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ワンプラ Research Memo(5):急拡大する世界ハイブリッドカジュアル領域でのシェア獲得を目指す
配信日時:2024/11/28 11:05
配信元:FISCO
*11:05JST ワンプラ Research Memo(5):急拡大する世界ハイブリッドカジュアル領域でのシェア獲得を目指す
■今後の取り組み
1. 市場環境
ワンダープラネット<4199>は、グローバルなモバイルゲーム市場をシェア拡大すべき市場と位置付けている。2022年以降、世界のゲーム市場全体は調整局面に入り、横ばいの推移が続いているが、モバイルゲーム市場は引き続き世界最大市場としての地位を保っている。モバイルゲーム市場内では、タイトル動向において「カジュアル」と「AAA(トリプルエー)」※への二極化が進行しており、開発費が数十億円以上に上る高品質のAAAタイトルが台頭する一方で、開発費10億円前後の従来のミッドコアタイトルのヒットが困難な環境になりつつある。
※ 膨大な開発費・人員・最新技術を投じて制作されたゲームを指す。
カジュアルゲーム市場においては、従来の単なるアプリ内課金(IAP)に依存するモデルから、アプリ内広告収入(IAA)を組み合わせたマネタイズモデルによる「ハイブリッドカジュアルゲーム」への移行が顕著である※。
※ 決算説明資料によると、ハイブリッドカジュアルゲーム市場は2023年時点で約2,900億円規模に成長すると予測されており、2020年と比較して約2.8倍の成長が予測されている。
同社では、このハイブリッドカジュアル市場でのシェア拡大を目指している。特に、同社が得意とする「長期運営型」のタイトル開発の実績を生かし、継続的なユーザー獲得と収益を狙っている。ハイブリッドカジュアルゲームの特徴として、プレイ時間が長く、ユーザーの継続率が高い点が挙げられる。また、ミッドコアに比べて開発コストが低い点も、競争が激化する市場環境の中で同社の強みが生かせると見ている。
2. 成長戦略
同社の成長戦略は、世界ハイブリッドカジュアル領域で重要なファクターとなる「カジュアル」×「長期運営」×「グローバル」×「IP活用」の4つの要素に対して、積み上げた実績を活用して急拡大する市場におけるシェア獲得を目指すものである。
同社の強みである長期運営の実績を最大限に生かし、既存のカジュアルゲーム市場だけでなく、ハイブリッドカジュアル市場においてもシェアを獲得することを目指す。さらに、IPの活用を強化し、国内外の有力IPを活用した新規タイトルの開発を推進していく。
同社は現在、ハイブリッドカジュアルゲームの効率的な開発・運営を実現するための体制を整えている。機能別に高い専門性を持つ各部署が全社横断で連携することで、グローバル水準の品質を持つタイトルを効率的に開発することを目指す。また、開発基盤「SEED」を整備することで、タイトルごとに異なる技術やツールを統一し、開発プロセスの効率化を図っている。これにより、ゲームの面白さやユーザー体験にかけるリソースを最大化し、競争力の向上を目指している。
新規タイトルに関しては、2024年6月にリリースした「パンドランド」に続き、現在も2本の新規タイトルを開発中であり、2025年以降も年1本程度の新規リリースを目指す。これらのタイトルは、幅広いユーザー層を対象にした長期運営を前提としたものであり、IPの認知度を活用して新しいゲーム体験を提供することを目標としている。
また、成長戦略の一環として、共同事業の座組にも注力している。「パンドランド」やほかの新規タイトルでは、同社の開発コストを抑制しながら、長期的な収益拡大を目指す戦略を採用している。このアプローチにより、利益は緩やかな拡大となるが、長期運営を通じて累計収益の最大化を図る意図がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
<HN>
1. 市場環境
ワンダープラネット<4199>は、グローバルなモバイルゲーム市場をシェア拡大すべき市場と位置付けている。2022年以降、世界のゲーム市場全体は調整局面に入り、横ばいの推移が続いているが、モバイルゲーム市場は引き続き世界最大市場としての地位を保っている。モバイルゲーム市場内では、タイトル動向において「カジュアル」と「AAA(トリプルエー)」※への二極化が進行しており、開発費が数十億円以上に上る高品質のAAAタイトルが台頭する一方で、開発費10億円前後の従来のミッドコアタイトルのヒットが困難な環境になりつつある。
※ 膨大な開発費・人員・最新技術を投じて制作されたゲームを指す。
カジュアルゲーム市場においては、従来の単なるアプリ内課金(IAP)に依存するモデルから、アプリ内広告収入(IAA)を組み合わせたマネタイズモデルによる「ハイブリッドカジュアルゲーム」への移行が顕著である※。
※ 決算説明資料によると、ハイブリッドカジュアルゲーム市場は2023年時点で約2,900億円規模に成長すると予測されており、2020年と比較して約2.8倍の成長が予測されている。
同社では、このハイブリッドカジュアル市場でのシェア拡大を目指している。特に、同社が得意とする「長期運営型」のタイトル開発の実績を生かし、継続的なユーザー獲得と収益を狙っている。ハイブリッドカジュアルゲームの特徴として、プレイ時間が長く、ユーザーの継続率が高い点が挙げられる。また、ミッドコアに比べて開発コストが低い点も、競争が激化する市場環境の中で同社の強みが生かせると見ている。
2. 成長戦略
同社の成長戦略は、世界ハイブリッドカジュアル領域で重要なファクターとなる「カジュアル」×「長期運営」×「グローバル」×「IP活用」の4つの要素に対して、積み上げた実績を活用して急拡大する市場におけるシェア獲得を目指すものである。
同社の強みである長期運営の実績を最大限に生かし、既存のカジュアルゲーム市場だけでなく、ハイブリッドカジュアル市場においてもシェアを獲得することを目指す。さらに、IPの活用を強化し、国内外の有力IPを活用した新規タイトルの開発を推進していく。
同社は現在、ハイブリッドカジュアルゲームの効率的な開発・運営を実現するための体制を整えている。機能別に高い専門性を持つ各部署が全社横断で連携することで、グローバル水準の品質を持つタイトルを効率的に開発することを目指す。また、開発基盤「SEED」を整備することで、タイトルごとに異なる技術やツールを統一し、開発プロセスの効率化を図っている。これにより、ゲームの面白さやユーザー体験にかけるリソースを最大化し、競争力の向上を目指している。
新規タイトルに関しては、2024年6月にリリースした「パンドランド」に続き、現在も2本の新規タイトルを開発中であり、2025年以降も年1本程度の新規リリースを目指す。これらのタイトルは、幅広いユーザー層を対象にした長期運営を前提としたものであり、IPの認知度を活用して新しいゲーム体験を提供することを目標としている。
また、成長戦略の一環として、共同事業の座組にも注力している。「パンドランド」やほかの新規タイトルでは、同社の開発コストを抑制しながら、長期的な収益拡大を目指す戦略を採用している。このアプローチにより、利益は緩やかな拡大となるが、長期運営を通じて累計収益の最大化を図る意図がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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