みんかぶニュース 市況・概況
<動意株・4日>(大引け)=ワールド、日本通信、西松建など
配信日時:2022/02/04 15:06
配信元:MINKABU
ワールド<3612.T>=6連騰。3日の取引終了後に発表した第3四半期累計(4~12月)連結決算が、売上高1262億3000万円(前年同期比5.0%減)、営業利益49億9400万円(前年同期96億7000万円の赤字)、最終利益32億9400万円(同78億2000万円の赤字)と営業損益が黒字浮上し、通期予想を上回って着地したことが好感されている。構造改革に伴うブランド終息や店舗閉鎖が響き売上高は減収となったものの、値引ロスで採算悪化を招いた前年の反省から店舗・EC両方で粗利益率の改善に注力したことで売上総利益率が前年同期比3.7ポイントの上昇となったことが貢献した。また、構造改革に伴う経費削減の効果や前年上期に計上した構造改革に伴う一時費用がなくなったことも寄与した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1831億7900万円(前期比1.6%増)、営業利益21億4700万円(前期216億3700万円の赤字)、最終利益5億2900万円(同171億4900万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。また、同時に発表した1月の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比11.7%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことも好材料視されている。
日本通信<9424.T>=急反発。3日の取引終了後に22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算を発表し、営業損益は1億9900万円の黒字となり、前年同期の2億4400万円の赤字から転換した。7年ぶりとなる通期黒字化への期待が一段と高まっているとみられ、これを受けて買いが入っているようだ。売上高は、前年同期比39.9%増の33億8600万円で着地した。大手携帯事業者と同等の音声定額プランを提供する「日本通信SIM」ブランドが安定的に伸びていることが業績に貢献した。なお、通期見通しについては引き続き非開示としている。
西松建設<1820.T>=動意含みで昨年来高値が視界入り。午前9時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を210億円から235億円(前期比12.2%増)へ上方修正したことが好感されている。国内外の建築事業において、主に上期の工事受注が想定を下回ったことで売上高は3370億円から3195億円(同5.0%減)へ下方修正した。ただ、国内土木事業が概ね順調に進捗していることや設計変更を獲得したことにより完成工事総利益率の改善につながったことが利益を押し上げる。なお、純利益は143億円(同16.7%減)の従来予想を据え置いた。あわせて発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高2354億900万円(前年同期比5.2%減)、営業利益188億9600万円(同40.4%増)、純利益109億5800万円(同9.4%増)だった。
日本ケミコン<6997.T>=急反発。同社は3日取引終了後に、22年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを前期比2.6倍の78億円(従来予想は67億円)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高の見通しも同23.7%増の1370億円(従来予想は1320億円)に上方修正。主力の車載関連市場や産機関連市場などの旺盛な需要が追い風になっているという。なお、米国集団民事訴訟の和解金を特別損失として計上したことから、最終損益の見通しは従来予想の46億円の黒字から132億円の赤字(前期は20億3800万円の黒字)に引き下げた。
ウシオ電機<6925.T>=大幅反発。同社は3日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高1500億円(前期比26.5%増)を据え置く一方で、営業利益を110億円から125億円(同16.4倍)へ、純利益を100億円から110億円(前期は6億8700万円の赤字)へ、年間配当予想を26円から50円(前期は26円)へ上方修正すると発表した。フラットパネルディスプレー市場において液晶パネルの生産稼働が引き続き高水準を維持していることによるリプレースランプ販売の増加や、半導体市場における同社製装置の高稼働が続いていることによる保守サービス売り上げの増加から、製品ミックスの改善を見込んでいることなどが上方修正の理由とした。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は108億700万円(前年同期は4億900万円の赤字)だった。
三信電気<8150.T>=もみ合い上放れる。3日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を23億2000万円から35億円(前期比61.5%増)へ増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。売上高も1095億円から1200億円(同6.4%増)へ引き上げた。エレクトロニクスメーカー向けに半導体や電子部品の販売などを行う主力のデバイス事業の業績が第3四半期時点で想定を上回って推移しており、第4四半期以降も総じて好調に推移する見通しにあることが要因。あわせて、従来50円としていた期末配当を70円にすると発表した。これにより、年間配当は前期比60円増の100円(普通配80円・記念配20円)となる見込み。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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