相場概況ニュース一覧

相場概況 日経平均は反落、円安や水際対策の緩和受けて底堅い動き 日経平均は反落。30日の米株式市場でダウ平均は308ドル安と3日続落。値ごろ感の買いで上昇して始まったが、8月消費者信頼感指数や7月JOLT求人件数が予想を上回ると大幅利上げ観測が強まり、長期金利の上昇を嫌気して大幅下落に転じた。台湾が中国のドローンに威嚇射撃を行うなど地政学リスクも売りに拍車をかけた。ナスダック総合指数は-1.11%と3日続落。米株安を受けて、日経平均は267.49円安と28000円割れからスタート。ただ、時間外取引のナスダック100先物が堅調に推移するなか、すぐに切り返すと下げ幅を縮める動きが続き、午前中ごろには28104.80円(90.78円安)とこの日の高値を記録。その後はもみ合いが続いたが、為替の円安基調や水際対策の緩和を好感した買いが下値を支え、米国株に比して底堅い動きとなった。 大引けの日経平均は前日比104.05円安の28091.53円となった。東証プライム市場の売買高は13億3218万株、売買代金は3兆2723億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭、卸売が下落率上位となった一方、空運、保険、陸運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は33%となった。 個別では、ソニーG<6758>、信越化学<4063>、HOYA<7741>の値がさ株が下落。原油先物価格の急落を受けて前日から一転、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、ENEOS<5020>などが大幅安となった。商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など海運のほか、三井物産<8031>、三菱商事<8058>などの商社、DOWA<5714>、JFEHD<5411>など市況関連株が全般売られた。F&LC<3563>は国内外の証券会社による目標株価引き下げや「マグロ偽装」疑惑の一部報道を受けて大幅安。 一方、ダブル・スコープ<6619>が大幅反発。ノルウェーのフレイヤー・バッテリーと合弁契約を締結した日本電産<6594>は大幅高。足元の円安基調や国内メーカーの7月世界生産台数が前年比プラスとなったことを手掛かりに日産自<7201>、三菱自<7211>、SUBARU<7270>など自動車各社が高い。水際対策の緩和を好感し、JAL<9201>が大幅高で連日の年初来高値。JR西日本<9021>など陸運各社も続伸。東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険は米長期金利の上昇を受けて買われた。リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>などグロース株の一角も高い。IRジャパン<6035>は、元役員のインサイダー取引疑惑を巡る警戒感が後退して急伸。東証プライム市場の上昇率上位にはギフティ<4449>、オロ<3983>など中小型グロース株が並んだ。 <YN> 2022/08/31 15:57 相場概況 日経平均は反発、自律反発狙いの買いで28000円回復も25日線超えられず 日経平均は反発。29日の米株式市場でダウ平均は184ドル安と続落。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペースの加速を警戒した売りが継続。値ごろ感からの買いでダウ平均は一時上昇に転じる場面もあったが、長期金利の上昇を受けたハイテク株の売りが相場の重石になった。ナスダック総合指数は-1.02%と続落。日経平均は自律反発狙いの買いから207.76円高と28000円を回復してスタート。戻り待ちの売りも強く、一時は27944.25円まで上げ幅を縮小したが、切り返すとすぐに28000円を回復。後場は、ナスダック100先物が上げ幅を広げるなか買い戻しが続き、午後中ごろには28233.80円(354.84円高)まで上げ幅を広げた。ただ、週末にかけて控える海外の重要指標を前に様子見ムードが強く、25日移動平均線を下回った推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比316.62円高の28195.58円となった。東証プライム市場の売買高は9億9838万株、売買代金は2兆4564億円だった。セクターでは鉱業、石油・石炭、陸運を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は13%となった。 個別では、原油先物価格の上昇を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>、ENEOS<5020>が大幅高。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>の原発・防衛関連も軒並み高。三井物産<8031>、双日<2768>など商社株も総じて上昇。DOWA<5714>、日本製鉄<5401>などその他の市況関連株も全般高い。JAL<9201>が年初来高値を更新し、JR東日本<9020>、JR西日本<9021>など陸運各社が堅調。NEC<6701>は初の自社株買いを発表して大幅高。レーティング格上げが観測された三井不動産<8801>、あいHD<3076>も大きく上昇した。 一方、ダブル・スコープ<6619>、ベイカレント<6532>、7&I-HD<3382>、F&LC<3563>が軟調。森永乳業<2264>、カシオ<6952>、SUMCO<3436>はレーティング格下げを受けて下落。新株予約権の発行が嫌気されたダイヤモンドエレク<6699>は急落した。コジマ<7513>は配当権利落ちで処分売りに押された。 <YN> 2022/08/30 15:37 相場概況 日経平均は3日ぶり大幅反落、米国株の大幅下落受け急落 日経平均は3日ぶり大幅反落。先週末26日の米株式市場でNYダウは3日ぶり大幅反落。ジャクソンホール会合でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が想定以上にタカ派的となったため、金利上昇が警戒され投資家心理が悪化し売りが加速した。同時に景気後退懸念の強まりによる売りも再燃し株価を押し下げた。大幅安となった米株式相場を受けた今日の東京市場は売りが先行した。取引開始後、前場の中頃に日経平均が今日の安値をつけた後は、朝方下げたダウ平均先物が下げ止まったことなどが東京市場の株価下支え要因となり、日経平均はやや下げ幅を縮めた。一方、取引時間中に米長期金利が上昇したことなどから積極的な押し目買いは限られ、様子見ムードが強まる中、日経平均は大幅安で本日を終えた。大引けの日経平均は前日比762.42円安の27878.96円となった。東証プライムの売買高は10億7366万株、売買代金は2兆5949億円だった。セクターでは精密機器、機械、サービス業などが下落。一方、鉱業、石油石炭製品の2業種が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の89%、対して値上がり銘柄は9%となった。個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、日本電産<6594>、ファナック<6954>などが安く、また、キーエンス<6861>などのハイテク株、東エレク<8035>やレーザーテック<6920>などの半導体関連株、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>などのグロース(成長)株が下落した。このほか、小売り子会社が6月時点で債務超過と発表した東電力HD<9501>、今期純利益が1%減予想と発表した大和コン<3816>、低調な決算となったキタック<4707>、株式売出しを発表し株式需給の悪化が懸念されたカーバイド<4064>、プロネクサス<7893>、新株予約権発行を発表したニチモウ<8091>などが下げた。一方、INPEX<1605>など資源・エネルギー株やコスモエネHD<5021>など石油株の一角が底堅く、また、いすゞ<7202>やSUBARU<7270>など自動車株の一角が堅調な展開となった。このほか、環境省が「都市鉱山」からの金属回収2030年度までに倍増させるとの報道を受けアサカ理研<5724>、リネットジャパン<3556>が買われたほか、原発関連の助川電<7711>が物色された。個別の材料では、業績予想を上方修正したグラファイトD<7847>、株式分割を発表した日鉄鉱<1515>、神戸屋から一部事業を譲受する山崎パン<2212>、SBI<8473>が株式を取得すると発表したチェンジ<3962>などが上げた。 <FA> 2022/08/29 15:25 相場概況 日経平均は続伸、買い先行もイベント控えて伸び悩み 日経平均は続伸。25日の米株式市場でダウ平均は322ドル高と続伸。週次の失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の強さが確認されたほか、4-6月期国内総生産(GDP)改定値も予想外に上方修正されたことで景気後退懸念が緩和。長期金利の低下でハイテク株も買われた。ナスダック総合指数は+1.67%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+3.66%であった。米株高を引き継いで日経平均は160.46円高からスタート。順調に買い戻しが進み、午前中ごろには一時28792.93円(313.92円高)まで上昇。ただ、今晩にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での講演や米7月個人消費支出(PCE)コアデフレータを控えるなか、午後はアジア市況の失速や時間外取引のナスダック100先物の軟化が嫌気され、大引けまで上げ幅を縮める展開となった。 大引けの日経平均は前日比162.37円高の28641.38円となった。東証プライム市場の売買高は8億5551万株、売買代金は2兆0549億円だった。セクターでは繊維製品、機械、鉄鋼が上昇率上位となった一方、石油・石炭、サービス、鉱業が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の47%、対して値下がり銘柄は47%となった。 個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>の半導体関連や、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>などの主力株が全般堅調。ソニーG<6758>はPS5の値上げが好感されて上昇した。三井物産<8031>、住友商事<8053>の商社株が大幅に続伸し、日本製鉄<5401>、コマツ<6301>、住友鉱山<5713>などの市況関連株も高い。ほか、京セラ<6971>、新光電工<6967>、NRI<4307>、味の素<2802>の上昇率が高め。東レ<3402>はレーティング格上げが観測され、年初来高値を更新。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>は連日で大幅上昇。中国会社の連結子会社化を発表したイワキポンプ<6237>、三井住友海上と包括連携協定を締結したシンクロフード<3963>などが東証プライム市場の上昇率上位に入った。 一方、東証プライム市場の売買代金上位では日本電産<6594>、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>、三菱重工<7011>、ダブル・スコープ<6619>などが軟調。ベイカレント<6532>、マネーフォワード<3994>のグロース(成長)株の一角が下落し、富士通<6702>、アサヒグループ<2502>の下落も目立った。島津製<7701>は子会社の不適切行為が引き続き嫌気され売られた。レーティング格下げが観測された中国電力<9504>と大氣社<1979>は大幅安。上半期が一転して2ケタ営業減益となったタカショー<7590>は東証プライム市場の下落率トップとなった。ほか、投資ファンドの保有比率低下が判明したジャフコG<8595>、子会社株式売却で最終益予想を下方修正した大崎電気<6644>などが下落率上位に並んだ。 <YN> 2022/08/26 15:32 相場概況 日経平均は6日ぶり反発、米株高などで買い戻しも28500円で上値重く 日経平均は6日ぶり反発。24日の米株式市場でダウ平均は59ドル高と4日ぶりに小幅反発。7月耐久財受注でコア資本財の受注や出荷が予想を上回る伸びとなったことや、7月中古住宅販売成約指数も予想を上回ったことで景気減速懸念が後退。バイデン大統領が発表した学生ローン減免による個人消費の下支えへの期待も寄与した。ナスダック総合指数は+0.40%と反発。米国株の反発を追い風に日経平均は101.64円高からスタート。その後、時間外取引のナスダック100先物の堅調推移を支援要因に緩やかに上昇を続けた。午後には堅調なアジア市況も背景に買い戻しが進み、一時28534.71円(221.24円高)まで上げ幅を拡大。ただ上値も重く、引けにかけては28500円を割り込む展開となった。 大引けの日経平均は前日比165.54円高の28479.01円となった。東証プライム市場の売買高は9億0645万株、売買代金は2兆0222億円だった。セクターでは医薬品、保険、金属製品が上昇率上位となった一方、電気・ガス、小売、陸運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の68%、対して値下がり銘柄は28%となった。 個別では、三菱重工<7011>、日本製鋼所<5631>など原発関連銘柄の一角が前日同様に堅調推移。三菱商事<8058>、三井物産<8031>の商社株も全般堅調。大阪チタ<5726>、東邦チタ<5727>は急伸。エムスリー<2413>、JMDC<4483>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株が高く、東証プライム市場の上昇率上位にはマネーフォワード<3994>、サイボウズ<4776>など中小型株グロース株がランクイン。証券会社の目標株価引き上げを受けた日本電波工業<6779>は急伸して上昇率トップ。第一三共<4568>も目標株価引き上げで大幅高。自社株買いを発表したステラケミファ<4109>も大幅に上昇。パワー半導体の量産が報じられたタムラ製<6768>、国内証券が新規に買い推奨としFスターズ<3687>なども急伸した。 一方、10月から新経営体制に移行し、関社長は退社する方向と伝わった日本電産<6594>は大幅安。月次動向が利食い売りに繋がった神戸物産<3038>も大きく下落。レーティング格下げが観測されたニトリHD<9843>は小幅安。東京電力HD<9501>、IHI<7013>は原発関連として前日に続き一時大幅に上昇したが、午後に失速して下落転換。東証プライム市場の下落率上位にはUACJ<5741>、ノムラシステム<3940>、トレジャーファクトリー<3093>、KeePer技研<6036>などが入った。大日本印刷<7912>は国内証券による目標株価引き下げが利食い売りに繋がった。 <YN> 2022/08/25 15:42 相場概況 日経平均は5日続落、景気後退懸念やアジア市況の下落で売り優勢 日経平均は5日続落。23日の米株式市場でダウ平均は154ドル安と3日続落。8月総合購買担当者景気指数(PMI)が2カ月連続で50割れとなったことで景気後退懸念が強まった。7月新築住宅販売件数も2016年来で最低となる低調な結果に終わると更なる売り圧力となった。ジャクソンホール会合を控えた警戒感からハイテク株も冴えず、終日軟調に推移。ナスダック総合指数は0.27ドル安とほぼ横ばいだった。前日に大きく下落していた日経平均は自律反発狙いの買いから28.59円高からスタート。序盤に28515.61円(62.86円高)まで上昇したが、買いが続かず失速。午前中ごろからは売りが広がり、一時28282.21円(170.54円安)まで下落。その後は下げ渋ったが、アジア市況が大きく崩れるなか、午後はこの日の安値圏でのもみ合いにとどまった。 大引けの日経平均は前日比139.28円安の28313.47円となった。東証プライム市場の売買高は10億2293万株、売買代金は2兆2916億円だった。セクターではその他製品、空運、海運が下落率上位となった一方、電気・ガス、鉱業、パルプ・紙が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の40%、対して値上がり銘柄は55%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、HOYA<7741>などの半導体関連株が軒並み下落。任天堂<7974>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、OLC<4661>の値がさ株が安い。メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、エムスリー<2413>、ベイカレント<6532>などグロース(成長)株は大きく下落。花王<4452>、資生堂<4911>のディフェンシブ系の一角のほか、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、エイチ・アイ・エス<9603>、エアトリ<6191>の旅行関連も総じて軟調。信用規制が嫌気されたアイスタイル<3660>は急落し、東証プライム市場の下落率トップとなった。オプトラン<6235>は国内証券のレーティング格下げが重石に。 一方、原油先物価格の上昇を支援要因に連日でINPEX<1605>が買われ、富士石油<5017>は大幅高。原発の再稼働・運転延長に関する報道を手掛かりに東京電力HD<9501>が急伸。三菱重工<7011>、川崎重工<7012>、IHI<7013>、日揮HD<1963>などの重厚長大産業関連や、三井物産<8031>、丸紅<8002>などの商社株が軒並み高い。科学事業の売却交渉において、米投資ファンドのベインキャピタルを軸に調整に入ったと伝わったオリンパス<7733>は年初来高値を更新。中期業績計画のローリングを発表したエンビプロ<5698>も大きく買われた。 <YN> 2022/08/24 16:01 相場概況 日経平均は大幅に3日続落、1カ月ぶり高水準の米金利を嫌気 日経平均は大幅に3日続落。22日の米株式市場でダウ平均は643ドル安と大幅続落。経済シンポジウム「ジャクソンホール会合」を控えるなか、連邦準備制度理事会(FRB)のタカ派姿勢を警戒した売りから終日軟調に推移。長期金利が1カ月ぶりの高値を更新したことでハイテク株主体に売られ、相場の下押し圧力となった。ナスダック総合指数は-2.54%と大幅続落。米株安を受けて日経平均は214.30円安からスタート。朝方から売りが広がり、午前中ごろには一時28395.30円(399.20円安)まで下落した。アジア市況の下げ渋りや為替の円安基調を支援要因にその後は下げ止まったが、戻りは鈍く、安値圏でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比341.75円安の28452.75円となった。東証プライム市場の売買高は9億7431万株、売買代金は2兆3245億円だった。セクターでは電気機器、輸送用機器、ゴム製品が下落率上位となった一方、空運、鉱業、海運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の76%、対して値上がり銘柄は21%となった。 個別では、ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、日本電産<6594>、村田製<6981>などの主力ハイテク株が大幅安。エムスリー<2413>やメルカリ<4385>、リクルートHD<6098>のグロース(成長)株も大きく下落。ダイキン<6367>、ファナック<6954>の値がさ株も軟調。アステラス薬<4503>、中外製薬<4519>など医薬品も総じて安い。アイスタイル<3660>は利益確定売りが膨らみ急落。東証プライム市場の下落率上位にはマネーフォワード<3994>、SREHD<2980>、ラクス<3923>などの中小型グロース株が多く並んだ。為替の円安基調は続いていたが、トヨタ自<7203>やデンソー<6902>、ホンダ<7267>なども大きく売られた。エンジン不正問題の拡大を嫌気し、日野自<7205>が前日に続き急落した。 一方、レーザーテック<6920>、HOYA<7741>など先端半導体関連が逆行高。市況関連株では郵船<9101>、商船三井<9104>の大手海運が堅調。原油先物価格の上昇を支援要因にINPEX<1605>、出光興産<5019>が大幅高となり、石油資源開発<1662>は年初来高値を更新。政府が水際対策の緩和を検討しているとの報道を好感し、JAL<9201>、エアトリ<6191>、オープンドア<3926>の旅行関連のほか、三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>、資生堂<4911>、花王<4452>のインバウンド・化粧品関連が軒並み大幅高。持ち株会社体制への移行を検討すると発表したラウンドワン<4680>も高い。ほか、ダブル・スコープ<6619>、三井松島HD<1518>といった個人投資家人気の高い銘柄が大きく上昇。サブスクビジネス運用支援プロジェクトを受注したノムラシステム<3940>はストップ高となった。1対2の株式分割を発表した日シス技術<4323>も急伸した。 <YN> 2022/08/23 15:52 相場概況 日経平均は3日続落、朝安の後は下げ渋る展開 日経平均は3日続落。先週末19日の米株式市場でNYダウは反落。連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言を受け、大幅利上げへの警戒感が再燃し売りが先行した。また、長期金利の上昇でハイテク株が売られ相場の重しとなり、終日軟調に推移した。ナスダック総合指数も2%を超す下落となった。米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は276.26円安からスタート。朝方は今日の安値圏で推移したが、下値を売り急ぐ動きはなく、また、朝方軟調だったダウ平均先物や、下落して始まった香港や上海の中国株が底堅い動きとなったこともあり、日経平均は午前の中頃からは下げ幅を縮めた。後場はやや様子見ムードが広がったが日経平均は概ね底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比135.83円安の28794.50円となった。東証プライムの売買高は9億2087万株、売買代金は2兆1255億円だった。セクターでは電気機器、非鉄金属、証券商品先物などが下落。一方、鉱業、石油石炭製品、医薬品が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の52%、対して値上がり銘柄は43%となった。個別では、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>、信越化<4063>などの半導体関連株が総じて軟調。オークマ<6103>やツガミ<6101>などの機械株、昭和電工<4004>やクレハ<4023>などの化学株なども下落するものが多かった。売買代金上位では、ファナック<6954>、キーエンス<6861>、メルカリ<4385>、リクルートHD<6098>、レノバ<9519>、ダイキン<6367>、資生堂<4911>が大幅に下落。ソフトバンクG<9984>、ソニーG<6758>なども冴えなかった。また、先週末の米市場でボーイングが3%台の下落となったことから大阪チタ<5726>など関連株が下げ、エンジン不正問題が大型トラックなどから小型トラックにも広がると報じられた日野自動車<7205>も売られた。一方、第一三共<4568>やアステラス薬<4503>、塩野義薬<4507>など薬品株が総じて堅調。三菱商<8058>や三井物<8031>などの商社株、大成建<1801>や清水建<1803>など建設株の一角も上げた。また、ウォーレン・バフェット氏による米石油・ガス大手株の取得観測報道を受けINPEX<1605>、出光興産<5019>、ENEOS<5020>など石油・ガス関連株が物色された。このほか、デジタル教科書関連でチエル<3933>が上げ、「ハウステンボス」の売却で最終調整に入ったと報じられたH.I.S.<9603>は財務基盤の安定期待から買い優勢の展開となった。 <FA> 2022/08/22 15:25 相場概況 日経平均は小幅続落、29000円が上値抑制ラインに 日経平均は小幅続落。18日の米株式市場でダウ平均は19ドル高と小反発。利益確定売りが先行したが、予想外のプラスに改善した8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数を好感して買い戻しが強まった。ハイテク株も主要企業の良好な決算や長期金利の低下を受けて買い戻され、相場を後押し。引けにかけて主要株価指数は上昇に転じた。ナスダック総合指数は+0.21%と反発。日経平均は153.57円高と29000円を回復してスタート。しかし、寄り付き直後に29150.80円まで上昇した後はすぐに失速。29000円台で踏ん張る動きも見られたが、午前中ごろには同水準を割り込み、一時28900円近くまで下落する場面があった。その後は下げ渋ったが、戻りは鈍く、後場は狭い値幅の中でのもみ合いに終始した。 大引けの日経平均は前日比11.81円安の28930.33円となった。東証プライム市場の売買高は10億2240万株、売買代金は2兆3963億円だった。セクターでは医薬品、、サービス、その他製品が下落率上位となった一方、石油・石炭、鉱業、パルプ・紙が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の35%、対して値上がり銘柄は59%となった。 個別では、引け後に発表された米アプライド・マテリアルズの決算が予想を上回り、強気の見通しも示されたことで東エレク<8035>、ルネサス<6723>、ディスコ<6146>などが大幅高。ハイテクでは他にローム<6963>、新光電工<6967>が強い。NY原油先物価格の上昇を手掛かりに石油資源開発<1662>が急伸し年初来高値を更新。INPEX<1605>、富士石油<5017>も買われ、丸紅<8002>を筆頭に双日<2768>、三井物産<8031>など商社も堅調。主力処ではソニーG<6758>、日立製<6501>が高い。メルカリ<4385>は出来高を伴って一時大きく上昇したが後場に入って萎んだ。フジクラ<5803>は証券会社の目標株価引き上げを受けて急伸し、年初来高値を更新。アシックス<7936>は日本テレビHD<9404>と共同でスポーツメディア事業などを手掛けるアールビーズの株式を取得すると発表し買われた。 一方、レーザーテック<6920>が半導体関連の中で逆行安となり大幅に下落。ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、OLC<4661>など値がさ株の一角が売られた。第一三共<4568>、塩野義<4507>、エーザイ<4523>など医薬品が軒並み大きく下落。エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、ZHD<4689>などグロース(成長)株も全般軟調。東証プライム市場の下落率上位にはネットプロHD<7383>、マネーフォワード<3994>、ギフティ<4449>、ラクス<3923>、インフォマート<2492>など中小型グロース株が多く入った。クレハ<4023>は国内証券によるレーティング格下げを受けて売られた。 <YN> 2022/08/19 15:30 相場概況 日経平均は反落、1カ月ぶり高水準の米長期金利を嫌気し29000円割れ 日経平均は反落。17日の米株式市場でダウ平均は172ドル安と6日ぶりに反落。英国のインフレ率が40年ぶりの高水準となったほか、1カ月ぶりに一時2.9%台に乗せた米10年債利回りの上昇が嫌気された。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、参加者が過剰な引き締めリスクに言及したことが明らかになり、ハト派と捉える動きから金利が伸び悩んだことで、終盤にはやや下げ幅を縮小した。ナスダック総合指数は-1.25%と続落。日経平均は265.37円安の28957.40円からスタート。朝方は売りが先行し、一時28846.52円(376.25円安)まで下落。一方、ナスダック100先物の下げが限定的だったことで、その後は下げ渋り、前引けにかけては一時28999.64円まで戻した。ただ、心理的な節目の手前で失速すると、その後は軟調なアジア市況もあり、大引けまで28900円台でのもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比280.63円安の28942.14円となった。東証プライム市場の売買高は9億8793万株、売買代金は2兆3080億円だった。セクターでは精密機器、輸送用機器、不動産が下落率上位となった一方、鉱業、電気・ガス、その他製品が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の70%、対して値上がり銘柄は26%となった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、信越化学<4063>など値がさ株のほか、キーエンス<6861>、ファナック<6954>、SMC<6273>のFA関連株などの下落が大きめ。円安進行の一服でトヨタ自<7203>、日産自<7201>など輸送用機器も大幅安。リクルートHD<6098>、ベイカレント<6532>などのグロース(成長)株が崩れており、東証プライム市場の下落率上位にはネットプロHD<7383>、SREHD<2980>、ラクス<3923>、マネーフォワード<3994>などの中小型株グロース株が並んだ。米アナログ・デバイセズの決算を受けたフィラデルフィア半導体株指数(SOX)の大幅安を嫌気し、アドバンテスト<6857>、スクリン<7735>などの半導体関連も軒並み安。配当権利落ちの西松屋チェーン<7545>も大きく売られた。 一方、レーザーテック<6920>、外資証券が目標株価を引き上げた新光電工<6967>が逆行高。任天堂<7974>が買われ、メルカリ<4385>は切り返して大幅高。米エネルギー情報局(EIA)の統計で、原油の週間在庫の減少や原油輸出の増加が確認されたことで、石油資源開発<1662>、INPEX<1605>が堅調で、資源関連では大阪チタニウム<5726>が高い。連日でストップ高となっていたアイスタイル<3660>は本日も急騰。米シスコが好決算を発表したことで、パートナーを務めるネットワンシステムズ<7518>が大きく買われた。東証プライム市場の上昇率上位にはリブセンス<6054>、光通信<9435>、イリソ電子<6908>のほか、エフオン<9514>、エンビプロHD<5698>、松田産業<7456>などの脱炭素関連が入った。 <YN> 2022/08/18 15:39 相場概況 日経平均は大幅反発、個人の踏み上げ巻き込んで7カ月ぶり29000円回復 日経平均は大幅反発。16日の米株式市場でダウ平均は239ドル高と5日続伸。大手小売企業の決算が軒並み予想を上回ったことで、高インフレ下での消費の強さを確認し安心感が台頭。インフレ抑制法案が正式に成立したことも支援材料となった。一方、金利の上昇でハイテク株は伸び悩み、ナスダック総合指数は-0.19%と3日ぶりの小反落。ダウ平均の上昇を引き継いで日経平均は83.74円高の28952.65円からスタート。寄り付きから買いが先行し、早々に7カ月ぶりとなる29000円回復を達成。為替の円安進行や堅調なアジア市況も追い風に、後場は大引けまで更に上げ幅を広げる展開となり、結局、この日の高値で引けた。トレンドフォロー型ファンドの先物買いに加えて、日経ダブルイン<1357>を買い建てていた個人投資家の踏み上げが相場上昇の要因になったとみられる。 大引けの日経平均は前日比353.86円高の29222.77円となった。東証プライム市場の売買高は11億3529万株、売買代金は2兆8671億円だった。セクターでは海運、その他製品、輸送用機器を筆頭にほぼ全面高。一方、空運のみが小幅に下落した。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の79%、対して値下がり銘柄は18%となった。 個別では、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、ダイキン<6367>などの値がさ株のほか、円安進行を追い風にトヨタ自<7203>、ホンダ<7267>など輸送用機器が大幅に上昇。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運や日本製鉄<5401>など市況関連株も高い。東証プライム市場の売買代金上位では任天堂<7974>、リクルートHD<6098>、メルカリ<4385>、レノバ<9519>、オリンパス<7733>なども高かった。JMDC<4483>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>のグロース(成長)株も全般大きく上昇。原子力規制委員会が柏崎刈羽原発のテロ対策設置計画を許可したと伝わったことで東京電力HD<9501>も大幅高。東証プライム市場の上昇率上位には、リブセンス<6054>、クロスマーケ<3675>など直近、好決算を発表した銘柄が散見され、アイスタイル<3660>は連日でストップ高比例配分となった。 一方、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落を受けてレーザーテック<6920>、東エレク<8035>が軟調。ファナック<6954>も下落。東証プライム市場の売買代金上位ではダブル・スコープ<6619>が大幅に下落。ほか、JAL<9201>、ANAHD<9202>の空運、JR西日本<9021>などが冴えない。下落率上位にはキャリアリンク<6070>、サーバーワークス<4434>、ぐるなび<2440>、KeePer技研<6036>など、直近の上昇が大きかった銘柄が並んだ。 <YN> 2022/08/17 15:27 相場概況 日経平均は3日ぶり小反落、米経済指標の大幅下振れも底堅い展開 日経平均は3日ぶり小反落。15日の米株式市場でダウ平均は151ドル高と4日続伸。8月NY連銀製造業景気指数が大幅に落ち込んだことやゼロコロナ政策に伴う中国の低調な経済指標もあり、景気減速懸念から売りが先行。ただ、金利低下に伴うハイテク株の上昇が相場を支援し、主要株価指数は揃って上昇に転じて終了した。ナスダック総合指数は+0.61%と続伸。一方、昨日までの2日間で1000円超も上昇していた日経平均は短期的な過熱感もあり42.25円安からスタート。朝方は売りが先行し、28752.88円(118.9円安)まで下落したが、前日の米株高も支えに持ち直すと、アジア市況が堅調な中、前場中ごろには一時プラスに転換。ただ、4-6月期決算が一巡して材料不足のなか、心理的な節目の29000円手前では上値も重かった。今晩の米7月鉱工業生産やウォルマートなど米小売企業の決算も前に様子見ムードが強く、その後は前日終値を挟んだ一進一退が続いた。 大引けの日経平均は前日比2.87円安の28868.91円となった。東証プライム市場の売買高は9億6965万株、売買代金は2兆4062億円だった。セクターでは海運、石油・石炭、鉱業が下落率上位となった一方、その他製品、空運、サービスが上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の52%、対して値上がり銘柄は43%となった。 個別では、米中経済指標の下振れで景気後退懸念が強まるなか、郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の大手海運が揃って大幅安。NY原油先物価格が1バレル=90ドルを割り込んだことでINPEX<1605>、コスモエネHD<5021>が下落。資源価格も全般下落しており、三菱マテリアル<5711>、大紀アルミニウム<5702>なども安い。マツダ<7261>、日産自<7201>などの自動車関連のほか、川崎重工業<7012>、IHI<7013>の機械・防衛関連、村田製<6981>、TDK<6762>の電子部品関連の一角も軟調。今期減益見通し及び中計目標の物足りなさが嫌気されたテスHD<5074>が急落したほか、第1四半期が大幅減益となったUMCエレ<6615>も大きく売られ、東証プライム市場の下落率上位に並んだ。第1四半期減益決算が嫌気されたSBIHD<8473>も下落となった。 一方、東証プライム市場の売買代金上位ではダブル・スコープ<6619>、ギフティ<4449>が急伸し、レノバ<9519>、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>も大きく上昇。SHIFT<3697>、ラクス<3923>などのグロース(成長)株も全般高い。バンナムHD<7832>、コナミG<9766>、スクエニHD<9684>、コーエーテクモHD<3635>といったゲーム関連も総じて強い動き。前日に決算を発表したレアジョブ<6096>、リブセンス<6054>は揃って急伸し、東証プライム市場の上昇率上位に並んだ。高水準の自社株買いが好感された日機装<6376>、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンス等による株式の大量買い付けで思惑が強まったジャフコG<8595>なども急伸。好決算やアマゾン・三井物産との資本業務提携が好感されたアイスタイル<3660>はストップ高比例配分となった。 <YN> 2022/08/16 15:35 相場概況 日経平均は続伸、米株高受けほぼ終日底堅く推移 日経平均は続伸。先週末12日の米株式市場でNYダウは3日続伸。インフレがピークアウトしたとの見方が広がり買いが先行した。また、8月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が予想以上に改善したこともあり、経済への悲観的見方が後退し株価支援要因となった。さらに、米長期金利の低下を受けハイテク株が買われたことも株価を支え、取引終了にかけて上げ幅を拡大した。米株高を受けた今日の東京株式市場は買いが先行した。今日は中国の主要経済統計が発表されることから、市場では警戒する向きもあったが、統計発表を受けた株価の反応が限定的だったこともあり、市場では安心感が広がった。後場はやや様子見ムードが強くなったものの、日経平均はほぼ終日底堅く推移した。大引けの日経平均は前日比324.80円高の28871.78円となった。東証プライムの売買高は9億9460万株、売買代金は2兆5601億円だった。セクターでは医薬品、精密機器、ゴム製品などが上昇。一方、海運業、鉱業、陸運業が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の45%、対して値下がり銘柄は49%となった。個別では、ADC技術に関する紛争で相手側の主張を全面的に否定する判断が下された第一三共<4568>が大幅高となり、ソフトバンクG<9984>やダイキン<6367>、メルカリ<4385>、ホンダ<7267>、ブリヂストン<5108>、資生堂<4911>、日本航空<9201>などが堅調に推移した。また、先週末の米株式市場でナスダック総合指数の上昇率が2%を超え、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3%近い上げとなったことから、キーエンス<6861>やソニーG<6758>などハイテク株や、信越化<4063>、ルネサス<6723>など半導体関連株の一角にも資金が向かった。さらに、市場では引き続き決算発表銘柄への関心が高く、好決算を発表したダブルスタンダード<3925>、パンパシHD<7532>、トリドールHD<3397>、業績予想を上方修正したフェローテク<6890>、恵和<4251>、Jトラスト<8508>などが物色された。一方、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>などの海運株のほか、INPEX<1605>、三井松島HD<1518>、リクルートHD<6098>、東電力HD<9501>などが軟調。決算関連では、低調な決算を発表したワイエイシイHD<6298>、東京計器<7721>、壽屋<7809>、業績予想を下方修正したスノーピーク<7816>、すかいらーくHD<3197>、ペッパー<3053>などが売られた。 <FA> 2022/08/15 15:25 相場概況 日経平均は大幅反発、インフレ減速期待から700円高でSQ値上回る 日経平均は大幅反発。東京市場が祝日だった間の10、11日の米株式市場では、ダウ平均が535.10ドル高、27.16ドル高と上昇。10日は7月消費者物価指数(CPI)が予想以上に減速したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース減速への期待が高まり、大幅高。一方、11日は、7月生産者物価指数(PPI)も予想以上に減速したものの、FRB高官らの発言を受けて長期金利が大きく上昇したことで、買い先行で始まった後に大きく失速。ナスダック総合指数はそれぞれ+2.89%、-0.58%だった。重要インフレ指標を無難に通過した目先の安心感から売り方の買い戻しなども入り、日経平均は432.41円高とギャップアップでスタート。朝方から買いが先行し、前引け直前には28500円を回復。後場は戻り待ちの売りで伸び悩む場面もあったが、引けにかけては再び騰勢を強め、この日の高値で引けた。  なお、8月オプション取引に係る特別清算指数(SQ)算出値は28525.62円だった。 大引けの日経平均は前日比727.65円高の28546.98円となった。東証プライム市場の売買高は14億5793万株、売買代金は3兆7127億円だった。セクターでは精密機器、精密機器、機械を筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の87%、対して値下がり銘柄は10%となった。 個別では、東エレク<8035>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>などの値がさハイテク株が大幅高。アリババ株の一部売却を発表したソフトバンクG<9984>は急伸。エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>、JMDC<4483>、メルカリ<4385>のほか、ラクス<3923>、Sansan<4443>、マネフォ<3994>などグロース(成長)株は全般強い動き。三菱商事<8058>、住友鉱山<5713>、ENEOS<5020>など資源関連株も堅調。業績予想を上方修正し、自社株買いも発表したホンダ<7267>や、4-6月期営業利益が市場予想を上回った住友不動産<8830>、SMC<6273>、パーソルHD<2181>は大きく上昇。業績予想を下方修正も、市場予想を上回る水準にとどまったコーセー<4922>はあく抜け感から買われた。DOWA<5714>は業績上方修正で急伸。楽天G<4755>は携帯事業の赤字幅縮小が好感された。 一方、NTT<9432>、ソフトバンク<9434>、東京電力HD<9501>などの内需系ディフェンシブ銘柄の一角が軟調。業績予想を、市場予想を下回る水準にまで下方修正した資生堂<4911>も小安い。業績予想を上方修正した富士フイルム<4901>は買い先行も失速して下落。ガンホー<3765>、ブレインP<3655>、PHCホールディングス<6523>。ディー・エヌ・エー<2432>などが決算を材料に大きく売られた。 <YN> 2022/08/12 15:27 相場概況 日経平均は続落、米CPI前に半導体ネガティブ材料続き投資家心理悪化 日経平均は続落。9日の米株式市場でダウ平均は58ドル安と3日ぶり小反落。消費者物価指数(CPI)の発表を控えた持ち高調整から終日売り優勢。半導体メーカーのエヌビディアに続きマイクロン・テクノロジーも弱い見通しを示したため、同セクターが大きく売られ相場の重しとなった。ナスダック総合指数は-1.19%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-4.57%と揃って3日続落。米株安を受けて日経平均は44.85円安からスタート。半導体関連など値がさ株を中心に朝方は売りが先行し、寄り付き直後に27729.46円(270.5円安)まで下落した。一方、今晩に発表される米7月CPIを前に売り方の買い戻しなども入り、その後は下げ渋った。しかし、戻りは鈍く、その後は安値圏でのもみ合い。午後は明日の国内祝日や、米重要インフレ指標を前にした様子見ムードからこう着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比180.63円安の27819.33円となった。東証プライム市場の売買高は10億5522万株、売買代金は2兆5809億円だった。セクターでは空運、電気機器、精密機器が下落率上位となった一方、電気・ガス、石油・石炭、パルプ・紙が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の49%、対して値上がり銘柄は47%となった。 個別では、SOXの急落を受けてレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ルネサス<6723>などの半導体関連が大幅続落。ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>、ソニーG<6758>、富士通<6702>などの値がさ株や、エムスリー<2413>、メルカリ<4385>、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>のグロース(成長)株も総じて軟調。東証プライム市場の売買代金上位では、ほか、ダブル・スコープ<6619>、三井松島HD<1518>が大きく下落。OATアグリオ<4979>、カナミック<3939>、JMDC<4483>、ペプチドリーム<4587>、藤田観光<9722>などの決算発表銘柄が急落し、東証プライム市場の下落率上位に並んだ。藤倉コンポジット<5121>は後場に決算を発表し、大きく売られた。ほか、ネクソン<3659>、神戸製鋼<5406>が決算を受けて下落。業績予想を下方修正したメドピア<6095>はストップ安比例配分となった。 一方、レノバ<9519>が見直し買いで急反発。決算発表銘柄では、住友林業<1911>、マツダ<7261>、三菱マテリアル<5711>、出光興産<5019>が大幅に上昇。ほか、ロート製薬<4527>、セグエグループ<3968>、理研計器<7734>、新日本製薬<4931>、日本マイクロニクス<6871>などが決算を手掛かりに急伸し、東証プライム市場の上昇率上位に並んだ。マクロミル<3978>は好決算を材料にストップ高まで買い進まれた。東洋エンジニアリング<6330>は前引け後に決算を発表し、後場から急伸。国内証券によるレーティング格上げで関西ペイント<4613>も買われた。 <YN> 2022/08/10 15:37 相場概況 日経平均は5日ぶり反落、半導体など主力株の大崩れで28000円割れ 日経平均は5日ぶり反落。8日の米株式市場でダウ平均は29ドル高と小幅続伸。景気後退懸念の緩和に伴う買い戻しから買いが先行したが、週半ばに発表が予定されている重要インフレ指標を警戒した売りから次第に失速。成立見込みとなったインフレ削減法案が支援材料となり、ダウ平均はかろうじてプラス圏を維持したが、ナスダック総合指数は、半導体メーカー、エヌビディアの決算を受けた下落に押され、-0.1%と小幅続落。日経平均は12.4円安からスタートすると、低調な決算を発表した東エレク<8035>やソフトバンクG<9984>の急落が重石となる形で徐々に下げ幅を拡大、午前中ごろには28000円を割り込んだ。その後、一時28000円を回復したが、午後はソフトバンクGの売りが一段と広がったことで、再び28000円割れとなり、終盤まで軟調な展開となった。 大引けの日経平均は前日比249.28円安の27999.96円となった。東証プライム市場の売買高は11億2524万株、売買代金は2兆8775億円だった。セクターでは情報・通信、電気機器、銀行が下落率上位となった一方、繊維製品、鉱業、石油・石炭が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の65%、対して値上がり銘柄は32%となった。 個別では、予想外に減益決算となった東エレクが8%を超える下落率で急落。4-6月期の最終赤字額としては日本企業で過去最大を記録したソフトバンクGは7%の下落。流通取引総額の伸び悩みが嫌気されたメルカリ<4385>は9%近い大幅安。米エヌビディアの株価急落もあり、アドバンテスト<6857>やスクリン<7735>などの半導体関連が総じて軟調。業績予想を下方修正したダイフク<6383>と住友ゴム<5110>は揃って急落し、エンシュウ<6218>は東証プライム市場の下落率トップとなった。第1四半期が大幅減益となった日製鋼<5631>、上半期計画を下方修正したヤマトHD<9064>も大幅安。オプテックスG<6914>は4-6月期営業増益率の鈍化から出尽くし感で売られた。引け後に決算発表を予定していたネクソン<3659>は終盤にかけて値を崩した。 一方。郵船<9101>、商船三井<9104>の海運、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>、SHIFT<3697>などのグロース(成長)株の一角が堅調。業績上方修正や増配、高水準の自社株買いを発表したINPEX<1605>も買われた。三井松島HD<1518>は後場に伸び悩んだものの商いを伴って上昇し、東証プライム市場売買代金上位に顔を出した。ラウンドワン<4680>は好決算が引き続き評価されて連日で急伸。ほか、デサント<8114>、チャームケア<6062>、NISSHA<7915>、日産化学<4021>、ライオン<4912>、ニチコン<6996>が好決算を手掛かりに大幅高。トレンド<4704>は、アクティビストとして有名な米バリューアクト・キャピタルが大株主に浮上したことで人気化。LITALICO<7366>は好決算に加えて国内証券のレーティング格上げを受けてストップ高となった。 <YN> 2022/08/09 15:30 相場概況 日経平均は4日続伸、好業績銘柄への物色意欲継続 日経平均は4日続伸。先週末5日の米株式市場でNYダウは反発。7月雇用統計の強い結果を受けて連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測が再燃し売りが先行したが、景気後退懸念も緩和したため徐々に買い戻しが強まり下げ幅を縮小し、ダウ平均は上昇に転じた。一方、金利上昇を警戒してハイテク株は売られ、ナスダック総合指数は下落して取引を終えた。今日の東京株式市場は売りが先行し、日経平均は125.78円安からスタート。ただ、取引開始後は下値を売り急ぐ動きは見られず、日経平均が先週末までの3日続伸で500円を超す上げとなった後にしては底堅いとの見方が広がり、日経平均は前週末終値近辺で推移し、午後は高値圏で堅調な動きとなった。引き続き好決算銘柄などが積極的に物色された。大引けの日経平均は前日比73.37円高の28249.24円となった。東証プライムの売買高は11億2335万株、売買代金は2兆7090億円だった。セクターでは鉱業、石油石炭製品、金属製品などが上昇。一方、保険業、海運業、パルプ・紙が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の48%、対して値下がり銘柄は47%となった。個別では、東エレク<8035>、日本製鉄<5401>、第一三共<4568>、東電力HD<9501>などが堅調。INPEX<1605>、出光興産<5019>など資源・エネルギー関連株や、丸紅<8002>など商社株、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>など銀行株も上げた。また、引き続き決算への関心が高く、好決算を発表したレーザーテック<6920>、スズキ<7269>、ロードスター<3482>、三井松島HD<1518>、冶金工<5480>、シダックス<4837>、名村造<7014>、旭ダイヤ<6140>や、業績予想を上方修正したバンナムHD<7832>、フジクラ<5803>、ラウンドワン<4680>、大阪ソーダ<4046>、板硝子<5202>、山一電<6941>などが物色された。自社株買いを発表したキヤノン<7751>も買われた。一方、商船三井<9104>や川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株や、三井不<8801>、菱地所<8802>など不動産株が安く、任天堂<7974>やエムスリー<2413>、ベイカレント<6532>、コナミG<9766>、キーエンス<6861>、HOYA<7741>なども下落した。決算絡みでは、低調な決算を発表した東京海上HD<8766>、MS&AD<8725>、日本紙<3863>、島津製<7701>、能美防災<6744>などが下げた。 <FA> 2022/08/08 15:30 相場概況 日経平均は3日続伸、米雇用統計前に節目の28000円突破、ハイテク株高がけん引 日経平均は3日続伸。4日の米株式市場でダウ平均は85ドル安と反落。台湾を包囲した中国軍の軍事演習に関する報道を受け、地政学リスクへの警戒感が重石になった。一方、金利の低下でナスダック総合指数は底堅く推移し、+0.41%と続伸。日経平均は17.14円安からスタートも、寄り付き直後から切り返してプラスに転じると、午前中ごろには28000円を回復。値がさ株やハイテク株が指数をけん引する中、その後も一本調子で上げ幅を広げ、後場に入ってからは28190.04円(257.84円高)まで上昇した。節目の28000円を明確に超えたことで売り方の買い戻しが加速したほか、商品投資顧問(CTA)による追随買いが入ったようだ。ただ、その後は今晩の米7月雇用統計を前に様子見ムードが広がり、高値圏でこう着感の強い展開となった。 大引けの日経平均は前日比190.30円高の27932.20円となった。東証プライム市場の売買高は12億9540万株、売買代金は2兆8994億円だった。セクターでは海運、非鉄金属、医薬品が上昇率上位となった一方、鉱業、石油・石炭、保険が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%となった。 個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が大幅続伸。任天堂<7974>が大幅高で、ファーストリテ<9983>、ソニーG<6758>、キーエンス<6861>など主力の値がさ株が総じて堅調。リクルートHD<6098>やベイカレント<6532>のグロース(成長)株の一角も高い。好決算を手掛かりにSUMCO<3436>、HOYA<7741>が大幅に上昇し、大阪チタニウム<5726>は急騰、東邦チタニウム<5727>は連れ高に。主力処では日本製鉄<5401>、キッコーマン<2801>、スクエニHD<9684>も良好な決算を受けて急伸。そのほか、UACJ<5741>、アイロムG<2372>、中山製鋼所<5408>、有沢製作所<5208>、加賀電子<8154>などが決算を材料に急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。前場に決算を発表した丸紅<8002>も大幅高に転換した。 一方、原油先物価格や米長期金利の低下を背景にINPEX<1605>、コスモエネHD<5021>、三菱UFJ<8306>が軟調。円高・ドル安進行を受けてホンダ<7267>、三菱自<7211>などが下落。東証プライム市場の売買代金上位ではダブル・スコープ<6619>、メルカリ<4385>が大きく下落。ほか、IHI<7013>、三菱重工<7011>、テルモ<4543>、オリンパス<7733>などが軟調。BEENOS<3328>とシスメックス<6869>は決算が嫌気されて急落。シュッピン<3179>、GMOペパボ<3633>、保土谷化学<4112>、コナミグループ<9766>なども決算を受けて大幅に下落した。前引け後に決算を発表したIIJ<3774>は後場から大きく売られた。 <YN> 2022/08/05 15:30 相場概況 日経平均は続伸、米株高が支援も28000円届かず、トヨタ決算は厳しい内容 日経平均は続伸。3日の米株式市場でダウ平均は416ドル高と3日ぶり大幅反発。セントルイス連銀のブラード総裁による強気な経済見通しを受けて買いが先行。また、7月ISM非製造業景気指数が予想外に改善し4月以来の高水準となったことも後押し。金利動向が安定し、ハイテク株の買いが続いたことも相場をけん引した。ナスダック総合指数は+2.58%と3日ぶり大幅反発。米株高を受けて日経平均は189.04円高からスタート。ただ、朝方に一時28000円を超えた後は失速し、その後は昼頃までじり下げ基調となった。後場は、日経平均は狭いレンジでのもみ合いが続いた。取引時間中に発表されたトヨタ自<7203>の決算では、為替の円安効果を含めても通期営業利益が据え置かれたことで同社株価は大幅に下落。ただ、金利低下を背景としたハイテク株高が下支えし、日経平均への影響は限定的だった。 大引けの日経平均は前日比190.30円高の27932.20円となった。東証プライム市場の売買高は12億9540万株、売買代金は2兆8994億円だった。セクターでは海運、非鉄金属、医薬品が上昇率上位となった一方、鉱業、石油・石炭、保険が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は40%となった。 個別では、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>の半導体関連が大幅高。ソフトバンクG<9984>、日本電産<6594>、エムスリー<2413>、リクルートHD<6098>のハイテク・グロース(成長)株も総じて高い。川崎汽船<9107>が大幅に反発し、郵船<9101>、商船三井<9104>も上昇。ほか、サイバーAG<4751>、マネーフォワード<3994>、SREHD<2980>などのグロース株が全般強い動き。日東紡績<3110>、静岡ガス<9543>、BIPROGY<8056>は決算を手掛かりに急伸。マネックスG<8698>、カシオ<6952>、住友電工<5802>も決算が好感され大幅高。タツモ<6266>は業績予想を上方修正して大きく上昇。前日に決算を受けて急落したSUBARU<7270>は見直しの動きで急反発。TDK<6762>、イビデン<4062>は決算を評価する動きが継続。午後に非開示だった見通しを公表した合同製鐵<5410>は急騰した。 一方、原油先物価格の下落を受けてINPEX<1605>、コスモエネHD<5021>が大きく下落。コマツ<6301>、三井物産<8031>の資源関連や東京電力HD<9501>、イーレックス<9517>の電気・ガスセクターが安い。米金利低下により三菱UFJ<8306>、第一生命HD<8750>など金融も総じて軟調。決算を発表したZHD<4689>が急落したほか、太陽誘電<6976>、クボタ<6326>、オリックス<8591>、JFEHD<5411>、JCU<4975>なども決算を材料に大きく下落。日中に決算発表した日本コークス<3315>、JUKI<6440>、セガサミーHD<6460>も後場に入って大幅安となった。 <YN> 2022/08/04 15:13 相場概況 日経平均は反発、円高進行の一服が支援も上値重い 日経平均は反発。2日の米株式市場でダウ平均は402ドル安と大幅続落。ペロシ下院議長の台湾訪問を巡る中国の警告を受け、米中摩擦リスクを警戒した売りが先行。数名の連邦準備制度理事会(FRB)高官がインフレ抑制の必要性を強調し、9月の0.75ptの利上げも除外しなかったことで金利が急伸したことも重石になった。ナスダック総合指数は-0.16%と小幅続落。米中摩擦を意識した売りで前日に先んじて大きく下げていた日経平均は78.27円高から反発スタート。円高・ドル安が一服していたことも支援要因に堅調推移が続き、朝方に一時250円近くまで上げ幅を広げた。その後、一時急速に上げ幅を縮める動きも見られたが、すぐに切り返した。午後はアジア市況やダウ平均先物などが堅調に推移するなか、底堅い動きとなったが、材料不足のなか動意に乏しく、狭いレンジでのもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比147.17円高の27741.90円となった。東証プライム市場の売買高は11億7660万株、売買代金は2兆9200億円だった。セクターでは精密機器、保険、卸売が上昇率上位となった一方、電気・ガス、不動産、建設が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は58%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>、日本電産<6594>など主力ハイテク株が総じて堅調。エムスリー<2413>、ZHD<4689>などグロース(成長)株が全般高く、SHIFT<3697>、Sansan<4443>は急伸。前日に好決算を発表した三菱商事<8058>は大幅高。ファーストリテ<9983>は堅調な7月既存店売上高が好感されて上昇。ダイキン<6367>、JR西日本<9021>、イビデン<4062>、ニチレイ<2871>は決算を手掛かりに大きく上昇。イリソ電子<6908>、IMAGICA<6879>、サンリオ<8136>は決算リリースを受けてそれぞれ急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。 一方、任天堂<7974>、三菱UFJ<8306>、OLC<4661>、リクルートHD<6098>、信越化学<4063>が軟調。AGC<5201>は通期計画を上方修正も出尽くし感から売り優勢。東京電力HD<9501>は第1四半期経常損益の赤字転落が嫌気され下落。F&LC<3563>は冴えない月次動向が失望されて急落。ユー・エス・エス<4732>、ケーズHD<8282>、ダイヘン<6622>、NOK<7240>などは決算を受けて急落し、東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。川崎汽船<9107>は前引け後に決算を発表したが、株主還元期待が高まっていたなか期待値に届かず後場に大きく下落。郵船<9101>は増配を発表も出尽くし感から伸び悩み。商船三井<9104>は連れ安の展開となった。SUBARU<7270>は後場に決算を発表したが低進捗率が嫌気されて大幅安となった。 <YN> 2022/08/03 15:30 相場概況 日経平均は大幅反落、米中摩擦懸念や円高進行でリスク回避の売り広がる 日経平均は大幅反落。1日の米株式市場でダウ平均は46ドル安と4日ぶりに小幅反落。米中の景気指標の悪化やペロシ下院議長の台湾訪問計画報道を受けた地政学的リスクへの警戒感から売りが膨らんだ。ナスダック総合指数も-0.17%と4日ぶり小反落。米株安を受けて日経平均は180.87円安からスタート。米中摩擦の悪化が警戒されて円高・ドル安が急速に進んだほか、中国上海総合指数や香港ハンセン指数も大幅に下落し、リスク回避の売りが広がるなか、前引け直前には27530.60円(462.75円安)まで下落した。一方、アジア市況の下げ止まりや円高進行の一服で後場は下げ渋ったが、戻りは鈍く、安値圏でのもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比398.62円安の27594.73円となった。東証プライム市場の売買高は11億6086万株、売買代金は2兆8232億円だった。セクターでは医薬品、機械、精密機器を筆頭にほぼ全面安となった一方、海運が上昇した。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の88%、対して値上がり銘柄は10%となった。 個別では、ダイキン<6367>やSMC<6273>、ファナック<6954>などの値がさ株が大きく下落。東エレク<8035>やルネサス<6723>の半導体関連も弱い。原油先物価格の大幅下落を受けてINPEX<1605>、石油資源開発<1662>が大幅安で、住友鉱山<5713>、コマツ<6301>、三菱重工<7011>などの市況関連株も大きく下落。円高・ドル安進行を背景にトヨタ自<7203>、デンソー<6902>の輸送用機器も安い。中外製薬<4519>、武田薬<4502>、第一三共<4568>の医薬品の大幅安も目立った。決算を発表したJSR<4185>は一時ストップ安になるなど急落。丸和運輸<9090>も決算を受けて急落し、三越伊勢丹<3099>、エノモト<6928>、ファイズHD<9325>が決算リリースを手掛かりに大きく下落。後場に決算を発表した三井物産<8031>は乱高下の末に大幅安。ほか、エンジン不正問題に関する報道で日野自動車<7205>が急落した。 一方、全面安商状のなか商船三井<9104>と郵船<9101>の海運がしっかり。ファーストリテ<9983>、ZHD<4689>、ベイカレント<6532>、ニトリHD<9843>が逆行高となり、業務用調味料などの値上げを発表した味の素<2802>が堅調推移。また、決算が好感されたTDK<6762>と大塚商会<4768>はそれぞれ急伸して東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。松風<7979>、セントラル硝子<4044>、オルガノ<6368>、住友化学<4005>も決算を手掛かりに大幅高となり、昼頃に決算を発表した双日<2768>は後場から急伸。ほか、京セラ<6971>、ANAHD<9202>も決算を受けて買い優勢だった。 <YN> 2022/08/02 15:33 相場概況 日経平均は反発、米株高支えとなり底堅い展開 日経平均は反発。先週末7月29日の米株式市場でNYダウは3日続伸。前日の取引終了後に発表されたアマゾンやアップルの好決算を受けてハイテク株が強く、また、第2四半期純利益が過去最高となったエクソンとシェブロンも買われ相場全体を押し上げた。長期金利の低下も株価支援要因となり主要株価指数は上げ幅を拡大して取引を終了した。米株高を受けた今日の東京市場だが、取引開始時点では売り買いが交錯し、日経平均は12.18円高でスタート。その後、外為市場で一時1ドル=132円00銭台と朝9時頃に比べ1円30銭ほど円高・ドル安に振れたこともあり、日経平均は先週末の水準近辺での推移となった。しかし、午前の中頃からは次第に底堅くなり、後場は堅調に推移し、結局、日経平均は本日の高値引けとなった。大引けの日経平均は前日比191.71円高の27993.35円となった。東証プライムの売買高は12億2674万株、売買代金は3兆1015億円だった。セクターでは海運業、輸送用機器、卸売業などが上昇。一方、電気・ガス業、医薬品、金属製品が下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の80%、対して値下がり銘柄は16%となった。個別では、「日米経済版2プラス2」で次世代半導体の量産で協力を進めると合意したことを受け、アドバンテスト<6857>、信越化<4063>など半導体関連銘柄が総じて堅調。また、第1四半期大幅増益と配当引き上げを発表した商船三井<9104>を筆頭に川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>などの海運株が大幅高となった。このほか、キーエンス<6861>、OLC<4661>、デンソー<6902>、メルカリ<4385>などがしっかり。決算への市場の関心が引き続き高く、好決算を発表した住友ファーマ<4506>、扶桑化学<4368>、田中化研<4080>、味の素<2802>、四国電力<9507>、業績予想を上方修正した新光電工<6967>、東応化<4186>、日本化薬<4272>、伯東<7433>、旭有機材<4216>、日本化薬<4272>、ZOZO<3092>、エンプラス<6961>、M&A総合研究所<9552>なども買われた。一方、レーザーテック<6920>や任天堂<7974>、武田薬<4502>などが安く、出資するアリババ集団の米上場廃止が懸念されたソフトバンクG<9984>や、大規模な通信障害で利用者に「おわび返金」として一律200円を支払うと発表したKDDI<9433>も軟調。決算や業績関連では、利益予想を下方修正したソニーG<6758>、低調な決算となった日立<6501>、富士通<6702>、Jパワー<9513>、LIXIL<5938>、住石HD<1514>、関西電<9503>、住友理工<5191>などが下げた。 <FA> 2022/08/01 15:30 相場概況 日経平均は3日ぶり小反落、28000円定着再び失敗、円高進行が重荷 日経平均は3日ぶり小反落。28日の米株式市場でダウ平均は332ドル高と大幅続伸。4-6月期国内総生産(GDP)が2四半期連続でマイナス成長となったことで景気後退を警戒した売りが先行したが、大幅利上げを回避できるとの期待から上昇に転じた。ナスダック総合指数は+1.08%と続伸。米国株の続伸を受けて日経平均は99.74円高からスタート。ただ、前日同様、寄り付き直後に28001.80円まで上昇した後は戻り待ちの売りから失速し、28000円割れの展開。それでも、決算を発表したアップルとアマゾン・ドット・コムが揃って良好な内容から時間外取引で株価が大幅に上昇していたこともあり、日経平均は下げ渋ってその後はもみ合いが継続。しかし、後場に入るとマイナスに転換した。香港ハンセン指数が下げ幅を大きく広げてきたうえ、為替の円高・ドル安が急速に進行したことが重荷になった。 大引けの日経平均は前日比13.84円安の27801.64円となった。東証プライム市場の売買高は12億9359万株、売買代金は3兆2524億円だった。セクターでは医薬品、精密機器、保険が下落率上位となった一方、サービス、空運、陸運が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の68%、対して値上がり銘柄は28%となった。 個別では、通期計画を上方修正したアドバンテスト<6857>が大幅に上昇。エムスリー<2413>は前日の急伸に続いて大幅高。ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、メルカリ<4385>、ベイカレント<6532>、SHIFT<3697>など値がさ株、グロース(成長)株が総じて高い。富士電機<6504>、アンリツ<6754>、OLC<4661>は決算を手掛かりに大幅高。ほか、ダブル・スコープ<6619>、レノバ<9519>、ブイキューブ<3681>など中小型株の一角が急伸。業績予想を上方修正したペガサスミシン<6262>、山陽特殊製鋼<5481>が大幅に上昇し、後場に入っての決算リリースが好感された大同特殊鋼<5471>、ミロク情報サービス<9928>、東洋水産<2875>なども急伸。増配を発表した商船三井<9104>も買われたが、引けにかけては伸び悩んだ。 一方、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、信越化学<4063>のほか、新光電工<6967>、TDK<6762>、ローム<6963>などハイテク株が軟調。円高進行を背景にホンダ<7267>、マツダ<7261>、SUBARU<7270>など自動車関連も下落。日産自<7201>も決算を材料に大幅安となり、デンソー<6902>は後場に発表した業績予想の下方修正が嫌気されて急落。ほか、前日に決算発表したルネサス<6723>、NEC<6701>、村田製<6981>、キーエンス<6861>が大きく下落。東邦チタニウム<5727>は上半期計画を上方修正も出尽くし感から急落、大阪チタニウム<5726>も連れ安。武田薬<4502>、第一三共<4568>も決算発を材料に売られた。 <YN> 2022/07/29 15:39 相場概況 日経平均は続伸、一時28000円回復も先行き疑念から失速 日経平均は続伸。27日の米株式市場でダウ平均は436ドル高と大幅反発。主要ハイテク企業の決算が警戒された程には悪化しなかったことで投資家心理が改善。議会上院が半導体産業支援法案を可決したことも寄与。連邦公開市場委員会(FOMC)では予想通り0.75ptの利上げが決定。あく抜け感が台頭したほか、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が今後の利上げペースについて慎重な姿勢を示したため、買い戻しが強まった。なお、ナスダック総合指数は+4.06%。日経平均は193.40円高からスタートし、寄り付き直後に28015.68円まで上昇。しかし、すぐに失速すると、前場中ごろには一時マイナスに転換する場面があった。その後再びプラス圏に浮上したが、FOMC直後の米株高の持続性やアップルなどの米主要企業決算を見極めたいとの思惑から、後場はもみ合いが続いた。 大引けの日経平均は前日比99.73円高の27815.48円となった。東証プライム市場の売買高は13億7679万株、売買代金は3兆2742億円だった。セクターでは電気・ガス、鉱業、サービスが上昇率上位となった一方、輸送用機器、保険、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の65%、対して値下がり銘柄は30%となった。 個別では、郵船<9101>、川崎汽船<9107>が上昇。朝高後に伸び悩んだもののレーザーテック<6920>や東エレク<8035>も続伸。決算が好感された信越化学<4063>とファナック<6954>が大きく上昇し、エムスリー<2413>、三菱自<7211>、ビーグリー<3981>はそれぞれ急伸、揃って東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。中部電力<9502>も好決算を手掛かりに急伸し、東京電力HD<9501>、レノバ<9519>、イーレックス<9517>など電気・ガスセクターが連れ高。原油先物相場の上昇を背景にINPEX<1605>も買われた。ほか、リクルートHD<6098>、ZHD<4689>、メルカリ<4385>、ベイカレント<6532>などグロース(成長)株が高い。Sansan<4443>はレーティング格上げ観測で大幅に上昇。 一方、円高・ドル安進行を受けてトヨタ自<7203>、デンソー<6902>などが大きく下落。ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、新光電工<6967>、三井ハイテック<6966>などが米ハイテク・グロース株高に乗り切れず下落。Vコマース<2491>、小糸製作所<7276>、サイバーAG<4751>は決算を受けて大幅安。太平洋工業<7250>、カゴメ<2811>、JCRファーマ<4552>なども決算が売り材料視された。取引時間中に決算を発表したNECネッツエスアイ<1973>、デクセリアルズ<4980>、日本ゼオン<4205>、三菱電機<6503>も大きく下落した。 <YN> 2022/07/28 15:39 相場概況 日経平均は3日ぶり反発、イベント前の薄商いのなか先物買いで上昇 日経平均は3日ぶり反発。26日の米株式市場でダウ平均は228ドル安と反落。小売のウォルマートによる業績下方修正を受けて小売セクターが大きく売られた。国際通貨基金(IMF)が成長率見通しを引き下げたことに加え、7月消費者信頼感指数や6月新築住宅販売件数が軒並み予想を下回ったため、成長減速懸念も売り圧力となった。ダウ平均は終日軟調に推移し、ナスダック総合指数は-1.86%と3日続落。米株安を受けて日経平均は80.05円安からスタート。一時27525.09円まで下げたが、アルファベットとマイクロソフトの決算が想定程に悪くなかったことで、ナスダック100先物が大きく上昇している中、序盤に切り返すと前場後半にはプラスに転換。後場は明日午前3時に控える米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に様子見ムードが広がるなか、短期筋の先物買いにより上げ幅を広げた。 大引けの日経平均は前日比60.54円高の27715.75円となった。東証プライム市場の売買高は9億2521万株、売買代金は2兆3729億円だった。セクターでは海運、陸運、医薬品が上昇率上位となった一方、水産・農林、電気・ガス、その他金融が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の37%、対して値下がり銘柄は59%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、ルネサス<6723>の半導体関連株が大幅高。村田製<6981>、TDK<6762>、SMC<6273>などハイテク株も堅調で、三井ハイテック<6966>、新光電工<6967>は大きく上昇。商船三井<9104>、郵船<9101>の海運が堅調。アステラス製薬<4503>は臨床試験の良好な結果を手掛かりに大幅高となり、中外製薬<4519>、第一三共<4568>などの他の医薬品株も買われた。運賃制度設計の変更に関する報道が好感された陸運が軒並み買われ、JR東日本<9020>、JR東海<9022>などが上昇した。ほか、業績予想を上方修正したタムロン<7740>、決算が手掛かりとなった栄研化学<4549>、信越ポリマー<7970>がそれぞれ急伸。ファイズHD<9325>はアマゾンジャパンの配送拠点増設を手掛かりに人気化した。 一方、韓国子会社の上場延期の報道が利食い売りに繋がったダブル・スコープ<6619>が後場に下げ渋ったものの急落。決算発表銘柄ではマキタ<6586>、シマノ<7309>、トプコン<7732>が大きく売られ、東証プライム市場の値下がり率上位に並んだ。ほか、キヤノン<7751>、日東電工<6988>、オムロン<6645>なども決算を受けて売り優勢。 <YN> 2022/07/27 15:39 相場概況 日経平均は小幅続落、アルファベット決算など控え様子見ムード 日経平均は小幅続落。25日の米株式市場でダウ平均は90ドル高と反発。連銀各行が公表する景気指標が軒並み予想を下回ったことで景気後退懸念が強まった。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を28日午前3時に控えるなか、一方向に傾ける動きは限られた。ダウ平均はプラス圏を維持したが、ナスダック総合指数は-0.43%と続落。小売の米ウォルマートが取引終了後に業績予想の下方修正を発表し、ダウ平均先物が軟調な中、日経平均は17.05円安からスタート。朝方に一時27538.39円まで下げる場面があったが、心理的な節目を手前に下げ渋ると、前引けかけては前日終値近くまで戻した。香港ハンセン指数の大幅高が投資家心理を下支えする一方、今晩の米国市場でアルファベットやマイクロソフトなどの主要企業決算を控えるなか様子見ムードが強く、後場は狭い値幅でのもみ合いとなった。 大引けの日経平均は前日比44.04円安の27655.21円となった。東証プライム市場の売買高は8億6989万株、売買代金は2兆1460億円だった。セクターでは海運、医薬品、陸運が下落率上位となった一方、鉱業、石油・石炭、保険が上昇率上位となった。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の37%、対して値上がり銘柄は58%となった。 個別では、川崎汽船<9107>、郵船<9101>が大きく下落。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、エムスリー<2413>のグロース(成長)株も冴えない。ルネサス<6723>、東エレク<8035>の半導体関連の一角も売られた。東エレクは外資証券によるレーティング格下げも影響した。ほか、中外製薬<4519>、オムロン<6645>、テルモ<4543>、ニトリHD<9843>が軟調。日本電産<6594>は決算発表後に大幅に4日続落。米国民事訴訟での和解金として特別損失の計上を発表した日本ケミコン<6997>、第1四半期経常利益が2ケタ減となったコーエーテクモHD<3635>も大きく下落。 一方、中国アリババグループが香港取引所でのプライマリー上場を申請すると発表したことを受けてソフトバンクG<9984>が大幅高。ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプラインの稼働率が低下したことなどを背景に原油先物相場が上昇したことで、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>、コスモエネHD<5021>が大きく上昇し、大阪チタニウム<5726>と東邦チタニウム<5727>は急伸するなど資源関連が強い動き。米長期金利の上昇を背景に第一生命HD<8750>、東京海上HD<8766>の保険株が堅調で、月次販売動向を手掛かりに神戸物産<3038>が大幅に上昇。好決算や業績予想の上方修正を発表したKOA<6999>、ダブル・スコープ<6619>、インソース<6200>が急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に並んだ。キヤノンマーケティングジャパン<8060>も決算を手掛かりに買われた。 <YN> 2022/07/26 15:29 相場概況 日経平均は8日ぶり反落、米株下落受け利益確定売り優勢 日経平均は8日ぶり反落。先週末22日の米株式市場でNYダウは4日ぶり反落。写真・動画共有アプリのスナップ(SNAP)の四半期決算が予想を下回り、ハイテクセクターが売られた。また、7月のPMI速報値が2年ぶりに50割れとなったことも景気敏感株などの売り圧力となった。米株安を受けた今日の日経平均は216.89円安でスタート。日経平均が先週末までの7日続伸で1500円を超す上げとなったことから利益確定売りも出やすかった。また、外為市場で一時1ドル=135円90銭前後と先週末22日15時頃に比べ2円ほど円高・ドル安に振れたことが輸出株などの株価を抑えた。日経平均は朝方にやや下げ渋る場面があったが、中国株安なども重しとなり戻りは続かず、後場はやや様子見ムードが広がる中で本日を終えた。大引けの日経平均は前日比215.41円安の27699.25円となった。東証プライムの売買高は8億2392万株、売買代金は2兆613億円だった。セクターでは電気機器、機械、化学などが下落。一方、空運業、陸運業、食料品が上昇した。東証プライムの値下がり銘柄は全体の59%、対して値上がり銘柄は36%となった。個別では、米国で景気敏感株が下げた流れを受け、日本製鉄<5401>や昭電工<4004>など景気敏株が総じて軟調。円高・ドル安もありトヨタ<7203>などの輸出株が安く、レーザーテック<6920>や信越化<4063>などのハイテク株・半導体関連株も冴えない動きとなった。このほかエーザイ<4523>、リクルートHD<6098>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>なども売りに押された。個別の材料では、利益上方修正だが売上高の下方修正がネガティブ視された東製鉄<5423>、業績予想を下方修正した小野測器<6858>、外傷性脳損傷治療薬SB623の9月までの承認取得がないとの判断を示したサンバイオ<4592>などが下げた。一方、JR東<9020>などの電鉄株や日本航空<9201>などの空運株が堅調で、三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>などの金融株も底堅く推移した。個別の材料では、大規模な自社株消却を発表したレーサム<8890>、業績予想を上方修正したクレステック<7812>、サル痘予防に天然痘ワクチン活用へとの報道が材料視された明治HD<2269>、中古EVの電池査定を開始と報じられたオークネット<3964>、6月の売上高が前年同月比45%増となったレントラックス<6045>が上げた。また、豪州アントンパール社の株式大量取得を手掛かりに人気化しているオーバル<7727>が3営業日ぶりにザラ場で寄り付き大幅高となった。 <FA> 2022/07/25 15:25 相場概況 日経平均は7日続伸、売り方の買い戻し巻き込み28000円窺う展開 日経平均は7日続伸。21日の米株式市場でダウ平均は162と3日続伸。経済指標が軒並み予想を下回ったことで景気減速を懸念した売りが先行。バイデン大統領が新型コロナ検査で陽性症状との報道も一時売りに拍車をかけたが、その後の報道官の会見で安心感が台頭。欧州中央銀行(ECB)は予想外に0.5ptの大幅利上げを行ったものの、ネガティブな反応は限定的で、予想を上回る企業決算やハイテク株の買い戻しを背景に引けにかけて主要株価指数は上げ幅を拡大した。ナスダック総合指数は+1.36%と3日続伸。日経平均は連日の上昇の反動で29.86円安からスタートしたが、すぐに切り返してプラス転換。その後も堅調に上値を伸ばす展開が続き、午前中ごろには27900円を回復。売り方の買い戻しも巻き込みながら、午後には一段と上昇し、一時27952.25円(149.25円高)まで上げた。 大引けの日経平均は前日比111.66円高の27914.66円となった。東証プライム市場の売買高は9億9386万株、売買代金は2兆6252億円だった。セクターでは海運、サービス、不動産が上昇率上位となった一方、電気・ガス、空運、石油・石炭が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の55%、対して値下がり銘柄は39%となった。 個別では、キーエンス<6861>、リクルートHD<6098>、富士通<6702>、ダイキン<6367>などが高く、東エレク<8035>、ルネサス<6723>など半導体関連株も堅調。カプコン<9697>、バンナムHD<7832>、スクエニHD<9684>、コーエーテクモHD<3635>などゲーム関連が総じて強い動き。原油先物価格が下落するなかニトリHD<9843>が大幅高。業績予想を揃って大幅に上方修正した海運3社ついては、郵船<9101>、商船三井<9104>が大幅高となり、川崎汽船<9107>は急伸した。事前の観測報道を上回る決算となったオービック<4684>、堅調な決算と合わせて中間配当の増配を発表したディスコ<6146>も買われた。ほか、三井不動産<8801>、三菱地所<8802>の不動産が堅調だった。 一方、日本電産<6594>が前日に続き下落。電気代が燃料費転嫁の制度上限に達するの報道を警戒し、東京電力HD<9501>が大幅安となっており、レノバ<9519>など他の電気・ガスセクターの銘柄も連れ安した。資源価格や米長期金利の下落を受けて、石油資源開発<1662>、INPEX<1605>、大阪チタニウム<5726>、住友鉱山<5713>などの資源関連や、東京海上HD<8766>、第一生命HD<8750>の保険株が軟調。三菱重工<7011>やIHI<7013>の防衛関連も冴えない。国内の新型コロナ感染再拡大により、JR東日本<9020>、JAL<9201>などの旅行関連が売られた。ほか、塩野義製薬<4507>や第一三共<4568>の医薬品が弱かった。OBC<4733>は決算を受けて大きく売られた。 <YN> 2022/07/22 15:55 相場概況 日経平均は6日続伸、日銀の大規模緩和維持で反動安こなし上昇転換 日経平均は6日続伸。20日の米株式市場でダウ平均は47ドル高と小幅続伸。6月中古住宅販売件数が2年ぶりの低水準となり、景気減速を警戒した売りから寄り付き後下落。イタリアのドラギ首相率いる政権の崩壊リスクが高まったとの報道も投資家心理を悪化させた。一方で旅行関連株の買いやハイテク株の買い戻し継続が支援要因となり、主要株価指数はプラス圏で終了。ナスダック総合指数は+1.57%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は+2.49%と続伸。他方、前日に700円高と急伸していた日経平均は52.38円安からスタート。前場は短期的な過熱感を冷ます売りが優勢で、もみ合いが継続するも、27500円より上での底堅い動きが続いた。日銀が金融政策決定会合で現状の大規模緩和の維持を表明したことで、円安・ドル高が進むと、後場の日経平均は上昇転換。その後も27700円台での堅調推移が続いた。 大引けの日経平均は前日比122.74円高の27803.00円となった。東証プライム市場の売買高は9億7053万株、売買代金は2兆5079億円だった。セクターでは水産・農林、海運、精密機器が上昇率上位となった一方、鉄鋼、電気・ガス、空運が下落率上位となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の71%、対して値下がり銘柄は24%となった。 個別では、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が前日の急伸の反動で下落。任天堂<7974>も安い。三井物産<8031>や伊藤忠<8001>の商社や、SOMPOHD<8630>などの金融、ホンダ<7267>、日産自<7201>の自動車なども軟調。1対3の株式分割を発表した東京海上HD<8766>も失速して下落。野村HD<8604>と大和証G<8601>は外資証券のレーティング格下げを受けて下落。日本製鉄<5401>やJFEHD<5411>、神戸鋼<5406>は国内証券によるレーティング格下げで大きく売られた。日本電産<6594>は市場予想並みの決算だったが、前日にかけて上昇していたこともあり利益確定売りが優勢。塩野義製薬<4507>は新型コロナ治療薬の承認が見送られ、継続審議となったことで失望感から急落。ほか、ベイカレント<6532>が大幅に反落。 一方、川崎汽船<9107>商船三井<9104>など海運が底堅い動き。ダイキン<6367>、ファナック<6954>、TDK<6762>、富士通<6702>などが堅調。メルカリ<4385>、マネーフォワード<3994>、Sansan<4443>などグロース(成長)株が総じて強く、ラクスル<4384>、ギフティ<4449>、メドピア<6095>、サイボウズ<4776>など中小型グロース株が東証プライム市場の値上がり率上位に入った。業績予想を上方修正したフィックスターズ<3687>、インフォマート<2492>は急伸し、値上がり率上位に並んだ。 <YN> 2022/07/21 15:36 相場概況 日経平均は大幅に5日続伸、投資家心理改善で700円高 日経平均は大幅に5日続伸。19日の米株式市場でダウ平均は754ドル高と大幅反発。企業の予想を上回る好決算を背景に買いが先行。ロシア国営ガス会社がパイプライン「ノルドストリーム1」を通じた欧州への天然ガス輸出を再開するとの報道で一段高となった。ナスダック総合指数は+3.10%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は+4.61%となった。米国株高を受けて日経平均は334.27円高からスタート。動画配信サービスの米ネットフリックスの決算が予想を上回り、同社株が時間外取引で大幅高となっていたなか、ナスダック100先物やアジア市況も堅調に推移していたことで、日経平均も終日順調に上値を伸ばす展開となった。結局、大引けとほぼ同時に27692.85円(731.17円高)とこの日の高値を付けた。 大引けの日経平均は前日比718.58円高の27680.26円となった。東証プライム市場の売買高は11億1429万株、売買代金は2兆8749億円だった。セクターでは精密機器、電気機器、サービスを筆頭に全面高となった。東証プライム市場の値上がり銘柄は全体の94%、対して値下がり銘柄は5%となった。 個別では、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>の半導体関連が軒並み急伸。ソニーG<6758>、キーエンス<6861>、SMC<6273>、信越化学<4063>など値がさ株も大幅高。ベイカレント<6532>、リクルートHD<6098>、SHIFT<3697>などグロース(成長)株も総じて強い。レーティングを材料にジェイリース<7187>が急伸し、東証プライム市場の値上がり率上位に入った。北の達人<2930>は決算を評価する動きが続き値上がり率トップ。ほか、マネックスG<8698>、マネーフォワード<3994>、寿スピリッツ<2222>、インフォマート<2492>、シンプレクスHD<4373>などがランクイン。日立パワーソリューションズと国内陸上風力発電設備の解体工事において解体特許技術の実施許諾契約を締結したベステラ<1433>も一時急伸した。 一方、外資証券のレーティング格下げを受けて7&I-HD<3382>が一時下落する場面があった。IHI<7013>も外資証券のレーティング格下げで売り優勢。ほか、東証プライム市場の売買代金上位100位のうちで下落したのはIHI以外ではレノバ<9519>だけとなった。 <YN> 2022/07/20 15:23

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