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児玉化 Research Memo(3):国内・海外ともにコロナ禍からの回復基調が継続、事業構造改革の効果も寄与(1)

配信日時:2021/12/22 15:13 配信元:FISCO
■業績動向

1. 2022年3月期第2四半期累計の業績概要
児玉化学工業<4222>の2022年3月期第2四半期累計業績については、売上高が7,519百万円(前年同期比25.5%増)、営業利益が474百万円(同2,124.8%増)、経常利益が427百万円(前年同期は69百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が312百万円(同11百万円の損失)となった。

コロナ禍については、ワクチン接種率の向上により今後の経済活動の回復も期待されているものの、未だに収束時期は見通せず、依然として先行きの不透明な状態が続いている。一方で、国内・海外ともにコロナ禍の影響からの回復基調は継続しており、特に国内売上が堅調に推移し、2ケタ増収となった。

一方で利益面では、製造拠点の再構築や新規設備導入といった生産体制の見直しを効果がすべての事業で顕在化した結果、営業利益率は前年同期比5.9ポイント改善した。売上原価については同997百万円増となっているが、大幅な増収によってカバーし、増益(黒字転換)となった。なお、生産体制の見直しについては、需要が拡大している自動車関連製品を製造する西湘工場の生産の一部をキャパシティに余裕のある埼玉工場に移管したことで生産効率が向上したほか、本社部門での業務合理化、事務所移転等によるコスト削減などを推進した。

セグメント別業績概要は以下のとおりである。

「自動車部品事業」は主要顧客の回復により、売上高は4,372百万円(前年同期比36.3%増)、セグメント利益は300百万円(前年同期は200百万円の損失)となった。自動車業界では、半導体などの供給不足から生産力ダウンが懸念されているものの、実需そのものは堅調に推移していることから、先行きに対しての不安は少ないと弊社では見ている。同事業の国内自動車部門はコロナ禍の影響から回復しつつあり、未だ影響は残るものの、国内・海外向けSUV車を中心に売上高は大幅に増加した。また、海外自動車部門も同様にコロナ禍の影響は残っているものの、タイのEcho Autopartsで回復基調となり売上高が増加した。

「住宅設備・冷機部品事業」の売上高は2,615百万円(同10.4%増)、セグメント利益は334百万円(同105.3%増)となった。国内住宅設備部門では緩やかな市場回復が見られ、住宅リフォーム需要が増加に転じたほか、引き続きDIY等の巣ごもり需要も継続し、売上高が増加した。海外冷機部品事業のうちタイのThai Kodama Co., Ltd.では、コロナ禍の影響を受けた一方で、冷機部品が順調に推移したことにより現地通貨ベースでは微増となったものの、為替の影響により円ベースでの売上高が微減となった。なお、ベトナムのThai Kodama (Vietnam)Co., Ltd.は引き続き業務冷蔵庫用部品が好調に推移し、売上高は増加した。

アドバンスドマーケット事業の売上高は531百万円(同27.9%増)、セグメント利益は58百万円(同48.1%増)となった。ゲームソフトパッケージが順調に推移したほか、新規参入したIT機器事業や植物工場向け事業の売上が寄与した。

2. 2022年3月期の業績見通し
2022年3月期通期については、2021年8月に上方修正した連結業績予想を据え置き、売上高が15,180百万円(前期比10.3%増)、営業利益が950百万円(同86.7%増)、経常利益が870百万円(同147.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が630百万円(同80.0%増)を見込んでいる。通期でも国内売上は堅調に推移する見込みであるものの、海外事業の主要地域であるタイとベトナムでは、新たにコロナ禍の影響が懸念されるなど不確定要因も多いと同社では予想している。一方で、事業構造改革の効果により収益構造は大きく改善する見込みだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)


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