さが懸念されてネクソン<3659>が大幅安となったほか、資生堂<4911>、SUMCO<3436>が引き続き下落。決算発表が嫌気されたニコン<7731>、アマダ<6113>、バンダイナムコHD<7832>も売り優勢となった。このほか、太陽誘電<6976>、三菱電機<6503>、ディスコ<6146>、ダイキン<6367>、ニチレイ<2871>が下落した。
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2024/08/09 15:30
相場概況
日経平均は3日ぶり反落、短期資金中心で荒い値動き続く
*15:30JST 日経平均は3日ぶり反落、短期資金中心で荒い値動き続く
7日の米国株式市場は反落。ダウ平均は234.21ドル安(-0.60%)の38763.45ドル、ナスダックは171.05ポイント安(-1.05%)の16195.80、S&P500は40.53ポイント安(-0.77%)の5199.50で取引を終了した。景気後退懸念の緩和にともなう買戻しが続き、寄り付き後、上昇。買戻し一巡後、根強い景気への不透明感に売りが再燃し、上値を抑制した。終盤にかけ、10年債入札の弱い結果を警戒した売りが一段と強まり、相場は下落に転じ終了。米国株の下落や足元の急反発などを材料に、東京市場は売り優勢で取引を開始した。寄付き後、日経平均は34207.16円まで下げ幅を広げる場面も見られたが、売り一巡後はじりじりと下げ幅を縮小する展開に。為替市場や金利市場が落ち着いた動きとなったことなどから、買戻しが優勢となり、前引けにかけて日経平均、TOPIXは切り返す場面も見られた。ただ、日経平均の値動きが1000円超と引き続き荒っぽい値動きとなったことから、腰を据えた資金流入は限定的。後場入り後は前日比マイナス圏での推移となった。大引けの日経平均は前日比258.47円安(-0.74%)の34831.15円となった。東証プライム市場の売買高は24億1922万株。売買代金は5兆3509億円。業種別では、非鉄金属、金属製品、銀行業、その他金融業、卸売業などが下落した一方、鉱業、石油・石炭製品、小売業、食料品、陸運業などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は35.7%、対して値下がり銘柄は62.3%となっている。日経平均採用銘柄では、1-9月期の連結純利益が前年同期比73%減になる見通しと発表したSUMCO<3436>が急落し一時ストップ安となった。また、資生堂<4911>も1-6月期純利益が前年同期比99%減となったことからストップ安。このほか太陽誘電<6976>、住友鉱山<5713>、住友重機械<6302>、富士通<6702>、キッコーマン<2801>、アドバンテスト<6857>、ソフトバンクグループ<9984>、キーエンス<6861>が下落した。一方、決算発表や証券会社によるポジティブなレポートを材料にレーザーテック<6920>がストップ高となったほか、決算と自社株買いの枠を設定が材料視されていすゞ<7202>が大幅高。このほか、ニトリホールディングス<9843>、アサヒグループ<2502>、住友ファーマ<4506>、ニコン<7731>、出光興産<5019>、帝人<3401>、京成電鉄<9009>が買われた。
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2024/08/08 15:30
相場概況
日経平均は大幅続伸、内田日銀副総裁の発言で利上げ警戒が後退
*15:35JST 日経平均は大幅続伸、内田日銀副総裁の発言で利上げ警戒が後退
6日の米国株式市場は反発。ダウ平均は294.39ドル高(+0.76%)の38997.66ドル、ナスダックは166.78ポイント高(+1.03%)の16366.86、S&P500は53.70ポイント高(+1.04%)の5240.03で取引を終了した。昨日の下落が行き過ぎとの見方に値ごろ感から買われ、寄り付き後、上昇。深刻な景気後退入りへの不安が緩和し投資家心理が改善したほか、キャタピラーなど一部主要企業の好決算を受け、相場は終日、買戻しが先行した。ハイテクも買われ上げ幅を拡大。終盤にかけて失速もプラス圏で終了した。米国株は落ち着きを取り戻しつつある一方、ボラタイルな東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は寄付き後、33739.46円まで下げ幅を拡大したが、現物市場では銀行株などが買い戻されて、TOPIXは切り返す展開に。10時過ぎ、内田眞一日銀副総裁が、函館で行われている金融経済懇談会にて「金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない」「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続ける必要がある」と述べたことで、為替が一時1ドル147円台と3円ほど円安ドル高が進行。円安に振れたタイミングで、日経平均は一気に切り返し、一時上げ幅は1000円超まで拡大した。足元の乱高下が嫌気されて上値は重くなったが、米国株先物の堅調推移も下支えとなった。大引けの日経平均は前日比414.16円高(+1.19%)の35089.62円となった。東証プライム市場の売買高は32億9536万株。売買代金は7兆3744億円。業種別では、銀行業、卸売業、証券・商品先物取引業、保険業、機械などが上昇した一方、ゴム製品、鉱業、海運業、石油・石炭製品、金属製品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は66.3%、対して値下がり銘柄は31.9%となっている。日経平均採用銘柄では、ディスコ<6146>が大幅高となったほか、ソシオネクスト<6526>など半導体株の一角が上昇。また、ニチレイ<2871>が決算を材料に買われたほか、三井住友FG<8316>、りそなHD<8308>、三菱UFJフィナンシャルG<8306>、みずほFG<8411>、ふくおかFG<8354>など銀行株が総じて上昇。このほか、キヤノン<7751>、日本製鋼所<5631>、IHI<7013>、川崎重工<7012>が買われた。後場、事業の構造改革を発表した住友化学<4005>が一段高となった。一方、第1四半期営業利益が市場コンセンサスを下回ったことでダイキン<6367>、リコー<7752>が大幅安となったほか、三井化学<4183>は、第1四半期業績好調もプラントトラブルの影響懸念などが意識されて売られた。このほか、古河電工<5801>、AGC<5201>、味の素<2802>、鹿島建設<1812>が下落した。
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2024/08/07 15:35
相場概況
日経平均は急反発、買戻し優勢で過去最大の上昇幅
*15:30JST 日経平均は急反発、買戻し優勢で過去最大の上昇幅
5日の米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は1033.99ドル安(-2.60%)の38703.27ドル、ナスダックは576.08ポイント安(-3.43%)の16200.08、S&P500は160.23ポイント安(-3.00%)の5186.33で取引を終了した。弱い7月雇用統計を受けた景気後退入り懸念に伴う売りが継続し、寄り付き後、下落。加えて世界株安で投資家心理が急速に悪化し、手仕舞い売りも加速したと見られ、終日、売りが先行した。ハイテクも売られ、戻り鈍く終盤にかけ再び売りが加速し終了。米国株は大幅安となったが、前日の東京市場で米株下落は織り込まれていたことから、東京市場は大幅反発で取引を開始した。多くの銘柄が買い気配スタートとなるなか、日経平均は上げ幅を一気に拡大。為替が1ドル146円台、長期金利の指標となる10年国債利回りは0.950%まで一時値を戻すなど、為替、金利市場が落ち着きを取り戻したことから、日経平均は一時34911.80円まで上昇し、終値ベースでは過去最大の上昇幅となった。なお、プライム市場の売買代金は連日で7兆円超え。大引けの日経平均は前日比3217.04円高(+10.23%)の34675.46円となった。東証プライム市場の売買高は34億8088万株。売買代金は7兆7500億円。全業種が下落したなか、海運業、ゴム製品、その他金融業、保険業、精密機器の上昇が目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は95.6%、対して値下がり銘柄は3.8%となっている。日経平均採用銘柄では、第1四半期決算が評価されて日本製鋼所<5631>がストップ高となったほか、キッコーマン<2801>、オリックス<8591>、富士電機<6504>もストップ高。このほか、三菱重工<7011>、キーエンス<6861>、大林組<1802>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、荏原製作所<6361>、東京エレクトロン<8035>、TDK<6762>、日東電工<6988>、アドバンテスト<6857>などが大幅反発となった。一方、4-6月期純利益が市場予想に届かなかったことから味の素<2802>が下落したほか、川崎重工<7012>、ヤマトHD<9064>、JFEホールディングス<5411>、三井住友FG<8316>、コニカミノルタ<4902>などが売られ、日経平均採用銘柄は10銘柄のみ下落した。
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2024/08/06 15:30
相場概況
日経平均は暴落、ブラックマンデー(翌日)を超す過去最大の下落幅に
*15:30JST 日経平均は暴落、ブラックマンデー(翌日)を超す過去最大の下落幅に
2日の米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は610.71ドル安(-1.51%)の39737.26ドル、ナスダックは417.98ポイント安(-2.43%)の16776.16、S&P500は100.12ポイント安(-1.84%)の5346.56で取引を終了した。7月雇用統計が予想を下回り、景気減速懸念に寄り付き後、下落。景気後退懸念も浮上し売りに拍車がかかり、終日軟調に推移した。一部ハイテク企業の決算も振るわず相場は終盤にかけ下げ幅を拡大し終了。米国株の大幅下落や為替の急激な円高推移を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。売り気配スタートとなる銘柄が多く、日経平均は下げ幅を一気に拡大。前場は下げ幅を縮める場面も見られたが、後場、先物市場で日経平均先物、TOPIX先物でサーキットブレイカーが発動したこともあり、現物株の投げ売りが加速。為替の円高加速も影響し、大引けにかけて一段安となり31156.12円まで暴落。下落幅は1987年10月20日のブラックマンデー翌日の-3836.48円を超え過去最大となった。大引けの日経平均は前営業日比4451.28円安(-12.40%)の31458.42円となった。東証プライム市場の売買高は40億898万株。売買代金は7兆9674億円。全業種が下落したなか、保険業、銀行業、証券・商品先物取引業、非鉄金属、海運業の下げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は0.8%、対して値下がり銘柄は98.7%となっている。日経平均採用銘柄では、長期金利の指標となる10年物国債利回りが0.755%台まで急落したことで三井住友FG<8316>、野村HD<8604>、千葉銀行<8331>、東京海上HD<8766>、コンコルディアFG<7186>、ふくおかFG<8354>がストップ安となったほか、T&Dホールディングス<8795>、第一生命HD<8750>、三菱UFJFG<8306>など金融株がきつい下落となった。このほか、三越伊勢丹HD<3099>、川崎重工<7012>、丸紅<8002>、荏原製作所<6361>、三菱重工<7011>、ソフトバンクグループ<9984>が売られた。一方、前場上昇していたニトリHD<9843>、明治HD<2269>、大塚HD<4578>など円高メリット銘柄も前営業日比マイナス圏で終了。日経平均採用銘柄で上昇した銘柄はゼロとなった。プライム市場全体で上昇した銘柄は14銘柄に留まった。
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2024/08/05 15:30
相場概況
日経平均は歴史的な急落、ブラックマンデー以来、史上2番目の下落幅
*15:35JST 日経平均は歴史的な急落、ブラックマンデー以来、史上2番目の下落幅
1日の米国株式市場は大幅反落。ダウ平均は494.82ドル安(-1.21%)の40347.97ドル、ナスダックは405.26ポイント安(-2.30%)の17194.14、S&P500は75.62ポイント安(-1.37%)の5446.68で取引を終了した。利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。その後、失業保険申請件数が1年ぶりの高水準に達したほか、ISM製造業景況指数が予想外に低下するなど、急速な景気悪化を警戒した売りが加速し、相場は下落に転じた。主要ハイテク企業決算を控えた警戒感も重しとなり相場は終日軟調に推移し、終盤にかけて下げ幅を拡大し終了。米国株の下落や為替の円高推移などを受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比7%超の大幅安となったことから、半導体株がきつい下げとなり日経平均は37000円台を一気に割り込む展開に。売りが売りを呼ぶ地合いとなり、大引けにかけて一段安となった日経平均は36000円台も割り込む。下落幅は1987年10月20日のブラックマンデー翌日以来、史上2番目となったほか、TOPIXは史上16番目の下落率となった。大引けの日経平均は前日比2216.63円安(-5.81%)の35909.70円となった。東証プライム市場の売買高は29億7030万株。売買代金は6兆6429億円。全業種が下落したなか、証券・商品先物取引業、銀行業、保険業、電気機器、卸売業の下げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は0.8%、対して値下がり銘柄は98.7%となっている。日経平均採用銘柄では、株式市場の地合い悪化が嫌気されて、大和証券グループ本社<8601>、野村ホールディングス<8604>など証券株がきつい下げとなったほか、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>、SUMCO<3436>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体株も急落。このほか、三越伊勢丹<3099>、三井物産<8031>、荏原製作所<6361>、三井化学<4183>、日本製鋼所<5631>、三菱重工<7011>、三菱UFJ<8306>、日立<6501>など幅広い銘柄が売られた。一方、豪州市場などが好調だったことで第1四半期決算が想定以上の大幅増益となった日本ハム<2282>が逆行高となったほか、コナミグループ<9766>、日本製鉄<5401>も好業績が材料視されて買われた。このほか、アステラス製薬<4503>、ZOZO<3092>、武田薬品<4502>が上昇。なお、日経平均採用銘柄で上昇したのはこれら6銘柄のみとなった。
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2024/08/02 15:35
相場概況
日経平均は大幅反落、円高加速で一時1300円超の急落
*15:30JST 日経平均は大幅反落、円高加速で一時1300円超の急落
7月31日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は99.46ドル高(+0.24%)の40842.79ドル、ナスダックは451.98ポイント高(+2.64%)の17599.40、S&P500は85.86ポイント高(+1.58%)の5522.30で取引を終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、寄り付き後、まちまち。その後、主要ハイテク企業の好決算を好感した買いがけん引し、相場は終日堅調に推移した。米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り政策金利を据え置いたが、パウエル議長がその後の会見で、9月の利下げの可能性を示唆すると期待感に相場は続伸し終了。米国株は上昇したものの、為替が1ドル149円台と円高ドル安が加速したことから、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均は寄付きで38781.56円を付けた後、為替が1ドル148円台に突入したことも影響し、下げ足を強め7月26日の取引時間中の安値(37611.19円)に迫る37737.88円まで急落した。日経平均の急落を受けて、日経平均VIは一時23.12ポイントまで上昇し、プライム市場の売買代金は、リバランスなどで商いが急増した5月31日(7兆7612億円)以来の6兆円台と商いは膨らんだ。大引けの日経平均は前日比975.49円安(-2.49%)の38126.33円となった。東証プライム市場の売買高は25億7178万株。売買代金は6兆831億円。全業種が下落したなか、不動産業、輸送用機器、保険業、その他金融業、建設業の下げが目立った。東証プライム市場の値上がり銘柄は5%、対して値下がり銘柄は93%となっている。日経平均採用銘柄では、決算が影響してコニカミノルタ<4902>、ヤマハ<7951>、三菱電機<6503>、豊田通商<8015>、パナソニックHD<6752>、アルプスアルパイン<6770>が売り優勢となった。また、植田日銀総裁が前日、「経済・物価見通しに沿って動けば、引き続き金利を上げていく」と発言したことが嫌気されて、住友不動産<8830>、三菱地所<8802>、三井不動産<8801>、東京建物<8804>、東急不動産HD<3289>など不動産株が総じて売られた。なお、後場、決算を発表したトヨタ自<7203>は、通期見通し据え置きなどが嫌気されて一段安となった。一方、決算内容や構造改革などがポジティブ視されてアドバンテスト<6857>、住友ファーマ<4506>、TOTO<5332>、ソシオネクスト<6526>、日立<6501>が買われた。このほか、りそなホールディングス<8308>、ふくおかフィナンシャルG<8354>、コンコルディア・フィナンシャル<7186>、三井住友トラストHD<8309>など銀行株の一角がしっかり。
<FA>
2024/08/01 15:30
相場概況
日経平均は3日続伸、日銀会合発表後に対中半導体輸出規制の解除報道で半導体株急進
*15:40JST 日経平均は3日続伸、日銀会合発表後に対中半導体輸出規制の解除報道で半導体株急進
30日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は203.40ドル高(+0.50%)の40743.33ドル、ナスダックは222.78ポイント安(-1.28%)の17147.42、S&P500は27.10ポイント安(-0.50%)の5436.44で取引を終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えた調整が続き、寄り付き後、まちまち。ダウは金融セクターが支援し、終日底堅く推移し終盤にかけ上げ幅を拡大した。一方、ナスダックはローテ―ションに加え、FOMCや主要ハイテク企業の決算を控えた警戒感にハイテクの手仕舞い売りが加速し、下落。まちまちで終了した。ナスダック下落やエヌビディアが7%下落したことなどが影響して、東京市場はハイテク株中心に売り優勢で取引をスタートした。一部で日本銀行が政策金利を0-0.1%から0.25%に引き上げると報じられたことで、長期金利の指標となる10年物国債利回りが前日比0.06ポイント上昇の1.055%まで上昇。為替が1ドル152円台まで円高ドル安が加速したことで日経平均は一時38000円台を割り込んだ。後場、日銀が国債買入の減額計画と0.25%までの利上げを発表したことで、為替、株が乱高下。一時1ドル151円50銭台まで円高ドル安が進む場面も見られたが、円買い一巡後は153円台前後での落ち着いた動きに。発表後の日経平均は前日終値水準を挟んでのもみ合いとなったが、14時30分過ぎに「米、新たな対中半導体輸出規制で日本や韓国を除外へ」と伝わったことから半導体株が急伸。日経平均は39000円台を回復して取引を終えた。大引けの日経平均は前日比575.87円高(+1.49%)の39101.82円となった。東証プライム市場の売買高は21億3138万株。売買代金は5兆5335億円。業種別では、銀行業、海運業、証券・商品先物取引業、パルプ・紙、鉱業などが上昇した一方、空運業、輸送用機器の2セクターのみ下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は88%、対して値下がり銘柄は10%となっている。日経平均採用銘柄では、第1四半期大幅増益で市場予想を上回る着地となったTDK<6762>が買われたほか、金利上昇を受けて、三井住友トラストHD<8309>、三井住友FG<8316>、野村HD<8604>、みずほFG<8411>、三菱UFJFG<8306>、りそなHD<8308>など金融株が総じて上昇した。また、米国の対中半導体輸出規制に関するニュースを受けて、スクリーンHD<7735>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体株が大引けにかけて急伸。このほか、フジクラ<5803>、清水建設<1803>、商船三井<9104>が買われた。一方、第1四半期営業利益が二けた減益となったオリエンタルランド<4661>が大幅安となったほか、同社株の大株主の京成電鉄<9009>も売られた。また、村田製作所<6981>、ANAホールディングス<9202>、住友商事<8053>も決算がネガティブ視されて下落。このほか、エーザイ<4523>、日東電工<6988>、太陽誘電<6976>、ソニーグループ<6758>が売り優勢となった。後場、国交省が是正命令を出すと伝わったトヨタ自<7203>が一段安となる場面も見られた。
<FA>
2024/07/31 15:40
相場概況
日経平均は続伸、為替の円安推移を受けて切り返す展開に
*15:30JST 日経平均は続伸、為替の円安推移を受けて切り返す展開に
29日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は49.41ドル安(-0.12%)の40539.93ドル、ナスダックは12.32ポイント高(+0.07%)の17370.20、S&P500は4.44ポイント高(+0.08%)の5463.54で取引を終了した。企業の好決算を受けた買いが継続し、寄り付き後、上昇。主要経済指標の発表もなく動意乏しい中、連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感を受けた売りに押され、ダウは下落に転じた。ナスダックは主要ハイテク企業決算への期待感が根強く底堅く推移し相場はまちまちで終了。米国株が高安まちまちのなか、昨日の大幅反発の反動などが先行して、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は下げ幅を広げ38000円台割れも意識されたが、為替が1ドル154円70銭台とやや円安ドル高で推移したことから、大引けにかけて切り返す展開に。プライム市場全銘柄の7割が下落するなど、一部の値がさ株の動向に振らされる恰好となったが、前日比プラス圏を維持して取引を終えた。大引けの日経平均は前日比57.32円高(+0.15%)の38525.95円となった。東証プライム市場の売買高は17億2678万株。売買代金は4兆1668億円。業種別では、不動産業、海運業、輸送用機器、サービス業、電気機器などが上昇した一方、鉱業、銀行業、パルプ・紙業、繊維製品、金属製品などが下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は27%、対して値下がり銘柄は70%となっている。日経平均採用銘柄では、第1四半期受注が想定以上となり通期予想を上方修正したファナック<6954>が買われたほか、オークマ<6103>も上昇。金利低下を受けて、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>など不動産株が堅調。このほか、オムロン<6645>、中外製薬<4519>、ヤマハ発動機<7272>、日本精工<6471>、ソニーグループ<6758>、日産自<7201>がしっかり。一方、第1四半期決算の利益の伸びが鈍化したことからコマツ<6301>が売られたほか、日本電気硝子<5214>も決算がネガティブ視されて下落。また、グループの金融事業再編メドを今年10月から来年1月に延期した楽天グループ<4755>も売られた。このほか、金利低下を受けて、しずおかFG<5831>、千葉銀行<8331>、ふくおかフィナンシャルG<8354>や三井住友FG<8316>など銀行株がさえない。
<FA>
2024/07/30 15:30