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中国ベンチャー企業の資金調達、上期は8年ぶり低水準に

配信日時:2023/06/01 08:56 配信元:REUTERS

[北京/香港 31日 ロイター] - 調査会社プレキンによると、中国のベンチャーキャピタルの2023年上期の資金調達額は少なくとも8年ぶり低水準になる見通し。景気回復の遅れと米中間の緊張高まりを背景に投資家とベンチャー企業は慎重な姿勢を強めている。

プレキンのデータによると、中国のベンチャーキャピタルの年初からの米ドル建て資金調達額は6億1000万ドル、人民元建ては16億5000万ドル。

昨年1─6月は、米ドル建てが41億1000万ドル、人民元建てが43億4000万ドルだった。調達額はピーク時(ドル建てが2018年上期の55億2000万ドル、人民元建てが17年上期の482億2000万ドル)を大幅に下回っている。

CBインサイツによると、今年に入り中国で誕生したユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未上場企業)は2社にとどまっている。

法律事務所ウィルソン・ソンシーニのシニアパートナー、ウェイヘン・チェン氏は、米ドル建ての資金調達はリスク回避志向の強い投資家と厳しい環境に直面していると指摘。一方の人民元建ての資金調達は、国有企業や政府の支援を受けた投資家への依存が増えていると説明した。

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