注目トピックス 日本株
株式会社NexTone×著名投資家Bコミ氏対談動画文字起こし(5)
配信日時:2025/05/28 11:05
配信元:FISCO
*11:05JST 株式会社NexTone×著名投資家Bコミ氏対談動画文字起こし(5)
NexTone<7094>
■質疑応答
▲フィスコ 高井
阿南さん、ありがとうございました。続いては、Bコミさんに、阿南さんの企業説明および直近の決算内容を受けて、気になった点についてご質問をいただきたいと思います。
●Bコミ
ご説明ありがとうございました。早速質問させていただきます。先ほどの最後のスライドに関連する点ですが、中期経営計画についてお伺いします。足元の業績は非常に好調に推移している一方で、2027年から2028年にかけての伸びがやや鈍化しているように見受けられました。この部分については、保守的な見通しと捉えてよろしいでしょうか?あるいは、現在の急成長を踏まえた上で、今後何らかの施策を講じることにより、コスト増加が見込まれるということなのでしょうか。
この3年間の見通しや取り組みの方向性について、具体的に教えていただけますとありがたいです。よろしくお願いいたします。
■NexTone 阿南様
特に保守的な見通しを立てているというわけではありません。
2028年3月期の売上高予想が296億円という、やや中途半端な数字になっており、「気持ちよく300億円」といった丸めた数字を掲げていないのは、それだけ精緻に見積もっているからです。
2026年3月期および2027年3月期の伸びが大きく見える理由としては、レコチョクおよびエッグスという2社の業績計画が影響しています。これらは子会社化時点では赤字でした。現行期において、レコチョクは黒字化を果たす見通しですが、エッグスについては2027年3月期での黒字化を予定しています。現在は、この2社の赤字を吸収しながらの経営という状況です。そのため、2社が黒字転換する2026~2027年の2年間は業績が大きく伸長するという「跳ね上がり」が期待できます。
一方で、2028年3月期以降は、それらの子会社が黒字化し通常運転に入ることを前提としており、過去のように80%や30%といった急成長は、売上規模の観点からも難しいと判断しています。そのように一つひとつ積み上げていった結果が、今回の計画数値になっています。
●Bコミ
なるほど、ありがとうございます。非常によく理解できました。
この成長過程の中で、先ほど少し触れられていたM&Aについて確認させてください。今回の中期業績計画には、M&Aによる成長分は含まれていないのでしょうか?その点について教えていただけますと幸いです。
■NexTone 阿南様
具体的なM&Aの案件については、織り込んでおりません。
●Bコミ
今回の中期業績計画はオーガニックな成長を前提としているということですね。ありがとうございます。
差し支えない範囲で結構なのですが、今後M&Aをお考えの場合、どのような分野や領域での実施を想定されているのか、お考えがあれば教えていただけますでしょうか。
■NexTone 阿南様
私どものもとにも、M&Aを専門とする方々からさまざまなご提案をいただく機会があります。ただ、私が代表を務めている間は、いわゆる「生物」、つまり、レコードレーベルやアーティストそのものを対象とするM&Aは行わない方針です。これは、当社のお得意先と利益相反が生じる可能性があるためです。そのため、あくまでもエージェントとして、音楽著作権などの権利を代行・管理する業務に関する分野であれば、積極的に取り組みたいと考えています。
もう1点、最近特に関心を持っているのが、中小企業の後継者不在による事業承継に関する案件です。具体的には、音楽出版社やその権利を保有している方々が廃業を検討されているケースで、「事業を引き継いでほしい」というご相談をいただくことがあります。こうしたケースに対して、当社が直接引き継ぐこともできますし、他社との橋渡しを行うことも可能です。そのような事業承継型のM&Aについては、非常に関心を持っております。
●Bコミ
なるほど。確かに、そのような事業承継型の案件においては、御社が直接コンサルティングを行うというわけではなくても、繋がりのある企業や個人に橋渡しを行い、その後の現場での案件や取り組みにおいて御社の強みを活かすことができれば、双方にとってウィン・ウィンの関係が築けるという可能性もありますね。
■NexTone 阿南様
おっしゃるとおりです。加えて、欧米では既に、ボブ・ディランやビートルズのようなアーティストの権利が、不動産のように扱われ、10年単位で数百億円規模の売買が行われるのが一般的になっています。
日本においても、そろそろ同様に、レジェンドクラスのアーティストの権利がオークションのような形式で売買される時代が到来するのではないかと考えています。
●Bコミ
なるほど。そうした権利の売買においても、御社が仲介的な立場を含めて関与される可能性をお考えだということですね。
■NexTone 阿南様
はい、まさにその通りです。私たちは仲介というよりも、エージェントとして権利を扱うことを専門業務としております。そうした領域での役割は、今後ますます重要になってくると考えています。
そこは当社の本業と非常に親和性が高いため、今後も積極的に関与していきたいと考えています。その際には、一時的に権利資産を買い取ったり、預かったりする可能性もありますので、そうした取引に備えて、一定の内部留保を確保しておく必要があると認識しています。
●Bコミ
確かにおっしゃるとおりですね。ありがとうございます。
それから、決算についてお伺いできればと思っています。5月13日に発表された決算ですが、先ほども少しご説明いただいたように、今期は非常に大幅な増益となっています。この増益の背景にある要因、そしてそれが今後も持続可能であるかどうかという点について、改めて詳しくご説明いただけますと、投資家の皆様にも大変参考になるかと思います。
■NexTone 阿南様
現進行期については、営業利益が前年比で約80%の伸びを示す見込みとなっています。
その背景ですが、先ほども触れたとおり、2025年3月期はレコチョクグループの赤字を約2億円取り込んでいる状況です。それにもかかわらず、営業利益としては10億円となっており、仮にレコチョクの赤字がなければ、本来は12億円の営業利益ポテンシャルがあったと見ています。今後、レコチョクの赤字がゼロになれば、それだけで利益は12億円になります。
さらに、著作権管理事業やデジタルディストリビューション(DD)事業、キャスティング事業など、オーガニックな事業成長によって追加で6億円程度の利益上乗せも見込んでいます。
株式会社NexTone×著名投資家Bコミ氏対談動画文字起こし(6)に続く
<MY>
■質疑応答
▲フィスコ 高井
阿南さん、ありがとうございました。続いては、Bコミさんに、阿南さんの企業説明および直近の決算内容を受けて、気になった点についてご質問をいただきたいと思います。
●Bコミ
ご説明ありがとうございました。早速質問させていただきます。先ほどの最後のスライドに関連する点ですが、中期経営計画についてお伺いします。足元の業績は非常に好調に推移している一方で、2027年から2028年にかけての伸びがやや鈍化しているように見受けられました。この部分については、保守的な見通しと捉えてよろしいでしょうか?あるいは、現在の急成長を踏まえた上で、今後何らかの施策を講じることにより、コスト増加が見込まれるということなのでしょうか。
この3年間の見通しや取り組みの方向性について、具体的に教えていただけますとありがたいです。よろしくお願いいたします。
■NexTone 阿南様
特に保守的な見通しを立てているというわけではありません。
2028年3月期の売上高予想が296億円という、やや中途半端な数字になっており、「気持ちよく300億円」といった丸めた数字を掲げていないのは、それだけ精緻に見積もっているからです。
2026年3月期および2027年3月期の伸びが大きく見える理由としては、レコチョクおよびエッグスという2社の業績計画が影響しています。これらは子会社化時点では赤字でした。現行期において、レコチョクは黒字化を果たす見通しですが、エッグスについては2027年3月期での黒字化を予定しています。現在は、この2社の赤字を吸収しながらの経営という状況です。そのため、2社が黒字転換する2026~2027年の2年間は業績が大きく伸長するという「跳ね上がり」が期待できます。
一方で、2028年3月期以降は、それらの子会社が黒字化し通常運転に入ることを前提としており、過去のように80%や30%といった急成長は、売上規模の観点からも難しいと判断しています。そのように一つひとつ積み上げていった結果が、今回の計画数値になっています。
●Bコミ
なるほど、ありがとうございます。非常によく理解できました。
この成長過程の中で、先ほど少し触れられていたM&Aについて確認させてください。今回の中期業績計画には、M&Aによる成長分は含まれていないのでしょうか?その点について教えていただけますと幸いです。
■NexTone 阿南様
具体的なM&Aの案件については、織り込んでおりません。
●Bコミ
今回の中期業績計画はオーガニックな成長を前提としているということですね。ありがとうございます。
差し支えない範囲で結構なのですが、今後M&Aをお考えの場合、どのような分野や領域での実施を想定されているのか、お考えがあれば教えていただけますでしょうか。
■NexTone 阿南様
私どものもとにも、M&Aを専門とする方々からさまざまなご提案をいただく機会があります。ただ、私が代表を務めている間は、いわゆる「生物」、つまり、レコードレーベルやアーティストそのものを対象とするM&Aは行わない方針です。これは、当社のお得意先と利益相反が生じる可能性があるためです。そのため、あくまでもエージェントとして、音楽著作権などの権利を代行・管理する業務に関する分野であれば、積極的に取り組みたいと考えています。
もう1点、最近特に関心を持っているのが、中小企業の後継者不在による事業承継に関する案件です。具体的には、音楽出版社やその権利を保有している方々が廃業を検討されているケースで、「事業を引き継いでほしい」というご相談をいただくことがあります。こうしたケースに対して、当社が直接引き継ぐこともできますし、他社との橋渡しを行うことも可能です。そのような事業承継型のM&Aについては、非常に関心を持っております。
●Bコミ
なるほど。確かに、そのような事業承継型の案件においては、御社が直接コンサルティングを行うというわけではなくても、繋がりのある企業や個人に橋渡しを行い、その後の現場での案件や取り組みにおいて御社の強みを活かすことができれば、双方にとってウィン・ウィンの関係が築けるという可能性もありますね。
■NexTone 阿南様
おっしゃるとおりです。加えて、欧米では既に、ボブ・ディランやビートルズのようなアーティストの権利が、不動産のように扱われ、10年単位で数百億円規模の売買が行われるのが一般的になっています。
日本においても、そろそろ同様に、レジェンドクラスのアーティストの権利がオークションのような形式で売買される時代が到来するのではないかと考えています。
●Bコミ
なるほど。そうした権利の売買においても、御社が仲介的な立場を含めて関与される可能性をお考えだということですね。
■NexTone 阿南様
はい、まさにその通りです。私たちは仲介というよりも、エージェントとして権利を扱うことを専門業務としております。そうした領域での役割は、今後ますます重要になってくると考えています。
そこは当社の本業と非常に親和性が高いため、今後も積極的に関与していきたいと考えています。その際には、一時的に権利資産を買い取ったり、預かったりする可能性もありますので、そうした取引に備えて、一定の内部留保を確保しておく必要があると認識しています。
●Bコミ
確かにおっしゃるとおりですね。ありがとうございます。
それから、決算についてお伺いできればと思っています。5月13日に発表された決算ですが、先ほども少しご説明いただいたように、今期は非常に大幅な増益となっています。この増益の背景にある要因、そしてそれが今後も持続可能であるかどうかという点について、改めて詳しくご説明いただけますと、投資家の皆様にも大変参考になるかと思います。
■NexTone 阿南様
現進行期については、営業利益が前年比で約80%の伸びを示す見込みとなっています。
その背景ですが、先ほども触れたとおり、2025年3月期はレコチョクグループの赤字を約2億円取り込んでいる状況です。それにもかかわらず、営業利益としては10億円となっており、仮にレコチョクの赤字がなければ、本来は12億円の営業利益ポテンシャルがあったと見ています。今後、レコチョクの赤字がゼロになれば、それだけで利益は12億円になります。
さらに、著作権管理事業やデジタルディストリビューション(DD)事業、キャスティング事業など、オーガニックな事業成長によって追加で6億円程度の利益上乗せも見込んでいます。
株式会社NexTone×著名投資家Bコミ氏対談動画文字起こし(6)に続く
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