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アーレスティ Research Memo(10):配当DOE1.5%明示、優待開始。2026年3月期配当32円

配信日時:2025/07/09 16:20 配信元:FISCO
*16:20JST アーレスティ Research Memo(10):配当DOE1.5%明示、優待開始。2026年3月期配当32円 ■株主還元策

アーレスティ<5852>は、継続的な企業価値の増大が最も重要な株主還元と位置付けている。利益配分については、中長期的な事業発展のための財務体質の健全性を棄損しない範囲で、適正な利益還元を行うことを基本方針とし、中長期の企業成長に必要な投資額及び配当性向を勘案したうえで、連結業績の動向も十分考慮した配当を行っている。また、2023年5月に「10年ビジネスプラン」の財務戦略として、株主還元目標として連結配当性向35%以上の確保と自己株式の機動的な取得を掲げた。しかし、配当性向だけでは最終利益の変動により安定的な配当を行う姿勢を明確にできないと判断し、従来の方針は堅持しつつ2026年3月期より株主資本配当率(DOE)を新たな指標として追加した。配当性向35%以上に加えて、配当下限額を株主資本配当率(DOE)1.5%とすることを明示した。2025年3月期末の株主資本・期末発行済株式数(自己株式を除く)で試算すると1株当たり21円程度となる。なお、2025年3月期は当期純損失を計上したが、同社は1株当たり13.0円増配し28.0円(中間配当10.0円、期末配当18.0円)とする期初計画を堅持した。2026年3月期は2,300百万円の当期純利益を見込み、1株当たり32.0円(中間配当16.0円、期末配当16.0円)と前期比4.0円の増配を予定している。配当性向は35.1%となる見込みだ。

また、同社は2025年3月末より株主優待制度を導入した。同社株の魅力を高め、長期保有促進を目的とする。2025年以降、毎年3月末日現在で5単元(500株)以上を保有する株主を対象に、株主優待ポイントを進呈する。保有株式数に応じて1年未満保有で3,000~15,000ポイント(1ポイント=1円)を、10単元(1,000株)以上を保有する株主には1年以上継続保有時に700~1,500ポイントを追加する。株主優待ポイントは、株主限定の特設ウェブサイト「アーレスティ・プレミアム優待倶楽部」において、米やブランド牛などのこだわりグルメ、スイーツや飲料類、銘酒、電化製品、選べる体験ギフトなど4,000種類以上の商品と交換できる。また、他のプレミアム優待倶楽部導入企業の優待ポイントと合算可能な共有株主優待コイン「WILLsCoin」にも交換可能であり、合算した「WILLsCoin」を「プレミアム優待倶楽部PORTAL」で利用できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)

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