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泉州電業 Research Memo(7):2024年10月期は年間配当120円へ増配予定。11年連続の増配

配信日時:2024/01/09 15:07 配信元:FISCO
*15:07JST 泉州電業 Research Memo(7):2024年10月期は年間配当120円へ増配予定。11年連続の増配 ■株主還元策

泉州電業<9824>は株主還元策として配当金及び株主優待制度、自社株買いなどで対応していく方針である。配当金に関しては「安定的な配当を維持することを基本方針として、当期の業績、内部留保の水準等を考慮し、総合的に判断する」としている。2010年10月期以降の配当性向は25%前後の水準だが、「今後は30%も意識」と述べており、増配にも前向きである。

実際の配当については、2022年10月期は期初には年間50円配当を発表していたが、好調な決算を受けて通期で70円(中間期30円、期末40円)へ増配した。2023年10月期も当初は年間80円を予定していたが、業績が好調なことから年間110円へ増配した。さらに進行中の2024年10月期は年間120円配当を発表しており、これで11年連続の増配になる※。

※年間配当は2022年11月1日付けで行われた1:2の株式分割を遡及して反映している。


また単位株(100株)を保有する株主に対しては、1年未満保有株主にはオリジナルQUOカード1,000円分を、1年以上保有株主には同2,000円分を贈呈しており、小口株主に対しても積極的に株主還元を行っている。

さらに同社は、もう1つの株主還元策として、自社株買いも積極的に行ってきた。2022年10月期は183千株、1,027百万円の自社買いを、2023年においては、224千株、735百万円の自社株買いを行った。これで16回目の自社株買いとなったが、進行中の2024年10月期も270千株(上限)、1,000百万円(上限)の自社株買いを行うことを発表済みだ。さらに、今後のさらなる機動的な資本政策遂行のために、保有する自己株式1,500千株を消却(2023年12月14日予定)することも併せて発表済みだ。

このように、事業拡大と併せて資本効率の向上に対しても前向きな同社の姿勢は、大いに評価できるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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