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ニーズウェル Research Memo(1):売上拡大とM&A案件探索を継続し、売上高100億円達成目指す
配信日時:2023/10/11 14:31
配信元:FISCO
*14:31JST ニーズウェル Research Memo(1):売上拡大とM&A案件探索を継続し、売上高100億円達成目指す
■要約
ニーズウェル<3992>は、金融向けを中心に、基幹業務に関わるシステム開発を行う「業務系システム開発」、サーバー等ハードウェアの環境設計・構築・導入及びネットワーク環境における通信機器の設定を行う「基盤構築」、インターネットに接続された精密機器等で収集したデータを業務系システムに連動させて活用する「コネクテッド開発」、AIやRPA技術でDXをアシストする「ソリューション」の4つのサービスラインを展開する独立系のシステムインテグレータ企業である。主力の「業務系システム開発」については生命保険・損害保険分野に強みを持ち、生命保険会社・大手ホテル・通信キャリアなどエンドユーザーとの直接取引が2022年9月期の売上構成比の65.3%を占めた。
1. 2023年9月期第3四半期の連結業績概要
2023年9月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比※1,387百万円増の6,359百万円(前年同期比27.9%増)、営業利益は同275百万円増の804百万円(同52.1%増)、経常利益が同271百万円増の831百万円(同48.4%増)、親会社に帰属する四半期純利益は同168百万円増の557百万円(同43.4%増)となった。「業務系システム開発」は、生命保険・損害保険向けのDXや医療向けの案件、ニアショア(遠隔地)開発拠点を活用したマイグレーション案件が好調だったほか、新たに連結に加わった子会社の売上高を加え順調に拡大した。「基盤構築」は、社会インフラ向けの一括請負案件が好調で売上を伸ばした。「コネクテッド開発」は、医療向けの案件が安定しており、開発を継続した。「ソリューション」では独自のソリューションやサービスの提供により、他社との差別化に注力し、好調に受注を拡大した。受注増と高付加価値案件の獲得により、営業利益・経常利益ともに大幅に増加した。
※2022年9月期は単体決算のため、2022年9月期第3四半期の単体業績と比較して算出(以下の項目も同様)。
2. 2023年9月期連結業績の見通し
2023年9月期の連結業績について、同社は2023年9月に修正予想を発表した。売上高が前期比※2,328百万円増の9,059百万円(前期比34.6%増)、営業利益は同409百万円増の1,100百万円(59.3%増)、経常利益は同396百万円増の1,121百万円(同54.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は同248百万円増の748百万円(同49.9%増)と、各利益を大幅に上方修正した。2023年3月の修正予想から、営業利益は95百万円増(9.5%増)、経常利益は101百万円増(10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は68百万円増(10.1%増)となった。
※2022年9月期は単体決算のため、2022年9月期の単体業績と比較して算出(以下の項目も同様)。
中期経営計画(2021年9月期~2023年9月期。以下、現中期経営計画)の最終年度である2023年9月期において、売上高100億円、経常利益10億円を掲げているが、2023年9月期の売上高は約90億円と目標に達しない見込みである。対策として資本業務提携・業務提携による売上拡大とシナジーが期待できるM&A案件の探索を継続するとしている。
3. 新中期経営計画
同社は2023年8月に、新たに「2023年9月期-2025年9月期 連結中期経営計画」(以下、新中期経営計画)を発表した。業績の向上だけでなく、IR活動や資本政策を通じて、ステークホルダーの信頼を得ながら「NeedsWell Value(企業価値)の向上」を目指す方針である。「業績」については、2025年9月期に連結売上高で130億円(CAGR:年平均成長率25.3%)、経常利益で18億円(CAGR36.7%)を目標に掲げている。「IR・PR」は機関投資家、個人投資家、メディアへの対応やCI※1、VI※2の推進、週2回のPR情報の発信を、「資本・株式政策」はM&Aの推進、株式分割や自己株式の取得・活用などを行う。このほか、ESG・SDGsやコーポレートガバナンスなど「サステナビリティ」にも注力する。
※1 Corporate Identityの略。企業の統一したイメージを構築すること。
※2 Visual Identityの略。CIで構築された理念などからロゴなどの視覚的な表現を行うこと。
■Key Points
・2023年9月期第3四半期の連結業績は売上高・利益面ともに大幅な増収増益で順調に推移
・2023年9月期の業績予想はさらなる修正予想により、大幅な増益を見込む
・2023年9月期の目標売上高100億円に向けて、資本業務提携・業務提携による売上拡大と、シナジーの期待できるM&A案件の探索を継続して行う
・2023年8月に新たな中期経営計画を発表。2025年9月期の目標は売上高130億円、経常利益18億円
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
<SO>
ニーズウェル<3992>は、金融向けを中心に、基幹業務に関わるシステム開発を行う「業務系システム開発」、サーバー等ハードウェアの環境設計・構築・導入及びネットワーク環境における通信機器の設定を行う「基盤構築」、インターネットに接続された精密機器等で収集したデータを業務系システムに連動させて活用する「コネクテッド開発」、AIやRPA技術でDXをアシストする「ソリューション」の4つのサービスラインを展開する独立系のシステムインテグレータ企業である。主力の「業務系システム開発」については生命保険・損害保険分野に強みを持ち、生命保険会社・大手ホテル・通信キャリアなどエンドユーザーとの直接取引が2022年9月期の売上構成比の65.3%を占めた。
1. 2023年9月期第3四半期の連結業績概要
2023年9月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比※1,387百万円増の6,359百万円(前年同期比27.9%増)、営業利益は同275百万円増の804百万円(同52.1%増)、経常利益が同271百万円増の831百万円(同48.4%増)、親会社に帰属する四半期純利益は同168百万円増の557百万円(同43.4%増)となった。「業務系システム開発」は、生命保険・損害保険向けのDXや医療向けの案件、ニアショア(遠隔地)開発拠点を活用したマイグレーション案件が好調だったほか、新たに連結に加わった子会社の売上高を加え順調に拡大した。「基盤構築」は、社会インフラ向けの一括請負案件が好調で売上を伸ばした。「コネクテッド開発」は、医療向けの案件が安定しており、開発を継続した。「ソリューション」では独自のソリューションやサービスの提供により、他社との差別化に注力し、好調に受注を拡大した。受注増と高付加価値案件の獲得により、営業利益・経常利益ともに大幅に増加した。
※2022年9月期は単体決算のため、2022年9月期第3四半期の単体業績と比較して算出(以下の項目も同様)。
2. 2023年9月期連結業績の見通し
2023年9月期の連結業績について、同社は2023年9月に修正予想を発表した。売上高が前期比※2,328百万円増の9,059百万円(前期比34.6%増)、営業利益は同409百万円増の1,100百万円(59.3%増)、経常利益は同396百万円増の1,121百万円(同54.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は同248百万円増の748百万円(同49.9%増)と、各利益を大幅に上方修正した。2023年3月の修正予想から、営業利益は95百万円増(9.5%増)、経常利益は101百万円増(10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は68百万円増(10.1%増)となった。
※2022年9月期は単体決算のため、2022年9月期の単体業績と比較して算出(以下の項目も同様)。
中期経営計画(2021年9月期~2023年9月期。以下、現中期経営計画)の最終年度である2023年9月期において、売上高100億円、経常利益10億円を掲げているが、2023年9月期の売上高は約90億円と目標に達しない見込みである。対策として資本業務提携・業務提携による売上拡大とシナジーが期待できるM&A案件の探索を継続するとしている。
3. 新中期経営計画
同社は2023年8月に、新たに「2023年9月期-2025年9月期 連結中期経営計画」(以下、新中期経営計画)を発表した。業績の向上だけでなく、IR活動や資本政策を通じて、ステークホルダーの信頼を得ながら「NeedsWell Value(企業価値)の向上」を目指す方針である。「業績」については、2025年9月期に連結売上高で130億円(CAGR:年平均成長率25.3%)、経常利益で18億円(CAGR36.7%)を目標に掲げている。「IR・PR」は機関投資家、個人投資家、メディアへの対応やCI※1、VI※2の推進、週2回のPR情報の発信を、「資本・株式政策」はM&Aの推進、株式分割や自己株式の取得・活用などを行う。このほか、ESG・SDGsやコーポレートガバナンスなど「サステナビリティ」にも注力する。
※1 Corporate Identityの略。企業の統一したイメージを構築すること。
※2 Visual Identityの略。CIで構築された理念などからロゴなどの視覚的な表現を行うこと。
■Key Points
・2023年9月期第3四半期の連結業績は売上高・利益面ともに大幅な増収増益で順調に推移
・2023年9月期の業績予想はさらなる修正予想により、大幅な増益を見込む
・2023年9月期の目標売上高100億円に向けて、資本業務提携・業務提携による売上拡大と、シナジーの期待できるM&A案件の探索を継続して行う
・2023年8月に新たな中期経営計画を発表。2025年9月期の目標は売上高130億円、経常利益18億円
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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