相場概況ニュース一覧
相場概況
日経平均は3日ぶり大幅反発、609円高、祝日中の海外株高で不安和らぐ
日経平均は3日ぶり大幅反発。米国市場ではNYダウが22日に338ドル高、23日に506ドル高と大きく上昇した。連邦公開市場委員会(FOMC)で次回11月の量的緩和縮小(テーパリング)開始決定が示唆されたものの、想定内と受け止められた。また、中国恒大集団の債務問題を巡ってもひとまず不安が後退した。祝日明けの日経平均はこうした流れを引き継いで502円高からスタートし、3万円台を回復。その後も堅調に推移して、引けにかけて30276.38円(前営業日比636.98円高)まで上昇する場面があった。大引けの日経平均は前営業日比609.41円高の30248.81円となった。東証1部の売買高は14億2537万株、売買代金は3兆5578億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、海運業、保険業、鉱業、銀行業、倉庫・運輸関連業が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の96%、対して値下がり銘柄は3%となった。個別では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株が6~10%超の大幅上昇。バルチック海運指数の上昇が買い材料視されたようだ。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株は米長期金利の上昇で、日本製鉄<5401>は一部メディアの副社長インタビュー報道で買われた。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、トヨタ自<7203>など全般堅調。また、自己株式の消却を発表した国際紙パルプ商事<9274>、業績・配当予想を上方修正した古野電<6814>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、信越化<4063>やエムスリー<2413>は小安い。22日上場のシンプレクスHD<4373>は初日のストップ高から一転、売り優勢の展開だった。また、有価証券報告書等の提出遅延で監理銘柄に指定されたOKK<6205>は売り気配のままストップ安比例配分となった。
<HK>
2021/09/24 15:58
相場概況
日経平均は続落、米中不確実性見極めたいとの思惑で手仕舞い売り優勢
日経平均は続落。21日の米国市場でのNYダウは50.63ドル安と4日続落。中国恒大集団の経営問題への懸念がくすぶるなか、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を明日に控えた警戒感から、ダウは上昇して始まったが結局下落に転じた。主力ハイテク株の一角には押し目買いが入りナスダック総合指数は3日ぶりに反発したが上げ幅は限定的だった。戻りの鈍い米国市場の動きを受け、日経平均は94.98円安の29744.73円でスタート。前日の急落後とあって自律反発狙いの買いから下げ渋る場面も見られたが、様子見ムードも強く、前場中頃には265.83円安の29573.88円まで下押しした。その後、中国恒大集団が23日に期日到来の人民元建て債の利払いを実施すると伝わったことで急速に下げ幅を縮小し、一時は28.39円高の29868.10円と上昇に転じる場面もあった。ただ、祝日を前にした利益確定売りも出て、前引けにかけては改めて下げ幅を3桁に拡げた。中国恒大集団の行方や明日に控えるFOMC公表結果を見極めたいとの思惑から、後場は前引け水準でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比200.31円安の29639.40円となった。東証1部の売買高は12億0359万株、売買代金は2兆8901億円だった。セクターでは卸売業、食料品、機械などが下落率上位に並んだ一方、海運業、不動産業、鉱業の3業種が上昇となった。東証1部の値下がり銘柄は全体の84%、対して値上がり銘柄は13%となった。 個別では、前日同様に資源関連株や中国での売上比率が高い銘柄を中心に売りが続き、三井物産<8031>、丸紅<8002>、伊藤忠<8001>、日立建機<6305>、ファナック<6954>、オークマ<6103>、ダイキン<6367>など、商社、建機、機械関連などの主力株で大きく下げた銘柄が多かった。また、リスクオフの円買いによる対ドルでの円高進行を受けて日産自<7201>やデンソー<6902>などの輸送用機器関連も売られた。そのほか、レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、アドバンテス<6857>などの半導体関連株、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株が軟調。キーエンス<6861>、太陽誘電<6976>、日本電産<6594>、信越化学<4063>、日立製<6501>、富士通<6702>などの主力株も総じて売りに押された。 一方、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>などの大手海運は押し目買いから大幅に反発。傘下の米地銀MUFGユニオンバンクの個人・中小企業部門を売却すると発表した三菱UFJ<8306>が買われたほか、任天堂<7974>、ファーストリテ<9983>、第一三共<4568>などが大きく上昇した。業績予想や配当予想を上方修正したアイホン<6718>、オーケストラ<6533>はそれぞれ急伸し、第1四半期(6-8月)が2桁増益となった日本オラクル<4716>などと並んで値上がり率上位に入った。増配やヤマダHD<9831>との業務提携を発表したアークランド<9842>、第1四半期2桁減益も会社計画を上回ったことであく抜け感が先行したツルハHD<3391>なども上昇。そのほか、投資判断が引き上げられたギフト<9279>は大幅高、目標株価が引き上げられたGenkyDrugStores<9267>も堅調だった。
<YN>
2021/09/22 16:00
相場概況
日経平均は大幅反落、660円安、中国恒大問題で海外株安波及
日経平均は大幅反落。日本の連休中、米国市場ではNYダウが17日に166ドル安、20日に614ドル安と大きく下落した。中国恒大集団の経営危機への懸念とともに、連邦政府の債務上限問題や連邦準備理事会(FRB)による量的緩和の縮小(テーパリング)などへの警戒感も広がった。連休明けの日経平均はこうした流れを引き継いで478円安からスタートすると、寄り付き直後に一時29832.52円(前週末比667.53円安)まで下落。下値では押し目買いも入り下げ渋ったが、積極的に戻りを試す動きとはならなかった。大引けの日経平均は前週末比660.34円安の29839.71円となった。下げ幅は6月21日(953.15円安)以来の大きさ。東証1部の売買高は13億1988万株、売買代金は3兆3780億円だった。業種別では、鉄鋼、機械、海運業が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、空運業、陸運業、医薬品の3業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は10%となった。個別では、売買代金トップのソフトバンクG<9984>が5%近い下落。中国企業への投資リスクが改めて意識されたようだ。その他売買代金上位も郵船<9101>、レーザーテック<6920>、川崎船<9107>、キーエンス<6861>、トヨタ自<7203>など全般軟調。日本製鉄<5401>とJFE<5411>が4%前後下落し、TOTO<5332>なども中国経済の鈍化懸念から下げが目立った。また、デサント<8114>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、公募・売出株の受渡日を迎えたJR西<9021>が2%超の上昇。英社と共同開発している抗がん剤の試験結果が良好と伝わった第一三共<4568>は7%超、緊急事態宣言の解除検討との報道で買われたJAL<9201>は4%超の上昇となった。ソニーG<6758>は小じっかり。また、業績上方修正の旭ダイヤ<6140>やダイセキS<1712>は東証1部上昇率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/21 15:54
相場概況
日経平均は3日ぶり反発、海外株の底堅さに安心感、海運や値がさ株が堅調
日経平均は3日ぶり反発。16日の米国市場でNYダウは反落し、63ドル安となった。景気敏感株を中心に売りが出たが、一時274ドル安まで下落したのち下げ渋った。中国恒大集団の債務問題への懸念から前日軟調だった日経平均だが、本日は米国株の底堅い展開を受けて64円高からスタート。買いが一巡すると3連休を前にこう着感を強める場面もあったが、自民党総裁選の告示で次期政権への期待が続いたほか、香港株が小幅ながら反発したこともあり、引けにかけて一時30541.99円(前日比218.65円高)まで上昇した。大引けの日経平均は前日比176.71円高の30500.05円となった。東証1部の売買高は15億9933万株、売買代金は4兆3205億円だった。引けにかけて英FTSE社が算出する株価指数の見直しに絡んだリバランス需要が発生した。業種別では、海運業、空運業、サービス業が上昇率上位だった。一方、鉄鋼、非鉄金属、不動産業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は29%となった。個別では、郵船<9101>、川崎船<9107>、商船三井<9104>といった海運株や、レーザーテック<6920>、エムスリー<2413>といった値がさハイテク株の一角で堅調ぶりが目立った。ソフトバンクG<9984>、キーエンス<6861>、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>もしっかり。来年3月に水素発電所を稼働すると発表したイーレックス<9517>、自社株買い実施のジョイ本田<3191>、決算発表のアスクル<2678>や業績上方修正のオープンハウス<3288>が買われ、クロスキャット<2307>はストップ高水準で取引を終えた。一方、転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を発表した日本製鉄<5401>は6%近い下落となり、サインポスト<3996>などとともに東証1部下落率上位にランクイン。JR西<9021>、ダイキン<6367>、JFE<5411>も軟調で、ファーストリテ<9983>は小安く引けた。
<HK>
2021/09/17 15:54
相場概況
日経平均は続落、中国恒大問題を懸念、売り一巡後下げ渋りも
日経平均は続落。15日の米国市場でNYダウは反発し、236ドル高となった。9月のNY連銀製造業景況指数が改善し、原油先物相場の上昇も加わって景気敏感株を中心に買いが入った。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで94円高からスタート。ただ、中国恒大集団の債務問題への懸念から香港・上海株などが軟調となり、日経平均も前場にマイナスへ転じると、後場には30202.51円(前日比309.20円安)まで下落する場面があった。一方、先高観の根強さから下値では押し目買いも入り、売り一巡後はやや下げ渋った。大引けの日経平均は前日比188.37円安の30323.34円となった。東証1部の売買高は12億6150万株、売買代金は3兆4660億円だった。業種別では、海運業、ガラス・土石製品、不動産業が下落率上位だった。一方、石油・石炭製品、鉱業、倉庫・運輸関連業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は41%となった。個別では、レーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、東エレク<8035>、任天堂<7974>などの値がさ株、それに郵船<9101>や商船三井<9104>の下げが目立った。ソフトバンクG<9984>も軟調。外資系証券の投資判断引き下げが観測されたディスコ<6146>、第1四半期が減益だったコーセル<6905>は大きく下落。個人投資家にもリスク回避目的の売りが広がり、前日賑わったサインポスト<3996>が一転急反落した。また、宮越HD<6620>は中国恒大を巡る不安が波及したとみられ、東証1部下落率上位に顔を出した。一方、川崎船<9107>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>は堅調。原油高で出光興産<5019>などが買われ、ユナイテド海<9110>といった中小型海運株の物色も活発だった。また、前日はストップ高比例配分だったブラス<2424>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/16 15:53
相場概況
日経平均は反落、米株安受け過熱感冷ます展開も底堅い
日経平均は反落。14日の米株式市場でのNYダウは292.06ドル安と反落。8月消費者物価指数が予想を下回り、高インフレへの警戒感が後退した一方、景気減速懸念が強まり、米長期金利が低下するなか金融などを中心に景気敏感株が広く売られた。また、金融緩和の長期化が意識されたものの、ハイテク株も売りが優勢となり、ナスダック総合指数は5日続落した。前日にバブル崩壊後の最高値を記録したばかりの日経平均は目先の目標達成感もあり、米株安も背景に本日は205.93円安の30464.17円でスタート。前場後半まではじりじりと下げ幅を拡げる展開となり、一時は30347.30円(322.80円安)まで下げた。ただ、前引けにかけて押し目買いが入り下げ渋ると30500円を回復し、後場も同水準での一進一退となった。軟調な香港市場やさえない中国経済指標などの影響はほとんど受けていない様子で、総じて底堅い動きが続いた。 大引けの日経平均は前日比158.39円安の30511.71円となった。東証1部の売買高は12億0572万株、売買代金は3兆1502億円だった。セクター別では不動産業や証券・商品先物取引業、金属製品などを筆頭にほぼ全面安となり、海運業のみが上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の81%、対して値上がり銘柄は全体の15%であった。 個別では、新株発行などを発表したタカショー<7590>、22年7月期最終利益が減益見込みとなったLink-U<4446>などが急落、上半期の低進捗率が嫌気されたエニグモ<3665>、第3四半期(5-7月)が引き続き大幅な赤字となったパーク24<4666>などと並んで値下がり率上位に並んだ。今期2度目となる業績予想の下方修正を発表したプロレド<7034>はストップ安となった。 主力どころでは、ソフトバンクG<9984>やリクルートHD<6098>、SUMCO<3436>、村田製<6981>、日本製鉄<5401>、昭和電工<4004>、HOYA<7741>、ベイカレント<6532>などが大きく下落。そのほか、三井住友<8316>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、JR西日本<9021>、東京海上<8766>なども軟調。 一方、第1四半期(5-7月)が想定以上の大幅増益となったヤーマン<6630>が一時ストップ高になるなどして値上がり率上位に踊り出たほか、好決算のブラス<2424>がストップ高。業績及び配当予想を増額修正した川西倉庫<9322>、第3四半期(5-7月)の大幅増益が好感されたギフト<9279>やMSOL<7033>も急伸した。そのほか、証券会社の格付け開始や格上げを材料に石原産業<4028>や日立造船<7004>などが買われた。なお、値上がり率トップはサインポスト<3996>だった。 主力では、川崎汽船<9107>を筆頭に商船三井<9104>、日本郵船<9101>などの大手海運株が大幅高。レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、アドバンテス<6857>などの半導体関連株も買い進まれた。そのほか、エムスリー<2413>や日本電産<6594>などのグロース(成長)株の一角も大幅に上昇した。
<YN>
2021/09/15 16:16
相場概況
日経平均は反落、米株安受け過熱感冷ます展開も底堅い
日経平均は反落。14日の米株式市場でのNYダウは292.06ドル安と反落。8月消費者物価指数が予想を下回り、高インフレへの警戒感が後退した一方、景気減速懸念が強まり、米長期金利が低下するなか金融などを中心に景気敏感株が広く売られた。また、金融緩和の長期化が意識されたものの、ハイテク株も売りが優勢となり、ナスダック総合指数は5日続落した。前日にバブル崩壊後の最高値を記録したばかりの日経平均は目先の目標達成感もあり、米株安も背景に本日は205.93円安の30464.17円でスタート。前場後半まではじりじりと下げ幅を拡げる展開となり、一時は30347.30円(322.80円安)まで下げた。ただ、前引けにかけて押し目買いが入り下げ渋ると30500円を回復し、後場も同水準での一進一退となった。軟調な香港市場やさえない中国経済指標などの影響はほとんど受けていない様子で、総じて底堅い動きが続いた。 大引けの日経平均は前日比158.39円安の30511.71円となった。東証1部の売買高は12億0572万株、売買代金は3兆1502億円だった。セクター別では不動産業や証券・商品先物取引業、金属製品などを筆頭にほぼ全面安となり、海運業のみが上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の81%、対して値上がり銘柄は全体の15%であった。 個別では、新株発行などを発表したタカショー<7590>、22年7月期最終利益が減益見込みとなったLink-U<4446>などが急落、上半期の低進捗率が嫌気されたエニグモ<3665>、第3四半期(5-7月)が引き続き大幅な赤字となったパーク24<4666>などと並んで値下がり率上位に並んだ。今期2度目となる業績予想の下方修正を発表したプロレド<7034>はストップ安となった。 主力どころでは、ソフトバンクG<9984>やリクルートHD<6098>、SUMCO<3436>、村田製<6981>、日本製鉄<5401>、昭和電工<4004>、HOYA<7741>、ベイカレント<6532>などが大きく下落。そのほか、三井住友<8316>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、JR西日本<9021>、東京海上<8766>なども軟調。 一方、第1四半期(5-7月)が想定以上の大幅増益となったヤーマン<6630>が一時ストップ高になるなどして値上がり率上位に踊り出たほか、好決算のブラス<2424>がストップ高。業績及び配当予想を増額修正した川西倉庫<9322>、第3四半期(5-7月)の大幅増益が好感されたギフト<9279>やMSOL<7033>も急伸した。そのほか、証券会社の格付け開始や格上げを材料に石原産業<4028>や日立造船<7004>などが買われた。なお、値上がり率トップはサインポスト<3996>だった。 主力では、川崎汽船<9107>を筆頭に商船三井<9104>、日本郵船<9101>などの大手海運株が大幅高。レーザーテック<6920>や東エレク<8035>、アドバンテス<6857>などの半導体関連株も買い進まれた。そのほか、エムスリー<2413>や日本電産<6594>などのグロース(成長)株の一角も大幅に上昇した。
<YN>
2021/09/15 16:00
相場概況
日経平均は3日続伸、7カ月ぶり年初来高値、急失速する場面も
日経平均は3日続伸。13日の米国市場でNYダウは6日ぶりに反発し、261ドル高となった。政府・与党の検討する法人増税案を巡って安心感が広がり、景気敏感株を中心に押し目買いが入った。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで137円高からスタートすると、引き続き次期政権への期待が相場を押し上げ、前場に一時30795.78円(前日比348.41円高)まで上昇して取引時間中の年初来高値を更新した。ただ、その後は目先の達成感やここまでの大幅上昇による過熱感から上げ幅を急速に縮める場面もあった。大引けの日経平均は前日比222.73円高の30670.10円となった。終値でも2月16日に付けていた年初来高値(30467.75円)を更新し、1990年8月以来およそ31年ぶりの高値を付けた。東証1部の売買高は13億3901万株、売買代金は3兆3450億円だった。業種別では、保険業、海運業、石油・石炭製品が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、鉱業、その他製品、医薬品など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の78%、対して値下がり銘柄は17%となった。個別では、日本郵船<9101>、レーザーテック<6920>、トヨタ自<7203>、キーエンス<6861>などが堅調で、川崎船<9107>は4%超の上昇。市況関連を中心とした景気敏感株に買いが入った。公募株の受渡日となった昭電工<4004>、自社株買いを発表した東京海上<8766>は揃って6%超の上昇。財務改善へ子会社株を一部売却するWSCOPE<6619>、一部証券会社の投資判断引き上げが観測された住友ベーク<4203>などは大きく買われた。また、サインポスト<3996>は連日で買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、欧州でゲーム機「ニンテンドースイッチ」を値下げすると報じられた任天堂<7974>は2%近い下落。ソフトバンクG<9984>、JR西<9021>、ファーストリテ<9983>は小安い。また、東京機<6335>が売り気配のままストップ安比例配分となり、決算発表の神戸物産<3038>やHamee<3134>も東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/14 15:53
相場概況
日経平均は続伸、朝安後に押し目買い、連日の高値引け
日経平均は続伸。10日の米国市場でNYダウは5日続落し、271ドル安となった。8月の卸売物価指数(PPI)の伸びが市場予想をやや上回り、インフレへの警戒感がくすぶったほか、民主党が企業の自社株買いに対する課税を検討しているとの報道なども嫌気された。また、東京市場では前週までの大幅上昇による利益確定の売りが出て、週明けの日経平均は9円安からスタートすると、朝方には一時30229.01円(前週末比152.83円安)まで下落。ただ、先高観の強さから下値では押し目買いが入り、連日の高値引けとなった。大引けの日経平均は前週末比65.53円高の30447.37円となった。前週末に続き終値で2月16日(30467.75円)に次ぐ今年2番目の高値を付けた。東証1部の売買高は11億3544万株、売買代金は2兆8504億円だった。業種別では、鉄鋼、石油・石炭製品、銀行業が上昇率上位だった。一方、輸送用機器、証券、空運業が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%となった。個別では、東エレク<8035>が13日続伸となり、連日で上場来高値を更新した。キーエンス<6861>も堅調で、川崎船<9107>は3%超、ルネサス<6723>は4%超上昇した。新生銀<8303>はSBI<8473>による株式公開買付け(TOB)価格にさや寄せする形で大幅続伸し、業績上方修正の三井ハイテク<6966>も賑わってストップ高。サインポスト<3996>はファミリーマートの本格的な無人店舗展開に関する報道が材料視され、買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、売買代金上位のソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、トヨタ自<7203>、郵船<9101>などはさえない。トヨタ自は追加の減産計画を発表し、売りが先行した。H.I.S.<9603>は決算を受けて急落し、KNTCT<9726>など他の旅行関連株にも売りが波及。また、東京機<6335>などが東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/13 16:01
相場概況
日経平均は反発、373円高で高値引け、今年2番目の高値
日経平均は反発。9日の米国市場でNYダウは4日続落し、151ドル安となった。新型コロナウイルス変異株の感染拡大による景気鈍化懸念が広がった。ただ、東京市場では引き続き自民党総裁選を前に次期政権への期待が高く、先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ買いも入り、日経平均は81円高からスタート。利益確定の売りが出て伸び悩む場面もあったが、前場中ごろを過ぎて香港株の反発などを追い風に上げ幅を急速に広げると、後場に入ってからも堅調に推移してこの日の高値で取引を終えた。大引けの日経平均は前日比373.65円高の30381.84円となった。終値としては2月16日(30467.75円)に次いで今年2番目の高値となる。なお、先物・オプション9月物のSQ値は30085.93円。東証1部の売買高は14億8600万株、売買代金は3兆9283億円だった。業種別では、証券、その他金融業、化学が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、空運業、電気・ガス業、医薬品など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の88%、対して値下がり銘柄は10%となった。個別では、東エレク<8035>が12日続伸となり、5%近い上昇で上場来高値を大きく更新した。一部証券会社の投資判断引き上げが観測されたルネサス<6723>は6%近い上昇。政策期待の高いレノバ<9519>は連日で賑わい、大幅に7日続伸した。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、レーザーテック<6920>、トヨタ自<7203>、郵船<9101>など全般堅調。決算発表銘柄では積水ハウス<1928>が好感され、シーアールイー<3458>は東証1部上昇率上位にランクイン。SBI<8473>による株式公開買付け(TOB)が発表された新生銀<8303>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、エーザイ<4523>が8%超の下落。米社と共同開発したアルツハイマー病治療薬について、当初見込みより販売ペースが遅いとのコメントが伝わった。決算発表のBガレジ<3180>やシーイーシー<9692>、転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を発表したニプロ<8086>も大きく下落した。
<HK>
2021/09/10 15:56
相場概況
日経平均は9日ぶり反落、海外株安が重し、終値は3万円台維持
日経平均は9日ぶり反落。8日の欧州市場は全般軟調で、米国市場でもNYダウが3日続落して68ドル安となった。各中央銀行の量的緩和の縮小観測や景気減速を警戒した売りが出た。本日の日経平均もこうした流れを引き継いで222円安からスタートすると、中国当局によるゲーム大手への規制強化を懸念して香港株が軟調だったこともあり、後場に29909.92円(前日比271.29円安)まで下落する場面があった。ただ、自民党総裁選に向けた次期政権への期待が相場を下支えし、終値では3万円台を維持した。大引けの日経平均は前日比173.02円安の30008.19円となった。東証1部の売買高は12億6035万株、売買代金は3兆0761億円だった。業種別では、空運業、ゴム製品、機械が下落率上位で、その他も全般軟調。一方、電気・ガス業、食料品、不動産業など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は32%となった。個別では、、前日にかけて大きく買われていたソフトバンクG<9984>が5日ぶりに反落し、高値更新基調だったレーザーテック<6920>も5%超の下落となった。郵船<9101>、トヨタ自<7203>、任天堂<7974>はさえない。中国ゲーム株の急落でネクソン<3659>などが売られ、ヤクルト<2267>は中国事業のリスクから外資系証券が投資判断を引き下げたことが売り材料視された。また、GMO−GS<3788>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、東京電力HD<9501>が商いを伴って11%の上昇。自民党総裁選への出馬が見込まれる河野太郎規制改革担当相が安全な原発の稼働を容認する姿勢を示し、警戒感が後退したようだ。ただ、再生可能エネルギー発電のレノバ<9519>も引き続き賑わった。東エレク<8035>、ソニーG<6758>、商船三井<9104>は小じっかり。また、決算発表のミライアル<4238>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/09 15:55
相場概況
日経平均は8日続伸で3万定着感、政策期待やコロナ感染鈍化を引き続き好感
日経平均は8日続伸。7日の米株式市場でのNYダウは269.09ドル安と続落。景気減速懸念がくすぶるなか、新型コロナウイルスのデルタ株による経済への影響や財政支援の終了でエコノミストが成長予測を引き下げたこともあり、終日軟調に推移。一方、金融緩和の長期化期待からハイテク株買いは続き、ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新。本日の日経平均は96.59円安の29819.55円でスタートしたものの、米ハイテク株高や根強い次期政権の経済対策期待から引き続き買い優勢となり、即座に切り返してプラス圏に浮上。東京都の新型コロナ新規感染者数の前週比減少も投資家心理の向上に寄与し、前場後半には30241.87円まで上昇。後場は利益確定売りに押されたものの終始3万円を維持し、大引けにかけては再び騰勢を強める展開となった。 大引けの日経平均は前日比265.07円高の30181.21円となった。東証1部の売買高は13億2022万株、売買代金は3兆6724億円だった。セクター別では情報・通信業、パルプ・紙、金属製品などが上昇率上位となった。一方、その他製品、空運業、水産・農林業などが下落率上位に並んだ。東証1部の値上がり銘柄は全体の73%、対して値下がり銘柄は全体の21%であった。 個別では、前日にドイツテレコムとの長期戦略的パートナーシップなどを発表したソフトバンクG<9984>が一時10%超と急伸。ただ、その後伸び悩んで4%高で終えている。上半期業績が大幅な上振れ着地となったCasa<7196>、業績予想を上方修正した長大<9624>、自社株買いを発表したライドオンE<6082>などもそれぞれ大幅に上昇。前日が公募の払込期日だったケイアイスター<3465>は需給悪化懸念の後退で大幅反発。次期首相候補を睨んだ物色が引き続き旺盛で、脱炭素関連のレノバ<9519>やイーレックス<9517>なども急伸。投資判断や目標株価の引き上げを材料にコーエーテクモHD<3635>、岡本工機<6125>なども大幅高。政府が10月以降に段階的に行動制限を緩和する方針を固めたとの一部報道を受けてエアトリ<6191>やオープンドア<3926>などの旅行関連株も賑わった。 主力株では、レーザーテック<6920>が急伸し上場来高値を更新、東エレク<8035>やアドバンテス<6857>なども大幅高に。米長期金利の上昇を背景に三菱UFJ<8306>も買われた。そのほか、ベイカレント<6532>、塩野義<4507>、リクルートHD<6098>、資生堂<4911>、第一三共<4568>、HOYA<7741>などが堅調。 一方、非公開化が正式発表されTOB(株式公開買い付け)価格にサヤ寄せする動きとなったNIPPO<1881>が大きく下落。エルサルバドルで世界で初めて法定通貨となったビットコインの価格が、同国でのシステムトラブルで急落したことを背景にマネックスG<8698>が大幅に下落。投資判断の格下げが観測されたJFEHD<5411>も売られた。そのほか、任天堂<7974>、トヨタ<7203>、村田製<6981>、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>、JR西日本<9021>、中外薬<4519>などが軟調だった。
<YN>
2021/09/08 15:58
相場概況
日経平均は7日続伸、一時3万円台回復、SBGなどに買い
日経平均は7日続伸。6日の米国市場はレーバーデーの祝日で休場だったが、欧州市場では主要株価指数が全般堅調だった。また、東京市場では先週末の菅義偉首相の退陣表明を受けて次期政権への期待が高まっており、本日の日経平均は224円高からスタート。朝方には一時30048.23円(前日比388.34円高)まで上昇し、取引時間中としては4月9日以来およそ5か月ぶりに3万円台を回復する場面があった。ただ、ここまで急ピッチの上昇だったこともあり、その後は利益確定の売りが出て上値を抑えた。大引けの日経平均は前日比256.25円高の29916.14円となった。終値としては4月5日以来の高値で、東証株価指数(TOPIX)はバブル崩壊後の高値を連日で更新した。東証1部の売買高は12億5738万株、売買代金は3兆4335億円だった。業種別では、空運業、情報・通信業、陸運業が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、パルプ・紙、金属製品、海運業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>が売買代金トップで10%近い上昇。保有するTモバイル株と引き換えにドイツテレコム株を取得すると発表している。日経平均への採用が発表された村田製<6981>やキーエンス<6861>も大きく上昇し、任天堂<7974>はしっかり。その他ではレーザーテック<6920>やソニーG<6758>が小高く、トヨタ自<7203>は1万円台を回復した。決算が好感されたアイル<3854>は急伸し、ACCESS<4813>はストップ高。また、非公開化観測が伝わったNIPPO<1881>が買い気配のままストップ高比例配分となり、関西スーパ<9919>も連日で買い気配が続いた。一方、郵船<9101>や商船三井<9104>といった海運株が小安い。OLC<4661>は日経平均に採用されなかったことで売りが出たようだ。また、除外銘柄となった洋缶HD<5901>や日清紡HD<3105>が東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/07 15:56
相場概況
日経平均は大幅に6日続伸、4月以来の高値、政局巡り先高観続く
日経平均は大幅に6日続伸。3日の米国市場でNYダウは反落し、74ドル安となった。8月の雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を大幅に下回り、景気敏感株などに売りが出た。ただ、3日に菅義偉首相が退陣表明したことを受けて新政権での自民党の支持率回復、また今後の経済対策や規制改革への期待などから日本株の先高観が続き、週明けの日経平均は373円高からスタート。寄り付き後も堅調な展開となり、後場には29705.04円(前週末比576.93円高)まで上昇する場面があった。大引けの日経平均は前週末比531.78円高の29659.89円となった。終値としては4月19日以来の高値で、東証株価指数(TOPIX)は1990年8月以来およそ31年ぶりの高値となった。東証1部の売買高は11億7683万株、売買代金は3兆0419億円だった。業種別では、海運業、証券、機械が上昇率上位で、その他も全般堅調。一方、鉱業、電気・ガス業、パルプ・紙など4業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は24%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が3%超上昇し、連日で上場来高値を更新。同2位の郵船<9101>は10%近い上昇で、商船三井<9104>や川崎船<9107>といった他の海運株も大幅高となった。その他、ソフトバンクG<9984>、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>など売買代金上位は全般堅調。レノバ<9519>などの再生可能エネルギー関連銘柄は政策期待の高まりで大きく買われたようだ。また、オーケーの買収意向が伝わった関西スーパ<9919>は買い気配のままストップ高比例配分となった。一方、前週末に急落したベイカレント<6532>は戻り待ちの売りが重く小幅続落。関西電力<9503>など電力株の一角は新政権での原発政策の不透明感から売りが出たようだ。また、菅政権下での経済対策への期待で買われていたBBT<2464>、業績上方修正で材料出尽くし感が広がったポールHD<3657>は東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/06 15:56
相場概況
日経平均は大幅に5日続伸、29000円台回復、首相退陣表明で一時600円超高
日経平均は大幅に5日続伸。2日の米国市場でNYダウは4日ぶりに反発し、131ドル高となった。失業保険申請の減少や原油先物相場の上昇で景気敏感株を中心に買いが入った。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで82円高からスタート。寄り付き後も米雇用の改善期待などから堅調に推移していたが、菅義偉首相が自民党総裁選への出馬を見送る意向を表明したことが伝わると上げ幅を大きく広げた。後場の中ごろには29149.65円(前日比606.14円高)まで上昇する場面があった。大引けの日経平均は前日比584.60円高の29128.11円となった。終値としては6月16日以来の高値で、29000円台を回復したのは6月28日以来となる。東証1部の売買高は12億4310万株、売買代金は3兆2808億円だった。業種別では、全33業種がプラスとなり、鉄鋼、電気機器、証券、機械、医薬品が上昇率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の81%、対して値下がり銘柄は16%となった。個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が8%近い上昇で、上場来高値を大幅に更新。外資系証券の強気の投資判断が観測された鉄鋼株も上げが目立ち、JFE<5411>が6%超、日本製鉄<5401>が5%上昇した。その他売買代金上位もソフトバンクG<9984>、郵船<9101>、トヨタ自<7203>、東エレク<8035>など全般堅調。政府のリカレント教育(社会人の学び直し)推進が刺激材料となったBBT<2464>、持分法適用会社がミクシィ<2121>と資本業務提携したセレス<3696>などはストップ高を付けた。一方、売買代金上位では任天堂<7974>が逆行安となり、JR西<9021>は4日続落。大幅増益決算のアインHD<9627>は材料出尽くし感から売りがかさんだ。また、ベイカレント<6532>は利益確定売りが広がり、東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/03 16:07
相場概況
日経平均は4日続伸、半導体株などに買い、利益確定売りで一時マイナスも
日経平均は4日続伸。1日の米国市場でNYダウは小幅に3日続落し、48ドル安となった。雇用サービス会社ADPの8月雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回るなどし、利益確定の売りが出た。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は過去最高値を更新。本日の東京市場でも値がさ株を中心に買いが先行し、日経平均は71円高からスタートすると、寄り付き直後には一時28626.20円(前日比175.18円高)まで上昇した。ただ、前日までの上昇を受けて利益確定の売りも広がり、前場にはマイナスへ転じる場面があった。大引けの日経平均は前日比92.49円高の28543.51円となった。終値としては7月14日以来の高値となる。東証1部の売買高は10億5806万株、売買代金は2兆6395億円だった。業種別では、金属製品、その他製品、保険業が上昇率上位だった。一方、陸運業、空運業、鉄鋼が下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は55%となった。個別では、東エレク<8035>などの半導体関連株が堅調で、レーザーテック<6920>やルネサス<6723>は3%超の上昇。ルネサスは前日の説明会内容が評価されたようだ。また、半導体の安定供給へ集中投資するという社長取材報道が見られた。任天堂<7974>やソフトバンク<9434>も上昇。郵船<9101>や商船三井<9104>といった海運株は売りに押される場面もあったが、結局プラスで引けた。フジ<8278>はMV西日本<8287>との経営統合が好感され、東京機<6335>などが東証1部上昇率上位に顔を出した。一方、公募増資の実施を発表したJR西<9021>が13%を超える下落。JR東<9020>などの他の鉄道株や、同様にコロナ禍の影響が大きいH.I.S.<9603>などの旅行関連株にも警戒した売りが波及したようだ。ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>もさえない。また、宮越HD<6620>やJR西が東証1部下落率上位に顔を出した。
<HK>
2021/09/02 15:53
相場概況
日経平均は大幅続伸、株安アノマリー打破の流れ引き継ぎ選挙への思惑が株高演出
日経平均は大幅続伸。前日の米株式市場でのNYダウは39.11ドル安と小幅続落。8月の消費者信頼感指数などが予想を下回ったことに加え、月末の持ち高調整の売りが上値を抑えた。一方、金融緩和長期化への期待から下値は限定的だった。ナスダック総合指数は0.04%安と小幅反落。米株市場は軟調だったものの、前日の月末株安アノマリーを破った流れが引き継がれたほか、取引開始前に発表された4-6月期法人企業統計の内容を好感したことで、本日の日経平均は89.50円高の28179.04円と小幅続伸でスタート。そのまま28445.13円まで大きく上値を伸ばした。一時は伸び悩んだが、衆院選を巡る報道への思惑もあり、前場中頃からは再度騰勢を強め、前場は高値引けに。後場も堅調なアジア市場や政策期待などに支えられ、28500円を手前とした高値圏での推移が継続した。 大引けの日経平均は前日比361.48円高の28451.02円となった。東証1部の売買高は10億8266万株、売買代金は2兆7721億円だった。セクター別ではパルプ・紙、空運業、証券・商品先物取引業などが上昇率上位となった。一方、海運業、鉄鋼、陸運業の3業種が下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は全体の24%であった。 個別では、キャシー・ウッド氏率いるアーク・インベストメントが足元で買い増しに動いていると一部で伝わったコマツ<6301>が大幅高。上半期の業績・配当予想を上方修正したミライアル<4238>、半導体製造装置の大口受注を獲得した岡本工作<6125>がそれぞれ急伸。また、大幅増配を発表した明和産業<8103>はストップ高で値上がり率上位に。そのほか、自社株買いを発表したSMK<6798>、国内証券が投資判断を格上げしたカプコン<9697>などが大幅高となった。 一方、公募増資や売出を発表した日本電子<6951>、上方修正後の通期計画が市場予想に届かなかったトリケミカル<4369>、米系大手証券による格下げが観測されたイリソ電子<6908>などが大幅に下落。第1四半期が2桁の営業減益となったラクーンHD<3031>はストップ安で値下がり率トップとなった。 東証1部の主力では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ<7203>、ソニーG<6758>などがしっかり。そのほか、村田製<6981>、ファナック<6954>、安川電機<6506>、エムスリー<2413>、ルネサス<6723>、太陽誘電<6976>、SUMCO<3436>、ベイカレント<6532>、テルモ<4543>、ANAHD<9202>などが大幅高。オムロン<6645>は上場来高値を更新した。 一方、レーザーテック<6920>が前日に続き朝方に上場来高値を一時更新したが利益確定売りに押され下落に転じた。また、前日まで賑わっていた日本郵船<9101>や商船三井<9104>などの海運大手、日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>などの鉄鋼大手も利食い売りで下落した。
<YN>
2021/09/01 15:58