本日の注目個別銘柄ニュース一覧
本日の注目個別銘柄
四電工、アインHD、内田洋行など
<5406> 神戸鋼 1901 +71大幅続伸。EVなど電動車の部品に使う新たな鋼板を開発したと報じられている。磁力の強さを表す指標「磁束密度」が従来の鋼板より約1割高く、消費電力量の削減につながるものとなるようだ。EVなどの航続距離拡大につながるため、今後の需要拡大を期待する動きが先行しているもよう。通常の鋼板に比べて加工もしやすく、複雑な部品にも採用しやすいようだ。今後は品質面の課題などを確認したうえで量産に入っていく計画。<9627> アインHD 4547 -656急落。病院内の敷地に薬局を整備できるよう不正に入札情報を漏らしたとして、北海道警はアインファーマシーズ社長と北海道支店長、総合病院「KKR札幌医療センター」元事務部長の3人を公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕したと伝わった。2020年12月に、センター内に設ける薬局を選定する公募で共謀し、公正な入札を妨害したとされる。信用度低下による今後の業績への影響などを懸念する見方が強まったようだ。<3097> 物語コーポ 4695 -65大幅反落。東海東京証券では、目標株価を2780円から4130円に引き上げたものの、投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げした。業績は好調に推移しており、24年6月期も会社計画をやや上回る水準を予想しているが、23年6月期決算発表以降の株価上昇により、目標株価との乖離が縮まったためとしている。前日にかけても株価は一段高となっていたことで、利食い売りを促す契機につながる格好へ。<4369> トリケミカル 2693 -59大幅反落。前日に上期決算を発表、営業益は11億円で前年同期比42.4%減となり、従来予想の16.2億円を下回った。つれて、通期予想は従来の35億円から17億円に下方修正した。半導体市況の悪化に伴うメーカーの在庫調整などにより、製品販売が下振れて推移のもよう。半導体市況低迷による業績悪化懸念は強まっていたとみられるが、修正幅の大きさをネガティブ視する動きが優勢に。<1939> 四電工 2765 +367急騰。前日に株主還元方針の変更、それに伴う今期配当予想の修正を発表している。連結配当性向はこれまで30%以上としてきたが、40%以上に変更する。資本収益性向上に向けた取り組みの一環としている。24年3月期年間配当金は従来計画の100円から120円に引き上げ、前期比30円の増配となる。前日終値ベースでの配当利回りは5.0%の水準となり、利回り妙味が大きくなる形に。<4813> ACCESS 910 -3続落。前日に上半期決算を発表、営業損益は11.3億円の赤字となったが、前年同期比では8.9億円の損益改善となり、従来予想の12.9億円の赤字も上回る着地になっている。ネットワーク事業の受注が拡大し赤字が縮小する形に。ただ、第1四半期は営業黒字化を果たし(前年同期比10.5億円改善)、その後株価が急騰した経緯もあることから、5-7月期の収益改善鈍化をネガティブに受け止める動きが優勢のようだ。<8057> 内田洋行 6960 +460大幅反発。前日に23年7月期決算を発表、営業利益は84.4億円で前期比6.9%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準の77億円をさらに上回った。年間配当金は従来計画の150円から190円に増額、前期比50円の増配となる。一方、24年7月期営業利益見通しは86億円で同1.9%増、配当計画は据え置く見込み。業績伸長率は鈍化見通しとなっているが、前期実績の上振れをポジティブに評価の動きが先行。<3984> ユーザーローカル 1964 -130大幅続落。130万4400株の株式売出、並びに、19万5600株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。同社社長が売出人となる。プライム市場上場維持基準に安定的かつ長期的に適合することで、上場維持の確実性を高めるとともに、中長期的な企業価値向上を実現することを目的として実施するとしている。売出価格の決定期間は9月11日から14にまでの間。目先の需給悪化を警戒する動きが先行している。<3031> ラクーンHD 774 +18大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.8億円で前年同期比11.4%減となった。グループGMV・URIHO保証残高などが拡大した一方、広告宣伝費・販売促進費が大幅に増加したようだ。ただ、通期計画は8.5-10.5億円、前期比28.8%減-同12.0%減となっており、第1四半期の進捗は想定通りとも捉えられる。本日は売り先行でスタートしたものの、その後はあく抜け感が優勢となる展開に。<4200> HCSHD 1114 +150ストップ高比例配分。エル・ティー・エスがTOBを実施すると発表、同社の非公開化を目指すとしている。同社ではTOBへの応募を推奨としている。TOB価格は1800円で前日終値比86.7%のプレミアムとなっており、TOB価格へのサヤ寄せを目指す動きが強まる状況に。TOB期間は9月1日から10月16日までと予定されている。
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2023/09/01 15:22
本日の注目個別銘柄
セイファート、プラザHD、いちごなど
<8628> 松井証 801 -25大幅続落。SBI証券と楽天証券が9月以降、相次いで日本株の売買手数料を無料にすると報じられている。無料化は国内証券会社で初めてとなる。完全無料化によって投資家のさらなる囲い込みを狙う。ネット証券各社には、こうした手数料の引き下げ競争によって、収益への影響を懸念する見方が優勢となっているもよう。同社やマネックスが売り優勢のほか、中堅証券もマイナスサイドとなっているものが多い。<4887> サワイグループHD 4678 +133大幅続伸。メリルリンチ日本証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に一気に2段階格上げ、目標株価も3500円から5600円に引き上げている。ジェネリック業界の制度改革による長期業績見通しの改善を評価引き上げの背景としている。今回の制度改革は、同社のように適正価格で自社生産品を安定供給する企業に恩恵をもたらすとし、営業利益の年平均成長率をこれまで3%から12%まで引き上げている。<4506> 住友ファーマ 508.5 -22.5大幅続落。SMBC日興証券では投資判断「2」を継続して、目標株価を600円から500円に引き下げた。基幹3製品の進捗率が低調で今期通期計画の達しは難しいと予想しているほか、25年3月期純損失は572億円と予想し、230億円程度の市場予想を上回る水準と。統合失調症用のUlotarontについて、最終データの解析結果の公表および追加のPh3計画の発表は24年5月頃になり、これを見極めたいと。<7550> ゼンショーHD 6866 -120反発。本日の大引けを基準としてMSCIのリバランスが実施される。今回、同社が唯一の新規採用銘柄となっており、400億円近い買いインパクトの発生が見込まれている。前日株価は発表前日終値に対して、5.8%の上昇となっていた。MSCI組み入れ後は需給妙味の後退も想定されることで、本日は売り買い交錯の状況に。なお、除外銘柄となっている日清製粉、日本新薬も本日は小幅高で推移。<3915> テラスカイ 2067 +77大幅反発。米セールスフォースが前日に5-7月期の決算を発表、生成型AI搭載の顧客管理ソフトなどが売上増を牽引し、売上高、利益ともに市場予想を上回った。通期売上高予想なども上方修正しており、時間外取引で大きく上昇する展開になっている。同社はセールスフォースなどのクラウド導入・運用支援を手掛けており、連想買いの動きなどが波及する形になっているもよう。<7502> プラザHD 480 +80ストップ高比例配分。株主優待制度の拡充を前日に発表している。23年3月末株主に対する優待はパレットプラザギフトやカタログギフト商品の贈呈であったが、24年3月末株主からは、新しく進出した事業分野であるグランピング宿泊体験、アパレル商品、アウトレット商品なども株主優待の選択対象となるもよう。優待権利取り妙味が高まる状況となっている。<9213> セイファート 1352 +300ストップ高。主力商品である美容師向け求人情報サイト「re-quest/QJ navi」について、2月のデザインリニューアルに続き、8月29日には、美容師ユーザーが自分の求める条件が叶う美容室を探しやすくなるように、人材マッチング、及び検索機能を向上させた新機能をリリースしたと発表している。今後の新規会員数や求人広告数の増加につながっていくとの期待が優勢に。<3864> 三菱紙 495 -28大幅反落。22日に八戸工場でボイラー事故が発生したことを発表している。発生原因は現在、設備メーカーなどと調査中としている。人的被害や環境への影響はないもようだが、3号回収ボイラー部分が損傷しており、復旧までには2カ月程度と見込まれているようだ。設備復旧に伴う損失、生産数量の減少、原燃料コストの悪化などが今後見込まれるとしており、業績への影響を警戒する動きが強まっているもよう。<6135> 牧野フライス 6970 +380大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に、目標株価も6100円から9000円に引き上げた。今後は受注回復や挽回生産・価格転嫁による業績拡大が進むとみられることで、工作機械セクター内で相対的に割安なバリュエーションが修正される可能性が高いと判断している。24年3月期営業利益は2割減のコンセンサス予想に対して2ケタ増益を見込む。<2337> いちご 313 +21大幅高で1月13日の年初来高値を更新。発行済み株式数の2.65%に当たる1200万株、30億円を上限とする自己株式の取得実施を発表している。取得期間は9月1日から24年2月29日まで。株主利益の向上を図ることを取得目的としている。今回で7期連続での自己株式取得実施となり、今期の総還元性向は65%となるようだ。当面の需給改善を期待する動きが先行する形となっている。
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2023/08/31 16:03
本日の注目個別銘柄
芝浦、ヨシムラフード、ビジョナリーホールディングスなど
<6326> クボタ 2280 +43.5大幅続伸。JPモルガン証券では投資判断を「アンダーウェイト」から「オーバーウェイト」へ一気に2段階格上げ、目標株価も1800円から3000円に引き上げている。慎重に見てきた米国小型トラクターの在庫調整がいよいよ完了するとみられること、タイやインドなどのアジアの成長が今後期待できること、バリュエーションは過去最低水準となっていることなどが評価引き上げの背景のようだ。<4062> イビデン 8777 +225大幅反発。米アップルでは、今年最大の製品アップグレードとなる「iPhone15」と次世代アップルウオッチの発表イベントを9月12日に開催すると決定しているもよう。新iPhoneはエントリーモデル2種とハイエンドモデル2種が発表される予定で、それぞれEU新規制対応のため、充電ポートも変更するようだ。新製品への期待感が先行する形で、同社などアップル関連銘柄の一角に関心が向かっている。<6383> ダイフク 2691 +20.5反発。ユーロ円CB300億円を2本発行すると発表している。発行額はそれぞれ300億円で、調達資金600億円は設備投資資金、並びに自己株式取得資金に充当する予定。28年満期CBの当初転換価額は3538円、30年満期CBは3471円。同価額で全株転換された場合の希薄化は4.5%程度とみられるが、転換制限条項は負債性の高いスキームが採用されていることで、ROE改善をポジティブに捉える動きが先行。<6590> 芝浦 26780 +2950急伸。前日に株式の売出価格が決定している。売出価格は23115円で前日終値比でのディスカウント率は3.00%となっている。受渡期日は9月5日の予定。同社では、東芝やニューフレアテクノロジーらが売出人となる株式の売出実施を8月22日に発表している。売出価格が決定したことで目先のショートカバーが先行しているとみられるほか、半導体株高の流れも本日は支援となる形に。<7513> コジマ 647 -31大幅反落。本日は8月末の権利落ち日となっている。同社は8月末に1株当たり14円を一括配当予定としているほか、2月末、8月末の株主には1000円の優待券1枚を発行している。配当・優待利回りは前日終値ベースで5%超の水準となる。なお、1年以上保有では1枚、2年以上では2枚優待券が追加される。前日にかけて権利取りの動きで一段高となっており、反動も強まっているようだ。<8081> カナデン 1451 +130大幅続伸。前日に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の12.5億円から14.5億円に引き上げた。情通・デバイスにおける産業機械、家庭用電気機器向け半導体・デバイスが順調に推移していること、円安効果などが上振れ要因とされている。第1四半期は好進捗であったものの、半導体市況軟化の影響なども懸念されていたことで、ストレートにポジティブな反応が先行したようだ。<2884> ヨシムラフード 1155 +152急騰。ホタテの加工を主力とする水産加工企業であるワイエスフーズの子会社化を発表。株式譲渡実行日は10月16日を予定、70%の株式を取得し第4四半期から連結化。22年7月期の売上高は168.6億円、営業利益は16.3億円で、23年7月期も同様の水準での着地が見込まれる。直接的な業績寄与につながるほか、オホーツク海沿岸でのホタテ仕入れ権利を保有するマルキチとのシナジー効果なども期待されたようだ。<2130> メンバーズ 1270 +86大幅続伸。「脱炭素DXソリューション」の提供を開始すると前日に発表。同サービスは、企業の温室効果ガス排出量の大半を占めるスコープ3の領域において、脱炭素および売上向上とコスト削減によって持続的な利益向上を実現する9つのソリューション群となっているようだ。国内外で脱炭素へ向けた対応が加速し、企業にとっても温室効果ガスの排出削減が大きな課題となっている中、需要の取り込みが期待される流れにも。<4441> トビラシステムズ 1003 +45大幅続伸。法人向け迷惑電話対策サービス「トビラフォン Biz」において、海外からの迷惑電話を国別に一括でブロックする新機能を緊急リリースしたと発表している。原発処理水の海洋放出後、海外から国内へ着信する迷惑電話が急増している中、関心の高まりが想定される状況となっているようだ。9月上旬以降に」順次提供していく予定。同社サービスへの注目度の高まりにつながっていくとの期待感が先行へ。<9263> ビジョナリーホールディングス 121 +19急騰。前社長による企業価値毀損行為の疑いなどの調査に伴い、発表が遅れていた23年4月期の決算を前日に発表している。営業損益は2.9億円の黒字で前期比4.1億円の損益改善、純損益は4.5億円の赤字だが、同11.7億円の損益改善に。不採算店舗閉鎖などによる収益力の向上、販管費の削減などが増益要因。子会社資産に係る減損などを計上したが純損益の損失幅も縮小へ。決算を受けて目先の安心感が強まる流れに。
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2023/08/30 15:21
本日の注目個別銘柄
かんなん、ジーデップアドバンス、サカイ引越など
<6966> 三井ハイテク 9750 +220大幅続伸。クレディ・スイス証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も7600円から10900円に引き上げている。上半期決算はリードフレームの下振れによってポジティブサプライズは期待しがたいが、悪材料出尽くしにつながって、モーターコアでの中長期的な成長性をさらに織り込む局面に向かうと考えているもよう。25年1月期営業利益は46%増益を予想しているようだ。<9003> 相鉄HD 2866 +87大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価も2400円から3340円に引き上げた。しかし、平均客室販売単価の急激な上昇でホテル業の収益がコロナ禍以前の水準を大きく超える可能性が出てきたこと、鉄道事業の収益性が想定ほど悪化しなかったことなどが、業績予想と投資判断見直しの背景のようだ。24年3月期営業利益は会社計画223億円を上回る255億円を予想。<4565> SOSEI 1715 +68大幅続伸。大和証券では、目標株価を3400円から2200円に引き下げたものの、投資判断は「3」から「2」に格上げした。lotiglipronの臨床開発中止を受け中長期業績見通しは減額したものの、子会社ヘプタレスによる既存・新規の創薬提携からの収益機会獲得、イドルシア買収で得た開発・販売基盤を活かした自社品や導入品の収益機会拡大などから、一定の利益水準を長期的に維持できる可能性は十分にと。<9039> サカイ引越 5210 +450大幅続伸。株式売出の実施を中止すると発表している。直近の株価動向などを総合的に勘案したことによるもの。同社は8月21日に既存株主による株式の売出実施を発表、本日から売出価格の決定期間に入る予定であった。売出発表後は株式需給の悪化懸念から株価は急落、前日終値は売出発表前の水準から7.2%下落した水準にあった。需給悪化懸念の後退で急落前水準まで上昇する展開に。<6632> JVCKW 609 +29大幅続伸。特に新規の材料は観測されていないものの、足元好業績の割安株として関心が高まる状況となっているもよう。第1四半期営業利益は前年同期比9.7倍超と急拡大、減益予想の通期計画に対する進捗率も高く、業績上振れの可能性も高いとみられている。また、高値からPBR1倍割れの水準にまで調整してきていることで、押し目買いの動きも強まる形のようだ。<2590> DyDo 5900 +330大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は25.3億円で前年同期比3.5倍の大幅増益となっている。5-7月期も30.7億円で同79.4%の大幅増益に。国内飲料事業における子会社の増加効果、海外飲料事業における戦略的な価格改定の寄与などが好業績の背景に。トルコ飲料事業の不透明感から未定としていた通期予想も発表、営業利益は21億円で前期比3倍の水準を見込んでいる。<3903> gumi 609 -27大幅続落し、6月30日の年初来安値を更新。スマホ向け本格シミュレーションRPG「アスタータタリクス」が前日からサービス開始となっているが、本日は出尽くし感が優勢となっているもよう。スマホゲーム史上「最大級」のドラマティックなストーリーなどとも謳われていたことで、事前登録者数は50万人を突破していた。<5885> ジーデップアドバンス 12020 +1150急伸。米エヌビディアが8月8日に発表しているユニバーサル データセンター プロセッサ 「NVIDIA L40S」を搭載した、オリジナルのサーバーモデルの受注を開始すると前日に発表しており、買い材料視される展開になっている。同プロセッサは生成AIトレーニングパフォーマンスなどの大幅な向上につながるものとされ、今後の業績拡大に寄与すると期待感が先行する展開に。<6635> 大日光 559 +37一時ストップ高。台湾JMS社と二次電池製品の開発、設計、製造分野において包括的に協業活動を展開し、クリーンエネルギーの利用促進につながる蓄電技術の向上を図ることを目的に包括的業務提携を締結したと発表している。JMSとは2018年から取引関係にあるが、今後は一段の技術補完、協業体制の構築を目指していくもよう。二次電池関連分野の業容拡大につながるとの期待感が先行へ。<7585> かんなん 530 +80連日のストップ高。海鮮料理が特徴の居酒屋「大庄」のFC。原発処理水の海洋放出に伴い、中国において日本の魚の輸入停止が長期化するとの見方が強まっている。輸出減少に伴う需要の緩和によって、原材料費の低下などが想定される展開にもなっているようだ。なお、居酒屋関連では、前日にマルシェが急伸したほか、本日はワタミなどが大幅上昇する展開にもなっている。
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2023/08/29 15:29
本日の注目個別銘柄
テーオーHD、キタック、YEデジタルなど
<9812> テーオーHD 307 +80ストップ高。先週末に26年5月期までの中期経営計画を発表している。数値目標としては、26年5月期売上高267億円、営業利益4億円を目指すとしている。23年5月期実績は売上高が264億円、営業利益は2億円であったため、収益水準は倍増を見込んでいる。営業エリア拡大などによる建設事業の売上増を見込んでいるほか、流通、自動車、木材などのコア事業では安定的な利益の確保を目指していくようだ。<2354> YEデジタル 718 +68急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の3.8億円から6億円、前年同期比4.3倍に、通期では10億円から11億円、前期比21.0%増にそれぞれ増額している。ビジネスDXや物流DXなどのDX化に対する需要が想定以上に好調に推移しているもようだ。第1四半期決算から上振れ期待は高かったともみられるが、上半期の修正幅は想定以上とも捉えられている。<4707> キタック 352 -47急落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業損益は0.5億円の黒字となり、前年同期0.3億円の赤字から収益は改善した。ただ、上半期営業利益は1.1億円で前年同期比2.5倍であったため、5-7月期営業損益は赤字となった。季節性はあるものと考えられるが、収益改善幅もやや鈍化していることで、短期的な出尽くし感が優勢になったようだ。通期予想1.6億円、前期比2.1倍の大幅な上振れ期待も後退へ。<6367> ダイキン工 24840 +1000大幅反発。SBI証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も21000円から31000円に引き上げている。エアコンやヒートポンプ式製品などの高い事業競争力は不変であり、今後も業界リーダーとして積極的に市場開拓と成長投資を実行する見通しであると評価。今期以降も過去最高業績が継続すると予想している中で、第1四半期決算発表後の株価調整によって、投資魅力が高まったと判断しているようだ。<1515> 日鉄鉱 5000 +405大幅反発。株主還元方針の変更、並びに今期の増配を先週末に発表している。これまでの連結配当性向30%から、株主への利益還元の拡大を図るため、40%をめどに変更するとしており、24年3月期の年間配当金は従来の100円から132円にするとしている。なお、年度末時点のPBRが1倍未満の場合、年間平均株価に対する年間配当金の割合3%を配当下限額にするともしている。<5491> 日本金属 905 -32大幅続落。先週末に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業損益は従来予想の3億円の黒字から一転して8億円の赤字に、通期では12億円の黒字から1億円の黒字に減額している。自動車関連産業における在庫調整の長期化などにより、冷間圧延ステンレス鋼板の売上が想定を大幅に下回る状況のようだ。また、流通株式時価総額の適合基準未達によって、スタンダード市場に移行することも発表している。<7590> タカショー 634 -33大幅反落。先週末に上半期の決算を発表している。営業利益は3.9億円で前年同期比50.9%減となり、通期計画10.2億円、前期比15.3%増に対して低調な推移となっている。第1四半期の前年同期比43.9%減から減益率は拡大する状況に。売上が伸び悩む中で、販促費や先行投資費用などのコスト負担が膨らんでいるもよう。業績下振れへの懸念が一段と強まっているようだ。<3099> 三越伊勢丹 1647 -51.5大幅続落。福島第一原発汚染水放流に対する中国からの反発が強まっており、中国メディアなどでは、旅行会社に日本団体旅行の予約をキャンセルする事例が続いているなどと伝わったもよう。中国団体旅行解禁を受けて、足元ではインバウンド関連銘柄が賑わう展開となっていたが、今後は日本製品の不買運動などにつながる可能性なども警戒される状況に。本日は百貨店株をはじめ、下落率上位には総じてインバウンド関連が目立つ。<9759> NSD 2535 -233大幅続落。396万300株の株式売出、59万4000株を上限とするオーバーアロットメントによる売出の実施を発表。売出人は野村信託銀行、IPC、KDアソシエイツとされている。政策保有株見直しの動きが強まる中で、株主層の拡大や多様化、流動性の向上を図るとしている。発行済み株式数の0.56%に当たる43万株を上限とする自社株買いの実施も発表しているが、短期的な需給懸念をカバーするには至っていない。<3902> MDV 727 +68急伸。連携をより一層強化することを目的に株式を追加取得することになった旨、SBIHDより連絡を受けたと発表している。SBIHDでは現在24.63%の株式を保有しているが、204万3200株を上限に市場買付けを行っていくもよう。追加取得によって保有比率は最大で29.99%にまで高まることになるようだ。連携強化による事業拡大期待の高まりのほか、需給面でのインパクトなども思惑視される状況に。
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2023/08/28 15:21
本日の注目個別銘柄
BEENOS、ダイドー、ソシオネクストなど
<4499> Speee 2770 +118大幅反発。SBI証券では投資判断を「中立」継続、目標株価を1800円から3000円に引き上げた。不動産DXに関し、前期から今期にかけサービス品質強化や提携メディア開拓などに注力してきたことが奏功、売上高は成長フェーズに戻ったと評価。また、マーケティングDXに関し、従業員増加によりリソース不足が解消に向い、利益率は改善基調になると想定。ただ、来期の大幅増益はすでに株価に織り込まれているとも。<9984> ソフトバンクG 6573 -207大幅反落。米シェアオフィス大手のウィーワークが破産法の適用を申請する可能性について同社に融資を実行した複数の米金融機関が議論している、と米紙が日本時間本日朝に報じた。報道では、米資産運用大手ブラックロックなどがウィー社再建のための選択肢に関する事前協議で、連邦破産法11条を申請する計画を支持する方針を示したという。同社はソフトバンクGが出資しているため、同報道をネガティブ視された。<4443> Sansan 1391 +63.5大幅反発。前日、日本政策投資銀行(DBJ)がインボイス管理サービスを導入したと発表。DBJでは、請求書情報を経費精算の管理システムへ手入力し目視で確認するなどの作業が年間4000時間発生しており、リモートワークの阻害要因となっていた。DBJはこのサービスを活用することで、請求書をデジタル化し、業務効率化およびインボイス制度や電子帳簿保存法への対応を推進していく。<9628> 燦HD 2167 +43大幅続伸。前日大引け後、株式分割実施を発表。9月30日を基準日として1株を2株に分割する。株式の投資単位当たりの金額を引き下げることにより株式の流動性を高め、投資家により投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の拡大を図ることを目的に。第1四半期の営業利益は前年同期比9.2%減の7.6億円に減少したが、売上高は同4.6%増の50.8億円に増加した。<3393> スターティアH 1799 +35大幅続伸。前日大引け後、スターティアがビジネスサービスを子会社化すると発表。ビジネスサービスは、複合機事業を中心とするITインフラ関連事業を展開しており、兵庫県を中心に約3,000社の顧客基盤を有する。兵庫県姫路市を中心とする播磨地域における新規顧客の獲得、クロスセルによる新規顧客との取引拡大など、協業体制構築によって既存ビジネスのスケールメリットの享受を期待できると判断したもよう。<3405> クラレ 1605 +27大幅反発。SMBC日興証券はレーティングを「2」から「1」へ、目標株価を1500円から1950円へ引き上げた。化学物質「PFAS」の規制強化を追い風に活性炭の中長期見通しが大きく改善したと考えること、エバールの利益規模拡大により全社業績の安定性及び成長性が高まったと説明。株価は既に上昇基調にあるが、2017年高値と比較して依然低位にあり、24年12月期の同証券予想ベースのPERには割安感も。<6526> ソシオネクスト 16180 -910大幅続落。前日の半導体株高の主因だった米エヌビディアが24日の通常取引では前日比ほぼ横ばいと伸び悩んだことで、本日は一転して半導体株が軒並み安に。同社についてはレーティング格下げの影響で前日から下落していた。野村證券はレーティングを「Buy」から「Neutral」へと格下げした。独自のソリューションSoCモデルは強固で中長期成長力評価に変更はないものの、上場後の株価上昇で割安感が解消されたと。<4249> 森六 2147 +37大幅続伸で年初来高値を更新。グループ会社の森六テクノロジーがトヨタ自動車<7203>向けに樹脂部品を供給することが決定したと発表。森六テクノロジーからトヨタ自動車への樹脂部品の直接供給は今回が初めてのこと。製品供給のほとんどがホンダ<7267>向けだった同社にとって他メーカーへの供給開始は素直に業績拡大に結び付くものとして評価されているようだ。<3205> ダイドー 301 +14大幅反発。オンワードHD<8016>との資本提携の解消を発表。コーポレートガバナンス改革における政策保有株式の縮減の動きを踏まえたもので、同社が保有するオンワード株を売却する。オンワードも保有する同社株を売却するが、同時に同規模の自己株式の取得を発表し、本日の寄り付き前に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)にて買い付けを実施した。資本効率の向上を図る一連の動きが評価された。<3328> BEENOS 1692 +88大幅続伸。越境ECで同業の韓国最大手デリバードコリアの株式14.9%分を取得し、資本・業務提携したと日本経済新聞社が報じている。人気音楽グループ「BTS」の公式グッズなどエンターテインメント系の品ぞろえを増やすことで自社サイトの集客力を高める狙いとみられている。商品の国際配送に必要な航空便の確保などでも連携し競争力を高める方針のもよう。
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2023/08/25 15:48
本日の注目個別銘柄
船井総研、I・PEX、シリウスVなど
<6857> アドバンテス 19660 +310大幅続伸。半導体メーカーの米エヌビディアが23日の取引終了後に決算を発表。5-7月期売上高は135億ドルと前年同期比2倍に拡大し、市場予想の約111億ドルを上回った。独占供給しているAI(人工知能)向け半導体の需要急増が追い風に。8-10月期売上高見通しも約160億ドルと市場予想の125億ドルを大幅に上回り、株価は時間外取引で急伸。東京市場でも生成AIサービス関連が幅広く買われた。<1605> INPEX 2017 +27.5大幅反発。三菱UFJモルガンスタンレー証券では投資判断を「Overweight」継続、目標株価を1900円から2150円に引き上げた。引き続き株主還元が相対的に積極的であることが株式市場でポジティブに評価されると考えている。同証券は24年12月期の純利益予想を従来予想の3,628億円から4,073億円に上方修正、前提の為替レートを140 円/ドルに円安修正した。<8227> しまむら 15760 +340大幅続伸で年初来高値。前日に月次売上速報を発表。8月の既存店売上高は前年同月比12%増と、6月(4.8%増)及び7月(2.1%増)から伸び率が大幅に加速した一方、客足は5.1%増と3カ月ぶりにプラス転換した。梅雨明け後の帰省需要などの正常化や夏休み需要を背景に夏物衣料や冷感素材の肌着・寝具などが売上を伸ばした。気候による追い風があったとはいえ、新価格帯への移行が順調に進んでいる点が評価された。<4180> Appier 1680 +48大幅続伸。半導体メーカー・米エヌビディアの決算を材料に24日の東京市場では半導体のほか生成AI(人工知能)関連の銘柄が幅広く買われた。同社は4月に、米OpenAI社のChatGPT言語モデルを同社のAI搭載型マーケティングソリューションに統合したことを発表。生成AI関連として再び注目されているようだ。また、一部の投資系メディアの「10倍株」特集の中で取り上げられたことも材料視されているようだ。<9757> 船井総研 2574 +181大幅続伸。発行済株式総数に対する割合2.4%に相当する120万株、金額にして30億円を上限とした自己株式の取得を発表。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行による資本効率の向上及び株主還元の充実が目的。同社は5月に発行済株式総数に対する割合1.7%相当の自社株買いを発表し、8月10日に買い付けを終えたばかりであった。矢継ぎ早の自社株買いを評価する動きが先行した。<3687> Fスターズ 1220 +26大幅続伸。本日11時ごろ、大規模言語モデル(LLM)開発環境を高速化するための研究開発に着手すると発表。さくらイン<3778>と、同社が提供するクラウドサービス向けに生成AIの一分野であるLLMを高効率に開発するための開発環境整備に関する共同研究開発契約を締結。両社が相互に人材・技術等を提供しあい、日本企業や官公庁等が簡単に自組織に特化したLLMを低コストで開発するための開発基盤を整備する。<6640> I・PEX 1740 +98大幅続伸。21日に23年12月期第2四半期の決算説明会を開催。上期は生産減による稼働損や原料高などが重しになったが、円安効果で計画は上振れた。下期は全体市況感として回復基調を見込み、稼働率回復による利益率改善を目指す方針。市場ではパソコン向けコネクタや自動車用センサの底打ちを確認できた点などを評価する声が聞かれる。株価は来期以降の業績回復を見据えた動きになっているもよう。<7971> 東リ 360 -13大幅反落。前日にプライム市場からスタンダード市場への市場区分変更を申請したと発表。流通株式数増加及び株価改善が進んでおり、「1日平均売買代金」や「流通株式時価総額」など、足下ではプライム市場上場維持基準は全て満たしているが、今後の事業環境や金融市場環境等の外部要因の影響を受けて株価が下落する懸念もあり、将来的に同市場上場維持基準を充足できないことも考えられるためという。これがネガティブ材料に。<3393> スターティアH 1764 +25大幅続伸。前日に子会社であるスターティアレイズのAI活用顧問にデジライズの代表取締役でAIスペシャリストの茶圓将裕氏が就任したこと発表。これに伴って株式会社デジライズが提供するAIリスキリング研修サービスの協業も開始する。スターティアレイズは、同氏の顧問就任によりAI/IT領域における専門的なアドバイスを得ながら最新技術を駆使してサービス向上と事業拡大を進める。同材料がポジティブに捉えられた。<6276> シリウスV 412 +20大幅続伸。前日に未定としていた23年12月期業績予想を発表。営業損益は0.20億円の黒字を見込み、前期5.19億円の赤字から大幅に改善する。新型コロナ感染症が5類に分類されたことで、経済活動の外的要因の影響は次第に薄れて先行きの不透明感が払拭されつつあることが主な要因。上期の営業損益は0.16億円の黒字で、画像検査関連事業における主軸であるラベル検査機が堅調に推移した。
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2023/08/24 15:37
本日の注目個別銘柄
エンビプロHD、芝浦、ノーリツ鋼機など
<5698> エンビプロHD 589 +65急伸。前日、中期経営計画のローリングを発表。数値目標は、2028年6月期に売上高800億円、経常利益50億円を目指す。人的資本投資やエネルギー価格高騰を受け経常利益の目標を2027年から1年先送りしたが、売上高は増加を見込む。資源循環事業で片付け・解体事業、ポリマーCE事業、焼却灰などからの金銀滓回収事業で確実に利益を上げ、リチウムイオン電池リサイクル事業で積極投資により高シェア獲得を目指す。<3064> MRO 1736 +61.5大幅続伸。前日、1.7万株及び3400万円を上限とした自社株買い実施を発表。これが買い材料視された。同社の上期営業益は前年同期比17.1%増の153.77億円で着地。第2四半期末時点で、ウェブサイト上の取扱商品としては2,000万点超、当日出荷を可能とする在庫商品点数としては約51.9万点を取り揃えた。23年12月期の営業利益が前期比22.2%増の320.30億円を見込む。<9503> 関西電力 1967.5 +76大幅続伸。野村証券では投資判断を「Buy」継続、目標株価を3080円から3340円に引き上げている。販売電力量が法人向けを中心に増加するなか、電気料金も法人向けで値上げが実現している点をポジティブに捉えている。また、24年3月期に高浜1号、2号の再稼働を受けて原発7基体制の効果が今後見込まれると想定しており、引き続き収支改善シナリオは不変としている。<7744> ノーリツ鋼機 2948 +239急伸。野村証券では投資判断を「Buy」継続、目標株価を4190円から4850円に引き上げた。23年12月期上期決算でDJ機器のAlpha Theta社の業績が従来予想以上に好調だったことを織り込んで業績予想を上方修正した。また、DJ機器については、旺盛な需要に対して部材不足が解消して調達が正常化してきている点を評価している。総じて、会社利益計画からの上振れ余地は大きいと想定しているようだ。<9022> JR東海 18360 +400大幅反発。9月30日を基準日とした1対5の株式分割を発表。また、長期保有を促進することを目的に2024年3月31日を基準日とする株主優待制度の拡充を発表。同社株式を1単元(100株)以上保有し、かつ1単元を継続して3年以上保有している長期保有株主を対象に株主優待割引券を追加で1枚発行する。来年からの新NISA制度を見据えた株主を意識した動きが評価されているようだ。<4023> クレハ 8350 +70買い先行も頭重い展開。フッ化ビニリデン樹脂(PVDF)の生産設備の増強を発表。PVDFはリチウムイオン二次電池(LiB)用バインダーなどで使用されるが、各国の環境保護意識の高まりなどにより、電気自動車など車載用LiB向けの需要拡大が続いていることに対応する方針。現在、同社は年産1万1000トン規模の生産設備を有しているのに対し、今回の投資総額は約700億円で増強規模は年産8000トンとなる。<4776> CYBOZU 2092 +44急反発。前日、2023年7月度の業績推移を発表。売上高は前年同月比13.8%増の21.19億円で、期初からの累計では前年同期比16.0%増の144.07億円。また、営業益は前年同月比2.1倍の5.61億円と好調に推移、累計は前年同期比4.4倍の25.92億円に。累計営業益は通期営業益計画を上回るが、期末に向けて広告宣伝費等の費用計上を予定。ただ、着実な売上増加をポジティブに捉えられた。<6590> 芝浦 22640 -2470急落。主要株主である東芝やニューフレアテクノロジーらが保有する全ての株式についての売出しを発表。売出株式数は70万3500株で、上限10万5500株のオーバーアロットメントによる売出しも発表。なお、7月末時点の発行済み株式数は442万4446株。ニューフレアテクノロジーとは資本提携を解消する一方で業務提携は続ける方針だが、全株式の売却や目先の需給悪化が警戒された。<8244> 近鉄百貨店 2619 +198大幅反発。24年2月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は上半期で1億円から13億円へ(前年同期は1.27億円の赤字)、通期では30億円から43億円、前期比2.7倍へと大幅に引き上げた。マスク着用緩和や新型コロナ感染症の5類移行などを背景に外出機会が増加したことが背景。第1四半期の好調さが第2四半期も続いているとしている。<3105> 日清紡HD 1067 -15大幅反落。業績予想の下方修正を発表。23年12月期の営業益を240億円から150億円に、純損益は180憶円の黒字から一転して190憶円の赤字に減額。TMD社株式譲渡に伴う特別損失の計上に加え、水・河川情報システムなど無線分野での官公庁の予算が減少している無線・通信事業、スマホなどの需要回復の遅れが影響するマイクロデバイス事業の売上減少が背景。市場予想は従来の会社計画並みで、ネガティブな反応に。
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2023/08/23 15:43
本日の注目個別銘柄
フルサト・マルカHD、ジーデップアドバンス、サカイ引越など
<9984> ソフトバンクG 6660 +92大幅続伸。ソフトバンクG傘下の半導体設計会社、英アームが21日、米ナスダック市場に上場を申請。想定時価総額は約8兆8000億-10兆2400億円とみられ、今年で最大の新規株式公開案件になる見通し。前日は生成AI関連の筆頭格とされる米半導体エヌビディアが23日の決算を前にした期待から8%と急伸。AIアプリ向けチップで成長が見込まれるアーム上場にも期待が高まり、ソフトバンクGの株価上昇に寄与した。<2670> ABCマート 8117 +9一時大幅続伸も伸び悩んでもみ合い。前日に業績予想の上方修正を発表。営業利益は440憶円から507憶円に引き上げた。市場予想を25億円ほど上回っている。経済再開やインバウンド需要の回復に加えて高付加価値商品の販売増加による平均単価の改善が奏功。店舗とECのシステム統合による販売機会ロスの削減なども寄与した。一方、月次動向で好調な業績は概ね織り込み済みと思われ、株価は伸び悩んでいる。<7716> ナカニシ 3480 +75大幅続伸。前日大引け後、23年12月期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の159.72億円から166.18億円に増額。米デンタルチェアメーカーで持ち分法適用関連会社である米DCIインターナショナル社を完全子会社化するのに伴い、10月からDCI社の業績を連結業績に統合するようだ。第2四半期以降の為替レートは前回発表予想から変更なく、1ドル=135円99銭、1ユーロ150円59銭を想定。<9830> トラスコ中山 2460 +120大幅続伸で年初来高値更新。三菱UFJモルガンスタンレー証券では投資判断を「Overweight」継続、目標株価を4100円から5200円に引き上げた。大型自動化投資一巡で売上成長が利益成長につながりやすい収益構造になると考えているほか、インフレ時に強いビジネスモデルという優位性などを評価。また、23年12月期以降も最高益更新局面は継続すると見込み、依然として株価にはアップサイドがあると分析。<7545> 西松屋チェ 1686 -34伸び悩んで反落。前日に月次動向を発表。8月既存店売上高は前年同月比5.1%の増加と4カ月連続で前年同月を上回り、伸び率が1%未満だった6月と7月から加速した。客足については6か月ぶりにプラスに転換した。気温の高い日が続き、夏物衣料や水遊び用品の売上が大きく伸びたほか、インターネット販売も好調だった。ただ、株価は年初来高値圏で推移していたこともあり、短期的な出尽くし感が先行している。<9039> サカイ引越 4675 -455大幅続落。前日に既存株主による株式の売出しを発表。売出株式数は69万6000株で、上限10万4000株のオーバーアロットメントによる売出しも発表。今期第1四半期末時点の発行済み株式数に対する割合は3.78%に及び、目先の需給悪化を警戒した売りが優勢になっている。売出価格は8月29日から8月31日までの間に決定する予定。ほか、9月30日を基準日とする1対2の株式分割も発表している。<7611> ハイデ日高 2706 +129大幅続伸。業績予想の上方修正を発表。営業益は30億円から41.5億円へと引き上げた。市場予想を11億円ほど上回り、好感される形に。値上げで客単価が改善したほか、価格改定実施後も客足は順調。コロナ前にあった仕事帰りの夜飲み需要も回復してきているようで、営業時間の延長も奏功しているもよう。さらに、IT化推進や人員適正配置による店舗効率化を背景に食材価格や光熱費などのコスト上昇にも対応できている。<7128> フルサト・マルカHD 2714 +239急伸。前日に発行済株式総数に対する割合6.3%に相当する160万株(40億円)を上限とする自社株買い実施を発表。キャッシュアロケーション方針に基づき、人財投資や株主還元強化のほか、戦略的なM&A・資本提携の一部として活用するためとしている。取得方法は市場買い付けと立会外買付取引による買い付けとなる。同社は本日自己株式立会外買付取引による買い付けを実施し、113万3500株を取得した。<3778> さくら 1239 +57急伸。前日に、GPUクラウドサービスへの追加投資を発表。経産省による「クラウドプログラム」供給確保計画の認定を受けて、同社は来年1月以降、GPUクラウドサービスの提供開始を予定。これに伴い、今期は32億円、来期は78.5億円の投資を行う。当初計画を大きく上回る引き合いがあるため、前倒しで機材投資を行い、需要に対応できる計算資源を整備していく。同供給確保計画認定により、投資額の半分を政府が支援。<5885> ジーデップアドバンス 10430 +1500ストップ高。前日にエヌビディア製プロフェッショナルグラフィックスカード新製品の受注を開始したと発表。同社は、エヌ社のパートナーネットワークにおいて最上位のエリートパートナー。今回、AIワークステーションやGPUサーバーなどにおいて最新のNVIDIA RTXTM Ada世代GPUを搭載したモデルを順次販売開始する。同社は、24年5月期営業益は前期比14.0%増の6.34億円と伸びを見込む。
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2023/08/22 15:34
本日の注目個別銘柄
Appier、あいHD、アルメディオなど
<6594> ニデック 7378 -45もみ合い。電気自動車(EV)向け駆動装置「イーアクスル」で、2024年3月期にEVモーターの出力が70キロワットの機種を発売すると伝わった。中国での小型EV人気の高まりに対応する方針で、今後は50キロワット以下の機種の開発も急ぐという。一方、第1四半期決算発表時には今期のイーアクスルの世界販売計画を下方修正。引き下げの背景には中国対応の遅れも一部にあり、市場ではポジティブ視する動きは限定的に。<4523> エーザイ 9345 +103大幅反発。エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー型認知症治療薬「レカネマブ」について厚労省の専門部会が21日に承認の可否を審議する、と伝わった。米国では先月上旬に治療薬として承認、日本でも承認されれは同病の初の薬が国内でも製造・販売できる。最終段階の治験結果は、この薬を投与された患者は、偽薬を投与された患者と比べ1年半後の認知機能低下が約27%抑えられたことなどが確認されたという。<5201> AGC 4876 +103大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「1」に、目標株価も5000円から6400円に引き上げた。悪材料は概ね一巡すると考えているようだ。足元では戦略事業は景況感の影響や先行費用の発生等でやや足踏みの状況にあるが成長性に変化はないと分析。また、競合他社の事業規模縮小等でガラス事業の収益基盤は安定しつつあり、コア事業の安定と戦略事業の成長期待が合致した「両利きの経営」が機能しつつある点を評価。<6036> キーパー技研 6230 +60反発。21日13時頃、キーパーラボ全店の「純水手洗い洗車サービス」3コースの価格値上げを発表。9月1日から値上げを実施する。収益拡大につながる材料として捉えられた。水道電気代の大幅上昇に加え、人員コストの上昇を受けて、人的コスト率がもっとも高い同サービスの値上げを実施する。同社は原料費の上昇と対ユーロでの円安差損によるコスト増を理由に昨年4月からすべてのキーパーラボの商品の約5%値上げを実施。<4180> Appier 1650 +143急伸。先週末は米長期金利の上昇を背景にグロース株の代表格として週後半に大きく売り込まれたが、米金利の上昇が一服したことで、一転して大きく買い戻された。14日には第2四半期決算を発表。4-6月期営業利益は0.79億円と赤字だった前年同期および前四半期から黒字転換、市場予想も上回った。顧客企業数および顧客当たり平均収益は拡大を続け、収益性が低下する季節性がある中でも売上総利益率は改善した。<3076> あいHD 2404 +204急伸。18日に23年6月期決算を発表。営業益は前期比4.2%減の94.3億円と市場予想を5億円程下回る。主力セキュリティ事業は堅調も、情報機器事業でコロナ特需の反動減などで苦戦した。一方、24年6月期は同13.4%増の107億円とほぼ市場予想並み。前期末の配当金は45円と従来予想の40円から増額。また、配当性向50%以上の新たな配当方針を発表。今期年間配当金は同10円増の90円計画。<9511> 沖縄電力 1132 +20大幅反発。7月に発生した石炭揚炭設備1基の損壊に伴い、先週末に未定の通期見通しを発表。24年3月期営業損益は51億円の黒字(前期は484億円の赤字)転換を見込む。5月公表の68億円からは黒字幅が縮小するが、不透明感の払しょくにつながった。電気事業ではコロナ禍からの需要回復や料金改定が寄与。石炭機の稼働減をLNG機などで代替することで燃料費等増加はその他工事の計画見直し等により費用抑制する方針。<5121> 藤コンポ 1081 +36大幅続伸。先週末に提出された大量保有報告書において、MI2の保有割合が5.25%から6.27%へと増加したことが材料視されたもよう。MI2の大量保有は5月に判明し、株価急伸につながった。保有目的としては引き続き投資及び状況に応じた経営陣への助言、重要提案などとしている。MI2は村上世彰氏の長男である貴輝氏が株式の大半を保有しているとみられており、株主還元策向上につながるなどの思惑が強まった。<1909> ドライケミ 2012 +39大幅反発。21日午前、リチウムイオン電池防災ソリューションについて日本ハネウェルと戦略的提携を推進すると発表。ハネウェルが提供するガス検知システムと日本ドライが有する消防防災ノウハウを組み合わせた統合ソリューションを展開していく。本件の業績への影響は軽微と見込むが、先行き期待が台頭した。第1四半期営業益は前年同期比4.1倍の6.4億円と急増し、上期計画9.5億円に対する進捗率は7割近くに達す。<7859> アルメディオ 451 +25大幅続伸。18日大引け後、新たに中国子会社を設立すると発表した。今後も太陽電池関連の受注が拡大する見通しとなったため、この機会に新たに生産拠点を確保すべく、生産キャパシティの増大および増加した従業員の労働環境改善等を目的として中国江蘇省呉江市に子会社を設立する。設立時期は今年10月で事業開始は来年1月を予定している。
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2023/08/21 17:09
本日の注目個別銘柄
ノバレーゼ、T&KTOKA、エーバランスなど
<6857> アドバンテス 18480 +280大幅反発。同社のほか、レーザーテックや東エレクなど、半導体製造装置関連は総じて買い優勢の展開に。半導体製造装置世界最大手の米アプライドマテリアルズが前日に5-7月期の決算を発表、売上高は1%減の64億2500万ドルで、市場予想を上回った。また、8-10月期売上高見通しは61.1億ドル-69.1億ドルとし、こちらも市場予想を上回った。株価時間外取引で一時約2%上昇、国内関連銘柄に好影響を与えた。<3073> DDグループ 1478 +62大幅反発。前日に7月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比29.4%増となり、5月の同21.4%増、6月の同16.2%増から増収率は拡大した。客数が同21.2%増加し、客単価も同6.7%上昇した。飲食事業が同33.3%増、アミューズメント事業が同18.8%増と、ともに2ケタ成長を継続。7月までの5カ月間累計で全社売上高は前年同期比24.9%増となっており、一段の業績上振れも意識された。<4553> 東和薬品 2418 +127大幅続伸。厚生労働省ではジェネリック医薬品について金額ベースの普及目標を新設すると伝わった。23年度中にも定めるもよう。数量面での政府目標「シェア80%」に対し、22年9月時点の後発薬のシェアは79%とほぼ目標に達した一方、売上金額ベースでは21年時点で41%にとどまっている。金額を重視した使用促進策に転換することで、ジェネリック薬の一段の市場拡大が期待された。サワイグループも買い優勢に。<8999> グランディ 582 +10続伸。発行済み株式数の5.9%に当たる180万株を上限とする自己株式の取得実施を発表。本日の立会外取引によって買付の委託を行い、取得金額は上限で10億円強となるもよう。創業者からの保有株一部売却打診に対し、当社株式需給への短期的な影響を緩和し既存株主への影響を軽減するとともに、将来の機動的な資本政策遂行などの観点を取得目的としている。直接的な需給インパクトは限定的も1株当たりの価値向上に。<7011> 三菱重 7576 +125反発。みずほ証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も5200円から10000円に引き上げている。脱炭素や防衛といった社会の変革が求められる領域で継続的に主要な役割を果たしていく存在と評価。また、短期的には民間航空機の本格的な回復に伴い、関連事業の業績回復も期待できるとしている。息の長い話題を有していることで、株価は上昇しているものの、さらなる再評価が進んでいくと判断のようだ。<9160> ノバレーゼ 382 +25大幅反発。前日に決算説明会が開催されているもよう。14日に上半期決算を発表し、大幅減益決算が嫌気されてその後の株価は急落する状況になっていたが、説明会を受けて見直しの動きが進んでいるもよう。とりわけ、23年12月末を基準日として株主優待制度を導入予定としており、材料視されているもようだ。新規開業施設の本格稼働や単価アップ、一般飲食の販促強化などで通期増収増益を目指すともしている。<4636> T&KTOKA 1361 +300ストップ高比例配分。投資会社ベインキャピタル系のBCA-74が全株式の取得を目的としてTOBを実施すると発表している。同社ではTOBに対する賛同の意見を表明している。TOB価格は1400円で前日終値に対して32%のプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きとなっている。24年1月上旬をめどにTOBの開始が計画されているもよう。<3405> クラレ 1537.5 +50.5大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価も1460円から1880円に引き上げた。中核事業のビニルアセテートが堅調推移見込める中、光学用ポパールフィルムの需要回復、「エパール」の安定的な利益成長も期待できるとしている。また、市場では、同社の活性炭事業の成長性を過小評価しているとも指摘。今期以降の業績予想をそれぞれコンセンサス上振れ水準に上方修正。<5191> 住友理工 960 +41大幅続伸。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も650円から1250円にまで引き上げている。各国拠点揃っての全社的な回復に対する確信が得られる時期が到来したと見ているもよう。増産やコスト高も落ち着いているほか、顧客による価格改定も進捗しており、収益への下方圧力が今後緩和していく見込みとしている。来期、再来期も2ケタの利益成長を見込んでいる。<3856> エーバランス 6920 +1000ストップ高比例配分。23年6月期の決算発表を8月21日に延期する予定と14日に発表していたが、前日には発表日を18日に前倒しすると発表している。決算数値の確定に時間を要していることを発表延期の要因としていたが、想定よりも早く精査が完了したもよう。決算発表延期を発表した後、短期間で株価は一時35%の下落となっていたことで、過度な警戒感後退によるリバウンドの動きが優勢に。
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2023/08/18 15:25
本日の注目個別銘柄
フジタコーポ、三栄建築、enishなど
<7532> パンパシHD 2938 +18.5反発。前日に23年6月期の決算を発表、営業利益は1053億円で前期比18.7%増、従来計画の977億円を上振れる着地に。コンセンサス水準もやや上回ったとみられる。24年6月期は1110億円で同5.5%増の見通し、ほぼコンセンサス並みの水準に。免税売上の拡大などを見込んでいるもよう。足元ではコスト増によるコンセンサス未達懸念も強まりつつあったもようで、買い安心感へとつながる格好に。<4613> 関ペイント 2337 -51.5大幅続落。野村證券では、目標株価を2500円から2600円に引き上げたものの、投資判断は「バイ」から「ニュートラル」に格下げした。足元の株価上昇によって割安感が乏しくなったとの判断。日本やインドなどの自動車需要の回復や原燃料価格の下落、販売価格引上げなど、業績改善要因は概ね株価に織り込まれたとみているようだ。評価引き上げには、M&Aを含めた事業拡大によって成長性が高まることなどとしている。<9416> ビジョン 1755 +92大幅続伸。日本政府観光局が前日に発表した訪日客数によると、7月は前月比11.9%の増加となり、前年同月比では約16倍の水準となっている。過去最高だった2019年7月の77.6%にまで回復しているもよう。中国政府が日本への団体旅行規制を解除していることで、8月以降はさらに回復ペースが加速するとの期待も残る形へ。インバウンド関連の一角としてメリット享受への期待が高まっているようだ。<4343> イオンファン 3210 +200大幅反発。前日に7月の月次動向を発表している。国内既存店売上高は前年同月比11.5%増、前月の同3.8%増から伸び率は拡大する形に。回復ペースの加速化をポジティブ視する動きになっている。プライズは「アイドルマスターSideM」や「遊戯王」がヒットしており、メダルもキャンペーンや新機種追加投入が奏功しているもよう。海外既存店は同19.5%増だが、中国は依然として回復途上のようだ。<8715> アニコムHD 669 +35大幅続伸。前日にいちよし証券ではレーティング「A」を継続して、フェアバリューを1000円から1100円に引き上げている。第1四半期決算を受けて24年3月期業績予想を上方修正、経常利益は45億円、前期比22.1%増を予想し、会社計画の40億円を上回るとみている。事業費率の低下、非保険事業の赤字縮小などが利益増加に貢献、利益重視の経営意識も高まり中期経営計画は十分に達成可能と判断しているもよう。<6820> アイコム 2985 +99大幅反発。前日に24年3月期の業績・配当予想を上方修正している。上半期営業利益は従来予想の10.4億円から13.9億円、前年同期比63.5%増に、通期では29億円から30.3億円、前期比6.3%増に引き上げ。経済活動正常化で海外市場を中心に無線機事業の需要が想定以上に底堅く推移しているもよう。年間配当金も従来計画の65円から82円に引き上げ、前期比10円の増配となる。<3228> 三栄建築 2019 +176急伸。完全子会社化を目的に、オープンハウスがTOBを実施すると発表、同社ではTOBに賛同の意見を表明としている。TOB価格は2025円で前日終値比9.9%のプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きになっている。同社は元社長が暴力団組長に利益供与したとされる問題で経営が揺れており、オープンハウス傘下入りで経営を立て直していくことになる。<3221> ヨシックス 2792 +120大幅反発。いちよし証券ではレーティング「A」を継続して、フェアバリューを2800円から3500円に引き上げている。メニュー改定効果やハーフサイズメニューの導入などで粗利益率が改善しており、24年3月期業績見通しを上方修正、営業利益は17億円で前期比2.4倍を見込み、会社計画12.4億円を大きく上回ると予想している。居酒屋チェーンの中でトップクラスの中期成長率、収益性などを一段と評価へ。<3667> enish 251 -24大幅続落。バークレイズ・バンクを割当先として、第三者割当による新株予約権を発行すると発表している。調達資金は概算で約11.8億円、モバイルゲームの開発・運営関連費用に充当するもよう。当初行使価額は276円であり、下限行使価額は138円とされている。潜在株式数は430万株であり、発行済み株式数の24.95%に当たる。潜在的な希薄化の規模の大きさをネガティブ視する動きが優勢に。<3370> フジタコーポ 381 +80ストップ高。前日に固定資産の譲渡を発表しており、手掛かり材料となったようだ。北海道において、自社店舗及び賃貸不動産として活用している土地・建物を国内法人に譲渡する。帳簿価額での売買のため譲渡益は発生しないもよう。一方で今後は地代家賃などが発生するが、こちらも業績への影響は軽微であるようだ。流通時価総額が上場維持基準適合未達の中、経営資源の有効活用に伴う資産効率向上に向けた動きを評価する流れに。
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2023/08/17 15:23
本日の注目個別銘柄
ひらまつ、SANKO、エスケーエレクなど
<8750> 第一生命HD 2625.5 -81大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に、目標株価も3180円から2960円に引き下げ。新契約EVは第1四半期のゼロから大きくは上昇せず、通期計画300億円は厳しい可能性と。新契約EVが低迷し、RoEVがT&Dに劣る状況下、T&Dよりも高い株価EV倍率は正当化しにくいと分析。金利上昇によるEVの過度な上昇も期待しすぎるべきでないとも。<1911> 住友林 4189 +175大幅続伸。ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイが提出した6月末時点の保有銘柄リストによると、大手住宅メーカーのDRホートンやレナー、NVRの株式を計1200億円分、新規に取得したことがわかったと伝わっている。住宅メーカー各社の業績好調が当面続くとの見方が背景にあったとみられている。米国市場で住宅事業を手掛けている同社などにも連想感が働く状況となっているもよう。<3405> クラレ 1496 +24.5大幅反発。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も1200円から1800円に引き上げた。24年12月期営業利益は960億円で前期比12%増を予想、過去最高益の更新を見込む。25年12月期は1060億円で同10%増を想定。ビニアセではEVOHの成長継続に加え、水溶性ポバールフィルムの回復を見込むとし、機能材料では、18年に買収したカルゴンカーボンの活性炭の成長加速に期待としている。<2146> UTグループ 2336 -176大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、投資判断「バイ」を継続したものの、業績予想を下方修正し、目標株価を3500円から3200円に引き下げた。会社側ではもともと、10-12月期からのマニュファクチャリング事業の回復を想定していたが、増収転換は1-3月期にずれ込むと判断。これに伴い、24年3月期営業利益を124億円と予想、会社計画144億円、並びに同水準のコンセンサス予想は下回ると。<4449> ギフティ 1798 +125大幅続伸。大和証券では目標株価3100円を継続し、投資判断を「2」から「1」に格上げしている。全国旅行支援関連の一巡を除けば、第2四半期の売上高は前四半期を上回っており、営業利益は先行投資負担があるものの前年同期比で大幅増益を確保している。自治体での利用の広がりなど、今後の業績モメンタムの強まりが期待される決算内容であったと評価しているもよう。<4554> 富士製薬 1160 +53大幅続伸。多発性骨髄腫などを効能効果とする製剤「レナリドミドカプセル2.5mg/5mg「F」」2品目の製造販売承認を取得したと発表。同薬は台湾Lotusが製剤開発および完成品の供給を行い、同社が生物学的同等性試験を担当してきた。2019年3月にLotusとの間で締結した資本業務提携契約に基づいて導入した初の医薬品。抗がん剤のラインナップ強化につながるものとして期待感が高まったようだ。<6677> エスケーエレク 2378 +400前日のストップ高比例配分に続いて本日もストップ高比例配分。引き続き、一昨日に発表した決算を評価する動きが続いている。第3四半期累計営業利益は37.2億円で前年同期比52.9%増、通期予想は従来の43億円から46億円、前期比20.5%増に上方修正している。さらに、年間配当金も従来計画の33円から144円にまで大幅に引き上げており、引き続き配当利回り妙味も高い状況になっている。<2764> ひらまつ 263 +22大幅反発。前日は営業赤字継続の第1四半期決算を受けて売り優勢となったが、本日は7月の月次動向を受けて見直しの動きが進んでいるもよう。全社売上高は前年同月比8.8%増となり、累計では前年同期比13.1%増となっている。会社側の上半期売上計画は同7.1%増であり、業績上振れ期待があらためて高まる格好にも。レストラン・ブライダル・ホテルなど全ての事業が売上を伸ばしている。<2762> SANKO 172 -22急落。前日に23年6月期の決算を発表、営業損益は7.5億円の赤字で、前期11億円の赤字から赤字幅はやや縮小しているが、第3四半期決算時に下方修正した水準からは下振れ。一方、24年6月期は0.3億円の黒字に回復する見通しとしている。ただ、四季報予想では6.5億円の黒字見通しとなっているなど、市場の期待と比較して回復ペースは鈍いとのネガティブな見方が優勢のようだ。<3469> デュアルタップ 479 -100ストップ安比例配分。前日に23年6月期の決算を発表、営業利益は3.1億円で前期比6.1倍となり、8月8日に上方修正した水準での着地になっている。一方、24年6月期は1.8億円で同41.4%の大幅減益見通しとしている。前日にかけて株価が急伸していたこともあって、減益見通しに失望売りが優勢となっているようだ。本社移転費用などによって、利益率が若干低下することなどを織り込んでいるもよう。
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2023/08/16 15:24
本日の注目個別銘柄
メドレー、WSCOPE、エムアップなど
<4324> 電通グループ 4200 -348大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は215億円で前年同期比67.9%減となり、通期予想は従来の1543億円から1265億円に下方修正した。4-6月期は43億円の赤字に転じるなど急失速。減損損失の計上もあったが、販管費の増加などで調整後営業利益も同37.5%減の228億円となった。日本を除いた各国でオーガニック成長率が低調推移となるなど、先行きへの懸念も残る状況とみられる。<6361> 荏原製 6786 +426大幅反発。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は338億円で前年同期比24.2%増となっている。第1四半期の同7.7%増に対して、4-6月期は同42.3%増と増益幅は拡大へ。通期予想の710億円、前期比0.6%増は据え置きも、精密・電子機器事業を下方修正する一方で、エネルギー事業を上方修正している。半導体市場に対する警戒感が強まる状況下での通期予想据え置きに安心感が先行へ。<7762> シチズン 880 -83大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は55.4億円で前年同期比0.9%減益となっている。据え置きの上半期計画126億円、同2.0%増と比較して大きなサプライズはないものの、時計事業におけるインバウンド需要への期待感などから、決算期待が足元で高まっていたもよう。時計事業は増収増益となっているが、工作機械事業が海外中心に伸び悩み、重しとなる形に。<4480> メドレー 5490 +700ストップ高。前日に上半期決算を発表、営業利益は24.2億円で前年同期比90.3%増と大幅増益になっている。通期予想は従来の16.3億円から22.5億円、前期比74.4%増に上方修正。主に人材プラットフォーム事業が好調に進捗しているほか、予備費用を含めた販管費が計画を下振れる見込みであるもよう。なお、同社の業績は入職者が増える4月に偏重する傾向にある。<3962> チェンジHD 2033 +169大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.2億円で前年同期0.2億円の赤字から黒字転換。上半期目標の5億円を超過する状況となっている。税引前利益は11.4億円で4-6月期としては過去最高を大きく更新している。前期までの先行投資が続々と収穫期に突入してきているもよう。株価は足元で安値圏推移となっており、見直しの動きが急速に進む格好へ。<6619> WSCOPE 1158 -174急落。前日に上半期決算を発表、経常利益は32.4億円で前年同期比8.0%減となっているが、10日に従来の21億円計画から上方修正しており、サプライズは限定的。通期予想の46億円、前期(12か月分)比44.5%減は据え置き。上半期上方修正や高い進捗率から引き上げの期待も多少はあったとみられ、出尽くし感にもつながる状況へ。なお、前日開催予定の説明会は23日に延期となっている。<3661> エムアップ 1362 +212急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.8億円で前年同期比29.2%増となった。通期予想の25億円、前期比20.5%増は現状据え置いたものの、業績の上振れが見込めるため、今後見直していくとしている。会員数の獲得が順調に進んでいるほか、電子チケットの取り扱いも好調に推移。さらに、会員規模の大きいファンクラブの開設なども発表予定で、複数の新規事業からの収益貢献も加算される見込みとしている。<3660> アイスタイル 460 -37大幅反落。前日に23年6月期決算を発表、営業利益は8.2億円で前期4.5億円の赤字から黒字転換。ほぼ従来計画線上での着地に。繰延税金資産を計上したことで、純利益は従来計画1億円に対して2.8億円で着地した。一方、24年6月期営業利益は12億円で同46.8%増と大幅増益見通し。マーケティング支援事業がけん引すると見込む。ただ、今期の大幅増益は想定線であり、株価の割高感も残る中で出尽くし感が先行。<3925> Dスタンダード 1793 -500ストップ安比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3.6億円で前年同期比42.2%減となり、通期予想23.5億円、前期比10.8%増に対して低調なスタートとなった。前年同期に高利益率案件が集中していたほか、基板事業への投資負担もかさんだ。また、主要取引先である大和リビングとの25年3月末での契約終了も発表。売上高に占める割合は42.5%であったため、26年3月期以降の業績に不透明感も。<6096> レアジョブ 1085 +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2億円で前年同期比0.2億円から急拡大。据え置きの通期計画6億円、前期比2.6倍に対する進捗率も33%に達している。ボーダーリンクによるALT派遣事業を開始したことで大幅な増収となったほか、リスキリング事業の利益率も向上しているもよう。業績の季節性はあるようだが、通期上振れが意識される形となっている。
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2023/08/15 15:18
本日の注目個別銘柄
ゼンショーHD、メルカリ、ミルボンなど
<8035> 東エレク 20270 -180続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は824億円で前年同期比29.9%減となり、800億円程度の市場予想を上振れた。24年3月期見通しは3930億円と据え置き。決算数値にサプライズはないが、WFE市場見通しに関し、24年度はこれまで1000億ドル程度の水準を想定していたようだが、今回は24-25年度計で2000億ドルとしており、回復タイミングが後ろ倒しになると捉えられた。<6098> リクルートHD 4947 +240大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は1217億円で前年同期比1.9%増となり、市場予想を100億円程度上振れた。調整後EBITDAは8.9%増の1659億円で、4-6月期計画は同1.6%減~14.2%増としており、第2四半期の見通しと合わせてポジティブ評価につながったようだ。HRテクノロジー事業は売上が想定通り伸び悩んだが、広告宣伝費抑制などで第1四半期は増益を確保した。<4755> 楽天グループ 581.2 +19.9大幅反発。先週末に第2四半期決算を発表、4-6月期営業損益は489億円の赤字、市場想定並みだが、第1四半期762億円の赤字からは損失幅が縮小。とりわけ、モバイル事業の赤字幅縮小がポジティブに捉えられているもよう。コスト削減が進んだことにより、1-3月期989億円の赤字から789億円の赤字に縮小している。また、MNOの契約者数が順調に増加しているほか、解約率なども低下傾向にあるようだ。<7550> ゼンショーHD 7287 +683急伸。MSCI定期銘柄見直しが発表されたが、今回同社が唯一の新規採用銘柄となった。8月31日の終値を基準に指数に採用されることになる。大和証券では1.5億株の買い需要が発生し、約5日分の買いインパクトになると試算しており、需給インパクトを先取りする動きが優勢に。また、先週末には第1四半期決算を発表、営業利益は96億円で前年同期比3.6倍と、期待通りの大幅増益を達成していることもプラス視。<4385> メルカリ 3300 -271大幅反落。先週末に23年6月期決算を発表、営業利益は170億円で前期37億円の赤字から大幅な黒字に転換。ただ、すでに修正発表をしておりサプライズは乏しいもよう。24年6月期見通しは非開示だが、GMVは10%以上、営業利益率30~40%としている。一方、注目されるUS事業だが、GMVは第4四半期もマイナス幅が拡大し、24年6月期は非開示と不透明感が残る状況に。全般的に出尽くし感が優勢となった。<4919> ミルボン 4394 -800急落。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は30.9億円で前年同期比19.2%減となり、通期予想は従来の83億円から73.5億円、前期比2.7%減と、一転減益予想に下方修正している。国内で新規投入したドライヤーが想定どおり進まず、売上高が計画を下振れ。また、商品評価損・廃棄損に伴う売上総利益の減少、万博協賛費用及び小田原人材開発センター用地の埋蔵物調査費用など計画外費用の計上もあるようだ。<2681> ゲオHD 2249 +400ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は57.9億円で前年同期比43.8%増となり、据え置きの通期計画130億円、前期比22.4%増に対する進捗率は44.5%にまで達した。業績の上振れを織り込む動きとなったようだ。物価高に伴うリユース需要が継続し、国内外2nd STREETの売上が好調に推移、家庭用ゲーム機器本体、ゲームソフトのヒットによって新品も売り上げを大きく伸ばした。<7905> 大建工 2830 +500ストップ高比例配分。伊藤忠商事が100%を出資するBPインベストメント合同会社がTOBの実施を発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB及びその後の一連の手続を経たうえでの非公開化を企図している。TOB価格は3000円で先週末終値に対して28.8%のプレミアムとなっており、TOB価格にサヤ寄せを目指す動きとなっている。なお、TOB期間は8月14日から10月10日まで。<6430> ダイコク電 4840 +700ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は48.4億円で前年同期比21倍の水準となり、通期予想の42億円を超過する状況となった。スマート遊技機導入に伴い、カードユニット「VEGASIA」や情報公開端末の販売が好調に推移、主力の情報システム事業の売上が急拡大した。下期の販売動向が未確定として業績予想を据え置いているが、大幅な上振れを織り込む動きになったようだ。<7256> 河西工 224 +50ストップ高比例配分。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は4.5億円で前年同期50.3億円の赤字から黒字転換となっている。これまで8四半期連続で10億円以上の赤字が続いており、前四半期も24.7億円の赤字だったため、急速な収益改善にポジティブなインパクトが先行。日本や北米において収益改善が顕著になっている。想定外の通期黒字化達成なども意識される形に。
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2023/08/14 15:35
本日の注目個別銘柄
円谷フィHD、板硝子、INPEXなど
<2767> 円谷フィHD 2600 -700ストップ安。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は20.3億円で前年同期比10.9倍の水準となっている。パチンコ機、パチスロ機の販売が急拡大し、PSセグメント事業が大幅な増収増益となっている。ただ、ここ1年間で株価はおよそ6倍の水準となるなど業績急拡大期待は反映されており、通期計画120億円との比較ではサプライズも限定的であるため、目先の出尽くし感が先行しているようだ。<5202> 板硝子 739 +100ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は146億円で前年同期比76.4%増となり、上半期計画は従来予想の140億円から190億円に、通期では300億円から350億円に上方修正した。想定を上回る第1四半期業績とロシアJVの売却に伴う戻入益計上を上振れの主因としている。第1四半期はアジアや米州における建築用ガラス事業の売上拡大、自動車用ガラス事業の収益改善などが牽引役に。<3431> 宮地エンジ 5160 +705ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、手持ち工事の順調な進捗によって、営業益は12.3億円で前年同期比47.3%増と、上半期計画の同21.5%減に対して大幅増益でのスタートに。また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応方針を発表、一環として1:2の株式分割実施、並びに実質増配を発表。前期の年間配当金180円に対して、今期は分割考慮前ベースで320円にまで引き上げる。<2502> アサヒ 5690 +274大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は961億円で前年同期比18.0%増となり、通期予想は従来の2270億円から2345億円、前期比8.0%増に上方修正している。主に日本における酒類事業の好調な進捗を反映させているもよう。注目されていた海外事業に関しても、欧州、豪州ともに、数量は下振れたようだが、値上げ効果やコストコントロールが奏効して堅調推移のもよう。<6273> SMC 71050 +1560大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は561億円で前年同期比17.5%減となり、ほぼ市場予想線上での着地とみられる。円安効果はあったものの、販売数量減や操業度低下・原材料高の影響が響いたようだ。中国向けを中心にして、販売数量は下振れ推移でもあるようだ。据え置きの通期計画2330億円、前期比9.8%減には下振れ懸念もあるが、他のFA関連企業との比較では相対的に底堅いとの評価が先行。<4901> 富士フイルム 8488 +542大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は522億円で前年同期比5.4%増となり、市場予想並みの着地になった。ただ、バイオCDMO/ライフサイエンスで約50億円の評価減計上など一過性費用が発生、実質的には上振れとみられる。CDMO関連企業の業績悪化も意識されていたため、買い安心感へとつながったようだ。通期予想は2900億円で前期比6.2%増を据え置き、イメージング事業などは上方修正に。<6758> ソニーG 12565 -420大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2530億円で前年同期比30.6%減となり、コンセンサス水準をやや上回る着地になった。通期予想は1兆1700億円を据え置き、スマホ回復の遅れでI&SS事業が下方修正された一方、音楽などが上方修正されている。大きなサプライズはなかったとみられるが、I&SSの回復の遅れ、PS5販売台数の下振れなどをマイナス視する動きが先行へ。<7267> ホンダ 4670 +259大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3944億円で前年同期比77.5%増となり、3300億円程度の市場予想を大幅に上回っている。二輪事業は値上げやコスト削減などで利益率が高まり大幅増益、四輪も生産正常化に伴って収益が急回復している。会社側では第1四半期を3000億円程度と想定していたようだが、経費の発生が後ろ倒しになっているとして通期予想は据え置いている。<7733> オリンパス 1980 -270.5急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は225億円で前年同期比49.5%減となり、300億円強の市場コンセンサスを大幅に下振れ。内視鏡や治療機器などの売上が伸び悩んだほか、先行投資などの費用も先行しているようだ。通期予想の1630億円、前期比12.7%減は据え置いているが、計画達成への不透明感は高まる形に。株式市場では円安メリットなどへの期待もあったとみられる。<1605> INPEX 2116 +301.5急騰。前日に上半期決算を発表、純利益は2542億円で前年同期比38.1%増となり、従来計画の2180億円を上振れた。通期予想は従来の3000億円から3200億円に上方修正した。為替前提を円安方向に見直したことなどが主因。また、年間配当金は64円計画から74円に引き上げ、さらに発行済み株式数の6.12%に当たる8000万株、1000億円を上限とする自己株式の取得も発表した。
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2023/08/10 15:24
本日の注目個別銘柄
JESHD、シスメックス、レオパレス21など
<1911> 住友林 3824 +389急伸。前日に上半期決算を発表、経常利益は674億円で前年同期比28.0%減となっているが、通期予想は従来の1200億円から1500億円、前期比23.1%減に大幅上方修正している。通期の市場コンセンサスは1300億円弱の水準であったとみられる。米住宅市場の回復が加速しており、米国戸建受注が順調に拡大の方向に。また、国内住宅建築も利益計画を引き上げ、値上げ効果や木材価格抑制などが寄与する形に。<6544> JESHD 2047 +331急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は13.1億円で前年同期比35.7%増となり、通期計画は従来の57億円から66億円、前期比31.7%増に上方修正している。リニューアル売上の好調推移、販管費率低下など営業利益率の改善が背景となっているもよう。保守台数なども順調に増加しているようだ。4月以降株価は下落トレンドが継続していたこともあって、見直しの動きが進む形になっている。<6383> ダイフク 2606 -332.5急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は82.2億円で前年同期比20.0%減となり、上半期計画は従来の230億円から215億円に下方修正している。一部案件の進捗遅れや顧客による納期の後倒し依頼などが背景となっている。通期計画の545億円、前期比7.4%減は据え置いているが、第1四半期受注高は前年同期比38.3%減と大幅に減少しており、達成への不透明感が高まる状況のようだ。<6869> シスメックス 7849 -1406急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は133億円で前年同期比20.1%増となったが、170億円程度の市場コンセンサスは大きく下振れている。中国販売の回復が想定よりも鈍いとみられているほか、販管費などのコストも増加しているようだ。通期計画の830億円、前期比12.7%増は据え置いているものの、進捗率は低水準であり、達成への不透明感が強まる格好に。<7731> ニコン 1636 -205.5急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は33億円で前年同期比78.6%の大幅減となり、市場予想を100億円程度下振れた。つれて、上半期計画は従来の200億円から150億円に下方修正した。通期予想は売上見通しを上方修正する一方、営業利益は430億円を据え置き。精機事業を下方修正したものの、映像事業を上方修正した。半導体露光装置やコンポーネントの先行き不透明感を警戒視へ。<8848> レオパレス21 349 +49急騰。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は76億円で前年同期比2.1倍の水準となっている。会社計画は44億円程度であったもよう。家賃の単価アップや投資コストの後ろ倒しなどが背景になっているようだ。通期計画139億円、前期比40.7%増に対する進捗率も高く、業績上振れが意識できる状況となっている。また、FIG保有の新株予約権に関しては、資本政策も検討しつつ希薄化を抑えたいとしている。<2503> キリンHD 1997.5 -114.5大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業利益は369億円で前年同期比51.5%減となった。4-6月期は259億円で同53.1%減、400億円程度の市場予想を下振れた。豪州ライオン社や協和発酵バイオなど課題事業の悪化が重しとなったもよう。通期計画は1690億円を据え置いたが、両セグメントの見通しは下方修正。コークノースイーストの計画を増額したが、下振れへの懸念は強まる形に。<7936> アシックス 4852 +541急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は336億円で前年同期比75.4%増となった。4-6月期は115億円で同26.1%増、市場予想を30億円程度上振れた。欧州以外の地域が好調で、粗利益率が改善。通期予想は従来の370億円から460億円に上方修正。コンセンサスを上回る水準にまで引き上げた。なお、下半期スタートの7月売上は、欧州も含めて好調スタートになっているようだ。<6367> ダイキン工 25020 -3215急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1179億円で前年同期比9.3%増、市場コンセンサスは小幅に下回ったようだ。中国ロックダウンからの反動も期待されたが、欧州での販売台数が減速したほか、米国でも住宅市場の低迷で販売が伸び悩んだようだ。据え置きの通期計画4000億円に対しては順調推移だが、通期コンセンサスは会社計画を200億円以上上回る水準であり、マイナス視の動きが先行へ。<5406> 神戸鋼 1779.5 +197.5急伸。前日に第1四半期決算を発表、経常利益は359億円で前年同期比19.7%増となり、上半期見通しは従来の450億円から700億円に、通期では1300億円から1450億円に上方修正。原料炭価格下落に伴うスプレッドの改善などが上振れ要因。また、未定としていた配当金は、配当性向の目安を30%程度に引き上げたことで、年間では90円とし、前期比では50円の増配となる。配当利回り妙味が大きく高まった。
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2023/08/09 16:11
本日の注目個別銘柄
ブラザ、スペース、プロパティAGなど
<7011> 三菱重 7588 +270大幅続伸。決算発表後は上値追いの動きが強まったが、本日は大和証券が投資判断を「3」から「1」に2段階格上げ、目標株価も6500円から10000円に引き上げており、一段の上値追いに。原子力や防衛関連が新たな成長事業に変わりつつあるほか、ガスタービンや民間航空機事業の成長・回復も継続し、持続的な最高益更新が想定できると評価。事業環境の追い風効果は大きいが、風向きが変わる懸念は小さいとみている。<6920> レーザーテック 21945 +745大幅続伸。前日に23年6月期決算を発表、営業益は623億円で前期比91.7%増となり、24年6月期は640億円で同2.7%増を見込む。コンセンサス比では、実績は上振れ、ガイダンスは下振れだが、7月24日に上方修正と新年度見通しを発表しており、業績数値にサプライズはない。受注に関して、ガイダンスは非開示としているものの、4-6月期実績は584億円で会社計画519億円を上振れ、プラス材料視された。<6502> 東芝 4610 +26続伸。投資ファンドの日本産業パートナーズなど、国内連合によるTOBが発表されている。本日からTOBを開始して、成立すれば年内にも上場廃止に。TOB価格は4620円、9月20日までTOBを実施し、成立条件は3分の2以上の応募となる。成立しても応募が9割未満の場合、株主総会を経て株式併合を実施するもよう。TOB開始のタイミング、TOB価格ともに想定線だが、株価はTOB価格に一段とサヤ寄せする形に。<6448> ブラザー 2536.5 +346急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は220億円で前年同期比12.0%減益となったが、社内計画は100億円程度上振れているもよう。市場コンセンサスも160億円程度の水準であったとみられる。為替要因のほか、プリンティング&ソリューションズが大きく上振れているようだ。通期計画700億円、前期比26.4%増は据え置いているが、コンセンサスは切り上がる状況となっている。<6417> SANKYO 6465 +486大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は192億円で前年同期比2.0倍の水準となっている。コンセンサスは140億円程度の水準だったため、ポジティブな反応が優勢となる形に。「フィーバー炎炎ノ消防隊」を筆頭に主力のパチンコ機の販売が好調で、パチスロ機の販売台数も急拡大している。通期予想595億円、前期比1.7%増は据え置いているものの、大幅な上振れ期待があらためて強まる状況に。<3863> 日本紙 1323 -52大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は8.1億円で前年同期29.2億円の赤字から黒字に転換している。ただ、据え置きの通期計画240億円に対する進捗率は低水準であり、ネガティブな反応が先行する形に。紙・板紙における値上げの進展が収益改善の主因に。コンセンサス比でも実績値は下回ったとみられるが、石炭スポット価格の下落により、下期にかけてはコストの改善が見込める状況ではある。<7606> Uアローズ 2232 -176大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は25億円で前年同期比35.0%増となり、会社計画は上振れたもよう。ただ、コンセンサス比では想定線、前回決算発表後に株価は大きく上昇しており、短期的な出尽くし感が先行する形のようだ。円安や減価上昇で粗利益率はやや計画を下回ったもようだが、売上が上振れる格好になっているようだ。足元では原価率なども改善してきている状況に。<9622> スペース 943 -124急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は10.3億円で前年同期比8.7%増となり、従来計画の11億円をやや下振れる着地になった。第1四半期は9.2億円で同3.4倍と大幅増益であったため、上振れへの期待は高かったものとみられる。通期予想の22億円、前期比5.9%増は据え置いている。特定の大型案件において貸倒引当金を計上したことから経費が大幅に増加し、採用活動の積極化で雇用費も増加しているもよう。<2138> クルーズ 1009 +150ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は2.7億円で前年同期比10.0%増となった。新規事業であるGameFi事業が大きく利益増に貢献したもよう。会社側では通期予想を公表していないが、横ばい水準がコンセンサスとみられ、想定以上に順調な立ち上がりと捉えられた。なお、出資する投資事業組合において運用益が発生したことから、営業外収支改善により経常利益は同65.1%の大幅増となった。<3464> プロパティAG 1389 +243急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は18.4億円で前年同期比2.6倍の水準となった。据え置きの通期計画は25億円、前期比14.4%減であり、想定外の大幅増益スタート、並びに好進捗に対してポジティブなサプライズが強まった。DX推進事業における新規案件受注の拡大とDX不動産事業による好調な販売が業績拡大の背景に。新築物件の引き渡しが集中したようだが、大幅な業績上振れを意識する展開に。
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2023/08/08 15:45
本日の注目個別銘柄
スクエニHD、ヤマシンF、富山第一銀行など
<4503> アステラス薬 2191 +200急伸。地図状萎縮治療薬として「アイザーヴェイ」が米FDAから承認を取得したと発表している。治療における有効性検討では、投与12か月後で進行速度を最大35%抑制、治験後に眼内炎なども所見されていないもよう。競合薬と比べても、有効性や安全性で有用であるとも評価。会社側では上半期後半にも投与24か月後の結果を取得するとしている。<8113> ユニチャーム 5720 +444大幅続伸。先週末に上半期決算を発表、コア営業利益は587億円で前年同期比6.0%増、4-6月期は同19.0%増となり、1-3月期の同5.1%減から増益転換。日本市場が牽引役となってコンセンサス並みの水準となったが、懸念された中国の状況にも回復感が見られ、安心感につながった。また、通期予想の1410億円は据え置いたものの、原材料安効果が増額されていることで、上振れ期待が高まる形にもなったようだ。<5401> 日本製鉄 3380 +111大幅続伸。先週末に第1四半期決算、並びに業績予想の上方修正を発表。実力ベースの事業利益は、上半期が従来予想の3700億円から4300億円に、通期では8000億円から8400億円に増額、過去最高益となるもよう。原料炭価格の値下がりによるスプレッドの拡大が上方修正の主因となっている。配当金も上半期末が70円から75円に、通期では140円から150円に増額し、プラスインパクトにつながった。<9684> スクエニHD 5561 -805急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は31億円で前年同期比78.5%減となり、100億円以上の水準であった市場コンセンサスを大幅に下振れている。主力のデジタルエンタテインメント事業のセグメント利益が大幅減益となっているが、売上増に貢献したPS5向けFFXVIに係る開発費償却負担が大きくなったとみられている。一時的な費用増とは想定されるものの、大幅減益決算をネガティブ視する動きが先行。<4921> ファンケル 2563 +146大幅続伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は32億円で前年同期比84.3%増となり、25億円程度の市場予想を上回る着地になっている。据え置きの通期計画120億円、前期比53.0%増に対しても順調な進捗に。サプリの国内販売や中国越境EC向け販売などが好調であったもよう。足元で回復が鈍いインバウンドだが、中国人のウェイトが高いことで、今後の回復力は高まる余地があるとの見方も示されている。<2001> ニップン 2010 +144大幅続伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は54.5億円で前年同期比2.2倍の水準となった。据え置きの上半期計画63億円に対する進捗率は86.5%に達しており、業績上振れへの期待が高まる形となった。個人消費及びインバウンド消費の回復などにより、冷凍食品類の販売数量が伸長したほか、中食事業なども堅調に推移している。また、原材料及び各種コストの上昇を受けた段階的な価格改定効果も表面化。<5726> 大阪チタ 3265 -350急落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は16.9億円で前年同期比4倍の水準となったが、上半期計画31億円、に対する進捗率は想定線であり、前四半期実績の21.2億円からも減少。サプライズは限定的として、目先の出尽くし感につながった。直近でも決算期待は一段と高まる状況になっていたもよう。輸出スポンジチタンの数量増加、販売価格の是正や海上輸送価格の軟化が大幅増益の要因に。<7184> 富山第一銀行 855 +150ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、純利益は34.5億円で前年同期比48.5%増となり、上半期計画は従来の22億円から31億円に、通期では43億円から50億円に上方修正した。有価証券関係損益の増加が想定以上に膨らむことを反映している。年間配当金も従来計画の20円から24円に引き上げ。銀行株の中でも個人投資家の関心が高まりやすい銘柄であり、ポジティブな反応が強まった。<6962> 大真空 671 +68急伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は5.2億円で前年同期比68.1%の大幅減益となっているが、通期計画の15億円、前期比64.4%減との比較でサプライズはなし。業績悪化を警戒して株価は安値圏での推移となっており、直近では一段と警戒感も先行していたことで、あく抜け感が優勢の展開になっているようだ。また、未定としていた年間配当金を前期比横ばいの28円としていることも安心材料につながる。<6240> ヤマシンF 338 +43急伸。先週末に第1四半期の決算を発表、営業利益は1.1億円で前年同期比20.1%増となっている。通期予想が6億円で前期比51.4%の大幅減益である中、順調な立ち上がりとして見直しの動きが進んでいるもようだ。欧州・中国市場の伸び悩み、原料高の影響などで建機用フィルタ事業は減益となったものの、ビル空調用フィルタの交換需要が増加したことで、エアフィルタ事業が大幅増益となっている。
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2023/08/07 15:22
本日の注目個別銘柄
ZHD、ネットワン、UACJなど
<7974> 任天堂 6172 -185大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1854億円で前年同期比82.4%増となった。主力のNSWプラットフォームの売上高が大幅に拡大したこと、モバイル・IP 関連等の売上がマリオ映画の収益配分などで急拡大したことなどが主因。市場コンセンサスは上回ったが、マリオ映画の世界的大ヒットや「ゼルダティアキン」の販売好調から、足元で期待感は大きく高まっていたため、目先の出尽くし感が先行した。<4689> ZHD 427.8 +46.3急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は593億円で前年同期比19.5%増となり、コンセンサス水準を150億円近く上振れたとみられる。PayPay連結化による戦略事業を筆頭に主要3事業ともに売上が拡大し、販促費の効率化などコストの削減も想定以上に進んだもよう。中期業績コンセンサスなどの切り上がりにつながる形となっている。<4452> 花王 5558 +308大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は259億円で前年同期比51.7%減となり、通期予想は従来の1200億円から600億円に下方修正した。ただ、構造改革費用の計上が下振れ要因であり、一過性要因を除くコア営業利益は1200億円を据え置き。また、中期計画の見直しを発表、不採算事業の見直し、人財構造改革、収益構造改革を進めていくことなどを示しており、本格的な改革への着手としてポジティブ材料に。<9064> ヤマトHD 2713.5 +157大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16億円で前年同期比33.9%減となった。赤字転落との見方もあっただけに、想定以上に健闘との評価が先行した。取扱数量の減少に加え、コスト高なども響き、減益要因となった。通期計画は売上高計画を下方修正したものの、構造改革効果などで営業益は800億円を据え置いた。コンセンサスは770億円程度と下振れを見込んでおり、目先の安心感につながったようだ。<6141> DMG森精機 2559 +215大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は226億円で前年同期比27.5%増、第1四半期の同2.6%増に対して、4-6月期は同56.2%増と増益率は拡大している。通期計画は従来の500億円から525億円、前期比27.4%増に上方修正。想定以上の受注が底堅く推移していること、為替レートの円安方向への修正が業績上振れ要因に。世界的に景況感が悪化している中での好決算にポジティブな評価が高まる形へ。<6952> カシオ計 1256.5 +76.5大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は43億円で前年同期比10.5%減となっている。ただ、市場コンセンサスを10億円程度上振れる着地となり、ポジティブな反応が先行する形に。楽器事業やシステム事業などは厳しい立ち上がりであったが、時計事業が増益を確保と下支えした。インバウンド需要の増加などが背景となっている。なお、通期予想の160億円、前期比11.9%減は据え置いている。<7518> ネットワン 2563 -625急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16.7億円で前年同期比39.6%減、据え置きの通期予想246億円、前期比19.2%増に対し、極めて低調なスタートと受けとめられている。製品販売における為替影響や製品サポートの逆ザヤ、販管費の増加などが減益要因に。受注高も500億円で前年同期比15.5%減と低調、大型案件の一巡なども要因だが、通期業績達成への不透明感が強まる形に。<5801> 古河電工 2396.5 -205大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は28億円の赤字となった。第1四半期の厳しい状況は会社側からも示されていたが、想定以上の収益悪化となった。情報通信やエネルギーインフラなどがセグメント赤字で、電装エレクトロニクスなども極めて低い進捗率に。自動車部品・電池、機能製品事業などの今後の回復を見込んで、通期予想240億円は据え置いているが、達成のハードルは高まったとの見方に。<5741> UACJ 3260 +496急騰。前日に第1四半期決算を発表、在庫評価益を除いたベースでの営業利益は110億円となり、前年同期89億円から増益となっており、通期計画比では31%の進捗率ともなっている。国内アルミ出荷量の低迷が続いているなどから、通期業績は会社計画の下振れがコンセンサスとなっていたため、想定以上の第1四半期好進捗にポジティブな評価が先行。値上げ浸透や高利益率製品へのシフトの進展などが背景とみられている。<3110> 日東紡 3245 +501ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.9億円で前年同期比66.1%減となったが、上半期計画は従来の収支均衡から25億円、同45.6%減に、通期では40億円から65億円、前期比33.2%増に上方修正している。高付加価値製品の販売減少、原料費・電燃費の上昇などが減益要因となったが、低誘電ガラスの需要急回復など、電子材料分野が想定以上に回復しているもよう。
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2023/08/04 15:41
本日の注目個別銘柄
サンリオ、EG、CTCなど
<8136> サンリオ 7706 +1000ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は59.6億円で前年同期比2.5倍と急拡大し、上半期計画は従来の48億円から103億円に、通期では112億円から170億円にそれぞれ上方修正した。つれて、年間配当金も従来計画の35円から45円にまで引き上げ。国内・海外ともに売上高が期初計画を大幅に上回って進捗しているほか、構造改革の諸施策実行に伴い収益性も向上しているもよう。<6050> EG 2562 +500ストップ高比例配分。チェンジHDがTOBを実施すると発表。買付予定数の上限は431万6816株で、発行済み株式数の42.39%に当たる。TOB価格は3000円で前日終値比45.5%のプレミアムとなった。TOB成立後、152万7716株の第三者割当増資を実施する。これらによって、チェンジHDは同社株45%を保有する筆頭株主となる。買付上限はあるものの、ひとまずTOB価格にサヤ寄せする動きに。<4739> CTC 4349.0 +428.0急伸。親会社の伊藤忠が100%出資するデジタルバリューチェーンパートナーズが、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明した。TOB価格は4325円で前日終値比10.3%のプレミアムに。TOB価格にサヤ寄せする動きとなったが、前日終値比でのプレミアムが限定的なため、価格引き上げなども思惑視される形でTOB価格をやや上回る推移に。<9107> 川崎船 4544 +177大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、経常利益は491億円で前年同期比81.6%の大幅減益、コンテナ船市況の反動減によって、持分法損失が悪化する。ただ、市場予想線上での着地で、通期予想は従来の1300億円から1350億円に幾分上方修正しており、安心感が先行する形になった。また、発行済み株式数の4.7%に当たる1167万6000株、600億円を上限とした自社株買いの実施発表もポジティブ視へ。<6967> 新光電工 6080 +367大幅反発。富士通が保有株の売却を目指して実施した1次入札の結果、米系投資ファンドのKKR、ベイン・キャピタル、アポロ・グローバル、産業革新投資機構の4陣営が買い手候補として残っていると伝わった。9月中旬にも2次入札が実施される可能性があり、買収候補はさらに絞られる見通しという。買い手がTOBによって全株式を取得する可能性もあり、多くの買い手候補の存在はプレミアム上昇につながると期待される形に。<4847> インテリW 922 +106急伸。前日に23年6月期の決算を発表、営業利益は15.6億円で前期比2.4%増となり、従来予想の18億円を下振れる着地になっている。一方、24年6月期は22.5億円で同44.5%増と大幅増益の見通し。クラウドサービス事業の大幅な売上伸長などを見込んでいるもよう。また、株主還元策として、4割程度の配当性向を基準とする方針に変更したとして、24年6月期年間配当金は前期比倍増の40円を計画。<7951> ヤマハ 4962 -795急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は69億円で前年同期比38.1%減となり、市場予想を50億円程度下振れている。つれて、通期予想は従来の560億円から500億円、前期比7.6%増に下方修正している。デジタルピアノの販売減やアコースティックピアノの生産調整の影響などで楽器セグメントが低迷。通期業績は円安メリットなどで従来会社計画を上振れるとの期待もあっただけに、ネガティブな反応が優勢。<6762> TDK 4889 -557急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は263億円で前年同期比41.0%減となり、コンセンサスを10億円程度下振れ。通期予想は従来の1900億円から1500億円、前期比11.2%減に下方修正している。磁気応用製品や受動部品などが伸び悩んでいるもよう。このタイミングでの2ケタ増益から一転2ケタ減益への下方修正にネガティブな見方が強まっているようだ。<9413> テレ東HD 2973 -377急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は10.9億円で前年同期比63.6%の大幅減益となった。据え置きの通期計画は95億円で、想定外の低調なスタートとなる形に。タイム収入、スポット収入が減少し、地上波・BS放送事業が大幅な減益となり、業績下振れへの懸念が先行する状況に。なお、発行済み株式数の0.4%に当たる10万株、4億円上限の自社株買いを発表しているが、下支え材料にはならず。<7240> NOK 1852.5 -301.5急落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は12.3億円の赤字で、前年同期比1.7億円の改善にとどまった。つれて、上半期予想は従来の51億円から24億円に、通期では262億円から235億円に下方修正した。シール事業では、中国やASEAN市場における自動車向けおよび一般産業機械向けの販売が想定を下回る見通しのほか、電子部品事業でも、HD向けや自動車向けの販売が下振れるもよう。
<FA>
2023/08/03 15:42
本日の注目個別銘柄
IRJ-HD、JVCKW、アウトソシングなど
<6035> IRJ-HD 1947 +322急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は9億円で前年同期比44.7%増と大幅増益、前四半期比では3.8倍の水準となっている。会社側では通期予想を公表していないが、通期20億円程度が市場予想とみられ、コンセンサスの大幅な切り上がりにつながる状況のもよう。大型プロジェクトが増加したことに加え、前第1四半期に発生していた株主総会対応費用などが抑制されたことなどが増益要因となっているようだ。<2212> 山崎パン 2326 +245.5急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は206億円で前年同期比43.3%増となった。4-6月期は113億円で同51.6%増と増益幅が拡大、市場予想も20億円程度上回った。また、通期予想は従来の270億円から340億円に大幅上方修正し、300億円程度のコンセンサスをも上回る水準に。コンビニ向け販売などが想定以上に好調。不二家の大幅減益でやや警戒感も高まっていた中でポジティブなインパクトに。<6632> JVCKW 564 +80ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は50.1億円で前年同期比9.7倍の水準となった。据え置きの通期計画134億円に対する進捗値は37%に達しており、ポジティブなサプライズにつながった。前期に引き続き、セーフティ&セキュリティ分野の無線システム事業の販売が非常に好調に推移している。会社側では、想定を上回る実績としているが、現時点では修正を行わないとしている。<7004> 日立造 884 -53大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は33億円の赤字となり、前年同期9億円の赤字から赤字幅が拡大。据え置きの通期予想は220億円の黒字で前期比9.7%の増益予想であり、低調な立ち上がりと捉えられた。Inovaドバイ案件の工事ピークアウトが赤字拡大の主因だが、国内バイオマス案件の納期遅延:追加費用計上で社内計画も下振れる。なお、受注高の通期計画は5300億円から6200億円に上方修正。<2427> アウトソシング 1217 -210急落。連結子会社において、雇用調整助成金の支給申請手続きの一部が適切に行われていなかった事実が確認されたこと、及び募集媒体会社等との取引プロセスの一部に疑義が生じたことから、外部調査委員会を設置すると発表。決算発表も延期の可能性があると説明。20年2月~6月の期間分の雇用調整助成金に関し、必要書類の回収が不調に終わり、申請担当者が一部書類の代理作成を行っていた事実などが確認されているもよう。<8306> 三菱UFJ 1128 -5もみ合い。前日に第1四半期決算を発表、純利益は5584億円で前年同期比4.9倍となり、通期計画に対して43%の好進捗に。3700億円程度だったとみられる市場予想も超過。ただ、MUB保有債券等の評価損影響の剥落が大きく増益要因に貢献したほか、MSの持分法適用決算期変更影響が768億円の押し上げ要因となるなど特殊要因も多く、ポジティブ反応は限定的。なお、上期決算時の自社株買い期待などは残っている。<4902> コニカミノルタ 474.4 -43.2大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は44億円の赤字となり、ほぼ収支均衡水準であった市場予想を下振れ。会社側の通期計画180億円の黒字予想は据え置いており、第1四半期は計画比やや上振れとなったもようだが、市場では会社計画以上の回復を想定していたため、ネガティブな反応が先行しているようだ。強化事業として注力しているインダストリー事業も第1四半期は減収減益に。<4385> メルカリ 3614 +14もみ合い。前日に23年6月期の業績上方修正を発表。営業利益は従来予想の135億円から170億円に引き上げ、前期は37億円の赤字であった。第3四半期までの状況から上振れは期待されたが、修正幅は想定以上となる形に。日本のマーケットプレイスのGMVなどが上振れたとみられる。ただ、買い先行で始まったものの、第3四半期決算発表以降株価は大きく上昇しており、いったん出尽くし感も強まる状況とみられる。<9201> JAL 3005 -104大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、財務・法人所得税前利益は314億円で前年同期276億円の赤字から黒字転換、第1四半期としては4期ぶりの黒字となった。コロナ前の4年前との比較でも増益に。国内・国際旅客収入が大きく伸びた。通期計画の1000億円は据え置いているものの、高い進捗率からは上振れが想定できる状況に。ただ、サプライズは限定的で、短期的には出尽くし感が先行した。<7203> トヨタ自 2502.5 +57大幅続伸。前日の取引時間中に決算を発表、その後はやや買いが優勢となり、本日も堅調な動きとなった。第1四半期営業益は1兆1209億円で前年同期比93.7%増、市場予想を上回った。台数・構成、為替影響などが増益要因に。通期予想は3兆円を据え置いているが、1ドル=125円の為替前提を変更していないこと、足元の状況は計画を上振れ推移とコメントされていることなどで、引き続き上振れ期待などは高いようだ。
<ST>
2023/08/02 15:27
本日の注目個別銘柄
クイック、マキタ、テクノスJPNなど
<6981> 村田製 8689 +364大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は501億円で前年同期比44.8%減となったが、350億円程度の市場予想は大きく上振れている。円安メリットが寄与したほか、デバイス・モジュールなどが市場の期待を上回る推移となっているようだ。為替レート1ドル=127円で通期営業利益予想は据え置き。前四半期比では2.6倍の水準となるなど、業績ボトムアウトへの期待などは高まる状況となっているもよう。<4318> クイック 2090 -345急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は30.1億円で前年同期比9.5%減となっている。同社の業績は第1四半期に傾注する傾向にあり、通期予想の49.6億円、前期比10.5%増に対して低調なスタートと受けとめられている。リクルーティング事業の売上伸び悩みや待遇改善による人件費の増加などが重しとなったもよう。5月以降株価は堅調推移が続いていたことで、ネガティブ反応は強まる形に。<6135> 牧野フライス 6390 +700急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は42.7億円で前年同期比2.6倍となり、通期予想は従来の117億円から133億円、前期比24.2%減に上方修正している。円安効果や売上ミックスの改善効果などが要因のようだ。ほぼコンセンサス水準までの上方修正だが、為替前提1ドル=127円などからは、上振れ余地も意識されているもよう。また、上半期決算前後にPBR改善策を公表の予定ともしている。<6268> ナブテスコ 2821 -189大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は87億円で前年同期比10.2%増となったが、4-6月期は29億円で同0.7%増と増益率が縮小、市場予想も20億円程度下回っている。通期予想は従来の262億円から190億円、前期比5.0%増に下方修正。コンポーネントの収益性低下、アクセシビリティでの海外損失引当発生などが下振れ要因。足元での減速機の受注軟化もネガティブ視。<6471> 日本精工 877 -41.9大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、今回からステアリング事業を非継続事業に分類しており、継続事業の営業利益は41.3億円で前年同期比50.7%減となっている。自動車事業の収益は改善傾向だが、産業機械事業が大幅減益となる形に。通期の同利益予想は415億円から440億円、前期比0.4%増に上方修正しているが、赤字を織り込んでいたステアリング事業の非継続事業化が主因となっている。<6419> マースGHD 3330 +315急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は27.9億円で前年同期比9.3倍と大幅増益に。上半期計画28億円をほぼ達成し、通期計画67億円、前期比62.4%増に対する進捗率も41.6%に達している。スマート遊技機導入に伴う遊戯客数の回復、部材不足による製品供給遅延状況の解消などを背景に、主力のアミューズメント関連事業が大幅な増収増益に。業績の大幅な上振れが意識される展開になっている。<6586> マキタ 4562 +575急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は163億円で前年同期比7.1%増となり、75億円程度であった市場予想を大幅に上回っている。為替のプラス効果や販管費の削減などによって、会社計画もやや上振れの推移となっているもよう。通期会社計画は550億円、前期比94.7%増を据え置いているが、もともと会社計画は楽観的とみられていたため、上振れ推移にポジティブなインパクトが先行。<6752> パナHD 1738.5 -21.5急反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は904億円で前年同期比41.9%増、IRA補助金効果を除いたベースでも増益となったが、940億円程度の市場コンセンサスは下振れており、やや売りが先行する形となった。インダストリー事業が大幅減益となり、重しとなる格好。通期予想の4300億円、前期比49.0%増は据え置きだが、純利益は繰延税金資産計上に伴い、3500億円から4600億円に上方修正した。<6503> 三菱電 1920.5 -130.5大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は610億円で前年同期比79.6%増となったが、700億円程度の市場予想は下振れる着地に。空調・家電などは想定以上に好調であったが、通期営業黒字化を目指している自動車機器などは予想以上に伸び悩む形となっている。株価は高値圏で底堅い推移を続けていたことから、コンセンサス下振れ決算にネガティブな反応が優勢。<3666> テクノスJPN 730 +100ストップ高。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は4.6億円で前年同期比68.1%増と大幅増益、上半期計画7.2億円、同8.1%増に対する進捗率は64.5%と好進捗に。製造業、商社・小売業向けのERPシステム導入支援業務を中心に、準委任契約等などの売上が大きく拡大している。請負契約、販売契約などの売上高も急拡大へ。業績上振れを織り込む動きが進んでいるようだ。
<ST>
2023/08/01 15:36
本日の注目個別銘柄
日本M&A、豊田通商、ALSOKなど
<6861> キーエンス 63760 -2910大幅反落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は1113億円で前年同期比8.2%増となったが、前四半期比では14.3%減となり、市場予想も100億円程度下振れたとみられる。中国を中心として設備投資抑制の動きがみられているほか、人件費増加で営業利益率も低下している。景気後退局面における相対的な底堅さがやや後退する状況とも評価されているようだ。<4661> OLC 5450 -12もみ合い。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は387億円で前年同期比2.3倍となり、市場予想の300億円程度を上回った。40周年イベント効果や海外客の増加などを要因に、入園者数が大幅に拡大した。据え置きの通期計画1222億円、前期比9.9%増の上振れ期待は改めて高まる状況にも。ただ、株価は高値圏にあり、インバウンド構成比はコロナ前水準を上回っているもようで、出尽くし感も強まっているようだ。<6501> 日立 9298 +588大幅反発。先週末に第1四半期決算を発表、調整後営業利益は1305億円で前年同期比7.4%増となり、ほぼ市場コンセンサス線上での着地となっている。通期予想の6750億円、前期比9.8%減は据え置いているものの、日立エナジーや鉄道事業などの見通しは上方修正している。会社計画上振れ確度などは高まったとみられる。本日は好地合いにも支えられる形で、堅調決算を評価する動きが先行する形に。<6954> ファナック 4348 -341大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は326億円で前年同期比34.5%減となり、通期予想は従来の1563億円から1183億円に下方修正した。通期市場コンセンサスは1800億円程度であり、想定外の下方修正との見方。中国FA、ロボマシン、日本FA事業の売上下振れなどが要因で、中国市場の低迷が強く意識される展開に。なお、第1四半期受注高は前年同期比24%減の1773億円と低迷。<8015> 豊田通商 8295 +746急伸。先週末に第1四半期決算を発表、純利益は927億円で前年同期比23.9%増となり、通期予想は従来の2800億円から3000億円、前期比5.6%増に上方修正している。アフリカなどを中心として自動車販売が上振れているもよう。上方修正値はコンセンサス並みだが、上振れ余地は大きいとみられている。また、株主還元に関して強化に前向きな見方も示しているようで、こちらも評価材料とされているようだ。<2267> ヤクルト 7899 -181大幅続落。先週末は決算発表後に急落し、本日も売り優勢の流れが継続した。第1四半期営業利益は170億円で前年同期比15.0%増となったが、市場予想は10億円近く下振れ、中国の販売本数が想定以上に減少した。決算を受けて、野村證券では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価も13100円から8800円にまで引き下げた。中国販売数量はマクロ要因だけで説明できない水準まで落ち込んでいると。<6526> ソシオネクスト 16820 +1450急伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は101億円で前年同期比80.7%増となり、据え置きの通期計画225億円、前期比3.6%増に対する進捗率は44.9%にまで達している。一部売上の前倒し計上もあったもようだが、それを考慮しても、現在の通期コンセンサス260億円程度は一段の切り上がりが意識される状況のようだ。米国での車載向けなどが堅調に推移しているもよう。<2331> ALSOK 868.6 +75.1急伸。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は87億円で前年同期比21.1%増となり、市場コンセンサスを15億円程度上振れる着地になっている。機械警備の堅調推移やシステム関連費用の一巡などで、主力のセキュリティ事業の収益が伸長している。通期計画の上振れが期待される状況に。また、発行済み株式数の1.28%に当たる650万株、50億円を上限とする自社株買いの実施も発表している。<2127> 日本M&A 813 -300ストップ安。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は17.2億円で前年同期比52.6%減となり、据え置きの通期予想170億円に対して、極めて低調なスタートになった。成約件数は増加したものの、単価の低下で売上高は減少し、営業活動の本格再開や人員増によってコスト負担も増加しているもよう。商談会試案件数は増加傾向にあるとしているが、業績計画達成のハードルは高いとの見方につながったようだ。<6754> アンリツ 1119 -110.5大幅続落。先週末に第1四半期決算を発表、営業損益は0.6億円の赤字となり、30億円程度の黒字であった市場予想を大きく下回った。モバイル領域における5G開発需要の低迷などが響く形になった。通信計測事業は利益率が大きく悪化して、受注高も前年同期比、前四半期比でともに2ケタの落ち込みとなっており、通期の営業利益計画137億円、前期比16.6%増の達成には不透明感強まる形に。
<ST>
2023/07/31 15:39
本日の注目個別銘柄
フューチャー、アマノ、日野自など
<6645> オムロン 7617 -800急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は143億円で前年同期比19.9%増となったが、220億円程度の市場予想は大幅に下振れている。据え置きの通期予想1020億円に対する進捗率は14.0%にとどまり、前四半期比では48.6%の減益となる形に。中国の売上回復ペースが想定よりも鈍く、アプリ開発などの先行投資増も負担になったもよう。通期計画の未達懸念が一段と強まる状況のようだ。<4722> フューチャー 1585 -221急落。前日に上半期決算を発表、営業利益は63.2億円で前年同期比1.8%増となり、従来計画の66億円をやや下回った。通期計画の138億円、前期比12.8%増は据え置いているが、やや進捗は低水準と捉えられたようだ。バリュエーションに割高感が残る中で、売り材料につながった。主力のITコンサルティング&サービス事業は2ケタの売上成長となったものの、研究開発投資などコスト増で収益は伸び悩んだ。<2002> 日清粉G 1773.5 +35.5大幅続伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は119億円で前年同期比33.9%増となっており、市場予想の100億円を上回る着地になっている。製粉や中食・総菜などが想定以上に好調だったもよう。食品事業は低調な需要などで伸び悩んでいるが、据え置きの通期計画390億円、前期比18.8%増の上振れは意識される状況に。通期の市場コンセンサスは会社計画やや未達の水準となっている。<4063> 信越化 4565 -41反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は1908億円で前年同期比23.6%減となり、1980億円程度のコンセンサスを下振れ。新たに公表した通期見通しは7000億円で前期比29.9%減、例年保守的な傾向は強いものの、8400億円程度の市場予想を大きく下回り、ネガティブな反応が優勢になった。一方、1000億円を上限とする自社株買いの実施を発表しており、下支え要因にはつながっているようだ。<6436> アマノ 3175 +220大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は28.4億円で前年同期比68.1%増となり、据え置きの通期計画177億円、前期比12.1%増に対して、想定以上に順調なスタートと評価されている。同社に関しては第2四半期、第4四半期に業績が偏重しやすい傾向にあり、業績上振れが意識される展開のようだ。日本や米国において、主力のパーキング事業が好調な推移となっているもよう。<7751> キヤノン 3616 -143大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1767億円で前年同期比1.2%増となったが、4-6月期は923億円で同6.3%減と減益に転じている。コンセンサスは30億円程度下振れたものとみられる。通期予想は3800億円から4000億円、前期比13.2%増に上方修正しているものの、為替前提の変更が主因であり、ポジティブな反応は限定的にとどまる。本日は為替の円高反転の動きも逆風とみられる。<6504> 富士電機 6301 +283大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は147億円で前年同期比48.5%増となり、市場予想を30億円程度上振れる着地になった。つれて、通期予想は従来の940億円から960億円に上方修正した。第1四半期の上振れや為替前提の見直しを反映し、コンセンサス水準にまで引き上げられている。想定以上の堅調決算を受けて、パワー半導体事業の成長期待などもあらためて反映される状況のようだ。<6702> 富士通 18095 -740大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は17億円の赤字となり、280億円程度の黒字予想であった市場コンセンサスを大幅に下振れ。会社側ではおおむね想定通りとしているもようだが、据え置きの通期計画3400億円、前期比1.3%増の未達懸念は強まる状況になっている。リストラや買収費用などの一過性費用も含まれているが、デバイス部門の下振れも想定より大きいとの評価が優勢のようだ。<7205> 日野自 569.2 -60.4急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は11億円で前年同期比73.7%減となり、70億円程度のコンセンサス水準を大幅に下振れ。国内認証関連損失の計上により、純損益は165億円の赤字となっている。一時的な費用増に加えて、材料価格の高騰が営業大幅減益の背景となっている。認証不正の影響は今後軽減するとみられるが、据え置きの通期計画200億円、前期比14.9%増達成には不透明感が強まる形に。<8306> 三菱UFJ 1136 +57続伸。日経平均が売り先行となる中でメガバンクは揃って買い優勢に。日銀金融政策決定会合が開催されているが、本日の報道では、日銀はYCCの修正案を議論すると伝わった。長期金利の操作の上限は0.5%のまま据え置くが、市場動向に応じて0.5%を一定程度超えることも容認する案が浮上しているとされる。同報道を受けて債券市場では長期金利が急上昇、10年債利回りは一時5か月ぶりに0.5%を超える水準となった。
<ST>
2023/07/28 15:52
本日の注目個別銘柄
カプコン、トプコン、TOWAなど
<6315> TOWA 2657 +268急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を3600円に設定した。中長期的な市場拡大及び先端パッケージ市場の成長等の恩恵を享受し得る事業構造を高評価している。車載電装化や生成AIの普及、省エネニーズの高まりや再生可能エネ増加など半導体市場の成長、半導体の地産地消の動きや先端パッケージの広がりなどから、事業規模の拡大に利益水準も切り上がっていると分析する。<6753> シャープ 852 +46.1大幅続伸。台湾の鴻海精密工業が傘下の同社に対して、改善計画の策定を要請したことが分かったと報じられている。経営トップの劉揚偉・董事長が東京都内や千葉市の事業所を訪れ、幹部らに3カ月以内の提出を求めたもよう。同社は23年3月期に6期ぶりの最終赤字に転落しており、黒字回復の道筋を示すよう促した形となっている。業績改善に向けた積極施策が打ち出されるとの思惑が先行する形に。<7931> 未来工 2967 +194大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は14億円で前年同期比78.3%増となり、上半期計画26.7億円、同46.8%増に対する進捗率は52.3%と順調推移になっている。電材及び管材の価格改定を行ったことなどによる増収効果が背景となっているもよう。また、「1日平均の売買代金」がこれまでプライム上場基準適合未達であったが、6月末時点において適合する見込みとなったことも発表。<7299> フジオーゼ 3975 +700ストップ高比例配分。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は3億円で前年同期比19.8%増となり、上半期予想は従来の1.5億円から6.5億円、同6.6%増に、通期では10億円から17億円、前期比95.6%増に上方修正している。半導体部品調達不足状況からの回復、北米向けの受注増加などが業績上振れの背景としている。また、年間配当金は従来計画の130円から150円に引き上げ。<7732> トプコン 1800 -265急落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は17.2億円で前年同期比55.2%減となり、40億円程度の市場予想を大きく下振れ。北米建設市場での在庫調整や買い控えで、成長ドライバーのポジショニング事業の販売が伸び悩み、人件費や販促費上昇をカバーしきれなかった。大幅減益決算にはサプライズも大きく、失望売りが強まった。なお、通期コンセンサスは会社計画を上回る水準だったが、切り下がりが意識される形に。<6988> 日東電 9832 -468大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は224億円で前年同期比41.8%減となり、市場予想を20億円程度下振れている。上半期計画は据え置いているものの、為替前提を円安方向に修正しており、実質的には下振れとみられる。HDD向け回路材料の需要低迷長期化、核酸医薬のCMOの売上計上後ろ倒しなどが背景。通期計画1500億円、前期比1.9%増達成のハードルは高まったとみられている。<4751> サイバー 923.8 -110.7急落で安値更新。前日に第3四半期決算を発表、4-6月期営業益は14億円で前年同期比86.2%の大幅減益となった。主力タイトルで利益率も高い「ウマ娘プリティーダービー」の売上高が大きく落ち込んだことが主因。通期予想は従来の400-500億円から250億円に下方修正。コンセンサスは会社計画の小幅な未達にとどまっていた。24年9月期業績のコンセンサス切り下がりにもつながったようだ。<9697> カプコン 6520 +856急騰。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は240億円で前年同期比99.4%増となり、170億円程度の市場予想を大幅に上振れた。主力のデジタルコンテンツ事業が大幅な増収増益で業績を牽引、過去作や新作タイトルの販売が好調に推移している。通期予想の560億円、前期比10.2%増は据え置きで、会社側では第1四半期は計画線としているものの、好進捗を受けて業績上振れを意識する動きが優勢に。<7201> 日産自 637.5 -19.3大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は1286億円で前年同期比98.1%増となり、1150億円程度の市場予想を上振れ。リコール費用が通常より大きく、実質的に好決算との見方。通期予想は従来の5200億円から5500億円に増額。また、ルノーとの資本関係見直しも正式発表。ルノー設立のEV新会社への出資方針も示す。特段ネガティブな見方はないが、ルノー保有株動向など不透明感もあり、出尽くし感に。<6857> アドバンテス 19835 -325大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業益は143億円で前年同期比68.1%減となり、260億円程度の市場予想を大幅に下回った。通期予想は、為替前提を変更したものの、1050億円を据え置き、1200億円強であったコンセンサスの切り下がりも意識された。スマホやPCなど民生品の需要停滞の影響とみられる。相対的にも株価パフォーマンスは好調だったため、ネガティブ反応が強まっている。
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2023/07/27 15:39
本日の注目個別銘柄
富士通ゼ、CYBOZU、ソースネクストなど
<7974> 任天堂 6300 -143大幅続落。UBS証券では投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、目標株価も5500円から5000円に引き下げている。新型ゲーム機がスイッチの売上規模を大きく上回るとは考えておらず、IP収入の拡大による業績への影響も軽微とみているもよう。25年3月期基準のPERは30倍まで拡大しており、過去10年中央値の23倍を上回っているなど、株式市場は過大評価であるとしているようだ。<7309> シマノ 23305 -325大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は539億円で前年同期比33.4%減となり、市場予想を30億円程度下振れている。自転車部品部門の減益が影響する形に。通期予想は再度の下方修正、営業利益は830億円から700億円、前期比58.6%減の見通しとしている。市場予想は1000億円程度の水準であった。為替前提をドル高円安方向に修正する中での下方修正となり、ネガティブなインパクトが強いようだ。<7013> IHI 3468 -262大幅反落。航空防衛大手の米RTXでは傘下企業の航空機エンジンを取り外して点検すると発表。対象となるのはエアバスの主力小型機「A320neo」シリーズに搭載するエンジンで、15-21年に生産された製品のうち1200台について点検が必要という。高圧タービンディスクの製造で使用する金属が原因とされている。同エンジンには同社など日本企業が2割強の比率で共同開発に参画、影響の波及が警戒されている。<4733> OBC 5830 +470大幅続伸。前日の取引時間中に決算を発表、その後は買い優勢となったが、本日も一段高の展開になっている。第1四半期営業利益は37.4億円で前年同期比1.8%増、市場予想をやや上回り増益を確保している。上半期計画69.2億円に対する進捗率は54.1%となっている。クラウドの売上が増加したことでソリューション部門が好調推移、人件費や広告宣伝費の増加などを吸収する形になっている。<6755> 富士通ゼ 2937.5 -367.5急落。前日に第1四半期決算を発表、営業損益は6.7億円の赤字に転落している。市場予想は50億円弱の黒字であり、ネガティブなインパクトにつながっている。代理店の在庫調整や経費増加などが背景となっている。通期計画の210億円、前期比39.1%増は据え置いているものの、達成ハードルは高まったとの見方になっている。中国市場の回復期待もあっただけに、失望感が先行する格好へ。<8218> コメリ 2920 -52大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は84.4億円で前年同期比20.3%減となり、上半期計画の176億円に対し、想定以上の大幅減益スタートとなった。第1四半期が最大の販売ピークとなる植物、園芸用品が、4-5月の天候不順の影響で苦戦したことが響いたもよう。また、昨年の肥料駆け込み需要差額の影響も大きかったとされているもよう。業績計画達成へのハードルの高まりが意識される展開に。<4776> CYBOZU 2046 -250急落。前日に6月の月次動向を発表。売上高は前年同月比14.7%増となったが、営業損益は1.1億円の赤字に転じており、ネガティブに捉えられているようだ。ただ、四半期末には費用が先行する傾向にあり、22年12月期も3月、6月、9月、12月は赤字であった。上半期累計では、売上高は前年同期比14.7%増となり、営業利益は同7.5倍の20.9億円となっている。第1四半期営業利益は12.4億円であった。<6999> KOA 1704 -161大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.7億円で前年同期比67.7%の大幅減益となっている。据え置きの通期計画は67億円で前期比34.5%減であり、想定以上に低調なスタートになったと受け止められているようだ。為替が円安傾向にあるものの、北米のディストリビューター向けや中国の自動車・電源向けが低迷するなど売上高が減少し、固定費の増加なども収益を圧迫したようだ。<3104> 富士紡HD 3675 +280大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を新規に「バイ」、目標株価を4200円に設定。研磨材部門で手掛けるシリコンウエハ及びCMP、SiC向け研磨材の中長期的な需要拡大に伴う成長期待を高評価している。半導体関連比率は70-80%まで高まっており、半導体市場が反転に向かう25年3月期は増収増益に転じると予想。今年前半は上昇傾向が目立った半導体関連各社と比較して出遅れ感が強いとも。<4344> ソースネクスト 218 +26急伸。子会社のポケトークが、ソフトバンクと「ポケトーク」の販売展開に係る業務提携を行うことを決定し、包括的業務提携契約を締結したと発表。国内市場の法人向け販売強化、ソフトバンクの持つ海外拠点と連携した海外展開の強化、快適な通信環境の提供などが主な業務提携の内容。世界的な人流の回復が進む中、強力な事業基盤を有するソフトバンクとの提携によって、「ポケトーク」の一段の販売拡大が期待される形に。
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2023/07/26 15:48
本日の注目個別銘柄
川岸工、小野測器、インソースなど
<1605> INPEX 1840 +51大幅続伸。原油相場の上昇が買い材料となっている。同社のほか、コスモエネルギーやENEOSなどの石油株も強い動きが目立っている。前日の原油相場では、WTI先物9月限が前日比1.67ドル高の1バレル=78.74ドルで終了している。供給の逼迫や米ガソリン需要の拡大、中国の景気刺激策への期待などが背景となって、約3カ月ぶりの高値を付ける動きになっている。<6920> レーザーテック 20655 +260大幅続伸。前日に23年6月期の業績上方修正を発表、営業益は従来予想の420億円から610億円に増額。440億円程度の市場予想も大きく上振れた。一方、24年6月期の業績計画も公表、営業益は640億円としているが、こちらは860億円程度のコンセンサスを下振れる。新年度ガイダンスには保守的要素も含まれているとの見方もあり、前期業績の上振れ、当面のガイダンスリスク後退がポジティブ材料に。<4528> 小野薬 2640.5 +55大幅続伸。発行済み株式総数の3.89%にあたる1900万株、500億円を上限とする自社株買いを実施すると発表、取得した全株式の消却も実施する。当面の需給下支えにつながるとして、ポジティブに評価された。また、「抗PD-L1抗体/抗CTLA-4抗体」関連の特許に関する訴訟において、英アストラゼネカなどと全世界で全面的に和解する契約を締結とも発表。今回の和解で総額約1億4000万ドルを受け取る。<7211> 三菱自 584.2 +39.4大幅続伸。前日の取引時間中に決算を発表、その後はやや軟化する動きとなったが、本日は見直しの動きが強まり、3月9日の年初来高値を更新した。第1四半期営業利益は46.7%増の452億円となり、360億円程度のコンセンサスを大幅上振れた。通期計画も1500億円から1700億円に上方修正した。為替影響だけの上方修正にとどまり出尽くし感も強まったが、価格・構成の改善などで一段の上振れ余地も大きいとも。<6200> インソース 1126 -105大幅反落。昨日は、対話型AI「ChatGPT」をより活用するための研修を新たに開発したと発表、大幅高となったが、本日は前日発表の決算を受け、一転して売り優勢となった。第3四半期累計営業益は28.1億円で前年同期比15.2%増、通期計画は従来の37.3億円から38.5億円に上方修正したが、上半期実績19.3億円からサプライズは乏しく、出尽くし感につながったようだ。<9267> GenkyDrugStores 4975 +245大幅反発。前日に23年6月期の決算を発表、営業利益は67億円で前期比18.2%増、7月20日に上方修正済みで前期実績に関してのサプライズは乏しい。一方、24年6月期は70億円で同4.3%増の見通しとしている。保守的なガイダンスへの警戒もあっただけに、増益計画を受けて買い安心感が一段と強まっているもよう。7月月次も発表しているが、既存店売上高は前年同月比7.4%増と好調なスタートにもなっている。<7745> A&Dホロン 1838 +23大幅続伸。野村證券では投資判断を「バイ」、目標株価を2600円として新規にカバレッジを開始した。成長を牽引する半導体関連事業は営業利益率3割超と高収益、フォトマスク用ナノ測定・検査装置と同電子ビーム描画装置向けユニットが業績牽引役になると考えている。同事業の受注残は前期末に大きく増加しており、今後2、3年の業績展望は視界良好とも指摘。24年3月期営業益は会社計画78億円を上回る82億円を予想。<7513> コジマ 643 +33大幅高。前日に株主優待制度の変更を発表、ポジティブ視される展開になっている。これまで8月末を基準として100株以上保有する株主には、買物優待券1000円分を贈呈していたが、新たに基準日を2月末にも新設、同様の内容の優待を年2回行うことにするもよう。優待利回りの上昇につながる形へ。投資魅力の向上、中長期的保有株主の増加などを変更の目的としている。<5921> 川岸工 3270 +283急伸。前日に業績・配当予想の上方修正を発表している。23年9月期営業利益は従来予想の7.5億円から13億円、前期比4.7%増に引き上げ。原材料価格高騰に対応した販売価格の上昇、大型物件の完成及び工場の稼働率向上などが上振れ要因に。上半期は2ケタ減益決算であったため、大幅上方修正をストレートにポジティブ視。年間配当金も80円計画から100円に引き上げている。<6858> 小野測器 449 -56急落。前日に業績予想の下方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の0.7億円の黒字から3.7億円の赤字に、通期では4億円から2億円に、それぞれ下方修正。売上予定案件の先送り、原材料価格上昇や生産の小ロット化による原価率の上昇などが下振れ要因となるもよう。特に、第1四半期実績0.3億円の黒字から上半期の一転赤字転落見通しにネガティブな見方が強まる。
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2023/07/25 15:23
本日の注目個別銘柄
東製鉄、アーレスティ、トピー工など
<8306> 三菱UFJ 1053 -21.5大幅反落。銀行セクターは本日、下落率のトップになった。先週末には、日銀が今週開く金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決める公算などと一部で報じられた。YCCの枠組みも維持し、10年金利の変動幅も上下0.5%で据え置かれる可能性とされている。海外経済や賃金上昇の持続性への不確実性から物価目標達成への確信は深まっていないようだ。YCC修正に伴う金利上昇や利ザヤの拡大期待などが後退する形に。<7211> 三菱自 544.8 +25.9大幅続伸。同社やマツダなど自動車関連の一角で強い動きが目立っている。週末の海外市場では、ドル円相場は1ドル141円台後半にまで上昇しており、円安反転の動きが自動車株への関心を高めさせているもよう。今週開催される日銀金融政策決定会合では、日銀がYCCなどの金融政策修正を見送るとの見方が先週末にかけて相次いで報じられており、円の先高観が後退する状況のようだ。<2212> 山崎パン 2197.5 +75.5大幅続伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価も1750円から2600円に引き上げた。24年12月期営業利益は市場予想の329億円を上回る363億円と予想、16年12月期以来の過去最高益を更新すると分析。人流増・インバウンド増もあり販売は好調で、7月の値上げも浸透と評価。また、自前の物流網を有し、労働管理も進んでいるため、24年問題による悪影響も小さいと判断している。<4812> ISID 4985 -275大幅続落。先週末に上半期業績予想の上方修正を発表。営業利益は従来予想の97.3億円から107億円に引き上げた。ビジネスソリューションおよび製造ソリューションを中心に売上が予想を上回る見通しのほか、販売費及び一般管理費も計画以上に低減できているもよう。ただ、第1四半期実績値56.8億円からみて上振れにサプライズは限定的であり、短期的な出尽くし感につながったようだ。<5423> 東製鉄 1703 +300ストップ高。先週末に第1四半期決算を発表、営業利益は123億円で前年同期比69.9%増となり、上半期計画は従来予想の150億円から200億円に、通期では300億円から350億円にそれぞれ上方修正した。出荷単価の上振れや鉄スクラップ価格の下振れでマージンが改善しているほか、出荷数量も増加しているもよう。通期上方修正値はコンセンサスの335億円レベルも上回る水準に。<6200> インソース 1231 +60大幅反発。対話型AI「ChatGPT」をより活用するための研修「ChatGPT応用編研修~プロンプトエンジニアリングについて学ぶ」を新たに開発したと発表。対話型AIで汎用的に使えるプロンプトの効果的なテクニックを知り、対話型AIから満足のいくアウトプットを引き出すためのプロンプトエンジニアリングが学べる研修となっている。今後の市場成長期待が高い分野であり、需要拡大を想定する動きが先行へ。<2492> インフォMT 362 +7大幅反発。先週末に業績予想の上方修正を発表。上半期営業利益は従来予想の2億円から3.6億円に、通期では3億円から6.4億円に増額。年間配当金も0.46円から0.97円に引き上げた。FOOD事業では仕入れ業務効率化を支援する受発注の新規契約獲得が好調、ES事業でも請求書サービスにおける代理店経由の獲得が好調に推移している。2ケタ減益から一転2ケタ増益へとモメンタムの改善をポジティブ視へ。<7231> トピー工 2487 +166大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」を継続で、目標株価を2100円から3000円に引き上げた。車両生産活動の正常化、電炉事業でのメタルスプレッドの改善、諸コスト高に対する顧客からの価格改定進捗などから、強気判断を再確認としている。価格改定の進捗や顧客生産活動の増加が収益を押し上げるとみて、24年3月期営業利益は前期比27%増、25年3月期も同21%増と収益成長持続を予想。<6289> 技研製作所 2058 +107大幅反発。先週末に自己株式の取得実施を発表している。発行済み株式数の2.91%に当たる80万株、15億円を取得上限としており、取得期間は7月24日から11月22日まで。資本効率の向上および株主還元の充実を図ることを取得目的としている。当面の需給面での下支えにつながるとの期待が先行しているもよう。なお、同社の自社株買いは2009年以来とみられる。<5852> 745 +65急伸で年初来高値を更新。トヨタが6月に、次世代EVに使用する車体部品について「ギガキャスト」の導入を検討していると明らかにし、「ギガキャスト」参入を表明したリョービなどは、5月末比で一時78%の上昇となった。リョービ<5851>と同様にダイカストの大手企業である同社にも思惑買いの動きが強まっているようだ。なお、同社では現在、ギガキャスト導入の要否については引き続き状況を注視していくとしている。
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2023/07/24 15:52
本日の注目個別銘柄
エリア、GenkyDrugStores、SOSEIなど
<1820> 西松建 3670 +114大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も4100円から4500円に引き上げている。低採算工事の減少に伴い、今後は完成工事総利益率の改善が進んでいくと想定、24年度、25年度と営業利益は2割以上の増益が続くと見込んでいる。今後の業績改善確度が高まってきた中でPER水準は割安、24年度以降にはさらなる高配当利回りが期待できるなどとも指摘。<6564> ミダックHD 1778 +148大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「A」、フェアバリューを2500円としてカバレッジを開始した。最終処分場までの一貫体制という強みを活かした収益成長力を改めて評価するとしている。22年2月には新規管理型最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」を稼働、埋立容積が大きく好立地であり、中長期的な収益に大きく貢献すると見込んでいる。今後3年間の営業利益成長率は年16%の水準を予想している。<8912> エリア 117 +17急騰。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料となっている。発行済み株式数の3.2%に当たる60万7500株、7897万5000円を取得上限としており、取得期間は8月1日から24年1月31日まで。資本効率の向上を通じて株主利益還元の強化を図ること、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とすることなどを取得理由としている。なお、同社では3月にも自社株買いを実施した実績がある。<3903> gumi 714 +23大幅反発。一時は52円高まで上昇。スマートフォン向け本格シミュレーションRPG『アスタータタリクス』のリリース日が8月28日に決定したと発表している。また、事前登録者数が25万人を突破。同タイトルは、スマホゲーム史上「最大級」のドラマティックなストーリーがリリース時から「すべてのルートのエンディング」まで実装とされている。同社スタジオが開発し、アニプレックスがパートナーとして参画している。<5933> アルインコ 1057 +49大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.6億円で前年同期比59.9%増となり、上半期予想は従来の10.8億円から14.5億円、同44.7%増に大幅上方修正している。建築需要が高水準を継続し、レンタル資産の稼働率が想定比で高稼働を維持しているもよう。また、販売価格改定の効果も利益改善に寄与しているようだ。通期計画は据え置いているものの、今後の上振れは意識される状況とみられる。<9267> GenkyDrugStores 4820 +595急伸。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の58億円から67.1億円、前期比18.2%増にまで引き上げ。既存店売上が想定以上に伸長しているほか、鮮度管理向上による廃棄抑制などコストコントロールが奏効して販管費なども抑えられたもよう。第3四半期までの状況から上振れも期待されたが、利益の修正幅は想定以上であったとみられる。<4565> SOSEI 1573 +157急伸。スイスの製薬企業、イドルシア・ファーマシューティカルズの日本と韓国などの事業を買収したと発表している。買収額は約650億円で、資金は手元資金と借入金で手当てとしている。今回の買収によって、脳血管の収縮を防ぐ薬や不眠症の治療薬の開発や販売の権利を取得することになる。パイプラインが豊富であるほか、治療薬販売への参入にもつながり、今後の業容拡大への期待が先行する形に。<6146> ディスコ 23205 +100もみ合い。半導体関連一斉安の中で、相対的に底堅さも目立つ状況となった。前日に第1四半期決算を発表、営業益は170億円で前年同期比21.4%減となり、市場コンセンサスも下振れた。ただ、単体速報を先に発表済みで、下振れへのマイナス反応は限定的。7-9月期の出荷額ガイダンスが想定を上振れとみられること、生成AI関連需要が10-12月期に出荷貢献してくる可能性などのコメントもポジティブ材料に。<8035> 東エレク 19300 -1150大幅続落。同社やアドバンテスト、SCREEN、ソシオケミカル、ルネサスなど、半導体関連の主力株が総じて下落率の上位に。前日の米国市場ではSOX指数が3.6%の大幅安となっており、東京市場にも半導体関連売りの流れが波及する形になった。台湾TSMCが前日に決算を発表、4-6月期は四半期ベースで約4年ぶりの減収減益となり、通期の売上高見通しを下方修正。半導体関連に幅広くマイナス影響を与えた。<6594> ニデック 8592 +808急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は602億円で前年同期比34.7%増となり、430億円程度であった市場コンセンサスを大幅に上回っている。四半期ベースでの過去最高を更新のもよう。通期営業利益は2200億円で前期比2.2倍を据え置きだが、進捗率は27%の水準になっており、達成確度も高まる状況となる。E-Axleが黒字転換を果たしたことなど、車載関連の利益が大幅に回復する形になっている。
<ST>
2023/07/21 15:41