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<動意株・1日>(大引け)=日本M&A、新日本科学、SCSKなど

配信日時:2025/05/01 15:32 配信元:MINKABU
 日本M&Aセンターホールディングス<2127.T>=見直し買いに急反発。4月30日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の連結業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比5.0%増の463億円、最終利益予想は同0.4%増の110億円とした。年間配当予想は前期と横ばいの29円とする。最終利益は微増益予想ながら、営業利益と経常利益は前期に続き過去最高益を更新する計画となっている。中小企業向けのM&A仲介に関しては、過大な仲介手数料を抑制するために経済産業省が手数料基準の開示を求めるなどの指針改定に動いたことを受けて、関連企業の業績面への悪影響が懸念されていた。市場の健全化に向けた取り組みが進むなかで、同社は増収増益予想とともにコンサルタントのレベルアップと持続的な成長サイクルを構築する方針を示しており、見直し買いを集めたようだ。  新日本科学<2395.T>=上げ足強め7連騰。午前9時ごろ、急性期偏頭痛治療薬 「Atzumi」(開発コードSTS101)に関して、米国食品医薬品局(FDA)から販売承認を取得したと発表しており、好材料視されている。同社は、粘膜と親和性の高い担体をベースとした粉体製剤技術と簡易で精度の高い投与が可能なデバイス(医療用具)を組み合わせた経鼻製剤投与基盤技術を独自に開発しており、「Atzumi」は同技術を用いて開発された経鼻薬の承認第1号となる。なお、同件による業績への影響は精査中としている。  SCSK<9719.T>=大幅高で4000円大台回復。4月30日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想で、売上高7900億円(前期比32.5%増)、営業利益850億円(同28.6%増)、純利益576億円(同27.9%増)と大幅増収増益を見込み、年間配当予想を前期比23円増の94円を予定していることが好感されている。顧客の旺盛なIT投資需要への対応を継続・強化することで成長加速を狙うほか、昨年12月に買収したネットワンシステムズがフル寄与する。なお、25年3月期決算は、売上高5960億6500万円(前の期比24.1%増)、営業利益661億2100万円(同16.0%増)、純利益450億3500万円(同11.3%増)だった。  シンプレクス・ホールディングス<4373.T>=急騰演じ3年半ぶりに最高値更新。21年11月につけた上場来高値3370円を大きく上回り、戻り売り圧力のない青空圏に突入した。同社は金融システム構築を主力に手掛けており、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティング事業で新規案件獲得による収益拡大が顕著となっている。4月30日取引終了後に発表した25年3月期の営業利益は前の期比22%増の108億400万円と過去最高利益更新基調を継続、26年3月期についても前期比18%増の127億円と2ケタ成長が続く見通しにある。また、好業績を背景に株主還元にも抜かりなく、25年3月期年間配当は前の期比8円増配となる50円を実施し、更に26年3月期については前期比15円の大幅増配で65円を計画している。業績成長力の高さと積極的な株主還元姿勢がポジティブサプライズとなって株価を突き動かしている。  いつも<7694.T>=急速人気化でストップ高。同社は4月30日、TikTok ShopなどSNS上でのECモールの活用を支援する「ソーシャルコマース総合支援サービス」の提供を開始したと発表。これが材料視されているようだ。今年の夏から秋にかけてTikTokのEC機能(TikTok Shop)が日本国内でも本格ローンチされる予定で、コンテンツ閲覧から購入までをワンストップで完結させるSNS経由の購買体験が日本市場でも急速に拡大する見通し。同社は自社の強みやノウハウ、実績を生かし、国内外で高い成長が見込まれるソーシャルコマース市場(ライブコマースや動画コマースを活用したEC販売)で、大手・中小メーカーの売上拡大を総合的に支援するとしている。  サノヤスホールディングス<7022.T>=物色人気集中。同社の足もとの業績は機械式駐車装置のメンテナンスなどが好調に推移するほか、追加工事の獲得や原価低減努力が奏功し会社側の想定を大きく上回る状況となっている。4月30日取引終了後、25年3月期通期業績予想の修正を発表、営業利益は従来見通しの3億5000万円から10億6000万円(前の期比2.1倍)に大幅増額した。更に、同日にワイヤーハーネス加工機大手である小寺電子製作所(岐阜市)の全株式を取得し子会社化することを発表(取得価額は30億円)、これらを材料視する買いが流入し株価を押し上げている。株価は低位に位置し、個人投資家の追随買いが入りやすいほか、駐車場のサブリースを展開する日本駐車場開発<2353.T>が同社株を昨年来、純投資目的で一貫して買い増していることも思惑を呼んでいる。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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