注目トピックス 日本株
株式会社LIFULL×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)
配信日時:2025/09/04 15:36
配信元:FISCO
*15:36JST 株式会社LIFULL×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)
LIFULL<2120>
これは5月14日にリリースした生成AIの社内活用についてですが、すでに社員の9割以上、約900人が活用しており、これまでに合計で31,600時間の業務時間を創出しています。
この時間を時間単価に換算すると、1億円以上の業務価値に相当し、効率的な時間の使い方や新たな業務への投資が可能となっています。
生成AIの活用をさらに推進することで、社内の生産性向上、新サービスの創出、そして業界全体の効率化という三方向での成果を拡大していく計画です。
●DAIBOUCHOU
確かに。私も最近、AIを活用しています。例えば、マンションを民泊にする場合と通常の賃貸にする場合のシミュレーションや、建て替えた場合と大規模修繕を行った場合のシミュレーションなど、細かく予算を作成してくれるので非常に助かっています。
そのため、不動産投資とAIは非常に相性が良いと感じています。AIで収益性を計算し、どの程度のキャッシュフローが見込めるか、どのくらいの利益が出るかといったシミュレーションが、投資家や管理会社でも把握できるようになると、大変便利だと思います。
■LIFULL 伊東様
おっしゃる通りです。AIは毎月、あるいは毎日のように進化しています。
私たちも新しいサービスを次々に開発し、提供していきたいと考えています。また、いただいたフィードバックを基に、サービスをさらにブラッシュアップしていくつもりです。
●DAIBOUCHOU
確かに、不動産も自分で細かく検索して希望の物件が見つかれば理想的ですが、実際には少し漠然とした感覚になってしまう場合もあると思います。相場が分からないことも多いため、AIにさまざまな情報を教えてもらえると、良い物件探しの第一歩を踏み出しやすくなります。
また、御社の株主として楽天さんがいらっしゃいます。楽天さんもAIを積極的に活用されているため、今後の協力などはあるのでしょうか。
■LIFULL 伊東様
楽天のAIチームの皆様とは情報交換の場を設けています。楽天社内の成功事例や、当社の成功事例のノウハウを共有し、不動産業界とは異なるECやモバイルなどの分野でも、活用できるアイデアがないか検討しています。そのような形で、連携を進めています。
●DAIBOUCHOU
承知しました。次にお伺いします。海外事業の撤退により、のれんや有利子負債が減少し、財務面に余裕が生まれたと考えられます。
配当性向は25%から30%に引き上げられましたが、今後、さらなる増配や自社株買いなど、株主還元策の拡充を検討される可能性はありますか。
■LIFULL 伊東様
DAIBOUCHOUさんのお話の通り、2024年12月末時点で、左下に記載のとおり、資産としてのれんが99億円、長期金融負債が42億円、いずれもバランスシートに計上されておりました。
今回のリストラクチャリングにより、のれんは投資有価証券に振り替えられ、約60億円が純投資として株式で保有される形となっています。右上に記載の通り、のれんが投資有価証券に変更されたことで、損益計算書上の減損リスクはなくなりました。また、長期金融負債が消滅したことにより、将来のキャッシュアウトのリスクも解消されました。
ご質問の配当性向についてですが、今回25%から30%に引き上げています。加えて、創業30周年を記念して1円の記念配当を加えた結果、今期は過去最高の配当額を予定しています。
今後の株主還元策につきましては、株価対策を含め、社長として強化していきたいと考えており、本丸とも言える部分です。さまざまな施策を検討中ですので、ご注目いただければと思います。
●DAIBOUCHOU
実際、のれんの減損リスクは元々それほど大きくなかったと思います。しかし、投資有価証券に振り替えることで、財務状況は非常に安定感のあるものになったという理解でよろしいでしょうか。
また、この投資有価証券の価値が下落するリスクについては、それほど懸念する必要はないのでしょうか。
■LIFULL 伊東様
もちろん、投資有価証券の価値下落リスクはゼロではありません。しかし、当社としては、MBOを行った経営者とも大株主として関与しており、常に連携をとっています。
この連携を通じて、価値向上に努めており、今後も引き続き、投資価値を高める取り組みを進めてまいります。
●DAIBOUCHOU
次に、中期経営計画についてお伺いします。現在の中期経営計画は今期で終了しますが、次期中期経営計画は、本決算である今年の11月に発表される予定でしょうか。
■LIFULL 伊東様
次期中期経営計画の内容や、どこまで数字を公開するかについては現在検討中ですが、非常に良い計画が仕上がってきていると感じています。
株主の皆様に期待して応援していただけるよう、今後LIFULLがどの方向に進み、どのような事業成長シナリオを描いているのかを、11月から12月にかけてしっかりとお示ししていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
一般的な日本人の立場から見ると、インフレや家賃の上昇は脅威である一方、チャンスでもあると思います。そのため、株式投資だけでなく、不動産投資や住宅購入といった行動に繋がりやすい状況ではないかと考えています。
その結果、御社への注目や需要も高まるのではないでしょうか。また、今回LIFULL HOME’Sを中心に住まい事業に集中して取り組むことで、付随する事業の成長も見込まれます。こうした背景を踏まえた中期経営計画が示されるという理解でよろしいでしょうか。
■LIFULL 伊東様
はい、その通りです。
●DAIBOUCHOU
それでは、11月の発表を楽しみにしております。
次にお伺いします。現在のタイミングで、伊東社長が個人として137万株を買い増されましたが、これはどのような理由によるものなのでしょうか。
■LIFULL 伊東様
今回の株式取得については、多くの方に注目いただき、さまざまな問い合わせをいただいております。「すごいですね」との反響や、「どのようなスキームですか」といった質問も多く、反響は非常に大きいです。
背景としては、繰り返しになりますが、私が社長に就任してから1年半が経過し、海外事業のリストラクチャリングを実施した上で、国内事業の重要領域に回帰し、着実に成長させていく方針が固まっています。
さらに、ホームズ事業の成長も回復傾向にあり、AIも今後大きな事業機会になると考えています。
私はLIFULLグループの今後の成長に自信を持っています。しかし、社長が自信を持っているといっても、外部からは「社長頑張ってください」という話になってしまいます。そのため、私自身がリスクを取って株式を保有し、皆様と価値を共有することで、この覚悟を示し、自信を伝えることが最も効果的だと考え、今回の株式取得に至りました。
株式会社LIFULL×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)に続く
<MY>
これは5月14日にリリースした生成AIの社内活用についてですが、すでに社員の9割以上、約900人が活用しており、これまでに合計で31,600時間の業務時間を創出しています。
この時間を時間単価に換算すると、1億円以上の業務価値に相当し、効率的な時間の使い方や新たな業務への投資が可能となっています。
生成AIの活用をさらに推進することで、社内の生産性向上、新サービスの創出、そして業界全体の効率化という三方向での成果を拡大していく計画です。
●DAIBOUCHOU
確かに。私も最近、AIを活用しています。例えば、マンションを民泊にする場合と通常の賃貸にする場合のシミュレーションや、建て替えた場合と大規模修繕を行った場合のシミュレーションなど、細かく予算を作成してくれるので非常に助かっています。
そのため、不動産投資とAIは非常に相性が良いと感じています。AIで収益性を計算し、どの程度のキャッシュフローが見込めるか、どのくらいの利益が出るかといったシミュレーションが、投資家や管理会社でも把握できるようになると、大変便利だと思います。
■LIFULL 伊東様
おっしゃる通りです。AIは毎月、あるいは毎日のように進化しています。
私たちも新しいサービスを次々に開発し、提供していきたいと考えています。また、いただいたフィードバックを基に、サービスをさらにブラッシュアップしていくつもりです。
●DAIBOUCHOU
確かに、不動産も自分で細かく検索して希望の物件が見つかれば理想的ですが、実際には少し漠然とした感覚になってしまう場合もあると思います。相場が分からないことも多いため、AIにさまざまな情報を教えてもらえると、良い物件探しの第一歩を踏み出しやすくなります。
また、御社の株主として楽天さんがいらっしゃいます。楽天さんもAIを積極的に活用されているため、今後の協力などはあるのでしょうか。
■LIFULL 伊東様
楽天のAIチームの皆様とは情報交換の場を設けています。楽天社内の成功事例や、当社の成功事例のノウハウを共有し、不動産業界とは異なるECやモバイルなどの分野でも、活用できるアイデアがないか検討しています。そのような形で、連携を進めています。
●DAIBOUCHOU
承知しました。次にお伺いします。海外事業の撤退により、のれんや有利子負債が減少し、財務面に余裕が生まれたと考えられます。
配当性向は25%から30%に引き上げられましたが、今後、さらなる増配や自社株買いなど、株主還元策の拡充を検討される可能性はありますか。
■LIFULL 伊東様
DAIBOUCHOUさんのお話の通り、2024年12月末時点で、左下に記載のとおり、資産としてのれんが99億円、長期金融負債が42億円、いずれもバランスシートに計上されておりました。
今回のリストラクチャリングにより、のれんは投資有価証券に振り替えられ、約60億円が純投資として株式で保有される形となっています。右上に記載の通り、のれんが投資有価証券に変更されたことで、損益計算書上の減損リスクはなくなりました。また、長期金融負債が消滅したことにより、将来のキャッシュアウトのリスクも解消されました。
ご質問の配当性向についてですが、今回25%から30%に引き上げています。加えて、創業30周年を記念して1円の記念配当を加えた結果、今期は過去最高の配当額を予定しています。
今後の株主還元策につきましては、株価対策を含め、社長として強化していきたいと考えており、本丸とも言える部分です。さまざまな施策を検討中ですので、ご注目いただければと思います。
●DAIBOUCHOU
実際、のれんの減損リスクは元々それほど大きくなかったと思います。しかし、投資有価証券に振り替えることで、財務状況は非常に安定感のあるものになったという理解でよろしいでしょうか。
また、この投資有価証券の価値が下落するリスクについては、それほど懸念する必要はないのでしょうか。
■LIFULL 伊東様
もちろん、投資有価証券の価値下落リスクはゼロではありません。しかし、当社としては、MBOを行った経営者とも大株主として関与しており、常に連携をとっています。
この連携を通じて、価値向上に努めており、今後も引き続き、投資価値を高める取り組みを進めてまいります。
●DAIBOUCHOU
次に、中期経営計画についてお伺いします。現在の中期経営計画は今期で終了しますが、次期中期経営計画は、本決算である今年の11月に発表される予定でしょうか。
■LIFULL 伊東様
次期中期経営計画の内容や、どこまで数字を公開するかについては現在検討中ですが、非常に良い計画が仕上がってきていると感じています。
株主の皆様に期待して応援していただけるよう、今後LIFULLがどの方向に進み、どのような事業成長シナリオを描いているのかを、11月から12月にかけてしっかりとお示ししていきたいと考えています。
●DAIBOUCHOU
一般的な日本人の立場から見ると、インフレや家賃の上昇は脅威である一方、チャンスでもあると思います。そのため、株式投資だけでなく、不動産投資や住宅購入といった行動に繋がりやすい状況ではないかと考えています。
その結果、御社への注目や需要も高まるのではないでしょうか。また、今回LIFULL HOME’Sを中心に住まい事業に集中して取り組むことで、付随する事業の成長も見込まれます。こうした背景を踏まえた中期経営計画が示されるという理解でよろしいでしょうか。
■LIFULL 伊東様
はい、その通りです。
●DAIBOUCHOU
それでは、11月の発表を楽しみにしております。
次にお伺いします。現在のタイミングで、伊東社長が個人として137万株を買い増されましたが、これはどのような理由によるものなのでしょうか。
■LIFULL 伊東様
今回の株式取得については、多くの方に注目いただき、さまざまな問い合わせをいただいております。「すごいですね」との反響や、「どのようなスキームですか」といった質問も多く、反響は非常に大きいです。
背景としては、繰り返しになりますが、私が社長に就任してから1年半が経過し、海外事業のリストラクチャリングを実施した上で、国内事業の重要領域に回帰し、着実に成長させていく方針が固まっています。
さらに、ホームズ事業の成長も回復傾向にあり、AIも今後大きな事業機会になると考えています。
私はLIFULLグループの今後の成長に自信を持っています。しかし、社長が自信を持っているといっても、外部からは「社長頑張ってください」という話になってしまいます。そのため、私自身がリスクを取って株式を保有し、皆様と価値を共有することで、この覚悟を示し、自信を伝えることが最も効果的だと考え、今回の株式取得に至りました。
株式会社LIFULL×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)に続く
<MY>
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