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日産・ルノー連合に「ほころび」 多くの相互不信感=ゴーン元会長

配信日時:2023/07/18 19:01 配信元:REUTERS

[東京 18日 ロイター] - 日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告は18日、日産と仏自動車大手ルノーの連合(アライアンス)について、「ミニ・アライアンス」をやろうとしているだけで、両社間には多くの不信感があると語った。今後も「小さな限られた範囲」での協力しかできず、これまでの関係は「少しずつほころんでいくのではないか」との見方を示した。

日本外国特派員協会が主催したオンライン会見にレバノンから参加した。

日産のアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)が6月に突然退任したことについては「ソープ・オペラ(テレビドラマ)」のような追放劇だった、と表現。透明性を備えたコーポレート・ガバナンス(企業統治)改革がなされたと会社はいいつつ、まったく不透明で明確な理由のない追放であり「率直に言って笑い話だ」とした。自分のように「彼が刑務所行きにならなかったことは幸運だった」とも述べた。

ゴーン被告は5月、逃亡先であるレバノンの裁判所に日産などを相手取って10億ドル以上の損害賠償を求める裁判を起こしている。ゴーン被告は、名誉棄損、誹謗中傷、証拠捏造などがあったとして日産など3社と個人12人を訴えており、「修復不可能なダメージ」に伴う賠償を求めていると主張。「これは報復ではなく、自分の権利を取り戻すための行動だ」と述べた。司法関係者によると、9月18日に裁判所の審理が行われる。

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