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NY株式:米国株式市場はまちまち、追加利上げの可能性が重荷

配信日時:2023/06/29 07:02 配信元:FISCO
*07:02JST NY株式:米国株式市場はまちまち、追加利上げの可能性が重荷 ダウ平均は74.08ドル安の33,852.66ドル、ナスダックは36.08ポイント高の13,591.75で取引を終了した。

パウエル議長が欧州中央銀行(ECB)フォーラムでの討論会で追加利上げを示唆したため警戒感から売りが先行。一方、議長が景気後退が最も高い可能性のシナリオだとは思わないと経済の柔軟性を強調すると相場は下げ止まった。ダウ平均は終日軟調に推移したが、ハイテクの買い戻しが続き、ナスダック総合指数はプラス圏を回復した。セクター別では自動車・自動車部品やエネルギーが上昇した一方で、公益事業が下落した。

配信サービスのネットフリックス(NFLX)は契約者数の増加を見込みアナリストが目標株価を引き上げ上昇。画像共有サイト運営のピンタリスト(PINS)はオンライン小売りアマゾン(AMZN)と広告提携を結んだことがカタリストになるとアナリストが投資判断を引き上げたことで買われた。地銀のファーストシチズン(FCNCA)も経営破綻したシリコンバレー銀行の買収による有益性を指摘しアナリストが投資判断を引き上げ上昇。クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は損失が警戒されたほど膨らまなかったことを好感した買いが続いた。同業のノルウェージャンクルーズライン(NCLH)やロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCL)も上昇。

一方、半導体のエヌビディア(NVDA)は政府が半導体の対中輸出規制を検討しているとの報道を嫌気し大きく売られた。食品会社のゼネラル・ミルズ(GIS)はインフレ高騰による消費者の支出減速で通期ガイダンスを下方修正し下落。また、バイオのリジェネロン(REGN)は開発中の眼科治療薬を巡る承認申請がFDA(食品医薬品局)に認められず下落した。

半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後に決算を発表。サプライチェーン問題の緩和で強い見通しを示し、時間外取引で買われている。

(Horiko Capital Management LLC)

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