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サカタインクス Research Memo(5):2021年12月期第2四半期累計は期初予想を上回る大幅増収増益
配信日時:2021/10/01 16:05
配信元:FISCO
■業績動向
1. 2021年12月期第2四半期累計連結業績の概要
サカタインクス<4633>の2021年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比11.6%増の88,676百万円、営業利益が同58.6%増の5,045百万円、経常利益が同126.5%増の5,852百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同169.7%増の4,039百万円となった。平均為替レートは1米ドル=107.69円(前年同期は1米ドル=108.27円)で、為替換算影響排除後ベースでは売上高が前年同期比10.8%増収、営業利益が同58.4%増益、経常利益が同126.3%増益、親会社株主に帰属する四半期純利益が同169.3%増益となった。
期初予想(売上高82,400百万円、営業利益3,200百万円、経常利益3,800百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2,600百万円)を上回る大幅増収増益となった。
売上面は、印刷インキの数量増や機能性材料の販売回復などで期初予想を上回り11.6%増収となった。利益面は、特に第2四半期以降に原材料・物流コストの高騰が顕著になったが、数量増、製品ミックス改善、販売価格改定、グループ全体におけるコスト削減などで吸収し、営業利益は58.6%増益となった。売上総利益は13.3%増加し、売上総利益率は22.3%で0.4ポイント上昇した。販管費は3.2%増加にとどまり、販管費比率は16.6%で1.3ポイント上昇した。営業利益率は5.7%で1.7ポイント上昇した。
営業利益の要因別増減額は以下の通りである。営業利益の増益要因は、印刷インキの数量増で21.4億円、印刷インキの単価上昇(製品ミックス改善、価格改定)で12.2億円、機能性材料の増収で5.8億円、機材の増収で0.7億円、その他の増収で1.0億円、為替影響で0.1億円、調整額で0.2億円、減益要因が印刷インキのコスト上昇(原材料価格上昇、その他コスト要因)で22.8億円となった。
営業外では持分法投資損益が改善(前年同期は投資損失249百万円、2021年12月期第2四半期は投資利益542百万円で、差引791百万円改善)した。また前年同期に営業外費用として計上した為替差損616百万円が剥落した。この結果、経常利益は126.5%増加し、経常利益率は6.6%で3.3ポイント上昇した。親会社株主に帰属する四半期純利益は169.7%増益となり、純利益率は4.6%で2.7ポイント上昇した。
なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が43,223百万円で営業利益が2,772百万円、第2四半期は売上高が45,453百万円で営業利益が2,273百万円となった。需要回復や拡販効果で売上面は順調だが、第2四半期に入って原材料・物流コストの高騰が顕著になり、第2四半期の営業利益は第1四半期比で減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<EY>
1. 2021年12月期第2四半期累計連結業績の概要
サカタインクス<4633>の2021年12月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比11.6%増の88,676百万円、営業利益が同58.6%増の5,045百万円、経常利益が同126.5%増の5,852百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同169.7%増の4,039百万円となった。平均為替レートは1米ドル=107.69円(前年同期は1米ドル=108.27円)で、為替換算影響排除後ベースでは売上高が前年同期比10.8%増収、営業利益が同58.4%増益、経常利益が同126.3%増益、親会社株主に帰属する四半期純利益が同169.3%増益となった。
期初予想(売上高82,400百万円、営業利益3,200百万円、経常利益3,800百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益2,600百万円)を上回る大幅増収増益となった。
売上面は、印刷インキの数量増や機能性材料の販売回復などで期初予想を上回り11.6%増収となった。利益面は、特に第2四半期以降に原材料・物流コストの高騰が顕著になったが、数量増、製品ミックス改善、販売価格改定、グループ全体におけるコスト削減などで吸収し、営業利益は58.6%増益となった。売上総利益は13.3%増加し、売上総利益率は22.3%で0.4ポイント上昇した。販管費は3.2%増加にとどまり、販管費比率は16.6%で1.3ポイント上昇した。営業利益率は5.7%で1.7ポイント上昇した。
営業利益の要因別増減額は以下の通りである。営業利益の増益要因は、印刷インキの数量増で21.4億円、印刷インキの単価上昇(製品ミックス改善、価格改定)で12.2億円、機能性材料の増収で5.8億円、機材の増収で0.7億円、その他の増収で1.0億円、為替影響で0.1億円、調整額で0.2億円、減益要因が印刷インキのコスト上昇(原材料価格上昇、その他コスト要因)で22.8億円となった。
営業外では持分法投資損益が改善(前年同期は投資損失249百万円、2021年12月期第2四半期は投資利益542百万円で、差引791百万円改善)した。また前年同期に営業外費用として計上した為替差損616百万円が剥落した。この結果、経常利益は126.5%増加し、経常利益率は6.6%で3.3ポイント上昇した。親会社株主に帰属する四半期純利益は169.7%増益となり、純利益率は4.6%で2.7ポイント上昇した。
なお四半期別に見ると、第1四半期は売上高が43,223百万円で営業利益が2,772百万円、第2四半期は売上高が45,453百万円で営業利益が2,273百万円となった。需要回復や拡販効果で売上面は順調だが、第2四半期に入って原材料・物流コストの高騰が顕著になり、第2四半期の営業利益は第1四半期比で減益となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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