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ポラリスHD Research Memo(3):スターアジアグループとして成長を続けるホテルオペレーター(2)
配信日時:2025/07/09 11:33
配信元:FISCO
*11:33JST ポラリスHD Research Memo(3):スターアジアグループとして成長を続けるホテルオペレーター(2)
■ポラリス・ホールディングス<3010>の会社概要
3. ホテル事業の概要
同社の中核事業は国内ホテル運営事業である。全国で展開する同社独自ブランドの宿泊特化型ホテル「KOKO HOTELS」が33棟(2026年3月期以降の開業分を含む)、「ベストウェスタンホテル」が10棟、東北に展開する中長期滞在型ホテル「バリュー・ザ・ホテル」が4棟、ミナシアの主たるブランドである「ホテルウィングインターナショナル」が39棟(2026年3月期以降の開業分を含む)であり、これら4ブランドがメインである。同社はホテルオーナーと運営委託契約あるいは賃貸借契約を締結し、ホテル運営を行う。安定的な収益性が見込まれるホテルに関してはオペレーションのみならず、不動産を所有するオーナーオペレーターモデルを採るケースもある。いずれのホテルも主要都市の利便性の高い立地にあり、国内需要だけでなく中長期的に訪日外国人旅行客の需要の獲得も期待される。
(1) ココホテルズ
「KOKO HOTELS」は同社独自ブランドの宿泊特化型ホテルである。2020年10月に銀座・札幌・福岡・広島・鹿児島の5ヶ所にオープンしたのを皮切りに、2025年3月時点では20棟展開し、今後開業予定が14棟ある。「KOKO HOTELS」のコンセプトは「ひと・もの・ときを『紡ぐ』」とし、従来型の宿泊特化型ホテルの機能はもちろんのこと、ソーシャルホテル(ゲストとホスト、ゲスト同士のコミュニケーション、地域やその文化を重視する次世代のホテルの価値観)の長所を取り入れている。コロナ禍においても拡大した背景には、リスクを最小化したビジネスモデルがある。賃料支払い負担のないフィービジネスとして、運営委託型での出店を積極化し、損益分岐点を低く抑えながら事業ポートフォリオを拡大することができた。「KOKO HOTELS」の規模拡大とともに、ブランド価値も向上しており、ほかのブランドから「KOKO HOTELS」へのブランド転換も今後増えることが予想される。
(2) ベストウェスタンホテル
「Best Western(R) Hotels & Resorts」は世界最大級のワールドホテルチェーンとして全世界100の国と地域に4,300以上のホテルを展開しており、安心安全なハイパフォーマンスホテルとして知られている。ホテルのグローバルランキングで10位以内にランクインしており、欧米から日本を訪れる海外旅行客には高い知名度を持つ。ベストウェスタンチェーン専用の予約サイト「Best Western.com」には世界で約4,200万人の会員がおり、安定的な予約が期待できる。米国及び欧州に多くホテルを持つが、アジア・中東エリアにも注力しており、今後さらにブランド認知度の上昇が期待される。
日本において同社が運営に関わる「ベストウェスタンホテル」は2025年3月末時点で10棟となる。内訳としては、北海道・東北1棟、関東2棟、中部1棟、近畿5棟、九州1棟である。主な運営形態としては、1) 物件所有者から賃貸をして運営する、2) 運営業務のみを受託する、3) 運営はフランチャイズ(FC)会社等が行うが同社が主に開業時にコンサルティングを行う、の3パターンで、現在は1) のパターンによる運営受託が主体である。基本は宿泊特化型ホテルで、部屋タイプは欧米系インバウンド宿泊者の好むダブルルーム、アジア系インバウンド宿泊者の好むツインルーム、トリプルルームを充実させ、インバウンド宿泊需要にも応えられるよう配慮している。「Best Western(R) Hotels & Resorts」の設備や運営の基準は厳格で、ベッドの大きさ、レストランのメニュー、セキュリティなど多岐にわたり、専門の査察人員が定期的に評価をする。同社は、この世界的なブランドを守り、拡大する重要な役割を担っている。
(3) バリュー・ザ・ホテル
「バリュー・ザ・ホテル」は、東日本大震災の復興支援を目的として同社が主体となり運営を開始した独自ブランドのホテルである。宮城県に3店舗、福島県に1店舗ある。中長期滞在者が快適に宿泊できるよう、1泊2食でリーズナブルな価格、シングル個室中心、コインランドリー施設の充実などが特長である。現在では、復興従事者だけでなく、大型団体・学生やスポーツ団体、通常のビジネス客などにも柔軟に対応している。
(4) Red Planet Hotels
同社は2023年3月及び10月に、フィリピンにおいて2位の規模であった宿泊特化型ホテル「Red Planet」14棟、合計2,453室をオーナー・オペレーターとして保有・運営するRed Planet Groupを子会社化した。その運営手法にも強みがあり、特に独自の顧客ロイヤルティプログラムや先進的なITプラットフォームを活用したセールスマーケティング、効率的運営などは日本国内にも応用の余地がある。また、今後のフィリピン以外のアジア展開を検討する場合には、有力な基盤となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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3. ホテル事業の概要
同社の中核事業は国内ホテル運営事業である。全国で展開する同社独自ブランドの宿泊特化型ホテル「KOKO HOTELS」が33棟(2026年3月期以降の開業分を含む)、「ベストウェスタンホテル」が10棟、東北に展開する中長期滞在型ホテル「バリュー・ザ・ホテル」が4棟、ミナシアの主たるブランドである「ホテルウィングインターナショナル」が39棟(2026年3月期以降の開業分を含む)であり、これら4ブランドがメインである。同社はホテルオーナーと運営委託契約あるいは賃貸借契約を締結し、ホテル運営を行う。安定的な収益性が見込まれるホテルに関してはオペレーションのみならず、不動産を所有するオーナーオペレーターモデルを採るケースもある。いずれのホテルも主要都市の利便性の高い立地にあり、国内需要だけでなく中長期的に訪日外国人旅行客の需要の獲得も期待される。
(1) ココホテルズ
「KOKO HOTELS」は同社独自ブランドの宿泊特化型ホテルである。2020年10月に銀座・札幌・福岡・広島・鹿児島の5ヶ所にオープンしたのを皮切りに、2025年3月時点では20棟展開し、今後開業予定が14棟ある。「KOKO HOTELS」のコンセプトは「ひと・もの・ときを『紡ぐ』」とし、従来型の宿泊特化型ホテルの機能はもちろんのこと、ソーシャルホテル(ゲストとホスト、ゲスト同士のコミュニケーション、地域やその文化を重視する次世代のホテルの価値観)の長所を取り入れている。コロナ禍においても拡大した背景には、リスクを最小化したビジネスモデルがある。賃料支払い負担のないフィービジネスとして、運営委託型での出店を積極化し、損益分岐点を低く抑えながら事業ポートフォリオを拡大することができた。「KOKO HOTELS」の規模拡大とともに、ブランド価値も向上しており、ほかのブランドから「KOKO HOTELS」へのブランド転換も今後増えることが予想される。
(2) ベストウェスタンホテル
「Best Western(R) Hotels & Resorts」は世界最大級のワールドホテルチェーンとして全世界100の国と地域に4,300以上のホテルを展開しており、安心安全なハイパフォーマンスホテルとして知られている。ホテルのグローバルランキングで10位以内にランクインしており、欧米から日本を訪れる海外旅行客には高い知名度を持つ。ベストウェスタンチェーン専用の予約サイト「Best Western.com」には世界で約4,200万人の会員がおり、安定的な予約が期待できる。米国及び欧州に多くホテルを持つが、アジア・中東エリアにも注力しており、今後さらにブランド認知度の上昇が期待される。
日本において同社が運営に関わる「ベストウェスタンホテル」は2025年3月末時点で10棟となる。内訳としては、北海道・東北1棟、関東2棟、中部1棟、近畿5棟、九州1棟である。主な運営形態としては、1) 物件所有者から賃貸をして運営する、2) 運営業務のみを受託する、3) 運営はフランチャイズ(FC)会社等が行うが同社が主に開業時にコンサルティングを行う、の3パターンで、現在は1) のパターンによる運営受託が主体である。基本は宿泊特化型ホテルで、部屋タイプは欧米系インバウンド宿泊者の好むダブルルーム、アジア系インバウンド宿泊者の好むツインルーム、トリプルルームを充実させ、インバウンド宿泊需要にも応えられるよう配慮している。「Best Western(R) Hotels & Resorts」の設備や運営の基準は厳格で、ベッドの大きさ、レストランのメニュー、セキュリティなど多岐にわたり、専門の査察人員が定期的に評価をする。同社は、この世界的なブランドを守り、拡大する重要な役割を担っている。
(3) バリュー・ザ・ホテル
「バリュー・ザ・ホテル」は、東日本大震災の復興支援を目的として同社が主体となり運営を開始した独自ブランドのホテルである。宮城県に3店舗、福島県に1店舗ある。中長期滞在者が快適に宿泊できるよう、1泊2食でリーズナブルな価格、シングル個室中心、コインランドリー施設の充実などが特長である。現在では、復興従事者だけでなく、大型団体・学生やスポーツ団体、通常のビジネス客などにも柔軟に対応している。
(4) Red Planet Hotels
同社は2023年3月及び10月に、フィリピンにおいて2位の規模であった宿泊特化型ホテル「Red Planet」14棟、合計2,453室をオーナー・オペレーターとして保有・運営するRed Planet Groupを子会社化した。その運営手法にも強みがあり、特に独自の顧客ロイヤルティプログラムや先進的なITプラットフォームを活用したセールスマーケティング、効率的運営などは日本国内にも応用の余地がある。また、今後のフィリピン以外のアジア展開を検討する場合には、有力な基盤となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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