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システムサポート Research Memo(8):すべての事業セグメントが成長(2)

配信日時:2021/09/29 15:08 配信元:FISCO
■システムサポート<4396>の今後の見通し

(2) アウトソーシング事業
アウトソーシング事業では、ストック型ビジネスとなるデータセンターサービスの積み上げに引き続き注力していく。データセンターを地震発生リスクの低い金沢市に2ヶ所設置しており、BCP対策としてのバックアップ用途としての需要拡大が期待でき、プライベートクラウドを構築する企業が顧客ターゲットとなる。独自の付加価値サービスをフック役として、新規顧客の獲得と顧客単価のアップにより成長を目指していく。なお、データセンターの処理能力についてはまだ余裕があり、需要に合わせてサーバー等を増強していくことで売上成長は可能だ。2021年6月時点でデータセンターサービスの初期費用を除くストック型収入は月間で92百万円程度と、前年同月比で1ケタ台後半の伸びとなっており、今後も同様のペースで拡大が続くものと予想される。

(3) プロダクト事業
プロダクト事業においては、各プロダクトの機能向上や、代理店経由での販売強化、Webマーケティングなどの施策に取り組み、また、顧客ニーズに合わせたカスタマイズにも対応していくことで契約件数を伸ばし、収益を拡大していく戦略となっている。既に、「建て役者」「MOS」「SHIFTEE」が黒字化しており、今後は機能強化のための開発費を除けば、売上増分が利益増に直結する体制になってきている。

また、「MOS」や「就業役者」は働き方改革や在宅勤務の普及といった市場環境の変化が追い風となっており、大型案件の引き合いやカスタマイズのニーズも代理店経由で増加傾向にある。競合サービスと比較して、コストパフォーマンスが高いことや、カスタマイズにも対応が可能な点が評価されているようだ。需要が旺盛な一方で、開発人材が不足してきていることが課題となっており、今後、人員体制の強化も進めながら成長を目指していくことになる。なお、プロダクト事業に関してはM&Aも検討していく意向となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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