日経平均は8日続伸、円安が追い風 TOPIXは連日でバブル後高値
Nobuyo Saito
[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比204円26銭高の3万3241円02銭と8日続伸して取引を終えた。外為市場での円安進行が追い風となったほか、海外投資家による日本株買いも株価を押し上げた。TOPIXは連日でバブル後高値を更新した。
日経平均は78円高と小幅に続伸して寄り付いた。その後も上げ幅を拡大し、後場には一時約245円高の3万3282円15銭まで上昇した。円安を受け、輸出採算の改善期待が高まった輸出関連株が買われた。ただ、後場中盤ころには利益確定売りが上値を抑える場面もみられた。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之チーフストラテジストは「前日の米株が下げたので日本株も下がるとみていた人が多かったと思うが、日本株の先高観から想像以上に強い相場が続いている」と指摘。主力株が買われており、デフレ脱却への期待などから海外投資家などの中長期的な資金が入っているとみている。
TOPIXは0.62%高の2392.53ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.62%高の1231.28ポイント。プライム市場の売買代金は3兆5433億1400万円だった。
東証33業種では、値上がりは証券や輸送用機器、鉱業など24業種で、値下がりは海運や倉庫・運輸関連、食料品など9業種だった。
個別では、指数寄与度の大きい東京エレクトロンが1.9%高、アドバンテストが3%高と堅調で、2銘柄で指数を80円程度押し上げた。
円安を背景に自動車株が軒並み堅調で、トヨタ自動車が2.3%高で上場来高値を更新したほか、SUBARUは1.6%高と年初来高値を更新した。自動車生産が回復傾向で好業績が期待できる上、「バリュエーションも低く、乗り遅れた海外投資家が急いで買っている」(国内証券ストラテジスト)という。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが965銘柄(52%)、値下がりは790銘柄(43%)、変わらずは79銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 33241.02 +204.26 33115. 33,088.22─33,282.15
06
TOPIX 2392.53 +14.68 2383.7 2,383.67─2,396.30
5
プライム指数 1231.28 +7.55 1227.2 1,226.76─1,233.22
0
スタンダード 1149.47 +2.97 1147.0 1,146.56─1,149.52
指数 2
グロース指数 981.28 -1.89 981.76 978.61─984.81
東証出来高( 140466 東証売買代金(億円 35433.
万株) ) 14