市場下落でも米国債に資金流入継続、株は流出に転じる＝ＢｏｆＡ

［ロンドン　１８日　ロイター］ - バンク・オブ・アメリカ（ＢｏｆＡ）グローバル・リサーチの１８日付のリポートによると、１６日までの週は、市場で売りが膨らんだにもかかわらず米国債ファンドに引き続き資金が流入した。

ＥＰＦＲのデータを引用したリポートによると、米国債ファンドには３９億ドルが流入。流入は２７週連続で、年間で過去最高となる勢いだ。

キャッシュにも２８１億ドル流入した。一方、株式は２１億ドルの流出に転じた。ＢｏｆＡは、株式市場の底堅さが不安視されていると指摘した。

Ｓ＆Ｐ総合５００種指数は年初来で約１４％上昇しているが、第３・四半期は２％下落し、プット／コールレシオは銀行経営不安が高まった３月以来の高水準になっている。ＢｏｆＡは、株価が持ちこたえられるかについて悪い兆しが出ていると指摘した。

市場心理の指標であるブル・ベア指数は４．１から４．２に上昇し３月以来の高水準。同指数は昨年第４・四半期は極めて弱気な水準だった。今年前半は極めて弱気な心理がリスク資産の追い風になっていたが、弱気ムードの後退に伴い追い風も止む可能性がある。