注目トピックス 日本株
ガンホー---大幅続伸、国内証券では業績予想引き上げでレーティング上げ
配信日時:2024/06/05 10:54
配信元:FISCO
*10:54JST ガンホー---大幅続伸、国内証券では業績予想引き上げでレーティング上げ
ガンホー<3765>は大幅続伸。いちよし証券ではレーティンングを「B」から「A」に、フェアバリューも2700円から3500円に引き上げている。「パズドラ」の見通し引き上げや、定期的にリリースしている「Ragnarok」シリーズの貢献を織り込み、業績予想を引き上げているようだ。24年12月期営業利益は従来予想の140億円から210億円、前期比24.7%減に引き上げ、26年12月期は50億円から170億円に引き上げているようだ。
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注目トピックス 日本株
任天堂---大幅続伸で高値更新、「スイッチ2」への期待感が継続
*13:38JST 任天堂---大幅続伸で高値更新、「スイッチ2」への期待感が継続
任天堂<7974>は大幅続伸。米国の初週販売台数がゲーム機過去最高となるなど、スイッチ2の拡大期待が継続する格好とみられる。本日の22時から「ドンキーコング バナンザ Direct 2025.6.18」が放送されることなども期待材料につながっているとみられる。本日は5月2日につけた高値12540円を更新しており、上値妙味の広がりなども買い安心感につながっているようだ。
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2025/06/18 13:38
注目トピックス 日本株
オープングループ:損失を出し切り攻めの居面、AI関連比で株価3倍内レンジの動きも
*13:18JST オープングループ:損失を出し切り攻めの居面、AI関連比で株価3倍内レンジの動きも
オープングループ<6572>の業績が急反転している。成長力や変化の兆しを背景に、AI関連と比較した場合のレンジである現値から3倍程度内での株価推移が想定される。プライム上場維持に向けた動きも、株価を下支えしよう。ロボット技術や人工知能(AI)を活用した業務効率化ソリューションを提供しており、労働人口の減少や地域格差といった日本社会が抱える構造的な課題に対処することを目的とした事業を展開している。中核子会社であるオープン(株)は、定型的なパソコン業務をソフトウェアによって自動化する「BizRobo!(ビズロボ)」や、クラウド環境で業務自動化を実現する「RoboRobo(ロボロボ)」などのサービスを提供しており、これらは企業の業務負担軽減や生産性向上に大きく貢献している。また、オンライン広告やデジタルマーケティング分野にも進出しており、顧客企業の事業成長をテクノロジーの側面から支援している。直近の数年、低採算・低成長事業の整理、人員体制の立て直しに経営リソースを投下せざるを得ない状況であったが、攻めの経営に向けた施策として自社のIdentityを「オートメーション・カンパニーグループ」と再定義し、業績のボラティリティを高めていた事業の売却・低採算キャンペーン案件の終了等を断行、のれん・ソフトウェアの減損等、業績に有意なインパクトのある特別損失は一旦出し切った。2026年2月期通期の連結業績は、売上高が前期比17.7%増の8,500百万円、営業利益が同46.9%増の960百万円、経常利益が同266.4%増の860百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同18.5%増の516百万円と、いずれの項目も大幅な増収増益の見通しである。売上高の成長は、インテリジェントオートメーション事業(BizRobo!、RoboRobo等)、アドオートメーション事業ともに好調な事業環境が継続していることに起因する。特に、デジタル変革ニーズの加速や広告市場におけるデータ活用の高度化などが追い風となり、顧客基盤の拡大が見込まれる。利益面は、積極的な成長投資を継続するなか、営業利益は増収効果により前期比1.5倍に拡大する見通しである。営業利益率は、売上高増加に伴う固定費比率の低下により2.3ポイント改善する見込みであり、収益性の着実な向上が期待される。固定費の吸収が進むことで、スケールメリットを享受するフェーズに入りつつあると評価される。経常利益は、2025年2月期に発生した持分法投資による投資損失の剥落により、同3.7倍と急拡大する計画である。中期経営計画は非開示となるが、オーガニックで営業利益CAGR+25%程度、業績復調と株主還元の積極化でROEも2桁となり、そこにM&Aによるインオーガニックな成長を描くことのできる局面にはある。規模感の近いAI関連だとHEROZ<4382>、エクサウィザーズ<4259>、Ridge-i<5572>、ABEJA<5574>の平均PERは優に100倍超(フィスコ予想含む)。業績の安定的な高成長が達成可能と目される状況という点で同社は、類似企業に引けをとらない。また、70億円を上回る豊富な現預金の活用、ひいては資本効率の向上の動きがさらに観測されれば、PER水準の切り上がりも想定し得る。現状、同社のPERは38倍で低いと言い難いが、足もと変化の兆しを鑑みれば、資本効率や利益成長の一段の加速が期待される形で50~100倍までのレンジにおける動きも想定される。プライム上場維持に向けた動きも、株価を下支えしよう。
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2025/06/18 13:18
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アートネイチャ Research Memo(8):厳しい環境下、中計を下方修正
*13:08JST アートネイチャ Research Memo(8):厳しい環境下、中計を下方修正
■アートネイチャー<7823>の中期経営計画1. 中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」国内毛髪市場は長期的に逓減傾向にあり、中期的には、女性活躍やシニアのアクティブ化、団塊ジュニア世代の取り込みなどの機会と、人手不足の慢性化や円安や資源の高騰による原価・販管費の増加、人口減による顧客数の減少といったリスクが併存している。こうした環境下、同社は2017年、グループのモットー「ふやしたいのは、笑顔です。」をベースに、“新しい未来を切り開く10年、Open the Future”という長期ビジョンを策定、顧客満足の向上と利益増強を重視した経営に転換するとともに新しい事業領域に踏み出すこととなった。長期ビジョンを3段階の中期ビジョンに分け、2024年3月期に始まった中期経営計画2023-2025「アートネイチャーAdvanceプラン」では、同社を取り巻く環境変化が非常に激しくなるなか、間近となった長期ビジョンの実現に向け、「次代を切り拓くアートネイチャーの飛躍」というビジョンの達成と、売上高523億円や経常利益率10.0%といった目標を目指した。しかし、新規売上の低迷や物価上昇などにより、最終年度である2026年3月期の目標を見直すことになったことは前述した通りである。主要テーマは一定程度順調に進捗2. 中期経営計画の主要テーマ「アートネイチャーAdvanceプラン」は、定量面では厳しい状況だが、価値創造、サステナビリティ推進、市場との対話という3つの主要テーマに対する取り組みとしては、相応に順調な進捗となっている。価値創造では、国内毛髪業界におけるマーケットリーダーとしてのポジションの確立をテーマに取り組んでいるが、いずれの事業もリピート販売はおおむね想定通りに進捗した。男性向け事業は、カウンセラー向けの研修を強化したことで新規販売が前期比増収に転じたが、引き続き薄毛の悩みをもつ潜在層に向けた訴求の強化が課題となった。女性向け事業は、「ジャスミー」の投入もあって足元で回復傾向が顕著になってきたとはいえ、新規売上につながるヒット商品の開発に課題が残った。女性向け既製品事業は、スクラップ&ビルドや店舗イベントなど個店の販促力強化を推進した。また、既製品ウィッグ「レフィアグレース」の販売が好調だが、さらなる販売数の増加に向けた営業体制の構築や女性向け事業へのアップセル施策を課題として設定し、積極的に展開する考えである。サステナビリティ推進では、持続可能な社会の実現に向けて、サステナビリティ情報の開示拡充やSDGsの実践などの取り組みを強化した。また、持続的な企業価値の向上のため、AIをはじめ最新技術を活用するなどDXを推進し、生産性や効率性の向上を図った。市場との対話では、情報開示を充実し、個人投資家との関係を深めることができたが、さらなる情報開示の改善や追加の株主還元策は課題といえよう。■株主還元策ROE10%超の達成まで、連結配当性向50%以上を基本とする同社は、株主への利益還元を経営の最重要課題の一つと認識しており、経営基盤の強化、財務体質の強化及び将来の事業拡大のための内部留保の充実を勘案しつつ、安定配当の維持に努めることを基本方針としている。このため、配当方針として、連結配当性向40%以上を基本に、現状水準(年間配当28円)を下限として、連結業績に応じた配当水準の向上(1円単位で増配)を図っている。但し、ROE10%超を達成するまでは、連結配当性向50%以上を基本とする。なお、連結当期純利益が大きく変動する場合には、その影響を考慮して配当水準を決定することもある。こうした基本方針及び配当方針に基づき、2025年3月期の1株当たり配当金を28.0円(第2四半期末(中間)配当14.0円、期末配当14.0円)とした。2026年3月期の1株当たり配当金は28.0円(第2四半期末(中間)配当14.0円、期末配当14.0円)を予定している。(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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2025/06/18 13:08
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アートネイチャ Research Memo(7):販促の見直しなどで新規売上に回復の兆し
*13:07JST アートネイチャ Research Memo(7):販促の見直しなどで新規売上に回復の兆し
■アートネイチャー<7823>の業績動向2. 新規売上の課題と対策コロナ禍以降、「ジュリア・オージェ」やアフターサービス、増毛商品のリピートは順調に回復したが、オーダーメイドウィッグの新規の売上が男女とも苦戦を続けている。この要因は、アフターコロナにおける個人消費がモノより旅行や外食などサービスに集中したためウィッグ購入の優先順位が下がったこと、「反響営業」を取り巻く環境がやや変化してきたことにある。「反響営業」はこれまでテレビCMや新聞広告、イベントを通じて主に電話で反響を得ていたが、インターネットの時代になってメインターゲットの中高齢層でもWebによる問い合わせや、ふらっと来店しての問い合わせ(特に女性が多い)が増えているが、そうした変化への対応が不十分だったことなどに課題が残った。また、女性の場合は、1つ前の旗艦商品「フィーリン」が爆発的ヒットとなった反動もあり、回復に時間がかかっていることも要因と考えられる。男性の場合は、ウィッグや増毛に対してまだ規模は小さいものの、発毛や育毛を謳う企業の広告が目につくようになり、毛髪の課題解決への入口で選択肢が増えたことも要因として挙げられ、そうした企業を競合として意識する必要が出てきた可能性がある。なお、低価格ウィッグ販売する企業が増えていたが、アフターコロナでは高価格ウィッグを販売する企業以上に苦戦している。業界全体も新規顧客の獲得に苦戦しているようだが、同社はこうした課題に対して様々な対策を講じている。販促については、WebやSNS、AIの活用、出店施設との連携を重視した手法も取り入れるようになった。男性向けウィッグでは、試行錯誤しながらも新たなテレビCMを投入、一方で高性能AIによる無料相談サイト「HAIRの部屋」を開設した。女性向けでは、リピートが好調のため現状の販促方法を基本的に変えず、長らく旗艦商品の座にあった「フィーリン」に代わって2025年10月に「ジャスミー」を投入した。また、リピート専門の店頭のスタイリストと「反響営業」のカウンセラーや理美容の従業員が連携し、来店した見込み客への対応力を強化している。この結果、男性向けのテレビCMは検証中だが「HAIRの部屋」が好感触、「ジャスミー」も「フィーリン」ほどではないものの女性向け新規売上を押し上げはじめるなど、回復の兆しが見えてきた。新規売上の回復や販管費効率化で2ケタ増益予想3. 2026年3月期の業績見通し2026年3月期の業績見通しについて、同社は売上高47,623百万円(前期比9.9%増)、営業利益2,778百万円(同27.4%増)、経常利益2,844百万円(同26.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,464百万円(同78.2%増)を見込んでいる。中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」の最終年度となるが、この間の新規売上の低迷や物価上昇などを背景に目標を見直している。一方で、足元で女性向け新規売上が回復傾向に入ったことによるオーダーメイドウィッグの安定化、増毛商品と既製品(「ジュリア・オージェ」)のさらなる拡大、新規領域(現在非公表)への進出などを果たし、次期中期経営計画につなげる考えである。増収に向けては、特に女性向け事業の回復と女性向け既製品事業の伸長に注力する計画である。「反響営業」に関しては、従来通り魅力的な新商品を年2回投入してプロモーションで「反響」を得る。ちなみに「ジャスミー ラウンドフィット」は好スタートの模様である。一方、「反響営業」以外の販促策も積極的に実施する方針である。路面店での対応では来場数が比較的多かった主要都市で成約につながる工夫を凝らし、開封率の高いLINEでは内容のブラッシュアップを検討、プチ催事などでカウンセラーと街の美容室オーナーとの連携も増やす。夏の暑い期間は、ウィッグにこだわらず増毛の提案も行う。また、高価格帯「レディースアートネイチャー」と中価格帯「ジュリア・オージェ」の店舗では相互に商品を買えるようにするなど女性向け事業間の連携を一層強化し、顧客ニーズとの齟齬で発生する機会ロスを抑制する。好調の「ジュリア・オージェ」では新規出店を増やす。低価格帯の「NAO-ART」では、客数の取れる施設へのスクラップ&ビルドやテレビ通販を強化する。増益に向けて、売上総利益率については、原材料高や円安・物価高の影響、新領域進出のコスト影響を織り込んでやや低下を想定している。一方、販管費については、引き続き人員拡充や処遇改善を進めるが、2025年3月期上期にタレントの使い方などテレビCMで試行錯誤した広告費については、同下期以降に進めた効率化を2026年3月期も継続するほか、様々な経費を効率的に使用し、販管費率を改善して大幅な営業増益につなげる考えである。なお、新領域の採算は、売上高とコストでイーブンと見ている。足元の4月は女性向け新規売上が苦戦しているが、これは納品(売上計上)が3月と5月以降に偏ったことが要因で、4月の受注が2ケタ近く伸びていることを考えると、引き続き「ジャスミー」投入以降の回復傾向を続けていると見てよいだろう。なお、トランプ関税については、フィリピンとバングラデシュの工場は原価率が低いうえ米国への輸出がないため、影響はないと思われる。セグメント別では、男性向け事業において、高付加価値商品の開発や、原材料高に応じた既存モデルの価格改定、イベントやインターネットを通じた訴求の強化、商談でのAIシミュレーターの活用など、新規顧客獲得と既存顧客定着に向けた施策を検討しており、増毛商品を中心に増収を見込んでいる。女性向け事業と女性向け既製品事業においては、男性向け事業同様に、高付加価値商品の開発や原材料高に応じた既存モデルの価格改定を検討するほか、新たな販売チャネルの開拓、女性向けオーダーメイドウィッグと既成品ウィッグ間のさらなる連携強化、Web活用による販促コストの削減、イベントの開催による新規開拓などの施策を展開することで、2ケタの増収を見込んでいる。なかでも「レディースアートネイチャー」の増毛商品と「ジュリア・オージェ」がけん引するが、オーダーメイドウィッグも2ケタ近い伸びを予想している。近年の実績から少し高い伸びに見えるが、これは、足元を含む前下期以降の回復傾向に加え、駅ナカなどでの仮説店舗や広告手法、販促物の投下手法、テレビCMの投下方法など、前期にトライしてきた諸施策が同社の新たなノウハウとして蓄積され、活用が見込まれることが背景にある。(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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2025/06/18 13:07
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アートネイチャ Research Memo(6):女性向け新規売上の低迷により減益
*13:06JST アートネイチャ Research Memo(6):女性向け新規売上の低迷により減益
■アートネイチャー<7823>の業績動向1. 2025年3月期の業績概要2025年3月期の業績は、売上高が43,340百万円(前期比1.1%増)、営業利益が2,181百万円(同17.8%減)、経常利益が2,249百万円(同17.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が821百万円(同43.8%減)となった。日本経済は、雇用・所得環境の改善による個人消費の持ち直しやインバウンド需要の拡大などを背景に、緩やかな回復基調で推移した。しかしながら、為替相場の変動や原材料価格の高騰、物価上昇による消費マインドの減退懸念など、依然として先行き不透明な状況が続いている。このような環境下、同社は、3年目を迎える中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」に沿って、同社の強みを活かして様々な課題に挑戦し、業績や毛髪業界シェアを伸長させるとともに新領域の事業を開発するなど、「次代を切り拓くアートネイチャー」への飛躍を目指して事業活動を展開した。具体的には、男性向けに、同社ホームページ内に新たにAIで手軽に髪の悩みを相談できる「HAIRの部屋」というサイトを開設した。これにより、ホームページの閲覧数が前期比10倍になるなど認知度向上に一定の手応えがあったほか、間口がサイトやAIとなって敷居が低くなったためと思われるが、改めて髪に悩みを持つ潜在客の多さに気付かされた。今後「HAIRの部屋」を潜在顧客との接点として生かすため、プロモーションや運営方法を分析中である。また、「反響営業」へ向けたプロモーションでは、渡部篤郎氏や浅利陽介氏、風間俊介氏、前野朋哉氏、浜野謙太氏を起用したテレビCMシリーズを新たにスタートした。ただし、上期にやや投入量が多くなったため、商談数の推移を見つつ下期にはテレビCMの内容と投入量を調整することになった。女性向けでは、2024年10月にオーダーメイドウィッグの旗艦商品で入れ替えを行い、大ヒットした「フィーリン」の後継として「ジャスミー」を市場投入した。このため、第2四半期以降、主要商品売上高において前年同月比プラスで推移する月がみられるようになった。ただし、リピートは2年前の買い替え需要を想定通りに確保したが、「フィーリン」ほどの爆発的ヒットとはならず、やや課題が残った。また、「反響営業」以外のルート開発として、来店を促すプロモーションを打ったことで店頭への来訪が多くなったが、受け入れ体制にもやや課題があったようだ。通期では結果的に女性向け新規が減収となったが、リピートや男性向け新規が堅調だったため、売上高は増収を確保した。売上総利益率は、為替や物価高の影響に加え、スタイリストの処遇改善、一部在庫評価損により低下した。また、広告費など下期に抑制的なコスト管理を実施したが、全社的な給与水準の改定、賃借料やシステム保守費の増加、新規顧客獲得コストの増加に加え、下期に増収転換できたとはいえ上期の新規売上の苦戦が響き、営業利益は2ケタの減益となった。なお、期初予想との比較で売上高、利益ともに未達になった要因は、女性向け新規顧客の獲得に苦戦したことと、売上減少の中でコスト削減が進まなかったことにある。セグメント別の動向としては、男性向け売上高については、オーダーメイドウィッグは「反響営業」がやや厳しかったが、増毛中心に実施したプロモーションやAIシミュレーターが効果的で、新規売上が3年ぶりに増収となったほか、顧客定着策を推進したリピート売上も増加した。契約者が増毛からウィッグに移行する流れが続いていることを考えると、施策的には成果があったといえよう。この結果、男性向け事業の売上高は23,167百万円(前期比1.5%増)、セグメント利益は14,608百万円(同0.7%増)となった。女性向け売上高については、森山良子氏と清水ミチコ氏を起用したテレビCMが引き続き好評で来店顧客数が増加し、リピート売上は増収となったが、男性向け同様にテレビCMなどを通じた「反響営業」の効果がやや低下した模様で、新たな顧客獲得に苦戦し新規売上は減収となった。また、下期の新規売上回復に貢献した「ジャスミー」も、新旗艦商品として同社が期待した水準までは届かなかったようだ。現状は、「反響営業」の低下をカウンセラーのスキルによる成約率向上でカバーしている。また従来の「反響営業」とは異なる顧客接点の確保に向けて、新宿プロムナードへ期間限定で路面店出店やSNSの活用強化など様々な方法を試した。この結果、女性向け事業は売上高12,570百万円(同1.7%減)、セグメント利益7,976百万円(同4.8%減)となった。女性向け既製品では、オーダーメイドウィッグで人気の森山良子氏と清水ミチコ氏をキャラクターとして起用したこともあり、2024年10月に発売した新商品「レフィア グレース」が既製品事業過去最大のヒットになるなど、好調に推移した。加えて、効果的な新規出店、出店先商業施設向けの販促活動もあり、女性向け既製品事業は売上高6,076百万円(同7.4%増)、セグメント利益4,919百万円(同7.9%増)と順調な伸びとなった。(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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2025/06/18 13:06
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アートネイチャ Research Memo(5):「反響営業」以外にも集客手法を拡張
*13:05JST アートネイチャ Research Memo(5):「反響営業」以外にも集客手法を拡張
■アートネイチャー<7823>の事業概要2. ビジネスモデル同社売上高の大半を占めるアートネイチャー事業は、海外自社工場、全国の店舗ネットワーク、専門的な技術を持つ理・美容師資格保有者というインフラを基盤に、「反響営業」と「リピート営業」によって新規顧客を集めリピートを増やすというビジネスモデルになっている。近年は、インターネットの普及などによる顧客接点の多様化を受け、従来のテレビや新聞などに加えて、Web広告やSNSなどへと集客手法を広げているところである。(1) 製造体制と店舗ネットワーク毛髪業界におけるトップポジションを支えているのが、約60年にわたる高品質な物づくり体制、全国をカバーする店舗ネットワーク、専門的な技術を持つ理・美容師資格保有者といった同社のインフラである。同社商品の特長は、生え際やつむじ、前髪、自然なボリュームなど細部へのこだわりと、自然さと機能性を兼ね備えた人工毛や地肌の色が透けて見えるほどの高機能素材などの高品質性にある。特に主力のオーダーメイドウィッグに関しては、企画・開発から製造、販売までグループ内で完結するSPA(製造小売業)型の形態をとっている。オーダーメイドウィッグでは、フィリピンに子会社工場を2拠点有し、高品質で低コストの安定供給体制をとっている。また、毎年春と秋の年2回、顧客ニーズに沿った新商品をコンスタントに投入し続けている。ちなみに、製造能力の増強と製造拠点の分散化を目的に2026年3月期中にバングラデシュで新工場の稼働を計画している。また、既製品ウィッグの製造では、中国やベトナムなどの協力工場と密に連携している。高品質のオーダーメイドウィッグを提供する場が、最高の環境と最良のサービスを兼ね備え、全国47都道府県を網羅した「アートネイチャー」「レディースアートネイチャー」の店舗ネットワークである。くつろぎと安らぎにこだわった店内は、顧客のプライバシーに配慮した個室タイプになっており、正社員の8割にあたる約1,800名の理・美容師資格保有者が、契約した商品の納品からアフターサービスまでを徹底的にサポートしている。販売拠点はオーダーメイドウィッグの「アートネイチャー」「レディースアートネイチャー」の合算で282店のほか、既成品ウィッグの「ジュリア・オージェ」90店舗、「アンクス」病院内サロン11店、「アートドラッグ」1店、「NAO-ART」37店となっている(2025年3月末現在)。(2) 「反響営業」同社のインフラをスムーズに回し、収益向上や成長につなげる仕組みが「反響営業」と「リピート営業」であり、同社ビジネスモデルの基軸となっている。まず、髪にまつわる様々な課題を抱える人やウィッグでおしゃれを楽しみたい人などをターゲットに、テレビや新聞、インターネットなどターゲットそれぞれに適した広告媒体を使い分けて訴求する。その結果、同社商品・サービスに関心を持ち、電話やメール、来店などでコンタクトしてきた人を新規顧客として取り組む。これを「反響営業」という。さらに、充実したアフターサービスの提供や顧客ニーズに合わせた様々な提案を行うことで、新規顧客との間に信頼関係を築いてリピート契約につなげる。これを「リピート営業」という。近年、インターネットの普及などを背景に、テレビや新聞以外の媒体を通じた集客が増えている状況を踏まえ、SNSを使った情報提供や既存顧客中心だった店舗での新規顧客対応など集客機能の強化を進めている。また、こうした新たな集客アプローチを新規顧客獲得につなげるため、「AIシミュレーション」やコンタクトセンターの電話受付用「AI自動応答システム」など最新技術を積極的に取り入れている。「AIシミュレーション」では、撮影した顔をスキンヘッドにしてから様々な髪型を試せるので従来以上にフィットした提案が可能になる。足元では、男性向けに「HAIRの部屋」という、同社が開発した高性能AIがプロの視点で毛髪に関する疑問に答えるサイトを開設したが、ホームページの閲覧数が前期比10倍になるなど高い反響を得ている。既にデータ収集を開始しており、今後は新規顧客の獲得につなげる方針である。なお、顧客管理システムによって顧客一人ひとりのニーズに最適な商品提案が可能となったが、そうした情報は機微情報であるため、個人情報保護マネジメントシステムの策定やプライバシーマークの取得など、個人情報管理体制を強化することで顧客の信頼をより高める取り組みを進めている。強みは商品開発力、技術力、接客力3. 同社の強み新規顧客を獲得する「反響営業」とリピートにつなげる「リピート営業」というビジネスモデルを回すうえでの原動力となっているのが、同社の顧客ニーズを先取りする商品開発力、顧客を満足させる技術力、顧客の信頼を得る接客力という3つの強みである。約60年にわたる高品質な物づくりの歴史で培われた商品開発力は、時代や顧客ニーズへの素早い対応や、生え際や分け目の工夫、細い毛と太い毛のランダムな植毛といった細部へのこだわりにも現れ、これまでも「マープ」シリーズや「レクア」シリーズ、「ジャスミー」シリーズなど画期的な商品の開発につなげてきた。また、同社で従事する理・美容資格取得者は、職種や階層に応じて様々な研修を受け、自毛とウィッグをセットするスキルやノウハウ、商品提案につながるコミュニケーション能力やカウンセリング力といった接客力を身につける。こうして育成されたスタイリストが、毛髪のプロとして顧客にくつろぎと安らぎを込めてサービスを提供することで、顧客の定着を推し進めているのである。さらに、約60年ウィッグビジネスを続けてきた信頼、業界唯一の上場企業としての社会的信用、コンスタントに投入してきた広告などに裏付けられたブランド力、コロナ禍を乗り越えて続く良好な財務体質も、大きな差別化要因といえ、ライバル企業との差を広げる原動力になっている。(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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2025/06/18 13:05
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アートネイチャ Research Memo(4):髪に課題を抱える人に様々な商品・サービスを提供(2)
*13:04JST アートネイチャ Research Memo(4):髪に課題を抱える人に様々な商品・サービスを提供(2)
■アートネイチャー<7823>の事業概要(3) 増毛商品増毛商品は、男性向けに「MRP(マープ)」、女性向けに「Beauty Up(ビューティアップ)」というブランドで展開している。専門技術を習得した同社のスタイリストが、自毛の根元に数本の人工毛を結び付けるという方法で増毛を行う。数本単位で増やせるため、求める部分に少しずつ増やすことで、好みのボリュームに調整しながら違和感なく髪の毛を増やすことができる。男性向けの「クリア マープ」は、独自技術で結び目の色を抜き、自毛との結び目が見えなくなったことで、生え際やつむじでもこれまで以上に安心して増毛することができるようになった。同じく「ヘア ユニオン」は、マープ増毛法やネイティブフロント加工など同社独自の先進毛髪技術によって、一人ひとりのペースに合わせて段階的に髪を増やすことができる画期的な増毛システムである。女性向けでは、細さや量を自由に組み合わせて簡単に理想のスタイルを叶える自然な髪のエクステ「ビューティアップ」などをラインナップする。(4) 医薬品販売(発毛剤)/医療機関サポート同社は、総合毛髪企業として多様化するニーズに対応するため、医薬品販売や医療機関サポートの分野にも進出している。発毛有効成分「ミノキシジル」を配合した「LABOMO」ブランド※の発毛剤(第1類医薬品)は、毛包に直接作用して細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することで発毛と毛髪の成長を促す効用があり、主に自社通販サイトで販売している。また、2020年には医療機関に対する医薬品販売や業務受託を目的に(株)アートメディカルサービスを設立、同社が持つ毛髪への知見を生かした、医療行為以外の商品・サービスを提供している。※ 男性用は「LABOMO ヘアグロウ ミノキシ5 ネオ」、女性用は「LABOMO ヘアグロウ ハナミノキ」。(5) 育毛ケア・サービス同社は、頭皮や毛髪のケアを継続的に行うことでヘアサイクルの正常化を促し、豊かな髪を育む環境を保つ育毛ケア・サービスを「LABOMO」ブランドで展開している。生活習慣に起因する頭皮のダメージやヘアサイクルの乱れなどが抜け毛や細毛の原因となると言われているが、そのような原因を発見し抑制することで、再び豊かな髪を育む環境を取り戻すことを目的としている。オーダーメイドウィッグの店舗では、毛髪のプロである同社のスタッフが、専用機器を使って頭皮と髪の状態をチェックし、経験とデータに基づいた最善のアドバイスと最適なヘアケアを提案している。(6) アフターサービス同社は、ウィッグのメンテナンスをはじめ充実したアフターサービスも提供している。オーダーメイドウィッグの店舗では、顧客一人ひとりに理・美容師の資格を有する担当スタイリストがつき、自毛カットや毛染めなどの施術を行っている。様々な事情で来店できない顧客には、オーダーメイドウィッグを送ればメンテナンスして返送するというサービスも行っている。製品を購入した顧客向けに不定期でイベントを開催しており、ウィッグの使い方やメンテナンス方法、洋服とのカラーコーディネートなどのアドバイスも行っている。このようなアフターサービスは、リピート率を引き上げるための有効な手段となっている。(7) ヘアケア商品/健康食品同社は、こだわりの自社製品を気軽に購入してもらうため、自社通販サイトや他社ECモール、メディアを生かした販売を行っている。自社通販サイト「アートネイチャー・オンラインショップ」では、発毛剤からシャンプー・コンディショナー、理美容家電などを販売、「楽天市場」や「Amazon」でも同様の商品を扱っている。テレビショッピング専門チャンネルでは、白髪染めとトリートメントを同時に行える「LABOMOヘアカラートリートメント」などを、使い方や効果をわかりやすく実演しながら販売している。このほかカタログ総合通販各社や全国の店頭でもヘアケア商品を扱っており、引き続き販路を広げる方針である。(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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2025/06/18 13:04
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アートネイチャ Research Memo(3):髪に課題を抱える人に様々な商品・サービスを提供(1)
*13:03JST アートネイチャ Research Memo(3):髪に課題を抱える人に様々な商品・サービスを提供(1)
■アートネイチャー<7823>の事業概要1. サービス内容同社は40代~60代男性や60代~80代女性のなかで「髪を増やしたい」人を主要な顧客層に、オーダーメイドウィッグや既製品ウィッグ、増毛商品、医薬品などを提供している。ほかに「髪を育てたい」人には育毛ケア・サービス、「髪を整えたい」人にはアフターサービス、「美しく健康でありたい」人にはヘアケア商品や健康食品など、髪に関する課題を抱えている人からおしゃれを楽しみたい人まで、一人ひとりの様々なニーズに対応した商品・サービスを提供している。事業展開の方向性としては、国内では、主要事業を安定的に伸ばすとともに、第2の柱となる事業を育成するため新領域への進出を図っている。海外では、フィリピンを製造拠点※に、東南アジアなどでブランドの認知拡大に向けた取り組みを進めている。※ 2026年3月期中にバングラデシュで新工場が稼働予定。フィリピン一国に生産を集中していたリスクの回避や今後の事業拡大を考慮した。(1) オーダーメイドウィッグ創業以来、同社商品ラインナップの中心となっているのが、「アートネイチャー」「レディースアートネイチャー」ブランドのハイエンドなオーダーメイドウィッグである。顧客一人ひとりの要望、毛髪の状態に合わせ、最適な製品をハンドメイドで製造しているが、快適で手軽なつけ心地を実現するには、頭部にフィットするベースネットの型取りが最も重要な作業となる。このため、スタッフは顧客の要望をしっかり把握したうえで頭部の形状を計測するが、2006年に業界初の「3D型取りシステム」を導入したことで、素早く高精度な測定が可能となった。これにスタイルやカラーなどの様々なオーダーを加えたデータを海外の自社工場に送信、工場では送られてきたデータをもとにベースネットを作成する。次に熟練した職人によってベースネットに1本1本丁寧にすべて手作業で植毛し、髪色から毛流れまで自然なウィッグに仕上げている。顧客の手に届くまでに手間と時間を必要とするため、価格は50万円~60万円と比較的高額※だが、自身の髪のような自然な仕上がりと抜群のフィット感を実感できるのは、ハイエンドのオーダーメイドウィッグならではの特長といえる。なお、使用期間は個人の状況によって異なるが、おおむね2年となっている。現在の男性用主力ブランドは、「ネイティブフロント加工」「引き抜き植毛」に加え、毛穴までリアルに再現し、新開発の柔らかい人工皮膚で短髪も可能となった「レクア リアル」である。女性用主力ブランドは、ベースネットの周りに360度配置された細かいフックによって、ピンを使わずに細い髪でもしっかりとめることができる「ジャスミー ラウンドフィット」である。※ 価格に関しては一人ひとりの状況によって異なる。(2) 既製品ウィッグ気軽にヘアスタイルを楽しみたい顧客に対し、男性向けに「MJO(エムジェイオー)」、女性向けにハイエンドウィッグの「ジュリア・オージェ」とスタンダードウィッグの「NAO-ART(ナオアート)」、医療用ウィッグには「ANCS(アンクス)」というブランドで、オーダーメイドウィッグで培った高い商品開発力を生かした既製品ウィッグを提供している。「MJO」では、10万円〜30万円台後半の手ごろな価格で良質な既製品ウィッグを提供している。首都圏のターミナル駅近くに5店舗を展開し、髪色や大きさの異なる既製品ウィッグを豊富に取り揃えているだけでなく、サイズや毛量などパターン化されたパーツを組み合わせたセレクトオーダーウィッグも取り扱っている。また、「ジュリア・オージェ」は、全国の百貨店やショッピングモールを中心に店舗で展開しており、高品質でオリジナルスタイルの既製品ウィッグを10万円台からという購入しやすい価格で提供している。「NAO-ART」では、「ジュリア・オージェ」より手ごろな価格帯の既製品ウィッグを扱っており、首都圏をはじめ主要都市にある総合スーパーを中心に出店している。「ANCS」では、素肌に優しい素材を採用し、毛量やサイズ調整も可能な医療用ウィッグを、全国のオーダーメイドウィッグ店舗や「ジュリア・オージェ」店舗、病院内のヘアサロン「アンクス」などで販売している。(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
2025/06/18 13:03
注目トピックス 日本株
アートネイチャ Research Memo(2):ウィッグや増毛商品などヘアケア製品を販売
*13:02JST アートネイチャ Research Memo(2):ウィッグや増毛商品などヘアケア製品を販売
■会社概要1. 会社概要アートネイチャー<7823>は、男性向け・女性向けのオーダーメイドウィッグの製造・販売を主力とした、日本初の総合毛髪企業である。毛髪業界ではトップポジションを誇り、「ふやしたいのは、笑顔です。」をモットーに、トータル・ヘアコンサルタントとして、顧客により美しく輝きのあるライフスタイルを提案することを使命としている。オーダーメイドウィッグは、店舗で3D型取りシステムを用いて顧客頭部の形状を型取りし、作成したデータをもとに海外の自社工場においてハンドメイドで製造される、手間のかかる高付加価値品である。毛髪に関する顧客ニーズは時代を追って多様化・高度化しており、現在ではオーダーメイドウィッグのほか、既製品ウィッグや増毛商品、育毛ケア・サービス、アフターサービスなど、毛髪に関連する商品・サービスを広範に展開し、男女を問わず一人ひとりの個性に合わせた最適なソリューションを提供している。男性向けウィッグから総合毛髪企業へ進化2. 沿革1965年に個人営業の「アートネイチャー」として創業された同社は、1967年に株式会社となり、1969年には男性向けウィッグの販売を目的に、顧客相談からアフターサービスまでを一貫して提供できる理容室を備えた店舗体制を確立した。そして1980年には全国の販社体制を構築し、「MRP(マープ)」増毛法のヒットや広告展開もあって広くブランドが浸透した。こうしたブランド力を背景に、1987年に「レディースアートネイチャー」など女性向けの市場に本格進出、2002年には全国の販売会社を合併・統合して総合力を十分発揮できる体制を構築するとともに、フィリピンの製造委託先を子会社化して自社製造を開始した。2007年に株式市場への上場を果たした同社は、その後生産体制を拡充するとともに、それまでのノウハウを生かして女性向け既製品ウィッグや医療用ウィッグの分野に進出、自社通販サイトも開設するなど業容を広げていった。2019年以降は、比較的安い価格帯のウィッグ販売会社のM&Aや、第1類医薬品である発毛剤の販売などによる隣接市場への参入、医療機関のサポート業務を受託する子会社の設立など、さらなる成長を求めて新領域への進出も強めている。現在同社は、主力分野で新商品を年2回コンスタントに市場投入するなど積極的に製品開発を続ける一方、長期ビジョンに向けて中期経営計画に沿って成長戦略を推進しているところである。男女合わせてトップポジションの座を固めつつある3. 毛髪市場ウィッグなどの毛髪市場は、1,100億円程度といわれているが、ヘアケア剤や発毛・育毛剤などの隣接市場との競争激化、スキンヘッドスタイルの社会的認知向上、中小事業者による低価格ウィッグの断続的な参入など事業環境は厳しい。コロナ禍が明けた後も、消費は旅行や外食へと向かい、期待ほどには毛髪業界に戻ってきていない状況である。こうした厳しい事業環境下では、一般的に体力のある大手企業が優位性を発揮してシェアを伸ばすことが多い。毛髪業界でも、男性市場でシェア第1位、女性市場で第2位と言われる同社が、男女ともに着実にシェアを伸ばしているようで、男女合わせてトップポジションの座を固めつつあると推測する。(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<HN>
2025/06/18 13:02
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