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ランチタイムコメント
日経平均は大幅反発、東エレク大幅高や先物買い観測で39800円台まで上昇
*12:12JST 日経平均は大幅反発、東エレク大幅高や先物買い観測で39800円台まで上昇
日経平均は大幅反発。前日比717.67円高(+1.83%)の39883.86円(出来高概算8億8000万株)で前場の取引を終えている。 2月29日の米国市場は反発。ダウ平均は47.37ドル高(+0.12%)の38996.39ドル、ナスダックは144.18ポイント高(+0.90%)の16091.92、S&P500は26.51ポイント高(+0.52%)の5096.27で取引を終了した。1月コアPCE価格指数が予想に一致し、前年比でインフレ改善の基調が維持されたため安心感から買われ、寄り付き後は上昇。その後、1月個人支出や2月シカゴPMI、1月中古住宅販売仮契約が予想外に悪化したため、景気減速懸念にダウは下落に転じた。下院が短期つなぎ予算案を可決すると、当面の政府機関閉鎖への懸念が緩和し下げ幅を縮小。ハイテクは長期金利の低下を好感し、終日堅調に推移し相場を支え終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウもプラス圏を回復し終了した。ナスダックは過去最高値を更新。 米国株の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は大幅高となったことから、東エレク<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体株の一角が上昇。日経平均はじりじりと上げ幅を拡大し、取引時間中の史上最高値を更新する強い展開となった。先物・オプション市場を中心に新規の買いおよび買戻しが入っているとの観測も浮上しており、前場の日経平均は39888.11円まで上昇した。 日経平均採用銘柄では、東エレクが2月16日につけた上場来高値を更新する大幅高となったほか、日本製鋼所<5631>、ニコン<7731>、川崎汽船<9107>、三菱地所<8802>と幅広い業種が買われた。日経平均以外の銘柄では、AI関連のさくらインターネット<3778>が大商いで急伸したほか、半導体関連のTOWA<6315>が一部証券会社のレポートを材料に買われた。 一方、総務省が行政指導を行うと報じられたLINE ヤフー<4689>が売り優勢となったほか、電通グループ<4324>、サイバーエージ<4751>、住友ファーマ<4506>、あおぞら銀行<8304>がさえない。日経平均以外の銘柄では、足元急騰していた三井E&S<7003>が乱高下した結果、下落した。 セクターでは、保険業、鉱業、電気機器、不動産業、銀行業などが上昇した一方、パルプ・紙、空運業、水産・農林業、倉庫・運輸関連業、小売業の5セクターのみ下落した。 後場の東京市場の注目は、日経平均40000円台到達するかどうかとなる。来週8日(金)に3月限先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出を控えていることから、先物・オプション市場では思惑に絡んだ売買が入りやすくなっているようだ。東証プライム市場で上昇している銘柄は44%に留まっており歪な日経平均の上昇ではあるが、2月29日時点の25日移動平均線との乖離率は+4.7%台まで低下したことで、短期的な過熱感はだいぶ和らいでいる。先物・オプション主導の売買が継続となれば、後場は心理的な節目の40000円台が見えてくるだろう。
<AK>
2024/03/01 12:12
ランチタイムコメント
日経平均は続落、押し目買い意欲は強く底堅いが、為替の円高には警戒
*12:15JST 日経平均は続落、押し目買い意欲は強く底堅いが、為替の円高には警戒
日経平均は続落。前日比254.54円安(-0.65%)の38953.49円(出来高概算8億4000万株)で前場の取引を終えている。 28日の米国市場は下落。ダウ平均は23.39ドル安(-0.06%)の38949.02ドル、ナスダックは87.56ポイント安(-0.55%)の15947.74、S&P500は8.42ポイント安(-0.17%)の5069.76で取引を終了した。10-12月期国内総生産(GDP)改定値が予想外に下方修正され景気への楽観的見方が後退し、寄り付き後、下落。同時に長期金利の低下が安心感につながり下値を支えた。終日軟調に推移も、重要インフレ指標の発表を翌日に控えた調整で終盤にかけた買戻しに下げ幅を縮小し終了。 米国株が弱かったことから、東京市場は売り優勢で取引を開始。日経平均は39000円台を割り込んでスタートしたが、短期筋とみられる先物を中心とした売りが一巡したことなどから39000円前後では下げ渋る展開に。引き続き下げ局面では押し目を狙う買いも入っており、前場のプライム市場の売買代金は2.3兆円と2兆円台を維持している。 日経平均採用銘柄では、三菱電機<6503>が保有株を全て売却すると発表したことでルネサスエレクトロニクス<6723>が売られた。このほか、住友鉱<5713>、神戸製鋼所<5406>、日立造船<7004>、味の素<2802>が売られた。日経平均採用以外では、約730億円の新株予約権付社債発行で将来の希薄化リスクが嫌気されてイビデン<4062>が弱い。 一方、旧村上ファンド系が5.42%保有と公表されたことで、あおぞら<8304>が大幅高となったほか、セブン&アイHD<3382>が、一部報道を材料に買われた。このほか、アルプスアルパイン<6770>、川崎汽船<9107>、HOYA<7741>、コニカミノルタ<4902>が買われた。日経平均採用以外では、ビットコインの価格上昇を受けて、マネックスG<8698>が大幅高。 セクターでは、電気・ガス業、鉄鋼、非鉄金属、ゴム製品、繊維製品などが下落した一方、海運業、小売業、精密機器、鉱業の4セクターのみ上昇した。 アジア株式市場は、香港ハンセン指数、上海総合指数ともに前日比プラス圏で推移しており堅調な様子。一方、為替市場では1ドル149円80銭台と前日大引け時点との比較では80銭ほど円高ドル安が進行している。午前中に滋賀県で開催された金融経済懇談会で、日本銀行の高田創審議委員が「長短金利操作の枠組みの解除、マイナス金利の解除の在り方など出口への対応も含め機動的かつ柔軟な対応に向けた検討も必要」と「タカ派寄り」な発言を行ったことから、日銀の早期政策正常化が意識されたもよう。 後場の日経平均は前日比マイナスながらも底堅い展開が続くと想定するが、こう着感が強まっていた為替が円高に振れていることは警戒したい。一段の円高ドル安という展開となれば、日経平均の一段安も想定されよう。
<AK>
2024/02/29 12:15
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日経平均は4日ぶりに反落、配当落ちを考慮するとしっかりの動き
*12:11JST 日経平均は4日ぶりに反落、配当落ちを考慮するとしっかりの動き
日経平均は4日ぶりに反落。前日比47.53円安(-0.12%)の39191.99円(出来高概算9億6000万株)で前場の取引を終えている。 27日の米国市場はまちまち。ダウ平均は96.82ドル安(-0.25%)の38972.41ドル、ナスダックは59.05ポイント高(+0.37%)の16035.30、S&P500は8.65ポイント高(+0.17%)の5078.18で取引を終了した。ソフトランディング期待に買われ、寄り付き後、上昇。その後、高値付近からの利益確定売りが続いたほか、2月消費者信頼感指数が予想外に悪化したため景気への楽観的見方が後退しダウは下落に転じ終日軟調に推移した。ハイテクは人工知能(AI)業界への期待が根強く押し目買いに底堅く推移、終盤にかけ上げ幅を拡大し、まちまちで終了。 米国市場が高安まちまちだったことから、東京市場は小動きで取引を開始。2月及び8月決算企業の配当落ち(数十円ほど)などが影響して、日経平均は小安くスタートした後は、前日終値水準でのもみ合いとなった。ただ、25日移動平均線との乖離率は、27日時点で5.5%まで低下したことなどから短期的な過熱感は解消されつつあり、下値は限定的となった。 日経平均採用銘柄では、ネガティブな証券会社のレポートなどを材料にオムロン<6645>が売り優勢となったほか、続伸スタートした三菱重<7011>は利益確定売りに押され下げ幅をやや拡大した。このほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、三井不動産<8801>、日本電気<6701>、みずほフィナンシャルグループ<8411>がさえない。 一方、任天堂<7974>が「ポケモンカード」をテーマにした新たなスマホ向けアプリ「Pokemon Trading Card Game Pocket」をリリース予定と公開したことで、ディーエヌエー<2432>がストップ高。このほか、フジクラ<5803>、三菱地所<8802>、住友化学<4005>、コニカミノルタ<4902>が買われた。日経平均採用以外では、三井E&S<7003>が昨年来高値を連日で更新する強い動きが継続。 セクターでは、ゴム製品、海運業、銀行業、卸売業、輸送用機器などが下落した一方、電気・ガス業、パルプ・紙、サービス業、石油・石炭製品、水産・農林業などが上昇した。 27日のプライム市場の売買代金は4.99兆円と2月16日の6.72兆円をピークに徐々に減少している。一方、スタンダード市場やグロース市場に上場している中小型銘柄の物色は活発化しており、大型株から投資資金が流入しているもようだ。出遅れ循環物色の活発化は投資家のモメンタムが良好な証拠とも言えよう。スタンダード市場、グロース市場ともに売買代金は、1月比ではやや増加しているほどなので、まだ伸びしろはあると考える。日経平均やTOPIXの上値が重くなっている足元は中小型株の動向に注目したい。
<AK>
2024/02/28 12:11
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日経平均は3日ぶりに反落、鉄鋼や銀行など内需株が下支え
*12:13JST 日経平均は3日ぶりに反落、鉄鋼や銀行など内需株が下支え
日経平均は3日ぶりに反落。前日比59.79円安(-0.15%)の39173.92円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。 26日の米国市場は下落。ダウ平均は62.30ドル安(-0.16%)の39069.23ドル、ナスダックは20.57ポイント安(-0.13%)の15976.25、S&P500は19.27ポイント安(-0.38%)の5069.53で取引を終了した。先週の相場の流れを継いで半導体セクターへの期待に買われ、寄り付き後、上昇。その後、過去最高値付近からの利益確定売り意欲も強く、ダウは下落に転じた。ナスダックも長期金利の上昇に連れ失速し、プラス圏を維持できず下落で終了。 米国株が弱かったものの、先高感の強い地合いは継続しており、東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は一時39426.29円と取引時間ベースの史上最高値を連日で更新したが、11時以降、先物を中心にやや売りが膨らみ、日経平均は前日比マイナス圏で前場の取引を終えた。一方、TOPIXは前日比プラス圏を維持していることから、日本株全体の売り圧力はさほど強まっていない様子。 日経平均採用銘柄では、朝方買われたアドバンテスト<6857>がマイナス圏に突入後、下げ幅を拡大。また、足元買われていたレゾナック<4004>も反落となった。このほか、スズキ<7269>、住友不動産<8830>、TDK<6762>が売られた。日経平均採用以外では、三井E&S<7003>、明和産業<8103>が大幅安となった。 一方、半導体装置向けに全固定電池を始めて受注したと報じられたことで日立造船<7004>が大幅続伸。また、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>も続伸したほか、神戸製鋼所<5406>、JFEホールディングス<5411>、日本製鉄<5401>など鉄鋼関連が買われた。日経平均採用以外では、ACCESS<4813>、帝国繊維<3302>が買い優勢となった。 セクターでは、海運業、陸運業、空運業、小売業、食料品などが下落した一方、鉄鋼、銀行業、証券・商品先物、機械、倉庫・運輸関連などが上昇した。 前場の終値のNT倍率は14.60倍まで縮小しており、日経平均の過熱感はやや和らいでいる。本日は、鉄鋼株のほか、三井住友<8316>、みずほ<8411>など銀行株の上昇が目立つなど内需関連に物色が向かっている様子。値がさ半導体関連のみ大幅高していた歪な構図は徐々に是正されている。物色の対象が内需株にも広がったことで安心感もある。後場、内需株の下支えによって日経平均が39000円台を維持できるか注目したい。
<AK>
2024/02/27 12:13
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日経平均は続伸、幅広い銘柄が買われ連日で史上最高値を更新
*12:13JST 日経平均は続伸、幅広い銘柄が買われ連日で史上最高値を更新
日経平均は続伸。前営業日比211.12円高(+0.54%)の39309.80円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えている。 23日の米国市場はまちまち。ダウ平均は62.42ドル高(+0.16%)の39131.53ドル、ナスダックは44.80ポイント安(-0.28%)の15996.82、S&P500は1.77ポイント高(+0.03%)の5088.80で取引を終了した。半導体エヌビディアの好決算を受け生成AI利用の急拡大を背景とした同セクターへの成長期待に買いが継続し、寄り付き後上昇。ナスダックは前日の急伸後の一部ハイテクの利益確定売りにおされ下落に転じた。ダウは経済に楽観的な見方を受けた買いが支え、まちまち。ダウやS&P500種指数は連日で過去最高値を更新して終了した。 米国株は高安まちまちだったが、エヌビディア株の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は39388.08円まで上昇した後は上げ一服。25日移動平均線との乖離率が6%を超えたことなどから短期的な過熱感が意識されて上値は重くなった。ただ、終始前営業日比プラス圏で推移し、連日の取引時間ベースでの史上最高値更新となった。なお、半導体株がさえなかった一方、トヨタ自<7203>や銀行株や商社株など時価総額が大きい銘柄が強かったことから、TOPIXが相対的に強い地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、SUMCO<3436>、川崎重<7012>、レゾナック<4004>が買われたほか、半導体受託製造最大手TSMCの熊本工場開所式が行われたことが刺激材料となり、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>も買い優勢となった。このほか、中外製薬<4519>が反発。信越化<4063>も買われて昨年来高値を更新した。日経平均採用以外では、ウエルシアHD<3141>とツルハHD<3391>の統合検討が報じられて、2銘柄とも大幅高となった。 一方、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が高寄り後、2月16日高値を更新できずにマイナス圏に突入したほか、スクリーンHD<7735>、レーザーテック<6920>も売られるなど半導体株は総じて弱い。また、足元買われていたあおぞら<8304>もさえない。 セクターでは、医薬品、銀行業、卸売業、輸送用機器、精密機器などが上昇した一方、海運業、パルプ・紙、鉱業、倉庫・運輸関連業、食料品などが下落した。 値がさ半導体株はさえない展開となったが、TOPIX型の銘柄が堅調推移のためNT倍率は14.65倍まで縮小(前場終値で計算)。高値を更新できなかった東エレク、アドバンテストの後場の動向は気になるところだが、幅広い銘柄が買われたことから、前場のプライム市場の売買代金は2.9兆円と商いは活況だ。後場は、アジア株を横目に見ながら、日経平均は連日の史上最高値更新を試す展開を迎えよう。
<AK>
2024/02/26 12:13
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日経平均は大幅高で4日ぶり反発、終値の史上最高値38915.87円を一時更新
*12:11JST 日経平均は大幅高で4日ぶり反発、終値の史上最高値38915.87円を一時更新
日経平均は大幅高で4日ぶり反発。前日比651.68円高(+1.70%)の38913.84円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。 21日の米国市場はまちまち。ダウ平均は48.44ドル高(+0.13%)の38612.24ドル、ナスダックは49.91ポイント安(-0.32%)の15580.87、S&P500は6.29ポイント高(+0.13%)の4981.80で取引を終了した。半導体エヌビディアの四半期決算発表を警戒した売りが続き、寄り付き後は下落。その後も、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨公表を控えた調整売り圧力も強まり、一段安となった。議事要旨で、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げに慎重な姿勢が確認されたため利下げ期待が後退し、一段と売りに拍車がかかり、下げ幅を拡大。しかし、引けにかけて、調整と見られる買戻しにダウは切り返し、ナスダックも下げ幅を縮小し終了した。 注目のエヌビディアの決算が市場予想を上回り、時間外で買われたことから、東京市場は買い優勢で取引を開始した。半導体関連の東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>が指数を押し上げたことなどから、日経平均は10時16分に38924.88円と1989年12月29日につけた終値ベースでの史上最高値38915.87円を一時上回る場面がみられた。高値更新後も日経平均は38900円水準で推移するなど強い地合いは継続。前場のプライム市場の売買代金は2.7兆円台と連休を前に商い活況となった。 日経平均採用銘柄では、東エレク、アドバンテストのほか、スクリーンHD<7735>、レーザーテック<6920>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体株が総じて上昇。ソフトバンクグループ<9984>も買われた。また、半導体材料を強化と伝わったレゾナック<4004>も買い優勢となった。このほか、あおぞら銀行<8304>、日立<6501>、信越化<4063>、三菱商事<8058>、トヨタ自<7203>が買われた。日経平均採用以外では、昨日に続き日本マイクロニクス<6871>が大幅高。 一方、中外製薬<4519>、アステラス製薬<4503>、リクルートHD<6098>、第一三共<4568>など内需系がさえなかったほか、ファナック<6954>、オークマ<6103>など中国関連の一角も売られた。このほか、ニコン<7731>、住友大阪セメント<5232>が弱い。 セクターでは、輸送用機器、電気機器、機械、石油・石炭製品、海運業などが買われたほか、医薬品、サービス業、ゴム製品の3セクターのみ下落した。 後場の最大の注目は、終値ベースでの史上最高値更新になるかだ。取引時間ベースの史上最高値38957.44円を上回ることも重要だが、「一時上回った」ではなく、終値ベースでしっかり更新することが重要である。ランチタイムの先物市場では、225先物に断続的な買いが入っており既に39000円に乗せている。連休や達成感などが意識されて利益確定売りが入りやすい水準ではあるが、先高感の強さを背景に、日経平均は後場一段高で39000円台乗せを試す展開となりそうだ。
<AK>
2024/02/22 12:11
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日経平均は3日続落、エヌビディア決算控え半導体がさえない
*12:11JST 日経平均は3日続落、エヌビディア決算控え半導体がさえない
日経平均は3日続落。前日比174.76円安(-0.46%)の38188.85円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。 20日の米国市場は続落。ダウ平均は64.19ドル安(-0.17%)の38563.80ドル、ナスダックは144.87ポイント安(-0.92%)の15630.79、S&P500は30.06ポイント安(-0.60%)の4975.51で取引を終了した。21日引け後の半導体エヌビディアの四半期決算発表を警戒した売りが影響し寄り付き後は下落。その後も経済指標の冴えない結果を受け、成長減速を懸念した売り圧力も強まった。特にハイテクでの調整売りが続き上値を抑制。相場は終日軟調に推移し、戻り鈍く終了した。 休場明けの米国市場が安かったことから、東京市場は売り優勢で取引を開始した。寄付きから半導体関連が弱く、日経平均は前日比マイナス圏での推移となった。下値では押し目を狙う動きが見られたものの、今晩のエヌビディア決算が様子見姿勢を強める材料として強く意識されておりTOPIXコア30銘柄は高安まちまち。プライム市場の売買代金は2.2兆円台とそれなりにできているが、盛り上がりに欠ける静かな前場となった。 日経平均採用銘柄では、SMC<6273>、安川電機<6506>など足元買われていた中国関連銘柄の一角が売られたほか、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、東エレク<8035>が今晩のエヌビディア決算を前に利益確定に押された。このほか、住友ファーマ<4506>、第一生命HD<8750>、DOWAホールディングス<5714>がさえない。 一方、あおぞら<8304>が引き続き来期の復配期待で反発したほか、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>と海運株も堅調。このほか、日立造船<7004>、ニコン<7731>、古河電工<5801>が買われた。日経平均採用以外ではノジマ<7419>が自己株取得枠設定を材料に買い優勢となった。また、一部証券会社のレポートを材料に日本マイクロニクス<6871>が急騰。 セクターでは、保険業、鉱業、機械、石油・石炭製品、鉄鋼などが下落した一方、海運業、ゴム製品、その他製品、建設業、ガラス・土石製品などが上昇。 ランチタイムのアジア株式市場は、中国当局による金融緩和効果が影響し、香港ハンセン指数は強く、上海総合指数も前日比小幅プラスで推移している。為替は1ドル150円前後でもみ合っており小康状態が継続。今晩の米国市場引け後に発表される米時価総額3位の半導体大手エヌビディアの決算発表を見極めたいとするムードが強く、株式市場、為替市場ともに積極的な売買は手控えられている様子。後場、値がさ半導体株に利益確定の売りが強まれば、日経平均は38000円台を割り込む場面も見られそうだ。
<AK>
2024/02/21 12:11
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日経平均は小幅続落、早くもエヌビディア決算待ちで方向感に乏しい展開
*12:08JST 日経平均は小幅続落、早くもエヌビディア決算待ちで方向感に乏しい展開
日経平均は小幅続落。前日比31.74円安(-0.08%)の38438.64円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えている。 19日の米国市場はプレジデンツデーの祝日に伴い、株式市場、債券市場ともに休場。為替市場は薄商いのなか、1ドル150円00銭から20銭での小動きとなった。 米国市場休場を受けて、東京市場は小動きで取引を開始。日経平均は前日終値水準でもみ合った後、上げ幅をじりじりと拡大し38742.33円まで上昇する場面が見られたが、アジア株式市場がスタートしたタイミングで、225先物に断続的な売りが入り失速。日経平均、TOPIXともに前日終値水準でのもみ合いと方向感に乏しい地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、足元上昇していた楽天グループ<4755>が反落となったほか、オリエンタルランド<4661>も反落。また、東京海上<8766>、サッポロHD<2501>、ニッスイ<1332>、オリンパス<7733>が売られた。 一方、会社説明会にて25年3月期第1四半期から四半期配当復配予定の方針が伝わったことからあおぞら<8304>が引き続き値を戻したほか、一部証券会社によるレポートが材料視された三菱重<7011>も買われた。このほか、オムロン<6645>、SMC<6273>、安川電機<6506>、ファナック<6954>が買われた。 セクターでは、保険業、水産・農林業、パルプ・紙、サービス業、銀行業などが下落した一方、海運業、機械、医薬品、情報・通信業、非鉄金属などが上昇した。 ランチタイムのアジア株式市場は、香港ハンセン指数が前日比小幅プラス、上海総合指数は前日比小幅マイナスと高安まちまちで、こちらも方向感に欠ける展開となっている。明日の海外時間で発表される米時価総額3位の半導体大手エヌビディアの決算発表を見極めたいとするムードが強いことから、後場の日経平均、TOPIXともに小動き推移となりそうだ。
<AK>
2024/02/20 12:08
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日経平均は反落、半導体株弱いも内需株しっかりで底堅い展開に
*12:08JST 日経平均は反落、半導体株弱いも内需株しっかりで底堅い展開に
日経平均は反落。前営業日比121.65円安(-0.32%)の38365.59円(出来高概算8億1000万株)で前場の取引を終えている。 16日の米国市場は反落。ダウ平均は145.13ドル安(-0.37%)の38627.99ドル、ナスダックは130.52ポイント安(-0.82%)の15775.66で、S&P500は24.16ポイント安(-0.48%)の5005.57で取引を終了した。1月生産者物価指数(PPI)が消費者物価指数(CPI)に続き予想を上回ったため、インフレ長期化が警戒され、寄り付き後は下落。その後、2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を下回ったほか、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて次の行動が利下げであることを確認し相場は下げ止まった。ただ、長期金利の上昇が引き続き重しとなり、上値を抑制しマイナス圏で終了。 米国株安を受けて、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。寄付き後の日経平均は切り返す場面も見られたが、値がさ半導体銘柄の一角が売られたことから前営業日比マイナス圏での推移となった。ただ、先週末同様、金融や建設など内需関連銘柄がしっかりとした動きを見せたことで、日経平均は下げ渋る展開に。押し目買いや出遅れ銘柄への物色が入り、日経平均は38300円台で前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、家庭用ゲーム機の「ニンテンドースイッチ」の後継機が25年1-3月期に後ずれすると報じられた任天堂<7974>が大幅続落。また、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東エレク<8035>など半導体関連も弱い。このほか、荏原製作所<6361>、ミネベアミツミ<6479>、ブリヂストン<5108>が売られた。 一方、インドで日本車販売網を構築と報じられた三菱商事<8058>が買われたほか、昨年来安値からのテクニカルリバウンドなどであおぞら銀行<8304>も上昇。また、H3ロケットの打ち上げ成功が材料視されて三菱重<7011>も買われた。このほか、大林組<1802>、横浜ゴム<5101>、清水建設<1803>が上昇。 セクターでは、その他製品、ゴム製品、電気機器、空運業、不動産業が下落した一方、水産・農林業、卸売業、鉱業、その他金融業、鉄鋼などが上昇した。 後場の東京市場は、米国市場の休場を受けて売買代金は伸び悩むと想定する。取引再開した上海総合指数がプラス圏で推移していることから、アジア市場に対する過度な警戒感は後退か。東証プライム市場の6割ほどの銘柄が上昇しており、TOPIXは前営業日比プラス圏で推移するなど東京市場はしっかり。後場の日経平均は引き続き底堅く推移し、38300円から38400円ほどの狭いレンジでのもみ合いとなりそうだ。
<AK>
2024/02/19 12:08
ランチタイムコメント
日経平均は続伸、半導体株失速で上げ幅縮小も一時38865円まで上昇
*12:13JST 日経平均は続伸、半導体株失速で上げ幅縮小も一時38865円まで上昇
日経平均は続伸。前日比347.95円高(+0.91%)の38505.89円(出来高概算11億6000万株)で前場の取引を終えている。 15日の米国市場は続伸。ダウ平均は348.85ドル高(+0.91%)の38773.12ドル、ナスダックは47.03ポイント高(+0.30%)の15906.18、S&P500は29.11ポイント高(+0.58%)の5029.73で取引を終了した。利下げ期待の再燃で寄り付き後から上昇。1月小売売上高が予想を下回り、利下げ期待がさらに強まると一段と買われた。ハイテクは一部で著名投資会社の売却が当局への届け出で明らかになると、利益確定売りに上値が抑制された。ダウは企業の好決算を好感した買いも見られ、終盤にかけて上げ幅を拡大し終了。 米国株高などを受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始。半導体製造装置大手のアプライドマテリアルズの好決算を受けて、半導体株が上げ幅を拡大したことから、日経平均は一時38865.06円と終値ベースの史上最高値38915.87円(取引時間中は38957.44円)にあと50円ほどに迫る場面が見られた。ただ、買い一巡後の半導体株が総じて前日比マイナス圏に突入したことから日経平均は上げ幅を縮小。38500円台で前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、前日、急騰した楽天グループ<4755>が引き続き買われたほか、損保会社の政策保有株の売却の話が相次いでいることが影響しT&Dホールディングス<8795>、第一生命HD<8750>も買い優勢となった。このほか、オリンパス<7733>、出光興産<5019>、三井物産<8031>、資生堂<4911>が買われた。 一方、今期大幅増益見通しも材料出尽くし感が先行したトレンドマイクロ<4704>が急落したほか、スクリーンHD<7735>、SUMCO<3436>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が安い。また、ソニーグループ<6758>も引き続き軟調。 セクターでは、石油・石炭製品、鉱業、保険業、不動産業、サービス業などが上昇した一方、金属製品のみ下落した。 アジア株式市場は、香港ハンセン指数が小幅高で推移しているが、上海市場は引き続き春節に伴う休場のためアジア株式市場の参加者は引き続き少ない。一方、為替は1ドル150円10―20銭で推移しており、連日で政府要人による口先介入を観測。円安進行一服を受けて輸出関連銘柄への支援材料とはならないだろう。後場の日経平均は半導体株次第といったところか。史上最高値更新に向けて、前場残したやや長い上影(上ヒゲ)を少しでも吸収したいところだ。
<AK>
2024/02/16 12:13
ランチタイムコメント
日経平均は反発、半導体株買われ一時38100円台まで上昇
*12:02JST 日経平均は反発、半導体株買われ一時38100円台まで上昇
日経平均は反発。前日比245.03円高(+0.65%)の37948.35円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えている。 14日の米国株式市場は反発。ダウ平均は151.52ドル高(+0.40%)の38424.27ドル、ナスダックは203.55ポイント高(+1.30%)の15859.15、S&P500は47.45ポイント高(+0.96%)の5000.62で取引を終了した。13日の大幅下落の反動で寄り付き後から上昇。ボストン連銀の前総裁が1月消費者物価指数(CPI)を受けた市場反応が行き過ぎとの見解を示したほか、イエレン財務長官や、グールズビー・シカゴ連銀総裁がインフレ2%目標回帰の道筋にあることに変わりはない、と表明したため利下げ期待の再燃で相場は終日底堅く推移した。特に、金利先安感にハイテクが買い戻され、相場を支援し終盤にかけて上昇幅を拡大し終了。 米国株の反発を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の大幅反発が影響して、半導体関連が上昇。値がさ銘柄が強い動きを示したこともあり、日経平均は一時38127.85円まで買われた。買い一巡後は、38000円水準でのもみ合いとなったが、決算関連銘柄への物色は続き、前場の東証プライム市場の売買代金は2.8兆円と商い活況となった。 日経平均採用銘柄では、携帯事業の赤字縮小が確認できたことから楽天グループ<4755>がストップ高となったほか、荏原製作所<6361>も決算が材料視されてストップ高。また、SOMPOホールディングス<8630>が株式分割を材料に買い優勢となった。このほか、住友重機械<6302>、レゾナックHD<4004>、クボタ<6326>、日東電工<6988>、スクリーンHD<7735>、東京エレク<8035>が買い優勢となった。 一方、決算内容がネガティブ視されたことから、バンダイナムコHD<7832>、TOPPANホールディングス<7911>、ソニーグループ<6758>、サッポロホールディングス<2501>が売り優勢となった。 セクターでは、保険業、石油・石炭製品、機械、化学、ゴム製品などが上昇した一方、繊維製品、パルプ・紙、鉱業、その他製品、非鉄金属などが下落した。 アジア株式市場は、休場明けの香港ハンセン指数がやや弱いが、上海市場は引き続き春節に伴う休場のため参加者は少なく、アジア株が後場の東京市場に与える影響は限定的となろう。一方、為替は1ドル150円20銭―30銭で円安進行は一服。政府・日本銀行による為替介入実施への警戒感が円安進行を抑えていることから、円安推移を材料とした輸出関連銘柄への買いは期待しにくい。決算発表がピークアウトしたことから、後場の日経平均は38000円台での値固めを試す展開となろう。
<NH>
2024/02/15 12:02
ランチタイムコメント
日経平均は4日ぶりに反落、売り一巡後は押し目買いで下げ渋る展開に
*12:16JST 日経平均は4日ぶりに反落、売り一巡後は押し目買いで下げ渋る展開に
日経平均は4日ぶりに反落。前日比317.02円安(-0.84%)の37646.95円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。 13日の米国市場は大幅下落。ダウ平均は524.63ドル安(-1.35%)の38272.75ドル、ナスダックは286.95ポイント安(-1.80%)の15655.60で、S&P500 は68.67ポイント安(-1.37%)の4953.17で取引を終了した。1月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想ほど減速せず、早期の利下げ期待を受けた買いが後退し、寄り付きから下落。その後、長期金利の大幅上昇に連れて売りが一段と加速し、終日軟調に推移した。終盤にかけては手仕舞い売りを巻き込み下げ幅を拡大し終了。 米国株安を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。昨日の急騰に対する反動もあり日経平均は37600円台まで下落したが、押し目を狙う投資家の買いによって日経平均は底堅い格好に。TOPIXは前日比1.4%安と大幅反落となっており、相対的に日経平均は底堅いと言えよう。引き続き決算発表銘柄の物色が強いことから、前場の東証プライム市場の売買代金は2.7兆円と本日も5兆円台を狙える盛り上がりとなった。 日経平均採用銘柄では、メルカリ<4385>が米フリマ事業の伸び悩みが意識されて売り優勢となったほか、資生堂<4911>、DOWAホールディングス<5714>、SMC<6273>が下落した。日経平均採用以外では、さえない決算が嫌気されたスノーピーク<7816>、ナブテスコ<6268>、サイボウズ<4776>、シマノ<7309>が急落した。 一方、決算が材料視されてシチズン時計<7762>が昨年来高値を更新したほか、引き続き2月のMSCI銘柄定期入れ替えに伴う新規採用が材料視されてスクリーンHD<7735>が強い。このほか、サッポロHD<2501>、日本郵船<9101>、アドバンテスト<6857>が上昇。日経平均採用以外では、業績予想の上方修正と期末配当の増額と自社株取得枠を設定したニッパツ<5991>が急騰したほか、イトーキ<7972>も好業績や年間配当の増額、株主優待制度の新設などが材料視されてストップ高買い気配となっている。 セクターでは、パルプ・紙、鉄鋼、不動産業、非鉄金属、輸送用機器などが下落した一方、海運業、その他製品の2セクターのみ上昇した。 アジア株式市場は、休場明けの香港ハンセン指数が前営業日比1%超下落しているが、上海市場は引き続き春節に伴う休場のため参加者は少なく、アジア株が後場の東京市場に与える影響は限定的。一方、為替は1ドル150円台半ばまで円安が加速したことから、政府・日本銀行による口先介入為替への警戒感は強まっている。後場は為替を睨みつつ、本日ピークを迎える決算発表をこなす展開となろう。後場動きそうな決算銘柄として、12時台のREMIX<3825>、エラン<6099>、マブチ<6592>、コナカ<7494>、13時台のSBSHD<2384>、トリドールHD<3397>、大塚HD<4578>、ベリテ<9904>、14時台の三菱紙<3864>、シークス<7613>、東映<9605>あたりを注目したい。
<AK>
2024/02/14 12:16
ランチタイムコメント
日経平均は大幅高で3日続伸、東エレクがけん引し一時37800円台まで上昇
*12:14JST 日経平均は大幅高で3日続伸、東エレクがけん引し一時37800円台まで上昇
日経平均は大幅高で3日続伸。先週末比901.47円高(+2.44%)の37798.89円(出来高概算11億1000万株)で前場の取引を終えている。 12日の米国市場はまちまち。ダウ平均は125.69ドル高(+0.33%)の38797.38ドル、ナスダックは48.12ポイント安(-0.30%)の15942.55、S&P500は4.77ポイント安(-0.09%)の5021.84で取引を終了した。高値警戒感で売られて、寄り付き後は下落。その後、今週発表の重要インフレ指標が米連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げをより確実にするとの期待に長期金利低下に連れ、上昇に転じた。ダウは終日堅調に推移し、終盤にかけインフレ指標発表を控えた利益確定売りに押され失速したものの、連日で過去最高値を更新。ハイテクは再び下落し、結局高安まちまちで終了した 米国株は高安まちまちだったが、円建てCME先物が37470円を付けたことから、東京市場は買い優勢で取引を開始。寄付きから日経平均寄与度の高い東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>が大幅続伸し、日経平均は37248.36円でスタートすると上げ幅を拡大。日経平均寄与度の高い銘柄以外も買われ、プライム市場の7割超が上昇する強い相場展開となり、日経平均は37802.51円まで上昇。ほぼ高値引けで前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、金融庁主導で政策保有株の売却報道があったことからMS&AD<8725>、東京海上<8766>、SOMPOホールディングス<8630>、T&Dホールディングス<8795>がそろって急騰。また、今期純利益予想の上振れを発表した東エレクが先週末比2けたの上昇。このほか、IHI<7013>、フジクラ<5803>、SUBARU<7270>、リクルートHD<6098>、ニコン<7731>が買われた。日経平均採用以外では、決算を材料にアシックス<7936>がストップ高となったほか、三桜工<6584>も決算が材料視されて大幅高となった。 一方、今期一転減益に下方修正した日揮ホールディングス<1963>が一時ストップ安となったほか、日本製紙<3863>も今期営業利益見通しを下方修正し大幅安。このほか、ディー・エヌ・エー<2432>、マツダ<7261>、大塚HD<4578>、住友不動産<8830>も売り優勢となった。 セクターでは、保険業の大幅高が目立ったほか、サービス業、電気機器、情報・通信業、卸売業などが上昇。一方、パルプ・紙、不動産業、建設業、小売業の4セクターのみ下落した。 アジア株式市場は、中国市場などが春節に伴う休場のため、アジア株が後場の東京市場に与える影響は限定的。後場は為替をにらみつつ、今日明日でピークを迎える決算発表をこなす展開となろう。後場動きそうな決算銘柄として、12時台の鹿島<1812>、大正薬HD<4581>、13時台のINPEX<1605>、松井建設<1810>、東邦アセチレン<4093>、リョービ<5851>、14時台の東亜合<4045>、メニコン<7780>あたりを注目したい。
<AK>
2024/02/13 12:14
ランチタイムコメント
日経平均は続伸、ソフトバンクGがけん引し37000円台を回復
*12:14JST 日経平均は続伸、ソフトバンクGがけん引し37000円台を回復
日経平均は続伸。前日比166.63円高(+0.45%)の37029.91円(出来高概算11億9000万株)で前場の取引を終えている。 8日の米国株式市場は小幅続伸。ダウ平均は48.97ドル高(+0.13%)の38726.33ドル、ナスダックは37.07ポイント高(+0.24%)の15793.71、S&P500は2.85ポイント高(+0.06%)の4997.91で取引を終了した。想定以上に強い経済を好感した買いに寄付き後は上昇。その後、利食いにおされ一時下落に転じたが、企業の好決算を好感した買いや予想を下回った週次失業保険申請件数が労働市場しっかりの証拠となりソフトランディング期待を受けた買いが支え、底堅く推移。ハイテクが強く終盤にかけ、相場を一段と押し上げ、ダウは連日で過去最高値を更新し終了した。 米国株高や為替の円安推移などを材料に東京市場は買い優勢で取引を開始した。寄付きから日経平均寄与度の高いソフトバンクグループ<9984>が大幅続伸しており、日経平均は37000円台に乗せた。プライム市場の55%が前日比マイナスとなっているなか、大型株主導の地合いは継続。日経平均は37287.26円まで上げ幅を拡大する場面がみられた。なお、2月限オプションの特別清算指数(SQ)概算値は市場推計で37018.07円となった。 日経平均採用銘柄では、決算が材料視されてフジクラ<5803>がストップ高となったほか、引き続き決算や英アームの大幅高を材料にソフトバンクグループが前日比10%超上昇。このほか、ニトリHD<9843>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、クラレ<3405>、古河電工<5801>も買われた。日経平均採用以外では、東亜建<1885>、美津濃<8022>、日本金銭機械<6418>が急騰した。 一方、日産自<7201>、ネクソン<3659>、帝人<3401>は決算が嫌気されて売り優勢となった。また、欧州の海運大手マースクが決算発表後、株価が急落したことから川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も売られた。日経平均採用以外では、リログループ<8876>、KLab<3656>、KADOKAWA<9468>が急落した。 セクターでは、非鉄金属、小売業、金属製品、情報・通信業、ガラス・土石製品などが上昇した一方、海運業、繊維製品、輸送用機器、電気・ガス業、鉄鋼などが下落した。 アジア株式市場は、上海市場が休場で香港市場は前場のみの立ち合いのみのため、アジア株が後場の東京市場に与える影響は限定的か。後場は為替をにらみつつ、ピークを迎える決算発表をこなす展開となろう。後場動きそうな決算銘柄として、12時台の土木管理<6171>、13時台の佐藤渡辺<1807>、大王製紙<3880>、ADEKA<4401>、旭コンクリ<5268>、セブン銀行<8410>、14時台の石油資源<1662>、大和ハウス<1925>、森永乳牛<2264>、ヤクルト<2267>、モリテック<5986>、宮越HD<6620>、大同メタル<7245>あたりを注目したい。
<AK>
2024/02/09 12:14
ランチタイムコメント
日経平均は大幅反発、日銀副総裁発言を受けて先物主導で上げ幅拡大
*12:12JST 日経平均は大幅反発、日銀副総裁発言を受けて先物主導で上げ幅拡大
日経平均は大幅反発。前日比618.50円高(+1.71%)の36738.42円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。 7日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は156.00ドル高(+0.40%)の38677.36ドル、ナスダックは147.65ポイント高(+0.95%)の15756.64、S&P500は40.83ポイント高(+0.82%)の4995.06で取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官が年内の利下げの可能性に言及し、期待感を受けた買いに寄り付き後は上昇。最近の強いデータを受け、堅調な経済を期待した買いや、企業決算を好感した買いに相場は終日堅調に推移した。商業用不動産懸念にジャンク級に格下げされた地銀のニューヨーク・コミュニティ・バンコープの回復に連れ投資家心理も改善し、終盤にかけて上げ幅を拡大しダウは過去最高値を更新し終了。 米国株式市場の上昇を受けて、東京市場は買い優勢で取引を開始した。英アームの好決算が影響してソフトバンクG<9984>が大幅高となり、日経平均を押し上げる格好に。11時過ぎには、日本銀行の内田副総裁が「マイナス金利解除でも緩和維持」と発言したことから225先物にまとまった買いが入り、日経平均は上げ幅を拡大。日経平均寄与度の大きい銘柄に買いが集中し、プライム市場の7割近くの銘柄が下落する一方、日経平均は36700円台まで上昇する歪な地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、決算が材料視されて協和キリン<4151>が大幅高となっているほか、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>、東エレク<8035>の半導体関連も上昇。また、9時ちょうどに決算を発表したルネサスエレクトロニクス<6723>も買われた。このほか、NTTデータ<9613>、テルモ<4543>、太陽誘電<6976>、トヨタ自<7203>が上昇。 一方、ディー・エヌ・エー<2432>、三井金<5706>、スズキ<7269>、カシオ<6952>、花王<4452>、AGC<5201>は決算発表を受けて売り優勢となったほか、日銀副総裁の発言がネガティブ材料となり、みずほ<8411>、三井住友<8316>など銀行株がさえない。 セクターでは、輸送用機器、その他金融業、その他製品、電気機器、精密機器などが上昇した一方、電気・ガス業、繊維製品、陸運業、銀行業、海運業などが下落した。 ランチタイムのアジア株式市場では、上海総合指数が上昇する一方、香港ハンセン指数は下落とまちまち。後場は中国株と為替をにらみつつ、日経平均が終値ベースの直近高値(1月22日の36546.95円)をクリアできるかが注目だ。一方、決算発表はピークを迎えており、後場も決算発表銘柄を中心に活発な売買が入る公算は大きい。後場動きそうな決算銘柄として、12時台の東レ<3402>、13時台の清水建設<1803>、高砂熱<1969>、東洋紡<3101>、クラボウ<3106>、新日電工<5563>、SUBARU<7270>、高島<8007>、阪和興<8078>、小田急<9007>、14時台の安藤ハザマ<1719>、大成建設<1801>、イチケン<1847>、明治HD<2269>、藤倉化<4620>、日農薬<4997>、メタルアート<5644>、NTT<9432>あたりを注目したい。
<AK>
2024/02/08 12:12
ランチタイムコメント
日経平均は小幅続落、上場来高値更新のトヨタ自が下支えに
*12:17JST 日経平均は小幅続落、上場来高値更新のトヨタ自が下支えに
日経平均は小幅続落。前日比38.09円安(-0.11%)の36122.57円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えている。 6日の米国市場は反発。ダウ平均は141.24ドル高(+0.37%)の38521.36ドル、ナスダックは11.32ポイント高(+0.07%)の15609.00、S&P500は11.42ポイント高(+0.23%)の4954.23で取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演やイベント待ちで、寄付き後はまちまち。中国政府による株価対策への期待が相場を支えダウは上昇に転じ堅調に推移も地銀セクターへの懸念が上値を抑制した。ハイテクは利食いに押され、軟調に推移。メスター・クリーブランド連銀総裁が「連邦公開市場委員会(FOMC)が年後半に利下げを巡りより確信するだろう」と発言すると金利低下に連れ、ダウは上げ幅を拡大。ナスダックもプラス圏を回復し終了した。 米国株しっかりも、為替が1ドル147円台後半と前日大引け時点との比較では、60銭ほど円高に振れたことなどから、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。日経平均は2月1日以来となる36000円割れの場面も見られたが、昨日の決算が引き続き材料視されたトヨタ自<7203>が連日の上場来高値を更新したことからTOPIXが切り替えし、日経平均も前日終値水準まで値を戻した。引き続き決算銘柄への物色意欲は強く、前場のプライム市場の売買代金は2.6兆円まで膨らんだ。 日経平均採用銘柄では、24年3月期売上高予想を下方修正したLINE ヤフー<4689>が急落したほか、厳しい中小型ディスプレイ市況の影響からさえない決算となったシャープ<6753>も売り優勢。また、昨日の取引時間中に上場来初めての株式分割を発表した三菱重<7011>は反落。このほか、ダイキン<6367>、味の素<2802>が売られた。日経平均採用以外では、好決算発表も市場コンセンサスを下回った島津製作所<7701>が大幅安となった。 一方、24年3月期利益予想の上方修正と期末配当予想の増額を発表したGSユアサ<6674>が急騰したほか、三菱商事<8058>は大規模な自己株式の取得枠設定が材料視されて買われた。このほか、リコー<7752>、ニッスイ<1332>、デンソー<6902>が上昇。日経平均採用以外では、極東開発工業<7226>が、24年3月期業績予想の上方修正と期末配当予想の増額を材料に大幅高となった。なお、KDDI<9433>がTOB実施を発表したことで監理ポストに移行したローソン<2651>はTOB価格10360円にサヤ寄せし急騰した。 セクターでは、機械、食料品、倉庫・運輸関連、情報・通信業、証券・商品先物などが下落した一方、輸送用機器、卸売業、鉱業、海運業、水産・農林業などが上昇した。 ランチタイムのアジア株式市場では、上海総合指数、香港ハンセン指数ともに前日比1%ほど上昇している、中国株と為替をにらみつつ、日経平均、TOPIXは前日終値水準でのもみ合いとなろう。後場も決算銘柄に注目となる。後場動きそうな決算銘柄として、12時台の旭化成<3407>、IIJ<3774>、13時台のシステムズD<3766>、三井化学<4183>、パイオラックス<5988>、シンフォニア<6507>、神鋼商事<8075>、岩谷産業<8088>、住友倉庫<9303>、14時台の三住道路<1776>、テクノ菱和<1965>、ハードオフ<2674>、バイタルKSK<3151>、日油<4403>、三ツ星ベルト<5192>、能美防災<6744>、丸紅リース<9763>あたりを注目したい。
<AK>
2024/02/07 12:17
ランチタイムコメント
日経平均は反落、円安推移が下支え、後場はトヨタ自の決算に注目
*12:13JST 日経平均は反落、円安推移が下支え、後場はトヨタ自の決算に注目
日経平均は反落。前日比240.10円安(-0.66%)の36114.06円(出来高概算9億1000万株)で前場の取引を終えている。 5日の米国株式市場は、ダウ平均は274.30ドル安(-0.71%)の38380.12ドル、ナスダックは31.27ポイント安(-0.20%)の15597.68、S&P500は15.80ポイント安(-0.32%)の4942.81で取引を終了した。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が週末のインタビューで利下げを急がない姿勢を再確認したため早期利下げ期待の後退で売られ、寄付き後、下落。1月ISM非製造業景況指数が予想を上回り消費の底堅さが証明され、利下げ先送り観測が強まり一段安となった。下値はソフトランディング期待を受けた買いが支え、終盤にかけて、下げ幅を縮小し終了。 米国株安を受けて、東京市場はやや売り優勢で取引を開始した。日経平均は36065.98円まで下げ幅を広げる場面も見られたが、為替が1ドル148円台半ばで推移していることもあり、先物を中心に大きく売り崩すような動きは手控えられた。また、アジア株市場で香港ハンセン指数が大幅高していることも支援材料に。引き続き決算発表銘柄への物色意欲は強く、前場の売買代金は約2.4兆円と商いは活況。 日経平均採用銘柄では、24年3月期業績予想を下方修正したオムロン<6645>が一時ストップ安となったほか、三菱電機<6503>は23年4-12月期の連結決算は増益着地も、材料出尽くしで売り優勢となった。そのほか、大平洋金属<5541>、ヤマトHD<9064>、安川電機<6506>が売られた。 一方、住友電工<5802>が24年3月連結業績予想の上方修正と期末配当予想の増額を発表したことで上昇したほか、コニカミノルタ<4902>、三越伊勢丹<3099>、スクリーンHD<7735>が買われた。日経平均採用以外では、ヤマシンフィルタ<6240>、西松建設<1820>が決算を材料に急騰した。 セクターでは、電気・ガス業、銀行業、不動産業、機械、サービス業などが下落した一方、水産・農林業、陸運業、倉庫・運輸関連業、パルプ・紙、海運業などが上昇。 後場の日経平均は、13時25分に発表されるトヨタ自<7203>の決算発表に注目となろう。トヨタ自は朝方やや買われる場面も見られたが、前日比1%安の水準でのもみ合いに。1月23日につけた上場来高値3034円手前で上値は重くなっていることから、決算内容をきっかけにこの水準を上抜くような強い動きとなれば、後場、TOPIXが強含む可能性もあろう。トヨタ自以外の後場動きそうな決算銘柄は、12時台のエーザイ<4523>、上新電<8173>、13時台のニッスイ<1332>、レンゴー<3941>、三菱ケミG<4188>、三菱重<7011>、14時台の不二サッシ<5940>、大崎電<6644>、東邦銀<8346>、四国銀<8387>あたりを注目したい。
<AK>
2024/02/06 12:13
ランチタイムコメント
日経平均は続伸、半導体株安く上値重いが、決算銘柄の物色続く
*12:22JST 日経平均は続伸、半導体株安く上値重いが、決算銘柄の物色続く
日経平均は続伸。先週末比200.19円高(+0.55%)の36358.21円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えている。 2日の米国株式市場では、ダウ平均は134.58ドル高(+0.35%)の38654.42ドル、ナスダックは267.31ポイント高(+1.74%)の15628.95、S&P500は52.42ポイント高(+1.07%)の4958.61で取引を終了した。一部主要ハイテク企業決算や1月雇用統計受け、寄り付き後はまちまち。雇用統計やミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回り労働市場や消費の強さが再確認され成長期待にダウは上昇に転じた。また、利下げ期待が後退したものの好決算を受けたアマゾンやメタの上昇でハイテクが特に買われ相場全体を支援。終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了した。ダウは連日で過去最高値を更新。 米国株高や為替の円安推移などを材料に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。日経平均は36400円台で取引を開始した後は、値がさ半導体株が弱いことなどが影響して徐々に上値の重い展開に。アジア株式市場で、上海総合指数が先週末比2%超の大幅安となっていることも影響して、買い一巡後の日経平均は36300円台でのもみ合いとなった。ただ、引き続き決算発表銘柄への物色は活発で、前場の売買代金は2.6兆円と大商いとなっている。 日経平均採用銘柄では、期末配当予想の増額と自己株取得および消却発表を受けて、三越伊勢丹<3099>が昨年来高値を更新。また、24年3月期第3四半期累計純利益が通期計画を超過したみずほ<8411>が買われたほか、キーエンス<6861>、パナHD<6752>も決算が材料視されて上昇。日経平均採用以外では、23年10-12月期営業利益の増益転換など好業績が材料視されてネットワン<7518>が大幅高となったほか、ジーテクト<5970>、エフ・シー・シー<7296>も決算をきっかけに急騰した。 一方、24年3月期損益見通しが過去最大の2450億円の赤字となった住友化学<4005>がきつい下げとなったほか、23年10-12月期営業利益が市場予想を下振れたことから村田製作所<6981>も売り優勢となった。このほか、スクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>、丸紅<8002>がさえない。 セクターでは、不動産業、銀行業、輸送用機器、保険業、パルプ・紙などが上昇した一方、卸売業、海運業、電気・ガス業、倉庫・運輸関連業、空運業などが下落した。 後場の日経平均は、弱い中国株の動向次第では先週末比マイナスとなる場面もありそうだが、決算発表銘柄への旺盛な物色意欲は強いことから東証プライム市場の売買代金は5兆円近くまで膨らむ可能性がある。後場動きそうな決算銘柄は、12時台の大林組<1802>、日本郵船<9101>、13時台の王子HD<3861>、東ソー<4042>、伊藤忠<8001>、14時台のプリマハム<2281>、千代建<6366>、ホーチキ<6745>、住友商<8053>、SRSHD<8163>あたりを注目したい。
<AK>
2024/02/05 12:22
ランチタイムコメント
日経平均は大幅反発、先物買い観測などを背景に一時36400円台まで上昇
*12:19JST 日経平均は大幅反発、先物買い観測などを背景に一時36400円台まで上昇
日経平均は大幅反発。前日比359.22円高(+1.00%)の36370.68円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。 2月1日の米国株式市場は反発。ダウ平均は369.54ドル高(+0.97%)の38519.84ドル、ナスダックは197.63ポイント高(+1.30%)の15361.64、S&P500は60.54ポイント高(+1.25%)の4906.19で取引を終了した。前日の大幅下落の反動で、寄り付き後は上昇。主要ハイテク企業の決算を控えた買いや、長期金利の低下を好感した買いを受けて相場は終日堅調に推移した。イスラエル、ハマス停戦の可能性との報道も一段の買い材料となり、終盤にかけては上げ幅を拡大し終了。 米国株上昇を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替が1ドル146円台前半と前日大引け時点よりも50銭ほど円高に推移していたものの、225先物に外国人投資家の買いが入っているとの声も聞かれたことから、日経平均は一時36400円台まで上げ幅を拡大した。引き続き決算発表銘柄を中心とした物色は活発で、前場の売買代金は2.4兆円と大商いとなった。 日経平均採用銘柄では、中国でのオンラインゲームライセンスが承認されたことからネクソン<3659>がストップ高となったほか、23年4-12月期最終赤字が23年4-9月期比で縮小したコニカミノルタ<4902>も大幅高となった。また、一部証券会社のレーティング引き上げ観測を材料に三井金<5706>も上昇したほか、デンソー<6902>は11時20分の決算発表後、買い優勢となった。日経平均採用以外では、自己株取得枠設定を発表した日テレHD<9404>が急騰している。 一方、決算を材料に前日ストップ安となったあおぞら<8304>は、来期配当も減少するとの見方が強まり大幅続落。取引時間中の11時に決算を発表した丸紅<8002>もさえない。また、24年3月期連結通期営業利益見通しを下方修正した京セラ<6971>も売られた。日経平均採用以外では、決算が嫌気されてJVCケンウッド<6632>が大幅安となった。 セクターでは、情報・通信業、その他製品、化学、電気・ガス業、電気機器などが上昇した一方、保険業、海運業、医薬品、鉱業、証券・商品先物などが下落した。 後場の東京市場は、今晩の米国市場で1月米雇用統計の発表を控えていることから様子見ムードは強まりやすく、日経平均の上値は重くなりそうだ。物色は引き続き決算銘柄に向かうと想定する。後場動きそうな決算銘柄は、12時台の双日<2768>、太陽HD<4626>、13時台の山陽特鋼<5481>、アオイ電子<6832>、アイシン<7259>、三井物産<8031>、ヤマタネ<9305>、14時台の神栄<3004>、トヨタ紡織<3116>、愛知製鋼<5482>、豊田合成<7282>、トマト銀行<8542>、相鉄HD<9003>あたりか。
<AK>
2024/02/02 12:19
ランチタイムコメント
日経平均は反落、決算銘柄に物色向かい36000円を挟んだもみ合いに
*12:20JST 日経平均は反落、決算銘柄に物色向かい36000円を挟んだもみ合いに
日経平均は反落。前日比262.42円安(-0.72%)の36024.29円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。 1月31日の米国株式市場は下落。ダウ平均は317.01ドル安(-0.82%)の38150.30ドル、ナスダックは345.88ポイント安(-2.23%)の15164.01、S&P500は79.32ポイント安(-1.61%)の4845.65で取引を終了した。 米連邦準備制度理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)結果発表を控え様子見気配が強まり、寄り付き後はまちまち。FRBがFOMCで市場の予想通り4会合連続で金利据え置きを発表、利下げの可能性が明確化されなかったため早期利下げ期待が後退し売りが先行した。終盤にかけてパウエルFRB議長がFOMC後の会見にて、現時点で3月の利下げの可能性がベースシナリオではないとの委員会の考えを指摘すると下げ幅を拡大し終了した。 為替が1ドル146円台半ばと前日大引け時点よりも1円ほど円高に振れるなど外部環境の悪化を受けて、東京市場は売り優勢で取引を開始した。寄り付き後の日経平均は36000円を割り込む場面も見られたが、アジア株式市場で香港ハンセン指数、上海総合指数が上昇していることから下値模索は回避された。売り一巡後は36000円を挟んだもみ合いとなり、市場の関心は決算銘柄に集中。前場の売買代金は2.5兆円と大商いとなった。 日経平均採用銘柄では、24年3月期連結業績予想を下方修正したあおぞら銀行<8304>がストップ安となったほか、住友ファーマ<4506>も北米事業下振れで24年3月期純損失が拡大したことから一時ストップ安。また、エムスリー<2413>も決算が嫌気されて大幅安となった。このほか、住友化学<4005>、トクヤマ<4043>、レーザーテック<6920>も売られた。 一方、24年9月期第1四半期決算でメディア事業の好調が材料視されてサイバー<4751>が買われたほか、取得上限100万株の自社株取得枠を設定したオークマ<6103>も上昇。また、第一三共<4568>、TDK<6762>も決算が好感された。日経平均採用以外では、九州電力<9508>が急騰したほか、きんでん<1944>が上限450万株の自己株取得枠の設定や期末配当予想を増額したことから買われた。また、黒崎播磨<5352>も業績等を材料視されて大幅高。 セクターでは、銀行業、不動産業、輸送用機器、保険業、機械などが下落した一方、空運業、陸運業、証券・商品先物、医薬品、食料品などが上昇した。 後場の東京市場は引き続き決算銘柄に関心が向かい、日経平均は36000円を挟んだ小動きが継続となりそうだ。取引時間中には、13時台にHOYA<7741>、しずおかFG<5831>、日本ハム<2282>、タカラスタン<7981>、14時台に東海理化<6995>、大豊工業<6470>、中央発条<5992>などが予定されている。特にスタンダード市場の大豊工業や中央発条は時価総額や流動性の観点からも乱高下する可能性があるので注目したい。
<AK>
2024/02/01 12:20
ランチタイムコメント
日経平均は反落、銀行株が下支えとなり底堅い展開に
*12:14JST 日経平均は反落、銀行株が下支えとなり底堅い展開に
日経平均は反落。前日比188.90円安(-0.52%)の35876.96円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。 30日の米国株式市場は高安まちまち。ダウ平均は133.86ドル高(+0.35%)の38467.31ドル、ナスダックは118.15ポイント安(-0.76%)の15509.90、S&P500は2.96ポイント安(-0.06%)の4924.97で取引を終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)や主要ハイテク企業決算を控えた警戒感を受けて、寄付き後は下落。ただ、12月JOLT求人件数や1月消費者信頼感指数の良好な結果を受けて、景気の底堅さを期待しダウは上昇に転じた。終日堅調に推移し終盤にかけ上げ幅を拡大、連日で過去最高値を更新。一方、早期利下げ観測の後退や携帯端末アップルの下落が重しとなりハイテクは下落したことから、まちまちで終了した。 米国株は高安まちまちだったものの、決算発表後のマイクロソフトが時間外でやや売られたことから、東京市場は半導体などハイテク関連がさえないスタート。日経平均は35700円で取引を開始したが、売り一巡後は、東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>が下げ幅を縮小。また、朝方に発表された1月の日本銀行の金融政策決定会合での「主な意見」公表を受けて、4月マイナス金利の解除の可能性が高まったとの見方が一段と高まったことから銀行株が上昇。TOPIXが前日比プラス圏で推移するなど底堅い動きとなった。 日経平均採用銘柄では、24年3月期業績予想の下方修正と期末配当予想の減額が嫌気されてアルプスアルパイン<6770>が急落。また、太陽誘電<6976>、横河電機<6841>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>も下落した。日経平均採用以外では、24年12月期業績が連続減益見通しとなったことでVコマース<2491>が大幅反落となったほか、アンリツ<6754>も通信計測の受注減少を要因とした通期業績下方修正が嫌気されて売られた。 一方、決算を受けてコマツ<6301>、キヤノン<7751>が買われたほか、コマツの上昇が刺激材料となり先週末決算発表した日立建機<6305>も買われた。また、10年債利回りが今年最高水準の0.745%まで上昇したことから、りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>のほか、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>、千葉銀行<8331>など地銀株も上昇した。日経平均採用以外では、24年3月期第3四半期最終損益が黒字転換したことで、第一工業製薬<4461>が一時ストップ高となった。 セクターでは、海運業、医薬品、石油・石炭製品、倉庫・運輸関連、情報・通信業などが下落した一方、銀行業、電気・ガス業、その他金融業、不動産業、建設業などが上昇した。 後場の東京市場は、取引時間中に発表される決算発表銘柄への個別物色中心の地合いとなりそうだ。香港ハンセン指数、上海総合指数が前日比1%超下落していることは気がかりだが、銀行株上昇が影響してTOPIXが底堅いことから安心感はある。半導体株の切り返しが欲しいところだが、FOMCを前に積極的な売買が手控えられている状況下、日経平均が下げ幅を拡大しなければ御の字と考えた方が良さそうだ。
<AK>
2024/01/31 12:14
ランチタイムコメント
日経平均は小幅続伸、米株高も円高と中国株安が重しに
*12:15JST 日経平均は小幅続伸、米株高も円高と中国株安が重しに
日経平均は小幅続伸。前日比86.89円高(+0.24%)の36113.83円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。 29日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は224.02ドル高(+0.59%)の38333.45ドル、ナスダックは172.68ポイント高(+1.12%)の15628.05、S&P500は36.96ポイント高(+0.76%)の4927.93で取引を終了した。今週開催予定の連邦公開市場委員会(FOMC)を控え調整色が強まり、寄り付き後、まちまち。その後、1月ダラス連銀製造業活動指数が予想を下回り長期金利の低下に連れ、堅調に推移した。終盤にかけ米財務省が四半期入札規模予想を予想外に引き下げると金利の一段の低下に連れ買いにさらに拍車がかかり、上げ幅を拡大。ダウは連日で過去最高値を更新し終了した。 米国株高を材料に東京市場は買い優勢で取引を開始した。為替が1ドル147円台半ばと前日の大引け時点よりも円高ドル安で推移したことなどが重しとなり、買い一巡後の日経平均、TOPIXは上値が重くなりTOPIXは一時前日比マイナス圏となる場面も見られた。香港ハンセン指数が前日比2%ほど下落していることも影響し、前場の東京市場は買い手控えムードが強まり、前場のプライム市場の売買代金は2兆円に届かなかった。 日経平均採用銘柄では、ルネサスエレクトロニクス<6723>の上昇が目立ったほか、日本取引所グループ<8697>、信越化<4063>、三菱重工業<7011>も買われた。このほか、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>も上昇した。日経平均採用以外では、LITALICO<7366>が、未定としていた期末配当予想を増配見通しと発表したことで急騰したほか、東光高岳<6617>も決算を材料に買われた 一方、いすゞ自動車<7202>、住友ファーマ<4506>、ファナック<6954>がさえない。日経平均採用以外では、NEC<6701>が保有株売却に対応したディスカウントTOBを発表した航空電子<6807>が急落した。なお、イオン<8267>がオアシス・ファンドのツルハHD<3391>株取得で独占交渉と伝わったことで、オアシス・ファンドによる追加購入期待が後退しツルハHDは大幅安となった。 セクターでは、海運業、その他製品、保険業、機械、不動産業などが上昇した一方、石油・石炭製品、証券・商品先物、繊維製品、輸送用機器、鉱業などが下落した。 後場は為替や中国株など外部環境を引き続きにらんだ状況のなか、トヨタ自<7203>グループの動向に注目したい。豊田織<6201>の国内排出ガスに関する不正によって、トヨタ自は一部車種の出荷を停止。この影響で、トヨタ紡織<3116>、日野自動車<7205>、アイシン<7259>とトヨタ関連企業が軒並み下落している。一方、国交省がダイハツの10車種の出荷停止指示が解除とも伝わっていることから、後場、トヨタ関連企業は下げ幅を縮小する可能性もある。後場はTOPIXが日経平均よりも相対的に強含む展開を期待したい。
<AK>
2024/01/30 12:15
ランチタイムコメント
日経平均は反発、円安推移で自動車関連が上げ幅を拡大
*12:13JST 日経平均は反発、円安推移で自動車関連が上げ幅を拡大
日経平均は反発。先週末比328.07円高(+0.92%)の36079.14円(出来高概算6億7000万株)で前場の取引を終えている。 26日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は60.30ドル高(+0.16%)の38109.43ドル、ナスダックは55.13ポイント安(-0.36%)の15455.36、S&P500は3.19ポイント安(-0.07%)の4890.97ポイントで取引を終了した。寄り付きは下落。23年12月PCEコア指数がインフレの鈍化を示し、投資家心理を支えた一方、利益確定の売りや長期金利の上昇などが重石となった。前日引け後に発表した決算が失望されたインテルが大幅安となり、半導体株を中心にハイテク株の一部が連れ安。ナスダック指数は7日ぶりに下落した。 米国株が高安まちまちだったことから、日経平均は先週末終値水準で取引を開始。為替が1ドル148円台と、先週末の大引け時点よりもやや円安ドル高に推移していることから、自動車など輸出関連銘柄がじりじりと上げ幅を拡大し、日経平均は36000円台を回復した。前場の売買代金は2兆円に届かなかったが、プライム市場の8割超が上昇する全面高の地合いとなった。 日経平均採用銘柄では、取得上限300万株の自己株取得枠を設定した日東電工<6988>が大幅高となったほか、ホンダ<7267>、トヨタ自<7203>、日産自<7201>も買われた。また、24年3月期業績予想を上方修正したファナック<6954>も上昇。そのほか、原油価格上昇を受けて、INPEX<1605>、出光興産<5019>、ENEOSホールディングス<5020>も買われた。 一方、第3四半期調整後営業利益が40.8%増と上期の58.2%増から増益率が鈍化した日立建機<6305>が売り優勢となったほか、第3四半期累計の営業利益が30.8%減となった信越化<4063>もさえない。日経平均採用以外では、第3四半期営業利益が57.7%増と上期の9.2倍から増益率が鈍化したJCRファーマ<4552>が大幅安となった。 全セクターが上昇するなか、鉱業、石油・石炭製品、輸送用機器、証券・商品先物、その他製品の上昇が目立った。 後場の注目は高安まちまちの中国株の動向となろう。28日、中国証券監督管理委員会は、未保有の株式を借りて売却することで利益を得る「空売り」を制限するため、譲渡制限株式の貸し出しを29日から全面禁止した。中国当局は、株価テコ入れ策を立て続けに打ち出しているが、ランチタイムの上海総合指数は先週末比マイナス圏で推移している。為替の円安推移に、中国株の上昇が加われば、日経平均およびTOPIXは後場一段高という展開も期待できよう。
<AK>
2024/01/29 12:13
ランチタイムコメント
日経平均は大幅反落、半導体株の下げが影響し36000円台割れ
*12:13JST 日経平均は大幅反落、半導体株の下げが影響し36000円台割れ
日経平均は大幅反落。前日比401.40円安(-1.11%)の35835.07円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えている。 25日の米国株式市場は上昇。ダウ平均は242.74ドル高(+0.64%)の38049.13ドル、ナスダックは28.58ポイント高(+0.18%)の 15510.50、S&P500は25.61ポイント高(+0.53%)の4894.16ポイントで取引を終了した。寄り付きから上昇。朝方発表された2023年10-12月期の実質国内総生産(GDP)速報値が前期比3.3%増と市場予想を上回る強さを見せた一方、インフレの落ち着きが確認されたことで米経済のソフトランディング期待が高まった。ナスダックは決算が失望された電気自動車メーカーのテスラが押し下げ、下落に転じる場面もあったが持ち直した。 米国株は上昇したものの、決算内容が嫌気されて米半導体大手インテルが時間外で売られたことから、東京市場では値がさの半導体株が総じて弱いスタート。日経平均は36000円台で取引を開始した後、すぐに35000円台に突入した。足元、反発を見せていた香港ハンセン指数、上海総合指数が前日終値水準で反発一服となっていることも影響して、大型株は買い戻すタイミングを逸した様子。日経平均は前日比400円超の下落で前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、インテルの決算が影響して、ルネサスエレクトロニクス<6723>、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>など半導体株がきつい下げとなった。また、中国関連の村田製<6981>、信越化<4063>もさえない。このほか、京セラ<6971>、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>と幅広い銘柄が売られた。 一方、一部ファンドが株式を取得したと報じられており大平洋金属<5541>が急騰したほか、米ドル債の発行を決定した楽天グループ<4755>も買われた。そのほか、資生堂<4911>、パナHD<6752>が買われた。日経平均銘柄以外では、上方修正や増配を発表した未来工業<7931>が急騰したほか、金属チタンの値上げが評価されて東邦チタニウム<5727>、大阪チタ<5726>が買われた。 セクターでは、海運業、金属製品、電気機器、輸送用機器、電気・ガス業などが下落した一方、ゴム製品、鉱業、繊維製品の3セクターのみ上昇した。 後場の日経平均が36000円台を回復できるかは、値がさの半導体株と中国関連銘柄次第といったところだ。為替は1ドル147円60-70銭台と前日の大引け時点とさほど変わらない水準で推移している。来週、米連邦公開市場委員会(FOMC)開催を控えていることから、様子見ムードが強まりやすくドルはさほど上下に振れないと予想。となれば、日経平均の下げ幅縮小には、きつい下げの半導体株が下げ渋るか、中国株が上げ幅を拡大することで中国関連銘柄が息を吹き返すか、どちらかの材料が必要だ。先週末の終値35963.27円より1円でも上で終われば、日本株強気という投資家のモメンタムも維持できよう。
<AK>
2024/01/26 12:13
ランチタイムコメント
日経平均は3日続落、一時36000円台割り込むも下値では買い意欲強い
*12:13JST 日経平均は3日続落、一時36000円台割り込むも下値では買い意欲強い
日経平均は3日続落。前日比64.47円安(-0.18%)の36162.01円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。 24日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は99.06ドル安(-0.26%)の37806.39ドル、ナスダックは55.97ポイント高(+0.36%)の15481.92、S&P500は3.95ポイント高(+0.08%)の4868.55で取引を終了した。寄り付きは上昇。動画配信のネットフリックスや半導体製造メーカーASMLホールディングの好決算を背景にハイテク・半導体関連銘柄を中心に買いが入り上昇をけん引した。しかし、長期金利の上昇に伴い上昇幅を縮小させるとダウ平均は下げに転じ、前日の終値近辺でもみ合う展開に。結局小幅安で取引を終えた一方、ナスダックは5日続伸した。 米国株の方向感が乏しかったことから、日経平均は前日終値水準で取引を開始。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日続伸と強かったものの、半導体株は高安まちまち。前日に買われた三菱UFJ<8306>など銀行株が前日比マイナス圏で推移したこともあり、日経平均は一時36000円台を割り込む場面も見られた。ただ、大型株を中心に下値では拾う動きも見られ、日経平均は36100円台で前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、決算が嫌気されてニデック<6594>が大幅安となったほか、ネクソン<3659>、資生堂<4911>、パナHD<6752>、富士通<6702>も売られた。日経平均銘柄以外では、オービック<4684>が好決算を発表したものの利益確定売りに押された。 一方、一部証券会社によるレポートを材料に大和証G<8601>、野村<8604>が買われたほか、半導体製造メーカーASMLホールディングの好決算を受けて、レーザーテック<6920>も上昇。また、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株も買われた。日経平均銘柄以外では、一部証券会社によるカバレッジ開始が材料視されて広済堂HD<7868>が大幅高となった。 セクターでは、サービス業、医薬品、石油・石炭製品、情報・通信業、保険業などが下落した一方、証券・商品先物、海運業、パルプ・紙、鉄鋼、倉庫・運輸関連などが上昇した。 後場の注目は、中国当局による株式市場支援策を受けての中国株の動向だ。24日の香港ハンセン指数は前日比3.55%高と強かったことから、本日もこの流れが継続すれば、中国関連銘柄への刺激材料となろう。前場弱かったニデックや、信越化<4063>、村田製作所<6981>が下げ幅縮小、もしくは切り返す展開となれば、日経平均も大引けにかけて切り返す可能性がある。
<AK>
2024/01/25 12:13
ランチタイムコメント
日経平均は続落、「金融政策の正常化」が意識されて一部大型株が売られる展開
*12:11JST 日経平均は続落、「金融政策の正常化」が意識されて一部大型株が売られる展開
日経平均は続落。前日比249.42円安(-0.68%)の36268.15円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えている。 23日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は96.36ドル安(-0.25%)の37905.45ドル、ナスダックは65.66ポイント高(+0.43%)の15425.94、S&P500は14.17ポイント高(+0.29%)の4864.60で取引を終了した。寄り付きはまちまち。さえない決算を発表した3Mが大幅安となりダウを押し下げた。好決算を発表した銘柄が支えるも、高値への警戒感や利益確定の売りも重石となり、ダウは終日軟調に推移。ナスダックは長期金利の上昇に伴い下落する場面もあったが、小幅に続伸した。 外部環境がまちまちだったなか、前日の日本銀行金融政策決定会合(日銀会合)の結果を受けて、今年春頃には「金融政策の正常化」に動き出すとの思惑が高まり、東京市場はやや売り優勢でスタート。銀行株が上昇する一方、不動産株が下落するなど金利上昇に対するトレードが行われたほか、足元上昇していたTOPIXコア30銘柄の一部銘柄が売られたことから、日経平均は前日比マイナス圏での推移となった。 日経平均採用銘柄では、住友不動産<8830>、三井不動産<8801>など不動産株の下げが目立ったほか、小田急電鉄<9007>、京成電鉄<9009>など私鉄も弱い。このほか、HOYA<7741>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>も売られた。また、ニデック<6594>は買い一巡後は利益確定売りに押された。 一方、日本の10年債利回りが0.7%手前まで上昇したことから、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、千葉銀行<8331>など銀行株が逆行高となった。また、ナスダック指数上昇を材料にスクリーンHD<7735>、アドバンテスト<6857>など半導体株もしっかり。日経平均採用銘柄のほかは、霞ヶ関キャピタル<3498>が一部証券会社のレポートを材料に大幅高となった。 セクターでは、不動産業、精密機器、陸運業、建設業、倉庫・運輸関連業などが下落した一方、銀行業、海運業、鉱業の3セクターのみ上昇した。 為替市場では1ドル148円台で推移しており、昨日の日銀会合の影響は限定的となっている。後場の東京市場は、前場小幅安となったトヨタ自<7203>の動向に注目したい。前日、日本企業の時価総額で過去最大となったことから世界的にも注目度は高まっている。トヨタ自を筆頭にホンダ<7267>など自動車株が切り返せば、今日は銀行株が強いことからTOPIXも切り返す可能性はあろう。後場は日経平均よりもTOPIXの動向に関心を向けておきたいところだ。
<AK>
2024/01/24 12:11
ランチタイムコメント
日経平均は大幅高で3日続伸、大型株主導で36900円台まで上昇
*12:11JST 日経平均は大幅高で3日続伸、大型株主導で36900円台まで上昇
日経平均は大幅高で3日続伸。前日比373.32円高(+1.02%)の36920.27円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。 22日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は138.01ドル高(+0.36%)の38001.81ドル、ナスダックは49.32ポイント高(+0.32%)の15360.29、S&P500は、10.62ポイント高(+0.22%)の4850.43で取引を終了した。寄り付きは上昇。先週の流れを継いで業績期待からハイテク株が買われた。長期金利の上昇が一服したことも追い風に主要株式指数は終日プラス圏で推移。ダウは初の38000ドル台を付け、連日で過去最高値を更新した。 良好な外部環境を背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が小幅ながら3日続伸したこともあり、引き続きレーザーテック<6920>、スクリーンHD<7735>など半導体株が上昇。また、為替が1ドル148円台を維持していることから輸出関連銘柄も買われるなど大型株主導の地合いが継続。前場の日経平均は高値引けとなった。 日経平均採用銘柄では、富士電機<6504>、ニデック<6594>、富士通<6702>、オムロン<6645>、村田製作所<6981>、京セラ<6971>など電気機器セクターの上げが目立ったほか、エムスリー<2413>も買われた。日経平均採用以外の銘柄では、さくらインターネット<3778>が上げ幅を拡大し大商いとなっている。 一方、川崎汽船<9107>がさえないほか、三井金<5706>、王子ホールディングス<3861>、SUMCO<3436>、日本電気硝子<5214>も下落した。 セクターでは、精密機器、輸送用機器、医薬品、電気機器、機械などが上昇している一方、電気・ガス業、陸運業、パルプ・紙、海運業、繊維製品などが下落した。 そろそろ日本銀行の金融政策決定会合の結果が伝わる時間帯に差し掛かっているが、金利メリット銘柄の銀行株がさほど動いていないことから、市場は「金融政策の現状維持」を見越していると考える。本日15時30分からスタートする植田和男日銀総裁の記者会見を見極めたいとするムードも強く、後場の東京市場は積極的な売買は手控えられよう。中国株の動向も懸念されることから、日経平均は上げ幅をじりじりと縮小する展開を想定する。
<AK>
2024/01/23 12:11
ランチタイムコメント
日経平均は大幅続伸、半導体株強く一時36500円台まで上昇
*12:07JST 日経平均は大幅続伸、半導体株強く一時36500円台まで上昇
日経平均は大幅続伸。先週末比412.29円高(+1.15%)の36375.56円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えている。 19日の米国株式市場は上昇。395.19ドル高(+1.05%)の37863.80ドル、ナスダックは255.32ポイント高(+1.70%)の15310.97、S&P500は58.87ポイント高(+1.23%)の4839.81ポイントで取引を終了した。1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を大きく上回ったため長期金利が上昇し、ダウ平均は小幅に下落する場面もあったが、前日に続き人工知能(AI)向け需要への拡大期待から半導体関連やハイテク株への買いが入り相場の上昇をけん引。ダウ平均・ナスダックともに堅調に推移し、ダウは過去最高値を更新した。 良好な外部環境を背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が連日の大幅高となったことから、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など半導体株が上げ幅を拡大。日経平均は半導体株の上昇を背景に、寄付きから1月17日につけた取引時間中の高値36239.22円を上回った。TOPIXコア30銘柄など時価総額の大きい銘柄が買われる地合いとなり、日経平均は一時36500円台まで上昇した。 日経平均採用銘柄では、アドバンテスト、東エレクのほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スクリーンHD<7735>が大幅高となった。また、三井不動産<8801>、住友不動産<8830>、東急不HD<3289>など不動産株の上げも目立つ。このほか、一部証券会社のレポートを材料にヤマハ発<7272>が買い優勢となった。日経平均採用銘柄以外では、一部調査会社がカバレッジを開始したことからアカツキ<3932>が買われた。 一方、リクルートHD<6098>、任天堂<7974>がさえないほか、アサヒ<2502>も弱い。このほか、上場来高値更新していた川崎汽船<9107>は、本日も利益確定売りが優勢となったが、売り一巡後は下げ幅をやや縮小している。 セクターでは、不動産業、保険業、金属製品、電気機器、情報・通信業などが上昇した一方、海運業、鉱業、その他製品、石油・石炭製品、鉄鋼の5セクターのみ下落した。 後場の東京市場は、明日23日まで日本銀行の金融政策決定会合が開催されていることから、様子見ムードが強まり上値は重くなろう。「金融政策の現状維持」が市場コンセンサスとなっており、波乱要素は小さいとの見方だが、日経平均が17日の取引時間中の高値を上回ったことから、やや達成感も意識され積極的な上値追いは手控えられそうだ。後場は36300円台を維持できるか注目したい。ただ、懸念材料として上海総合指数、香港ハンセン指数など中国株の動向は気を付けたい。ともに東京時間のランチタイムでは、下げ幅をじりじりと広げるような動きを見せていることから、後場の重しとなりそうだ。
<AK>
2024/01/22 12:07
ランチタイムコメント
日経平均は大幅反発、半導体株が上昇のけん引役に
*12:11JST 日経平均は大幅反発、半導体株が上昇のけん引役に
日経平均は大幅反発。前日比561.24円高(+1.58%)の36027.41円(出来高概算7億8000万株)で前場の取引を終えている。 18日の米国株式市場は反発。ダウ平均は201.94ドル高(+0.54%)の37468.61ドル、ナスダックは200.03ポイント高(+1.35%)の15055.65、S&P500は41.73ポイント高(+0.88%)の4780.94で取引を終了した。新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示したため長期金利が上昇、ダウは売りが先行し下落して始まった。下げが一巡するとプラスに転じ、午後にかけては堅調に推移。半導体受託生産の台湾積体電路製造(TSMC)が発表した好調な業績見通しを受けた半導体やハイテク株の買い戻しの動きが相場を支えた。 良好な外部環境を背景に、東京市場は買い優勢で取引を開始した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が前日比3%超の大幅反発となったことから、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>など半導体株が上げ幅を拡大。TOPIXコア30銘柄が強い動きを見せるなど時価総額の大きい銘柄が買われて、日経平均は36000円台を回復した。また、上昇率は日経平均よりも小さいが、TOPIXも2500ポイント台を維持して前場の取引を終えた。 日経平均採用銘柄では、アドバンテスト、東エレクのほか、SUMCO<3436>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、スクリーンHD<7735>が大幅高となった。また、村田製作所<6981>、ソニーグループ<6758>、信越化<4063>も買われた。日経平均採用銘柄以外では、泉州電業<9824>、フォスター電機<6794>、ラウンドワン<4680>が一部証券会社のレポートを材料に買い優勢となった。 一方、足元インバウンド関連銘柄の一角として買われていた京成電鉄<9009>、三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>は、目先の材料出尽くし感が意識されて売られた。また、サッポロHD<2501>、シャープ<6753>、中外製薬<4519>も軟調に推移した。日経平均採用銘柄以外では、さくらインターネット<3778>が乱高下の末、大幅続落。 セクターでは、精密機器、金属製品、電気機器、機械、その他製品などが上昇した一方、電気・ガス業、ゴム製品、水産・農林業、パルプ・紙、食料品などが下落した。 後場の東京市場はアジア株市場と為替動向に注意となろう。相対的にTOPIXよりも日経平均が強い地合いのため、午後、外部環境の悪化をきっかけに225先物を中心に売りが入る可能性はある。本日の日経平均のけん引役である半導体株が上げ幅縮小という展開になれば、おのずと日経平均の上値は重くなる。上海総合指数、香港ハンセン指数の取引が再開する14時以降の時間帯は要注目だ。また、来週明けに日本銀行の金融政策決定会合が開催されることから、足元の円安基調に対するポジション調整が入る可能性もあることから、ドルの円高推移は警戒したい。
<AK>
2024/01/19 12:11
ランチタイムコメント
日経平均は反発、円安を追い風に輸出関連が指数をけん引
*12:14JST 日経平均は反発、円安を追い風に輸出関連が指数をけん引
日経平均は反発。前日比159.26円高(+0.45%)の35637.01円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えている。 17日の米国株式市場は続落。ダウ平均は94.45ドル安(-0.25%)の37266.67ドル、ナスダックは88.73ポイント安(-0.59%)の14855.62、S&P500は26.77ポイント安(-0.56%)の4739.21で取引を終了した。 小売売上高や住宅関連指標が予想を上回ったため、早期利下げ観測が大きく後退し寄り付き後、下落。その後も長期金利の上昇に連れ、下げ幅を拡大し、終日相場は軟調に推移した。終盤にかけて米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)の結果がタカ派的な内容とならず金利も下げ止まると、下げ幅を縮小し終了。 米国株続落が影響して東京市場はやや軟調スタート。日経平均は前日比100円安ほどで取引を開始したが、為替市場では1ドル148円台と円安ドル高が進行。円安を材料にトヨタ自<7203>が上場来高値を更新するなど輸出関連銘柄を中心に買われ、日経平均は切り返す展開となった。昨日きつい下げとなった中国株も下げ止まっていることから、日経平均は35700円台まで上昇する場面がみられた。 日経平均採用銘柄では、トヨタ自、マツダ<7261>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて強いほか、一部証券会社のアナリストレポートを受けてアドバンテスト<6857>も買われた。このほか、任天堂<7974>、デンソー<6902>、ダイキン<6367>が上昇。日経平均以外の銘柄では、上半期の好決算を材料に日本コンクリート工業<5269>が急騰した。 一方、11月機械受注が2年7カ月ぶりの低水準となったことでファナック<6954>が弱いほか、円安ドル高がネガティブ視されてニトリHD<9843>も売られた。このほか、レゾナック<4004>、資生堂<4911>、花王<4452>も売り優勢となった。日経平均以外の銘柄では、足元急騰していたさくらインターネット<3778>が買い一巡後はストップ安となるなど乱高下した。 セクターでは、輸送用機器、ゴム製品、その他製品、金属製品、ガラス・土石製品などが上昇した一方、陸運業、保険業、電気・ガス業、鉱業、化学などが下落した。 後場はアジア株をにらんでの展開となろう。前日の乱高下の要因となった中国株は小動きとなっているが、香港ハンセン指数は2022年10月安値まであと4%ほどに迫っている。この水準を下抜けると2009年のサブプライム・ショックの水準が見えてくることから、投資家心理の悪化などが日本株の重しとなる可能性はある。為替市場での円安ドル高も含め、足元の東京市場は外部環境に注意が必要な状況と考える。
<AK>
2024/01/18 12:14