注目トピックス 日本株
プログリット Research Memo(1):2024年8月期は売上高・各利益ともに過去最高を更新
配信日時:2024/11/07 13:01
配信元:FISCO
*13:01JST プログリット Research Memo(1):2024年8月期は売上高・各利益ともに過去最高を更新
■要約
プログリット<9560>は英語学習にコーチングという手法を用い、短期間で学習者の英語力を伸ばす「英語コーチングサービス」とシャドーイング音声を添削する「サブスクリプション型英語学習サービス」(以下、サブスクサービス)を提供するビジネスモデルを展開している。英語コーチングサービスの受講者数は累計20,000名を超える(2024年7月末時点)。英語が話せないというだけで、70億人とのコミュニケーションや世界での仕事を諦める事態にならないよう、コーチングサービスを通じてあらゆる人々にスキルや自信を提供し、一人でも多くの人が、世界で自由に活躍するための環境を実現できるよう、質の高いサービスを展開している。
1. 2024年8月期の業績概要
2024年8月期の業績は、売上高が4,453百万円(前期比47.3%増)、売上総利益が3,199百万円(同49.5%増)、営業利益が824百万円(同65.8%増)、経常利益が817百万円(同65.7%増)、当期純利益が610百万円(同69.1%増)と、売上高・各利益ともに過去最高を更新した。2024年4月に発表した上方修正後の業績予想に対する達成率は、売上高は104.8%、売上総利益は105.6%、営業利益は109.9%、経常利益は110.4%、当期純利益は113.0%といずれも予想を越えた。同社サービスの強みである、専任コンサルタントとの伴走型学習メソッドや、機能の充実した英語学習アプリを訴求するために認知広告を展開し、「プログリット(PROGRIT)」や「シャドテン(SHADOTEN)」といったサービス名を潜在顧客に第一想起してもらうことで新規契約数を伸ばす戦略を進めた。継続的な需要が見込める法人研修市場においては、大企業を中心に積極的に顧客開拓し、需要増に応えるべく計画を上回るコンサルタント数を確保した。特に第3四半期に大きな増員を行ったが、社内教育により早期に戦力化して需要の増加に対応した。その成果もあって英語コーチングサービスの売上高は2,983百万円(同42.6%増)、サブスクサービスの売上高は1,469百万円(同57.8%増)と前期比で大きく伸長した。
2. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の業績は、売上高5,700百万円(前期比28.0%増)、売上総利益4,115百万円(同28.6%増)、営業利益1,070百万円(同29.8%増)、経常利益1,072百万円(同31.2%増)、当期純利益784百万円(同28.5%増)と引き続き増収増益を見込む。売上高については主力の英語コーチングサービスにおいて、認知度向上策やグローバル企業を中心とした法人開拓に注力して20~25%の成長を目指し、サブスクサービスでも認知拡大やプロダクト改善などにより35~45%の高成長を目標に掲げる。利益面では、各段階利益において前期と同程度の利益率を見込んでいる。営業利益については業績予想を達成することで初めて10億円の大台に達することから、同社はマイルストーンの1つとして意識しており、計画達成意欲はこれまで以上に強いようだ。
3. 今後の成長戦略
同社は2024年8月期の決算発表にあたり、あらためて今後の成長戦略を明らかにした。「英語コーチングサービス」「サブスクサービス」「M&A」の3つの分野別に重点施策を示している。これら施策の展開により売上・利益面ともに毎期30%程度の成長を実現し、東京証券取引所(以下、東証)プライム市場への移行を目指す。英語コーチングサービスについては、ブランディング強化による認知拡大、法人向けビジネスの強化、データ活用によるサービス品質の向上を重点施策として進める。サブスクサービスについては、長期的な利用促進に向け、各プロダクトの改善を進め、機能改善やコンテンツの充実を図る。M&Aについては、同社の事業領域拡大に資する事業を展開し、同社既存サービスと補完関係を確立しシナジーが期待できるM&A先を、慎重に見極めていく考えだ。
■Key Points
・2024年8月期は増収増益で、売上高・各利益ともに過去最高を更新
・英語コーチングサービス、サブスクサービスともに成長が著しく、引き続き好調な伸びに期待
・2025年8月期も増収増益を計画し、営業利益は10億円の大台達成を目指す
・既存事業の拡充と新規領域への進出を推進し、さらなる成長を目指す
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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プログリット<9560>は英語学習にコーチングという手法を用い、短期間で学習者の英語力を伸ばす「英語コーチングサービス」とシャドーイング音声を添削する「サブスクリプション型英語学習サービス」(以下、サブスクサービス)を提供するビジネスモデルを展開している。英語コーチングサービスの受講者数は累計20,000名を超える(2024年7月末時点)。英語が話せないというだけで、70億人とのコミュニケーションや世界での仕事を諦める事態にならないよう、コーチングサービスを通じてあらゆる人々にスキルや自信を提供し、一人でも多くの人が、世界で自由に活躍するための環境を実現できるよう、質の高いサービスを展開している。
1. 2024年8月期の業績概要
2024年8月期の業績は、売上高が4,453百万円(前期比47.3%増)、売上総利益が3,199百万円(同49.5%増)、営業利益が824百万円(同65.8%増)、経常利益が817百万円(同65.7%増)、当期純利益が610百万円(同69.1%増)と、売上高・各利益ともに過去最高を更新した。2024年4月に発表した上方修正後の業績予想に対する達成率は、売上高は104.8%、売上総利益は105.6%、営業利益は109.9%、経常利益は110.4%、当期純利益は113.0%といずれも予想を越えた。同社サービスの強みである、専任コンサルタントとの伴走型学習メソッドや、機能の充実した英語学習アプリを訴求するために認知広告を展開し、「プログリット(PROGRIT)」や「シャドテン(SHADOTEN)」といったサービス名を潜在顧客に第一想起してもらうことで新規契約数を伸ばす戦略を進めた。継続的な需要が見込める法人研修市場においては、大企業を中心に積極的に顧客開拓し、需要増に応えるべく計画を上回るコンサルタント数を確保した。特に第3四半期に大きな増員を行ったが、社内教育により早期に戦力化して需要の増加に対応した。その成果もあって英語コーチングサービスの売上高は2,983百万円(同42.6%増)、サブスクサービスの売上高は1,469百万円(同57.8%増)と前期比で大きく伸長した。
2. 2025年8月期の業績見通し
2025年8月期の業績は、売上高5,700百万円(前期比28.0%増)、売上総利益4,115百万円(同28.6%増)、営業利益1,070百万円(同29.8%増)、経常利益1,072百万円(同31.2%増)、当期純利益784百万円(同28.5%増)と引き続き増収増益を見込む。売上高については主力の英語コーチングサービスにおいて、認知度向上策やグローバル企業を中心とした法人開拓に注力して20~25%の成長を目指し、サブスクサービスでも認知拡大やプロダクト改善などにより35~45%の高成長を目標に掲げる。利益面では、各段階利益において前期と同程度の利益率を見込んでいる。営業利益については業績予想を達成することで初めて10億円の大台に達することから、同社はマイルストーンの1つとして意識しており、計画達成意欲はこれまで以上に強いようだ。
3. 今後の成長戦略
同社は2024年8月期の決算発表にあたり、あらためて今後の成長戦略を明らかにした。「英語コーチングサービス」「サブスクサービス」「M&A」の3つの分野別に重点施策を示している。これら施策の展開により売上・利益面ともに毎期30%程度の成長を実現し、東京証券取引所(以下、東証)プライム市場への移行を目指す。英語コーチングサービスについては、ブランディング強化による認知拡大、法人向けビジネスの強化、データ活用によるサービス品質の向上を重点施策として進める。サブスクサービスについては、長期的な利用促進に向け、各プロダクトの改善を進め、機能改善やコンテンツの充実を図る。M&Aについては、同社の事業領域拡大に資する事業を展開し、同社既存サービスと補完関係を確立しシナジーが期待できるM&A先を、慎重に見極めていく考えだ。
■Key Points
・2024年8月期は増収増益で、売上高・各利益ともに過去最高を更新
・英語コーチングサービス、サブスクサービスともに成長が著しく、引き続き好調な伸びに期待
・2025年8月期も増収増益を計画し、営業利益は10億円の大台達成を目指す
・既存事業の拡充と新規領域への進出を推進し、さらなる成長を目指す
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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