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泉州電業 Research Memo(5):2024年10月期は不透明感が強く4.8%増収、4.0%営業増益予想
配信日時:2024/01/09 15:05
配信元:FISCO
*15:05JST 泉州電業 Research Memo(5):2024年10月期は不透明感が強く4.8%増収、4.0%営業増益予想
■今後の見通し
1. 2024年10月期の連結業績見通し
泉州電業<9824>の2024年10月期通期の連結業績は、売上高131,000百万円(前期比4.8%増)、営業利益8,700百万円(同4.0%増)、経常利益8,900百万円(同1.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6,150百万円(同3.9%増)と予想されている。建設関連や自動車向けなどは引き続き堅調な需要が見込まれるが、半導体関連や工作機械向けなどは先行きが不透明であることから、控え目な予想だ。平均銅価格は、1,250千円/t(同1.5%増)とほぼ前期並みとの前提である。
今後においては、銅価格だけでなく、堅調に推移している建設業界や自動車業界の動向に加えて、半導体製造装置や工作機械など設備投資関連業界がいつ頃底打ちから上昇に向かうかを注視する必要がある。
設備投資額は2,200百万円(前期は3,085百万円)、減価償却費は617百万円(同598百万円)が計画されている。主な投資内容は、沖縄の建物建設用地、自社利用のための太陽光発電設備用地(2023年取得)、名古屋FAセンター(2025年開業予定)の土地取得、子会社の本社屋建て替え(2ヶ所)などである。
全商品で増収予想だが、先行き不透明で小幅増の予想
2. 商品別の売上高見通し(単体ベース)
各商品別の売上高(単体ベース)は以下のように予想されている。
(1) 機器用・通信用電線
売上高は前期比1.9%増の39,600百万円と予想されている。半導体製造装置関連など先行きが不透明なこともあり、慎重な予想だ。設備投資の国内回帰の動きが強まっていることなどを考慮すると、かなり控え目な予想と思われ、今後の動向を注視する必要があるだろう。
(2) 電力用ケーブル
売上高は前期比2.2%増の44,400百万円が予想されている。万博を含めて大規模開発が続いており、また大型ビル建設工事など堅調な動きが続いているが、現在の売上高水準が既に高いことから、慎重な予想となっている。
(3) 汎用被覆線
売上高は前期比1.4%増の11,600百万円が見込まれている。あまり強い需要回復は見込んでいないため微増収を予想している。
(4) その他電線
銅価格はほぼ横ばい見込みであるが、需要増はあまり期待せずに、売上高は、値上げの浸透により前期比0.9%増の6,200百万円と予想されている。
(5) 非電線
加工品の需要は堅調に推移する見込みだが、ソーラー関連など不透明な要素もあり、売上高は前期比1.8%増の18,200百万円を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2024年10月期の連結業績見通し
泉州電業<9824>の2024年10月期通期の連結業績は、売上高131,000百万円(前期比4.8%増)、営業利益8,700百万円(同4.0%増)、経常利益8,900百万円(同1.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益6,150百万円(同3.9%増)と予想されている。建設関連や自動車向けなどは引き続き堅調な需要が見込まれるが、半導体関連や工作機械向けなどは先行きが不透明であることから、控え目な予想だ。平均銅価格は、1,250千円/t(同1.5%増)とほぼ前期並みとの前提である。
今後においては、銅価格だけでなく、堅調に推移している建設業界や自動車業界の動向に加えて、半導体製造装置や工作機械など設備投資関連業界がいつ頃底打ちから上昇に向かうかを注視する必要がある。
設備投資額は2,200百万円(前期は3,085百万円)、減価償却費は617百万円(同598百万円)が計画されている。主な投資内容は、沖縄の建物建設用地、自社利用のための太陽光発電設備用地(2023年取得)、名古屋FAセンター(2025年開業予定)の土地取得、子会社の本社屋建て替え(2ヶ所)などである。
全商品で増収予想だが、先行き不透明で小幅増の予想
2. 商品別の売上高見通し(単体ベース)
各商品別の売上高(単体ベース)は以下のように予想されている。
(1) 機器用・通信用電線
売上高は前期比1.9%増の39,600百万円と予想されている。半導体製造装置関連など先行きが不透明なこともあり、慎重な予想だ。設備投資の国内回帰の動きが強まっていることなどを考慮すると、かなり控え目な予想と思われ、今後の動向を注視する必要があるだろう。
(2) 電力用ケーブル
売上高は前期比2.2%増の44,400百万円が予想されている。万博を含めて大規模開発が続いており、また大型ビル建設工事など堅調な動きが続いているが、現在の売上高水準が既に高いことから、慎重な予想となっている。
(3) 汎用被覆線
売上高は前期比1.4%増の11,600百万円が見込まれている。あまり強い需要回復は見込んでいないため微増収を予想している。
(4) その他電線
銅価格はほぼ横ばい見込みであるが、需要増はあまり期待せずに、売上高は、値上げの浸透により前期比0.9%増の6,200百万円と予想されている。
(5) 非電線
加工品の需要は堅調に推移する見込みだが、ソーラー関連など不透明な要素もあり、売上高は前期比1.8%増の18,200百万円を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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