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三和HD Research Memo(5):2023年3月期は、大幅な増収増益で過去最高の連続更新を予想
配信日時:2022/06/15 15:25
配信元:FISCO
■三和ホールディングス<5929>の今後の見通し
● 2023年3月期の業績予想
今後の世界経済は、コロナ禍対策に万全を期しつつ、経済活動が正常化に向かい、景気の持ち直しの動きが加速することが期待される。一方で、インフレーションの加速と利上げ、サプライチェーンの混乱等による影響に加え、中国でのロックダウンやウクライナ情勢の今後の展開により景気が下振れするリスクがある等、先行きは非常に不透明感が強い状況が続くものと予想される。
こうした環境下、同社グループは、「三和グローバルビジョン2020」の仕上げの年度である2022年3月期を過去最高の業績で締めくくることができた。さらに全てのステークホルダーから評価される企業グループを目指し、2023年3月期より、「三和グローバルビジョン2030」を掲げ、その第一次として「中期経営計画2024」をスタートさせた。
以上から、同社グループは2023年3月期について、売上高518,000百万円(前期比10.5%増)、営業利益39,000百万円(同9.9%増)、経常利益38,000百万円(同11.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益25,000百万円(同9.4%増)とした。大幅な増収増益で、過去最高を連続更新する予想である。売上高は初の5千億円を突破し、海外比率も初めて50%超を見込んでいる。また、原材料価格の上昇を販売価格への転嫁により吸収し、増益を確保する計画だ。同社グループは期初に慎重な業績予想を発表する傾向があり、前期も期初予想を大きく上回って着地している。ウクライナ情勢に伴う原材料価格の上昇に不透明感が残るものの、今期も期初計画を上回る業績を達成する可能性が高いと弊社では考える。
セクター別の業績見通しは以下のとおりである。
(1) 日本
グループの中心である三和シヤッター工業と国内子会社の業績は、売上高2,478億円(前期比4.8%増)、営業利益244.7億円(同0.0%減)を予想している。売上高は、大型の再開発案件など、非住宅分野(商業施設・オフィス、学校、医療・福祉施設、工場・倉庫など)の環境改善を見込み、数量増による増収を予想。ただ、営業利益は、事業拡大に向けた先行投資や原材料価格の上昇が大きく、ほぼ前期並みの水準を見込んでいる。
(2) 米州(ODC)
米国のODCの業績は、売上高1,691億円(前期比21.5%増)、営業利益115.0億円(同37.3%増)と、高い増収増益率を予想している。サプライチェーンの混乱から納期が延びているものの、住宅市場の活況は続いており、売上高は、数量増による増収を見込む。営業利益は、引き続き原材料価格の上昇分を販売価格への転嫁で補い、生産性の改善により増益を予想する。
(3) 欧州(NF)
欧州のNFの業績は、売上高919億円(前期比7.1%増)、営業利益46.0億円(同16.9%増)と、高い増益率を予想している。売上高は、各セグメントともに増収を見込む。営業利益は、原材料価格上昇分を販売価格への転嫁で補い、営業利益率は改善する見込み。ただ、ウクライナ情勢の影響については不透明感が残る。
(4) アジア
アジア事業の業績は、売上高100億円(前期比30.5%増)、営業利益3.0億円(同150.3%増)を予想している。数量増により、増収増益を見込み、アジア各社ともに黒字を予想する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
<SI>
● 2023年3月期の業績予想
今後の世界経済は、コロナ禍対策に万全を期しつつ、経済活動が正常化に向かい、景気の持ち直しの動きが加速することが期待される。一方で、インフレーションの加速と利上げ、サプライチェーンの混乱等による影響に加え、中国でのロックダウンやウクライナ情勢の今後の展開により景気が下振れするリスクがある等、先行きは非常に不透明感が強い状況が続くものと予想される。
こうした環境下、同社グループは、「三和グローバルビジョン2020」の仕上げの年度である2022年3月期を過去最高の業績で締めくくることができた。さらに全てのステークホルダーから評価される企業グループを目指し、2023年3月期より、「三和グローバルビジョン2030」を掲げ、その第一次として「中期経営計画2024」をスタートさせた。
以上から、同社グループは2023年3月期について、売上高518,000百万円(前期比10.5%増)、営業利益39,000百万円(同9.9%増)、経常利益38,000百万円(同11.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益25,000百万円(同9.4%増)とした。大幅な増収増益で、過去最高を連続更新する予想である。売上高は初の5千億円を突破し、海外比率も初めて50%超を見込んでいる。また、原材料価格の上昇を販売価格への転嫁により吸収し、増益を確保する計画だ。同社グループは期初に慎重な業績予想を発表する傾向があり、前期も期初予想を大きく上回って着地している。ウクライナ情勢に伴う原材料価格の上昇に不透明感が残るものの、今期も期初計画を上回る業績を達成する可能性が高いと弊社では考える。
セクター別の業績見通しは以下のとおりである。
(1) 日本
グループの中心である三和シヤッター工業と国内子会社の業績は、売上高2,478億円(前期比4.8%増)、営業利益244.7億円(同0.0%減)を予想している。売上高は、大型の再開発案件など、非住宅分野(商業施設・オフィス、学校、医療・福祉施設、工場・倉庫など)の環境改善を見込み、数量増による増収を予想。ただ、営業利益は、事業拡大に向けた先行投資や原材料価格の上昇が大きく、ほぼ前期並みの水準を見込んでいる。
(2) 米州(ODC)
米国のODCの業績は、売上高1,691億円(前期比21.5%増)、営業利益115.0億円(同37.3%増)と、高い増収増益率を予想している。サプライチェーンの混乱から納期が延びているものの、住宅市場の活況は続いており、売上高は、数量増による増収を見込む。営業利益は、引き続き原材料価格の上昇分を販売価格への転嫁で補い、生産性の改善により増益を予想する。
(3) 欧州(NF)
欧州のNFの業績は、売上高919億円(前期比7.1%増)、営業利益46.0億円(同16.9%増)と、高い増益率を予想している。売上高は、各セグメントともに増収を見込む。営業利益は、原材料価格上昇分を販売価格への転嫁で補い、営業利益率は改善する見込み。ただ、ウクライナ情勢の影響については不透明感が残る。
(4) アジア
アジア事業の業績は、売上高100億円(前期比30.5%増)、営業利益3.0億円(同150.3%増)を予想している。数量増により、増収増益を見込み、アジア各社ともに黒字を予想する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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