注目トピックス 日本株
富士ソフト Research Memo(2):2021年12月期は実質的に8期連続の増収営業増益を見込む
配信日時:2021/10/04 15:22
配信元:FISCO
■要約
4. 2021年12月期の連結業績予想は、前期比3.3%増収・同2.1%営業増益を見込む
富士ソフト<9749>の2021年12月期第2四半期累計期間(以下、上期)の連結業績は、売上高が前年同期比8.1%増の132,508百万円、営業利益が同3.4%増の8,731百万円、経常利益が同9.0%増の9,462百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同20.3%増の4,653百万円と上期としては6期連続での増収増益となった。この実績を、2021年2月公表の期初会社計画と比較すると、上期計画(売上高123,300百万円、営業利益8,500百万円、経常利益8,700百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益4,100百万円)に対する達成率は、売上高が107.5%、営業利益が102.7%、経常利益が108.8%、親会社株主に帰属する四半期純利益が113.5%となった。上期としては6期連続での超過達成となったが、営業利益以下については過去5年平均の達成率を下回った。
同社による2021年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比3.3%増の249,000百万円、営業利益が同2.1%増の16,300百万円、経常利益が同3.4%増の16,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.8%増の8,900百万円と、2013年に12月期決算へ移行してから実質的に8期連続での増収・営業増益を見込んでいる。
2ケタ増益であった2020年12月期実績に比べ、物足りない業績予想にも見えるが、同社は2015年12月期以降、3%程度の増収見通しと前期実績並みの営業利益率を前提とした期初会社計画を掲げるパターンを継続し、その計画を必達目標と捉えているように思われる。2021年12月期下期については、「AIS-CRM」領域の好調持続とコロナ禍の影響を受けた既存領域の回復というダブル・エンジンの稼働が期待されるだけに、今期も通期会社計画を超過達成する可能性が高いと考える。
配当予想は、2021年8月の上期決算発表時に期初予想の年間50円/株(第2四半期末に25円/株、期末に25円/株)から年間52円(第2四半期末に26円/株、期末に26円/株)へと引き上げられ、7年連続増配となる見通しである。2020年12月期(第2四半期末に創立50周年記念配5円/株を含む28円/株、期末に23円/株)との比較では、中間配(記念配を除く)・期末配ともに3円/株の増配計画となっており、中間期としては従来の配当引上げパターンから上振れ気味の意思決定がなされたように見える。この点、深い読みに過ぎるかもしれないが、コーポレートガバナンス・コードの改定(2021年6月)や東京証券取引所の市場区分見直し(2022年4月4日)が進むなかでの増配の動きからは、中長期的な企業価値向上をコミットする企業として、これまで以上に株主還元を含む資本政策を活用しようとする経営意識が感じ取れよう。
■Key Points
・1970年設立の独立系大手ITソリューションベンダー。積極的な人材投資と補完的M&A戦略が奏功し、売上高2,000億円の壁を大きく突破、2021年6月末の連結従業員数は1万5千人超
・コアコンピタンスは豊富な実績と企業理念に裏打ちされた「技術力と提案力」。リーマン・ショック後の業績低迷期を経て、財務体質の強化と成長ポテンシャルの増強を実現しており、イノベーション企業グループを目指した「挑戦と創造」を継続している
・2021年12月期上期業績は6年連続で期初計画を超過達成。今下期は、「AIS-CRM」領域と既存領域というダブル・エンジンの稼働が期待され、2021年12月通期業績は実質的に8期連続での増収・営業増益を見込む
・配当予想は、2021年8月の上期決算発表時に期初予想の年間50円/株(第2四半期末に25円/株、期末に25円/株)から年間52円(第2四半期末に26円/株、期末に26円/株)へと引き上げられ、7年連続増配となる見通し
(執筆:フィスコ客員アナリスト 前田吉弘)
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4. 2021年12月期の連結業績予想は、前期比3.3%増収・同2.1%営業増益を見込む
富士ソフト<9749>の2021年12月期第2四半期累計期間(以下、上期)の連結業績は、売上高が前年同期比8.1%増の132,508百万円、営業利益が同3.4%増の8,731百万円、経常利益が同9.0%増の9,462百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同20.3%増の4,653百万円と上期としては6期連続での増収増益となった。この実績を、2021年2月公表の期初会社計画と比較すると、上期計画(売上高123,300百万円、営業利益8,500百万円、経常利益8,700百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益4,100百万円)に対する達成率は、売上高が107.5%、営業利益が102.7%、経常利益が108.8%、親会社株主に帰属する四半期純利益が113.5%となった。上期としては6期連続での超過達成となったが、営業利益以下については過去5年平均の達成率を下回った。
同社による2021年12月期の連結業績予想は、売上高が前期比3.3%増の249,000百万円、営業利益が同2.1%増の16,300百万円、経常利益が同3.4%増の16,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.8%増の8,900百万円と、2013年に12月期決算へ移行してから実質的に8期連続での増収・営業増益を見込んでいる。
2ケタ増益であった2020年12月期実績に比べ、物足りない業績予想にも見えるが、同社は2015年12月期以降、3%程度の増収見通しと前期実績並みの営業利益率を前提とした期初会社計画を掲げるパターンを継続し、その計画を必達目標と捉えているように思われる。2021年12月期下期については、「AIS-CRM」領域の好調持続とコロナ禍の影響を受けた既存領域の回復というダブル・エンジンの稼働が期待されるだけに、今期も通期会社計画を超過達成する可能性が高いと考える。
配当予想は、2021年8月の上期決算発表時に期初予想の年間50円/株(第2四半期末に25円/株、期末に25円/株)から年間52円(第2四半期末に26円/株、期末に26円/株)へと引き上げられ、7年連続増配となる見通しである。2020年12月期(第2四半期末に創立50周年記念配5円/株を含む28円/株、期末に23円/株)との比較では、中間配(記念配を除く)・期末配ともに3円/株の増配計画となっており、中間期としては従来の配当引上げパターンから上振れ気味の意思決定がなされたように見える。この点、深い読みに過ぎるかもしれないが、コーポレートガバナンス・コードの改定(2021年6月)や東京証券取引所の市場区分見直し(2022年4月4日)が進むなかでの増配の動きからは、中長期的な企業価値向上をコミットする企業として、これまで以上に株主還元を含む資本政策を活用しようとする経営意識が感じ取れよう。
■Key Points
・1970年設立の独立系大手ITソリューションベンダー。積極的な人材投資と補完的M&A戦略が奏功し、売上高2,000億円の壁を大きく突破、2021年6月末の連結従業員数は1万5千人超
・コアコンピタンスは豊富な実績と企業理念に裏打ちされた「技術力と提案力」。リーマン・ショック後の業績低迷期を経て、財務体質の強化と成長ポテンシャルの増強を実現しており、イノベーション企業グループを目指した「挑戦と創造」を継続している
・2021年12月期上期業績は6年連続で期初計画を超過達成。今下期は、「AIS-CRM」領域と既存領域というダブル・エンジンの稼働が期待され、2021年12月通期業績は実質的に8期連続での増収・営業増益を見込む
・配当予想は、2021年8月の上期決算発表時に期初予想の年間50円/株(第2四半期末に25円/株、期末に25円/株)から年間52円(第2四半期末に26円/株、期末に26円/株)へと引き上げられ、7年連続増配となる見通し
(執筆:フィスコ客員アナリスト 前田吉弘)
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