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米モルガンS、第2四半期のトレーディング・投資銀の不振予想

配信日時:2023/06/01 09:03 配信元:REUTERS

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーのアンディー・サパースタイン共同社長は31日、第2・四半期にトレーディング、投資銀行の両事業の収入が低迷するとの見通しを示した。事業環境の厳しさが増していることを理由に挙げた。

セールス・トレーディング業務は「好調だった昨年第2・四半期に比べて業績が大幅に悪化する」と予想し、「投資銀も非常に厳しい」と投資家向けのイベントで述べた。

サパースタイン氏は富裕層向けのウェルス・マネジメント部門のトップも務め、ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)の後任候補と目されている。

ウェルス部門について同氏は、数年間で税引前利益120億ドルを達成し、顧客資産の運用額を現在の4兆6000億ドルから10兆ドルに増やすことを目指していると語った。ウェルス部門、資産運用部門での買収機会に前向きだとも述べた。

同氏はまた、富裕層顧客に助言を行う金融アドバイザーの仕事が人工知能(AI)によって一変する可能性があると指摘。「当社は常に革新的技術の自社サービスへの取り込みを模索している」とし、対話型AI「チャットGPT」を開発した米オープンAIと1年以上前から提携していることに言及した。

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