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日経平均は反落、457円安 FOMC控え警戒 ウクライナ情勢も影響

配信日時:2022/01/25 15:47 配信元:REUTERS

[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に反落した。この日始まる米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感や、ウクライナを巡る地政学リスクからリスクオフムードが強まった。日経平均は朝方に安く始まった後も下げ幅を拡大し、後場では心理的節目の2万7000円、昨年来安値(2万6954円81銭=2021年8月20日)ともに下回る場面がみられた。

TOPIXは前営業日比1.72%安の1896.62ポイントと2021年8月20日以来の水準となった。

東証1部の売買代金は3兆1569億8600万円。東証33業種は電気・ガス業と食料品を除く31業種が下落した。下落率上位は海運業、サービス業、その他金融業、機械、精密機器などが並んだ。市場からは「バリュー優位の局面が続いていたが、買われるバリューも狭まってきている。今まで単に割安感で買われていた鉄鋼などの業種はさえない」(国内証券)との声が聞かれた。

安寄りした日経平均は下げ幅を拡大し、一時697円43銭安の2万6890円94銭まで下落する場面がみられた。24日の米国株式市場は主要3株価指数とも乱高下の末小幅に反発して終了したが、米株先物が時間外取引で軟調に推移し、東京市場の参加者に冷や水を浴びせた。25─26日のFOMCを控えて米金融政策正常化への懸念がくすぶる中、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクも嫌気され、東京では幅広い業種で売りが先行した 

松井証券の窪田朋一郎投資メディア部長は、FOMCを通過する前までは神経質な相場が続くと予想する。「通過後はショートカバーで瞬間的に反発が見込めるが、金融引き締め局面である以上、戻り待ちの売りが出やすい。乱高下は免れないだろう」と話す。

個別では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、リクルートホールディングス、アドバンテスト、信越化学工業が総じて軟調。高PER(株価収益率)銘柄を中心に利益確定売りの動きが継続し、5銘柄で日経平均を約208円押し下げた。

半面、KDDI、京セラなどは買われた。

東証1部の騰落数は、値上がりが290銘柄(13%)、値下がりが1832銘柄(83%)、変わらずが62銘柄(2%)だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27131.34 -457.03 27466.82 26,890.94─27,493.75

TOPIX 1896.62 -33.25 1919.53 1,881.89─1,920.38

東証出来高(万株) 132031 東証売買代金(億円) 31569.86

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