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概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は3日続落、「ゼロコロナ政策」を推進

配信日時:2021/11/04 09:56 配信元:FISCO
【ブラジル】ボベスパ指数 105616.88 +0.06%
3日のブラジル株式市場は小幅続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比66.02ポイント高(+0.06%)の105616.88で取引を終了した。104204.7から106754.4まで上昇した。

小幅安で寄り付いた後は前日の終値近辺で一進一退の展開を示した。米株高が好感され、ブラジル株も買われた。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果では、資産購入の縮小開始計画を発表も早期の利上げを示唆しなかったことも支援材料。一方、大幅な利上げ懸念が指数の上値を抑えた。弱りレアルやインフレ率の加速を受け、ブラジル中央銀行が次回の金融政策決定会合で150pb(ベーシスポイント)の利上げを計画していると報じられた。

【ロシア】MOEX指数 4184.87 -0.54%
3日のロシア株式市場は続落。主要指標のMOEX指数は前日比22.66ポイント安(-0.54%)の4184.87で取引を終了した。4192.14から4158.17まで下落した。

売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。原油価格の下落がウエートの高い資源銘柄の売り手掛かり。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)結果の公表を控え、慎重ムードも強い。ほかに、弱い経済指標が足かせとなった。10月のマークイットサービス業購買担当者景気指数(PMI)は48.8となり、前月の50.5と予想の49.7を下回った。

【インド】SENSEX指数 59771.92 -0.43%
3日のインドSENSEX指数は続落。前日比257.14ポイント安(-0.43%)の59771.92、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同59.75ポイント安(-0.33%)の17829.20で取引を終えた。

買いが先行した後は売りに押され、引けまで安値圏でもみ合った。外国人の売り継続が指数の足かせに。FIIはこの日までに11日連続の売り越しとなった。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)会合の結果まちのなか、積極的な買いは手控えられた。

【中国本土】上海総合指数 3498.54 -0.20%
3日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比7.09ポイント安(-0.20%)の3498.54ポイントと3日続落している。約2カ月ぶりの安値水準を切り下げた。

新型コロナウイルス感染再拡大が不安視される流れ。国家衛生健康委員会の最新発表(3日付)によると、2日に新たに確認された感染者は109人となった。新規感染者が100人を超えるのは、今年8月10日以来、約3カ月ぶり。うち93人が国内での感染者で、国内感染者の数が急速に増えている(前日は54人)。北京冬季オリンピックの開催を来年に控えていることもあり、政府は「ゼロコロナ政策」を推進。各地で行動規制が強化される中、経済活動の停滞が懸念される状況だ。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。このところの下落基調を受け、自律反発狙いの買いも散見され、指数はプラス圏で推移する場面もあった。

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