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ヒガシ21 Research Memo(1):「中期経営計画2023」達成に向けた業容拡大により、業績は好調に推移
配信日時:2022/06/09 15:31
配信元:FISCO
■要約
ヒガシトゥエンティワン<9029>は、個々の顧客ニーズに対応した物流設計力※を強みとして、運送事業や倉庫事業を中心に様々な物流サービスを提供している総合物流企業である。発祥の地である関西圏では高い知名度を誇り、幅広い分野の大手優良企業を安定収益基盤としていることが特長だ。スローガンに「Evolution for Customersー全進で未来へ“シンカ”ー」を掲げ、M&Aも含めた新規事業領域や重点事業領域への積極的な投資により、成長を目指している。
※物流設計能力とは、【複雑なモノの流れに対応した、人×マテハン×倉庫×車両×システムを最適に組み合わせる能力】であり、同社が競合優位性の基盤に位置付けているものである。
1. 2022年3月期の業績概要
2022年3月期の連結業績は、売上高が前期比14.4%増の27,953百万円、営業利益が同44.2%増の1,475百万円、経常利益が同29.7%増の1,670百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同68.1%増の1,120百万円となり、売上高及び経常利益は過去最高を更新した。また、2021年10月に上方修正した予想比でも、売上高で5.5%増、営業利益で13.5%増、経常利益で15.2%増、親会社株主に帰属する当期純利益で23.2%増と、予想を上回って着地した。売上面では、主に関西電力送配電(株)向けの資材調達3PL(Third Party Logistics)事業開始、首都圏での移転業務の拡大、e-コマース向けの大型物流センター(東大阪市及び門真市)での業務拡張など、積極的な業容拡大等が寄与した。利益面では、本社間接費を中心とした経費削減や収益性の低い事業のコスト構造改革を実施し、筋肉質な経営体質の構築に取り組んだ効果等により、大幅増益となった。
2. 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比12.7%増の31,500百万円、営業利益が同13.9%増の1,680百万円、経常利益が同4.7%増の1,750百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.0%減の1,110百万円としている。売上高は「中期経営計画2023」の当初目標であった30,000百万円を突破し、経常利益とともに過去最高を更新する見込みだ。2022年4月の三郷ロジスティクスセンター(埼玉)の開設、2022年5月の小牧物流センター(愛知県)の開設、首都圏におけるオフィス移転業務への更なる人材投資や、2021年10月に開始した関西電力送配電向けの資材調達3PL事業の通年化、2022年2月の山神運輸工業(株)(神奈川県横浜市)の子会社化等、積極的な業容拡大を行うことで、増収を計画している。経常利益は、新事業開始に伴う初期投資費用や、中長期的な成長を牽引する重点事業領域への人材投資等が予定されているものの、業容拡大による収益源の増加や、本社間接費の抑制を継続すること等により、増益を予定している。親会社株主に帰属する当期純利益については、2022年3月期において、山神運輸工業の買収に伴う負ののれん償却46百万円が特別利益として発生していることから、2023年3月期は同1.0%の減益予想となっている。
3. 成長戦略
2020年7月に策定した長期経営ビジョン「ヒガシ21グループ VISION2030」では、2030年3月期に売上高500億円以上、重点事業領域比率※63.0%、従業員数1,850名を掲げている。一方、2023年3月期を最終年度とする「中期経営計画2023」については、当初計画値を上回る業容拡大を鑑み、2022年5月に当初売上目標300億円を315億円に上方修正を発表した。今後についても、さらなる成長と長期ビジョンの目標達成に向けて、引き続き重点事業領域の拡大と基幹事業の収益構造改革を推進する方針だ。高付加価値サービスの拡大、首都圏での市場シェア拡大、M&Aといった積極的な事業展開により、中長期での成長ポテンシャルは高いと弊社では見ている。
※同社が定める重点事業(オフィスサービス、3PL、ビルデリバリー事業)やM&Aの売上が、グループ全体の売上に占める比率。
■Key Points
・全国で幅広い物流サービスを企業向けに提供する会社で、幅広い分野の大手優良顧客層(メーカー、金融機関、インフラ会社、e-コマース等)が安定収益基盤となる
・2022年3月期は「中期経営計画2023」達成に向けた業容拡大により、売上高・経常利益ともに過去最高を更新
・2023年3月期も過去最高の売上高・経常利益を更新する見込み
・長期ビジョンでは、2030年3月期に売上高500億円以上を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<YM>
ヒガシトゥエンティワン<9029>は、個々の顧客ニーズに対応した物流設計力※を強みとして、運送事業や倉庫事業を中心に様々な物流サービスを提供している総合物流企業である。発祥の地である関西圏では高い知名度を誇り、幅広い分野の大手優良企業を安定収益基盤としていることが特長だ。スローガンに「Evolution for Customersー全進で未来へ“シンカ”ー」を掲げ、M&Aも含めた新規事業領域や重点事業領域への積極的な投資により、成長を目指している。
※物流設計能力とは、【複雑なモノの流れに対応した、人×マテハン×倉庫×車両×システムを最適に組み合わせる能力】であり、同社が競合優位性の基盤に位置付けているものである。
1. 2022年3月期の業績概要
2022年3月期の連結業績は、売上高が前期比14.4%増の27,953百万円、営業利益が同44.2%増の1,475百万円、経常利益が同29.7%増の1,670百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同68.1%増の1,120百万円となり、売上高及び経常利益は過去最高を更新した。また、2021年10月に上方修正した予想比でも、売上高で5.5%増、営業利益で13.5%増、経常利益で15.2%増、親会社株主に帰属する当期純利益で23.2%増と、予想を上回って着地した。売上面では、主に関西電力送配電(株)向けの資材調達3PL(Third Party Logistics)事業開始、首都圏での移転業務の拡大、e-コマース向けの大型物流センター(東大阪市及び門真市)での業務拡張など、積極的な業容拡大等が寄与した。利益面では、本社間接費を中心とした経費削減や収益性の低い事業のコスト構造改革を実施し、筋肉質な経営体質の構築に取り組んだ効果等により、大幅増益となった。
2. 2023年3月期の業績見通し
2023年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比12.7%増の31,500百万円、営業利益が同13.9%増の1,680百万円、経常利益が同4.7%増の1,750百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.0%減の1,110百万円としている。売上高は「中期経営計画2023」の当初目標であった30,000百万円を突破し、経常利益とともに過去最高を更新する見込みだ。2022年4月の三郷ロジスティクスセンター(埼玉)の開設、2022年5月の小牧物流センター(愛知県)の開設、首都圏におけるオフィス移転業務への更なる人材投資や、2021年10月に開始した関西電力送配電向けの資材調達3PL事業の通年化、2022年2月の山神運輸工業(株)(神奈川県横浜市)の子会社化等、積極的な業容拡大を行うことで、増収を計画している。経常利益は、新事業開始に伴う初期投資費用や、中長期的な成長を牽引する重点事業領域への人材投資等が予定されているものの、業容拡大による収益源の増加や、本社間接費の抑制を継続すること等により、増益を予定している。親会社株主に帰属する当期純利益については、2022年3月期において、山神運輸工業の買収に伴う負ののれん償却46百万円が特別利益として発生していることから、2023年3月期は同1.0%の減益予想となっている。
3. 成長戦略
2020年7月に策定した長期経営ビジョン「ヒガシ21グループ VISION2030」では、2030年3月期に売上高500億円以上、重点事業領域比率※63.0%、従業員数1,850名を掲げている。一方、2023年3月期を最終年度とする「中期経営計画2023」については、当初計画値を上回る業容拡大を鑑み、2022年5月に当初売上目標300億円を315億円に上方修正を発表した。今後についても、さらなる成長と長期ビジョンの目標達成に向けて、引き続き重点事業領域の拡大と基幹事業の収益構造改革を推進する方針だ。高付加価値サービスの拡大、首都圏での市場シェア拡大、M&Aといった積極的な事業展開により、中長期での成長ポテンシャルは高いと弊社では見ている。
※同社が定める重点事業(オフィスサービス、3PL、ビルデリバリー事業)やM&Aの売上が、グループ全体の売上に占める比率。
■Key Points
・全国で幅広い物流サービスを企業向けに提供する会社で、幅広い分野の大手優良顧客層(メーカー、金融機関、インフラ会社、e-コマース等)が安定収益基盤となる
・2022年3月期は「中期経営計画2023」達成に向けた業容拡大により、売上高・経常利益ともに過去最高を更新
・2023年3月期も過去最高の売上高・経常利益を更新する見込み
・長期ビジョンでは、2030年3月期に売上高500億円以上を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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