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クアルコムのオートトークス買収、EUが承認必要との見解

配信日時:2023/08/21 10:52 配信元:REUTERS

[ブリュッセル 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は18日、米半導体大手クアルコムが計画しているイスラエルの半導体メーカー、オートトークス買収について、欧州委の承認を得る必要があるとの見解を示した。

この案件は、欧州委が売上高の規模に基づいて定めた承認取得義務の基準には達していない。ただ両社が手がけるV2X(車とあらゆる機器を通信でつないで相互連携させる技術)分野の重要性に鑑みて、フランスやアイルランド、イタリア、オランダ、ポーランド、スペイン、スウェーデンなど加盟15カ国から調査の要請を受けたという。

欧州委は「本取引を通じて欧州経済領域(EEA)における2つの主要なV2X半導体のサプライヤーが統合される。V2X技術は道路の安全や交通管理、二酸化炭素(CO2)排出量削減、自動運転車普及の面で鍵を握る」と指摘した。

その上で「だからOEM(相手先ブランドによる生産)メーカーやインフラ運営事業者といった顧客が競争的な価格や環境で引き続きV2X技術を利用できる道筋を確保することが大事になる」と説明した。

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