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ノイルイミューン Research Memo(2):がん免疫細胞治療薬を独自開発(1)
配信日時:2025/05/26 15:32
配信元:FISCO
*15:32JST ノイルイミューン Research Memo(2):がん免疫細胞治療薬を独自開発(1)
■ノイルイミューン・バイオテック<4893>の会社概要
1. 会社沿革
同社は、PRIME技術を組み込んだ次世代型のCAR-T細胞療法であるPRIME CAR-T細胞療法を主とした、固形がん適応のがん免疫細胞療法の構築を目指す山口大学発及び国立がん研究センター発の創薬バイオベンチャーである。
現 代表取締役社長の玉田氏は、最先端がん免疫研究に30年以上携わり(米国の大学にも勤務経験を有する)、また山口大学免疫学講座の教授(現任)や山口大学細胞デザイン医科学研究所の所長(現任)も務めている。2015年に、山口大学、国立がん研究センターの研究チームの仲間とともにがん免疫細胞治療の開発・実用化を目的とする同社を創業した。
玉田氏は2020年9月、創業社長からバトンを引き継ぎ、代表取締役に就任した。さらに2023年6月には東京証券取引所(以下、東証)グロース市場に上場を果たした。この上場には会社の成長と資金調達という2つの大きな狙いがあった。技術開発や治療法研究においては多くの成長資金が必要であり、パイプラインや臨床試験の数が増加し、製薬企業などとの事業提携が進めば、さらなる利益を見込める。創業から10年経った現在の同社を振り返ると、上場は適時適切な経営判断だったと言える。
2. 経営理念と経営基本方針
同社では「Create the Future to Overcome Cancer:がんを克服できる社会の創生に貢献する」という企業理念の下、6Cを頭文字とする「6つのバリュー(価値観や行動指針)=(1) Challenge(挑戦)、(2) Collaboration(協力)、(3) Consideration(許容)、(4) Cutting-edge technology(最新技術)、(5) Compliance(法令の遵守)、(6) Confidence(自信)」を定めている。また、「ノイルイミューン・バイオテック」という社名は、“No illness(がんという病を根絶させたい)”と“No immunity, No life(免疫なくして生命は成り立たず)”という言葉に対する強い想いが込められており、それらの単語のスペルを組み合わせて作られた造語である。
≪経営基本方針≫
PRIME技術という革新的ながん治療プラットフォームを活用し、効果的ながん治療法を開発して多くの患者に届け、がんを克服できる社会の実現に貢献する。
3. 経営体制と事業パートナー
(1) ボードメンバーと学術顧問
同社の取締役会(ボードメンバー)は8名で構成されており、社内取締役3名、社外取締役2名、社外監査役3名、うち女性取締役は1名である。
代表取締役社長の玉田氏は、PRIME CAR-T細胞療法の開発者でもあり、カリスマ的リーダーとして知られている。また、同社の社長に加え、免疫学講座の教授、さらには医師免許を持つという、稀な「三刀流」の経営者でもある。
渡嘉敷努氏は事業企画部門や研究開発部門といった同社の事業部門を統括する現場責任者であり、経営トップからの信頼も厚い。また、永井寛子氏は財務・会計を中心に管理部門全体を統括しており、バランスのとれた経営体制を支えている。
一方、社外取締役に目を向けると、一人目はPhilippe Fauchet(フィリップ・フォシェ)氏で、グラクソ・スミスクライン(株)の日本法人の社長・会長、サノフィ・アベンティス(株)(現 サノフィ(株))の日本法人の社長を歴任した人物である。もう一人は、花井陳雄氏で、協和発酵キリン<4151>(現 協和キリン)の社長・会長を務めた経歴を持つ。両氏とも外資系及び国内の大手製薬企業の元経営者であり、がん治療に関する豊富な経験・知識も有している。また、製薬企業との強固なネットワークを持ち、同社にとって、計り知れないメリットをもたらしている。同社としては、製薬企業とのパートナーシップやライセンス契約は重要な戦略であり、両氏の経営経験を生かした指導や有益な情報の提供を受けている。外資系及び国内の大手製薬企業の元代表取締役社長が複数在籍する創薬バイオベンチャー企業は、極めて稀な存在である。
2024年6月、免疫学及び生化学の分野の専門家である吉村昭彦氏が学術顧問に就任することが決定した。吉村氏は、2024年に慶應義塾大学の免疫学教授を退任し、その以後も東京理科大学生命医科学研究所 教授として最先端の研究に携わっている。2021年には紫綬褒章も授章しており、日本の免疫学及び生化学分野における第一人者であり、国内外でも高く評価されている。同社では、吉村氏の最先端の知見や研究実績を基に、がん免疫療法の研究活動におけるアプローチ方法やターゲット設定などついて学術指導を受けると同時に同社の次世代の研究者の育成に寄与している。
(2) 事業パートナー
コア技術であるPRIME技術を組み込んだPRIME CAR-T細胞療法の導出先として、製薬企業や創薬バイオベンチャーが挙げられるのに加え、プラットフォーム技術としての提供等も視野に入れており、がん免疫細胞治療領域の創薬バイオベンチャーや細胞製造企業など、有力企業とのアライアンスを推進している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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1. 会社沿革
同社は、PRIME技術を組み込んだ次世代型のCAR-T細胞療法であるPRIME CAR-T細胞療法を主とした、固形がん適応のがん免疫細胞療法の構築を目指す山口大学発及び国立がん研究センター発の創薬バイオベンチャーである。
現 代表取締役社長の玉田氏は、最先端がん免疫研究に30年以上携わり(米国の大学にも勤務経験を有する)、また山口大学免疫学講座の教授(現任)や山口大学細胞デザイン医科学研究所の所長(現任)も務めている。2015年に、山口大学、国立がん研究センターの研究チームの仲間とともにがん免疫細胞治療の開発・実用化を目的とする同社を創業した。
玉田氏は2020年9月、創業社長からバトンを引き継ぎ、代表取締役に就任した。さらに2023年6月には東京証券取引所(以下、東証)グロース市場に上場を果たした。この上場には会社の成長と資金調達という2つの大きな狙いがあった。技術開発や治療法研究においては多くの成長資金が必要であり、パイプラインや臨床試験の数が増加し、製薬企業などとの事業提携が進めば、さらなる利益を見込める。創業から10年経った現在の同社を振り返ると、上場は適時適切な経営判断だったと言える。
2. 経営理念と経営基本方針
同社では「Create the Future to Overcome Cancer:がんを克服できる社会の創生に貢献する」という企業理念の下、6Cを頭文字とする「6つのバリュー(価値観や行動指針)=(1) Challenge(挑戦)、(2) Collaboration(協力)、(3) Consideration(許容)、(4) Cutting-edge technology(最新技術)、(5) Compliance(法令の遵守)、(6) Confidence(自信)」を定めている。また、「ノイルイミューン・バイオテック」という社名は、“No illness(がんという病を根絶させたい)”と“No immunity, No life(免疫なくして生命は成り立たず)”という言葉に対する強い想いが込められており、それらの単語のスペルを組み合わせて作られた造語である。
≪経営基本方針≫
PRIME技術という革新的ながん治療プラットフォームを活用し、効果的ながん治療法を開発して多くの患者に届け、がんを克服できる社会の実現に貢献する。
3. 経営体制と事業パートナー
(1) ボードメンバーと学術顧問
同社の取締役会(ボードメンバー)は8名で構成されており、社内取締役3名、社外取締役2名、社外監査役3名、うち女性取締役は1名である。
代表取締役社長の玉田氏は、PRIME CAR-T細胞療法の開発者でもあり、カリスマ的リーダーとして知られている。また、同社の社長に加え、免疫学講座の教授、さらには医師免許を持つという、稀な「三刀流」の経営者でもある。
渡嘉敷努氏は事業企画部門や研究開発部門といった同社の事業部門を統括する現場責任者であり、経営トップからの信頼も厚い。また、永井寛子氏は財務・会計を中心に管理部門全体を統括しており、バランスのとれた経営体制を支えている。
一方、社外取締役に目を向けると、一人目はPhilippe Fauchet(フィリップ・フォシェ)氏で、グラクソ・スミスクライン(株)の日本法人の社長・会長、サノフィ・アベンティス(株)(現 サノフィ(株))の日本法人の社長を歴任した人物である。もう一人は、花井陳雄氏で、協和発酵キリン<4151>(現 協和キリン)の社長・会長を務めた経歴を持つ。両氏とも外資系及び国内の大手製薬企業の元経営者であり、がん治療に関する豊富な経験・知識も有している。また、製薬企業との強固なネットワークを持ち、同社にとって、計り知れないメリットをもたらしている。同社としては、製薬企業とのパートナーシップやライセンス契約は重要な戦略であり、両氏の経営経験を生かした指導や有益な情報の提供を受けている。外資系及び国内の大手製薬企業の元代表取締役社長が複数在籍する創薬バイオベンチャー企業は、極めて稀な存在である。
2024年6月、免疫学及び生化学の分野の専門家である吉村昭彦氏が学術顧問に就任することが決定した。吉村氏は、2024年に慶應義塾大学の免疫学教授を退任し、その以後も東京理科大学生命医科学研究所 教授として最先端の研究に携わっている。2021年には紫綬褒章も授章しており、日本の免疫学及び生化学分野における第一人者であり、国内外でも高く評価されている。同社では、吉村氏の最先端の知見や研究実績を基に、がん免疫療法の研究活動におけるアプローチ方法やターゲット設定などついて学術指導を受けると同時に同社の次世代の研究者の育成に寄与している。
(2) 事業パートナー
コア技術であるPRIME技術を組み込んだPRIME CAR-T細胞療法の導出先として、製薬企業や創薬バイオベンチャーが挙げられるのに加え、プラットフォーム技術としての提供等も視野に入れており、がん免疫細胞治療領域の創薬バイオベンチャーや細胞製造企業など、有力企業とのアライアンスを推進している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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