オープニングコメントニュース一覧
オープニングコメント
ハイテク主導での底堅さを見極める相場展開
*08:35JST ハイテク主導での底堅さを見極める相場展開
6日の日本株市場は、売り先行もハイテク主導での底堅さを見極める相場展開になりそうだ。5日の米国市場は、NYダウが274ドル安、ナスダックは31ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が週末のインタビューで利下げを急がない姿勢を再確認したため、早期利下げ期待の後退で売りが先行した。さらに、1月のISM非製造業景況指数が予想を上回り、消費の底堅さが証明されたことで、利下げ先送り観測が強まったことも重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の36335円、円相場は1ドル148円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。米国市場は利下げ観測が後退し、米長期金利が上昇したことが利食い売りに向かわせたが、エヌビディアが最高値を更新するなど、ハイテク株の一角が買われており、この流れから東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が下支えとして意識されやすいだろう。米国市場の下落においても利食いの範囲内であり、嫌気売りにはつながらないと考えられる。 日経225先物はナイトセッションで一時36110円まで売られる場面が見られたが、36000円接近では下値の堅さが意識されている。その後はボリンジャーバンドの+1σ水準に接近する動きも見られており、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。決算がピークを迎えるなか、積極的な上値追いの動きは限られるものの、米ハイテク株高が支援材料となるなか、ハイテク株の動向が注目される。 なお、決算では5日の取引終了後に発表した日立造<7004>、カルタHD<3688>、サンエー<2659>、荒川化学<4968>、ブレインパッド<3655>、ヤマシンF<6240>、GMOリサーチ<3695>、京王<9008>、デクセリアルズ<4980>、マルハニチロ<1333>、フライングG<3317>、内海造<7018>、神田通機<1992>、MCJ<6670>、スクエニHD<9684>、JSR<4185>、松屋フーズ<9887>、住友電工<5802>、太陽工機<6164>、カネソウ<5979>、いであ<9768>などが注目されよう。
<AK>
2024/02/06 08:35
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米ハイテク株高が支援材料に
*08:33JST 米ハイテク株高が支援材料に
5日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。2日の米国市場は、NYダウが134ドル高、ナスダックは267ポイント高だった。1月の米雇用統計が予想を上回ったことから米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退するなか、売られる局面も見られた。 ただし、ミシガン大学消費者信頼感指数確報値が予想を上回り、消費の強さが再確認され成長期待から上昇に転じた。また、利下げ期待が後退したものの、好決算を受けたアマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズの上昇を受けてハイテクが買われ相場全体を押し上げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比290円高の36410円、円相場は1ドル148円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場はハイテク株主導の上昇となった。アマゾンやメタの上昇については先週末の時点で織り込まれているものの、エヌビディアが最高値を更新するなど他のハイテク株に買いが広がったことから、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株への波及が見込まれる。 日経225先物はナイトセッションで一時36430円まで買われる場面が見られ、ボリンジャーバンドの+1σ水準を捉えていた。足もとでは36000円での底堅さが見られるなか、+1σに沿った値動きが続いている。決算がピークを迎えるなか、積極的な上値追いの動きは限られそうであり、決算を手掛かりとした物色が中心になりやすいだろうが、米ハイテク株高が支援材料となるなか、押し目待ち狙いの買い意欲の強さが意識されそうだ。 決算では2日の取引終了後に発表したジーテクト<5970>、高橋ウォール<1994>、東京一<3067>、YKT<2693>、共栄タンカー<9130>、三栄コーポ<8119>、タクミナ<6322>、TOA<6809>、ダイヘン<6622>、H2Oリテイル<8242>、アルメディオ<7859>、パナHD<6752>、大平洋金<5541>、荏原実業<6328>、小松マテーレ<3580>、MRO<3064>、オルガノ<6368>などの動向が注目される。
<AK>
2024/02/05 08:33
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ハイテク株のほか決算を手掛かりとした物色へ
*08:15JST ハイテク株のほか決算を手掛かりとした物色へ
2日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、NYダウが369ドル高、ナスダックは197ポイント高だった。米長期金利の低下を好感した買いに、終日堅調に推移した。また、イスラエル、ハマス停戦の可能性との報道も一段の買い材料となり、終盤にかけて上げ幅を拡大した。セクタ―別では、小売の上昇が目立った一方、銀行が下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比200円高の36120円、円相場は1ドル146円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場は前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の下落に対する買い戻しの流れが優勢だった。また、取引終了後に決算を発表したアマゾン・ドット・コムとメタ・プラットフォームズが時間外取引で買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの支援材料になりそうだ。 日経225先物はナイトセッションで一時35710円まで売られる場面も見られたが、終盤にかけて切り返しており、36000円を上回っている。日経平均は36000円を挟んだ保ち合いを継続しているが、本日は36000円を支持線とした底堅さが意識されそうである。決算発表が本格化しているなか、積極的な売買は手控えられやすいものの、インデックスに絡んだ資金流入が入りやすいだろう。 日経平均は36000円辺りでの底堅さが意識されるなか、メタ・プラットフォームズの上昇を受けて物色としてはハイテク株のほか、メタバース関連などのテーマ株へも短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。そのほか、昨日の引け後に決算を発表したところでは、フタバ産<7241>、東邦レマック<7422>、プロHD<9246>、ぐるなび<2440>、田中化研<4080>、フォトシンス<4379>、マルサンアイ<2551>、太平洋工<7250>、カゴメ<2811>、コナミG<9766>、日瓦斯<8174>辺りが注目されそうだ。
<AK>
2024/02/02 08:15
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売り一巡後は押し目待ち狙いの買いのタイミング
*08:16JST 売り一巡後は押し目待ち狙いの買いのタイミング
1日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。1月31日の米国市場は、NYダウが317ドル安、ナスダックは345ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)は、市場の予想通り4会合連続で金利据え置きを発表。FOMC声明で利下げの可能性が明確化されなかったため、早期利下げ期待が後退するなか、売り優勢の展開となった。終盤にかけて米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が会見で、現時点で3月の利下げの可能性がベースシナリオではないとの委員会の考えを指摘すると、下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比495円安の35875円、円相場は1ドル146円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンから始まることになりそうだ。昨日の日経平均は売り先行で始まった後は、断続的なインデックス買いを背景に、日中の高値圏で取引を終えていた。この上昇部分を帳消しにする流れになりそうだが、前日の価格水準での推移が見込まれるため、売り一巡後は押し目待ち狙いの買いのタイミングを見極めることになりそうだ。 また、米国市場では大型テック株の決算が本格化するなか、決算内容を評価しつつも利益を確定する流れが優勢だった。FOMCが利食いのきっかけになる可能性も意識されていたこともあり、失望売りの流れが強まる展開にはならないだろう。国内においても主要企業の決算がピークを迎えるなか、ポジションが積み上がっているとも考えづらく、押し目狙いのスタンスとなろう。 また、FOMCで3月の利下げ観測が後退したものの、市場では5月を予想する向きが増えていたこともあり、売り一巡後はイベント通過による仕切り直しとなる。週末には米雇用統計を控えているものの、米ADP雇用統計は予想を下回ったこともあり、米長期金利の低下につながっていた。雇用統計に対する過度な警戒感は強まらないだろう。 物色としては昨日決算を発表したアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>の反応が注目される。PTSでは堅調だったが、ADRでは軟化していたこともあり、売り一巡後のリバウンド狙いに向かわせそうだ。そのほかの決算ではJR東<9020>、中国電力<9504>、TDK<6762>、三菱倉<9301>、ANA<9202>、北陸電力<9505>、JR西<9021>、FPG<7148>、京成<9009>、牧野フライス<6135>、マキタ<6586>、扶桑化学<4368>、ワコム<6727>、サイバー<4751>、メタウォーター<9551>などが注目される。
<AK>
2024/02/01 08:16
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こう着感の強い相場展開のなか決算を手掛かりとした個別対応
*08:27JST こう着感の強い相場展開のなか決算を手掛かりとした個別対応
31日の日本株市場は、こう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。30日の米国市場は、NYダウが133ドル高、ナスダックは118ポイント安だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)や主要ハイテク企業決算を控えた警戒感から様子見ムードの強い展開となった。その後、昨年12月の米JOLT求人件数や1月の米消費者信頼感指数の良好な結果を受けて、景気の底堅さが期待されNYダウは上昇に転じた。一方、早期利下げ観測の後退やアップルの下落が嫌気されハイテクが下落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円安の35930円、円相場は1ドル147円50銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。取引終了後に決算を発表したマイクロソフトは、クラウドの売り上げが強く市場予想を上回る結果となったが、時間外取引では弱含みで推移している。大型テック株の決算が本格化するなか、決算を受けた株価反応を見極めたいとのムードにつながりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36030円まで買われ、プラスに転じる場面も見られたが、概ねマイナス圏での推移だった。積極的な売買は手控えられやすいなか、短期的には売り仕掛け的な動きが意識されそうである。 明日のFOMCでは、4会合連続で政策金利は据え置かれるとみられている。その後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見の内容を確認したいところであり、これを受けた米長期金利の動向なども注目される。早期利下げ観測が後退するようだと、波乱含みの展開も考えられるため、本日のところはこう着感の強い相場展開になりそうである。 物色としては米国の流れからハイテク株は手掛けづらく、一方で金融株へ資金が向かいやすいだろう。また、決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすく、昨日の引け後の決算では、ストライク<6196>、M&Aキャピ<6080>、モロゾフ<2217>、NEC<6701>、きちりHD<3082>、大瓦斯<9532>、協栄産<6973>、マクアケ<4479>、エージーピー<9377>、ダイショー<2816>、コニシ<4956>などが注目される。そのほか、中国政府が停止している日本人が中国に短期滞在する際のビザの免除について、中国外務省は29日、「再開を真剣に検討する」とした。そのうえで日本側も訪日する中国人に対して何らかの措置をとるよう求めており、インバウンド関連などへの物色もありそうだ。
<AK>
2024/01/31 08:27
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指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する流れ
*08:29JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する流れ
30日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、こう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。29日の米国市場は、NYダウが224ドル高、ナスダックは172ポイント高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか調整色が強まり、朝方はまちまちの動きだった。その後、1月のダラス連銀製造業活動指数が予想を下回ったことで米長期金利の低下につながり、堅調に推移した。終盤にかけ米財務省が四半期入札規模予想を予想外に引き下げると、金利の一段の低下につながり、上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比85円高の36125円、円相場は1ドル147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36150円まで買われる場面が見られており、節目の36000円での底固めの動きになりそうだ。主要企業の決算発表が本格化するなか、積極的な売買は手控えられやすいだろうが、米国市場の流れを引き継ぐ格好から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する流れになりそうだ。 また、昨日はインデックス買いが断続的に入っており、東証33業種はすべて上昇し、東証プライムの8割超の銘柄が買われていた。押し目待ち狙いの買い意欲が意識されやすく、売り仕掛け的な動きは手控えられそうだ。ただし、米国ではFOMCの結果を受けた市場反応を見極めたいところである。また、大型テック株の決算も控えている。国内では主要企業の決算が本格化するなか、決算期待からの先回り的な動きは避けておきたい。 そのほか、昨日は自動車株の強さが目立っていた。しかし、豊田自動織機<6201>は、フォークリフト用エンジンの排ガス試験不正問題を巡り、新たに自動車用エンジン3機種でも不正が判明したと発表した。これを受けてトヨタ<7203>は「ランドクルーザー」など国内外10車種のディーゼル搭載車の出荷停止を決めた。人気の高いランクルの出荷停止は嫌気されやすく、株価の動向を見極めたいところだろう。 そのほか、昨日の引け後に決算を発表したところでは、jGroup<3063>、大倉工<4221>、東光高岳<6617>、丸大食<2288>、船場<6540>、三社電機製作所<6882>、アース製薬<4985>、ニッキ<6042>などの動向が注目されそうだ。
<AK>
2024/01/30 08:29
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主要企業の決算発表が本格化するなか神経質な相場展開
*08:12JST 主要企業の決算発表が本格化するなか神経質な相場展開
29日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。26日の米国市場は、NYダウが60ドル高、ナスダックは55ポイント安だった。朝方発表された23年12月の個人消費支出(PCE)コア指数は、前年比で2.9%の上昇で市場予想(3.0%上昇)を下回り、伸びは21年3月以降で最小となった。消費が好調な中でもインフレの鈍化が確認された。前日引け後に発表した決算が失望されたインテルが大幅安となり、半導体株を中心にハイテク株の一部が連れ安。シカゴ日経225先物清算値は大阪比235円高の35915円、円相場は1ドル148円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36080円まで買われる場面が見られており、節目の36000円での攻防になりそうだ。主要企業の決算発表が本格化するなか、先週末に決算を発表した信越化<4063>はサプライズがなかった。主要企業の決算がコンセンサスを上回ってくるような状況がみられないと、神経質な相場展開に向かいそうである。 日経平均についても足もとの調整でボリンジャーバンドの+1σを下回ってきており、過熱感は和らいできたものの、+1σ水準での戻りの鈍さが意識されてくるようだと、持ち高調整の流れが強まる可能性がありそうだ。また、決算発表が本格化するなかで機関投資家は動きづらくなるため、短期筋の売買の影響を受けやすくなる。また、今週は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の決算が予定されているほか、米国の大型テック株の決算が予定されていることもあり、結果を見極めたいところであろう。 物色は決算を手掛かりとした個別対応に向かいやすく、先週末の引け後に発表された企業では、インソース<6200>、アルゴグラフ<7595>、靜甲<6286>、シンシア<7782>、アジアパイル<5288>、UFHD<4235>、ミスミG<9962>などが注目されそうだ。その他、中小型株には相対的に出遅れ感が意識されていることもあり、短期的な値幅取り狙いに向かわせる可能性がありそうである。
<AK>
2024/01/29 08:12
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こう着感が強まりやすい相場展開
*08:32JST こう着感が強まりやすい相場展開
26日の日本株市場は、決算発表が本格化するなか、こう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。25日の米国市場は、NYダウが242ドル高、ナスダックは28ポイント高だった。朝方発表された2023年10-12月期の実質国内総生産(GDP)速報値が前期比3.3%増と市場予想を上回る強さを見せた一方、インフレの落ち着きが確認されたことで米経済のソフトランディング期待が高まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比180円安の36040円、円相場は1ドル147円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時35990円まで売られたが、節目の36000円に接近する局面では底堅さがみられており、下値の堅さは意識されそうだ。水準としてはボリンジャーバンドの+1σまで調整を見せているため、押し目待ち狙いの買いが入りやすいところである。一方で、戻りの鈍さが意識される局面では、短期筋の売り仕掛け的な商いも入りやすく、強弱感が対立しそうだ。 日経平均についても足もとの調整で+1σまで下げてきており、過熱感は和らいできている。ただし、依然として高値水準で推移していることから、本格化する決算を前に持ち高調整の動きが入りやすいところである。日米ともにハイテク企業の決算期待が強いことから、来週のレーザーテック<6920>の決算などを見極めたいところであろう。物色としては引き続きハイテク株への関心は強く、主力処の利益確定に対して、中小型のハイテク株に物色がシフトする可能性もありそうだ。 また、日銀の金融政策の正常化観測が再燃していることもあり、為替の動向には注意が必要である。また、昨日はニデック<6594>の決算反応がセンチメントを冷ました面もあるため、本日もニデックが弱い値動きをみせてくるようだと、決算を見極めたいとする様子見ムードが強まりそうだ。
<AK>
2024/01/26 08:32
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ハイテク株の押し目狙いに
*08:28JST ハイテク株の押し目狙いに
25日の日本株市場は、決算発表が本格化するなか、こう着感が強まりやすい相場展開が意識されそうだ。24日の米国市場は、NYダウが99ドル安、ナスダックは55ポイント高だった。ネットフリックスやASMLホールディングの好決算を背景に、ハイテク・半導体関連銘柄を中心に買いが入り上昇をけん引した。しかし、米長期金利の上昇に伴いNYダウは下げに転じ、前日の終値近辺でもみ合う展開。S&P500指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円安の36245円、円相場は1ドル147円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36080円まで売られたが、節目の36000円に接近する局面では底堅さがみられており、下値の堅さは意識されそうだ。また、米国ではハイテク株の強い値動きが目立つなか、ナスダック指数は5日続伸、SOX指数は最高値を更新しており、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えすることが期待される。 一方で、国内においても主要企業の決算発表が本格化してきた。昨日の引け後に決算を発表したニデック<6594>、ディスコ<6146>はPTSで弱い値動きを見せており、売り一巡後に底堅い値動きをみせてくるかが注目される。持ち高調整の流れが強まってくるようだと、相場全体のセンチメントを冷ます格好に向かいやすいだろう。 もっとも、年初からの急ピッチの上昇によって買い遅れている投資家においては、押し目狙いのタイミングにもなりそうだ。また、昨日は日銀による金融政策の正常化観測からリバランスの動きが目立っていた。利食いも入りやすい水準でもあるほか、決算ピークとなれば機関投資家は動きづらくなるため、短期的な売買に振らされやすい需給状況にもなりやすい。短期的には中小型株での値幅取り狙いに向かいやすい局面ではあるが、足もとの需給状況からは、ハイテク株の押し目狙いに向かいやすいと考えられる。
<AK>
2024/01/25 08:28
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本格化する決算を前に積極的な売買が手控えられる
*08:31JST 本格化する決算を前に積極的な売買が手控えられる
24日の日本株市場は、やや売り優勢ながらも底堅い相場展開が意識されそうだ。23日の米国市場は、NYダウが96ドル安、ナスダックは65ポイント高だった。さえない決算を発表したスリーエムが大幅安となり、NYダウを押し下げた。好決算を発表した銘柄が支えるも、高値警戒感や利益確定の売りも重荷となり、NYダウは終日軟調に推移。ナスダックは長期金利の上昇に伴い下落する場面もあったが、小幅に続伸した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の36475円、円相場は1ドル148円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36030円まで売られており、神経質にさせそうである。スリーエムがNYダウを押し下げる格好となるなど、国内においても本格化する決算を前に積極的な売買が手控えられそうである。ただし、ネットフリックスが決算評価ら時間外取引で買われているほか、日中においてもハイテク株への物色が続くなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を下支えすることが期待される。 昨日の日銀の金融政策決定会合の結果判明後は持ち高調整の流れが強まり、荒い値動きとなったが、過熱感が警戒されていたほか、これまでのトレンドに変化はなく、買い遅れていた投資家においては、押し目待ち狙いの買いを入れやすいところではある。もっとも、インデックスに絡んだ資金が中心であるため、個人投資家中心の中小型株については資金の逃げ足が速いほか、物色対象は広がりづらいため、流動性があり、足もとで強いトレンドを継続している銘柄などに絞られそうである。 なお、日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+2σを突破する場面も見られたが、上ひげを残す格好から終値では+2σを下回っている。過熱感が警戒されるものの、バンドの切り上がりに沿った形状であるため、押し目狙いのスタンスとなろう。ハイテク株の動向のほか、中国マネーの流入観測から中国市場の動きにも引き続き注目である。
<AK>
2024/01/24 08:31
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日銀会合の結果判明後は動意が強まる展開
*08:28JST 日銀会合の結果判明後は動意が強まる展開
23日の日本株市場は、ハイテク主導での底堅い相場展開が意識されそうだ。22日の米国市場は、NYダウが138ドル高、ナスダックは49ポイント高だった。先週の流れを引き継ぐ格好からハイテク株が買われた。米長期金利の上昇が一服したことも追い風に、主要な株価指数は終日プラス圏での推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の36650円、円相場は1ドル148円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36730円まで買われており、日経平均は連日でバブル後の高値を更新することが見込まれる。米国ではエヌビディアが連日で最高値を更新するなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する可能性が高そうだ。 ただし、日銀の金融政策決定会合の結果待ちから手掛けづらさはあり、結果判明まではこう着感の強い相場展開が見込まれる。また、米国ではハイテク企業に対する好業績への期待が高まっているものの、本格化する国内の決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも次第に強まってくる可能性はありそうだ。そのため、積極的な上値追いの流れも落ち着きをみせてくることになりそうだ。 とはいえ、インデックスに絡んだ資金が中心であるため、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する流れは継続しそうだ。足もとで中国市場の弱い値動きが続くなか、中国マネーは日本株へシフトする格好であり、下値の堅さは意識されやすいだろう。日銀会合の結果判明後は動意が強まる展開も意識されやすく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。なお、日経平均は昨日の上昇でボリンジャーバンドの+2σを突破しており、過熱感が警戒されるものの、バンドの切り上がりに沿った形状であるため、売り仕掛け的なトレードは避けたい。
<AK>
2024/01/23 08:28
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指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引
*08:39JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引
22日の日本株市場は、ハイテク主導での買い優勢の展開が意識されそうだ。19日の米国市場は、NYダウが395ドル高、ナスダックは255ポイント高だった。人工知能(AI)向け需要への拡大期待から半導体関連やハイテク株への買いが入り相場の上昇をけん引した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比300円高の36300円、円相場は1ドル148円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで17日に付けた高値を突破したことから、買い戻しの流れが強まりやすいだろう。また、米国ではエヌビディアが連日で最高値を更新するなか、東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する可能性が高く、17日に付けたバブル後の高値36239.22円を更新してくる可能性がありそうだ。買い一巡後はこう着感が強まる可能性はありそうだが、押し目狙いのスタンスになろう。 投資主体別売買動向では個人は利益確定の売りを継続しており、高値更新となれば本格化する決算を前に持ち高調整の流れに向かいやすいと考えられる。一方で高パフォーマンスを続けている日本株への関心は高く、海外ファンドなどは運用成績を高めるうえで日本株の比率を引き上げそうだ。また、中国で上場する日本株ETFへの活発な取引が継続しており、引き続き中国マネーの流入観測が底堅さにつながりそうである。 物色の流れとしてはインデックスに絡んだ商いが中心のなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引するため、日経平均型になりそうだ。そのため、主力大型株が中心になりやすく、中小型株など個人主体の物色は値動きの強い銘柄の一角にとどまりそうである。また、決算発表が本格化するなか、決算を手掛かりとした個別対応に向かわせよう。
<AK>
2024/01/22 08:39
オープニングコメント
指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場をけん引
*08:20JST 指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場をけん引
19日の日本株市場は、ハイテク主導での買い優勢の展開が意識されそうだ。18日の米国市場は、NYダウが201ドル高、ナスダックは200ポイント高だった。新規失業保険申請件数が労働市場の底堅さを示したため長期金利が上昇し、売りが先行した。ただし、台湾積体電路製造(TSMC)が発表した好調な業績見通しを受けた半導体やハイテク株の買い戻しの動きが強まり、プラスに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比480円高の36070円、円相場は1ドル148円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国市場ではTSMCが急伸するなか、エヌビディアなどの半導体株に買いが広がっていた。日経225先物はナイトセッションでリバウンド基調が強まり、節目の36000円を回復している。同水準でこう着感が強まる可能性はあるものの、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が相場をけん引する可能性が高く、インデックスに絡んだ商いが意識されやすいだろう。 昨日の日経平均は一時35700円を回復する場面も見られたが、その後は概ね前日終値を挟んでのこう着だった。週末要因から買い一巡後はこう着感が強まる可能性がありそうだが、直近の調整でボリンジャーバンドの+2σを下回っており、過熱感は和らいできている。ハイテク株の強気基調が継続するようだと、押し目待ち狙いの買いが意識されやすいと考えられる。 なお、日中は中国に上場する日本のETFの動向を睨みながらの展開になりそうだ。日本株についてHSBCとソシエテ・ジェネラルのストラテジストらは、上昇は行き過ぎで投資家は利益を確定し始めるべきだとの見解を示している。ただし、中国では連日で売買を一時停止するなど過熱しており、中国マネーの流入観測が先高観につながろう。
<AK>
2024/01/19 08:20
オープニングコメント
インデックスに絡んだ商いが中心
*08:28JST インデックスに絡んだ商いが中心
18日の日本株市場は、利食い優勢ながら押し目買い意欲の強い相場展開が意識されそうだ。17日の米国市場は、NYダウが94ドル安、ナスダックは88ポイント安だった。小売売上高や住宅関連指標が予想を上回ったため、早期利下げ観測が後退し、利益確定の売りが優勢となった。終盤にかけて米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)の結果がタカ派的な内容とならず、金利が下げ止まると下げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の35500円、円相場は1ドル148円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、小動きで始まることになりそうだ。前日の高値更新後の調整で目先的なピーク感が意識される可能性があるものの、過熱感が警戒されていたこともあり、過熱を冷ます一服といった見方に向かわせそうである。昨日は上海取引所が上場する日本株ETFの取引を一時停止したことが下げの要因とされるが、取引再開後も強い上昇となったこともあり、引き続きチャイナマネーの流入が期待されそうだ。 日経平均は目先的には直近で空けたマド埋めが意識されそうであり、節目の35000円辺りまでの調整は想定しておきたいところだが、同水準までの調整となれば押し目待ち狙いの買いが入りやすくなるだろう。ただし、足もとの上昇については、インデックスに絡んだ商いが中心であり、主力大型株主導である。指数インパクトの大きい値がさハイテク株などがけん引する格好のため、中小型株などへの物色は限られている。 また、昨日は大手商社株の強い動きが目立つ一方で、朝方に強い動きだった海運株は上げ幅を縮めており、資金の流れは速い。円相場が円安傾向を見せるなかでも、自動車など輸出関連への物色も限られており、強いセクターに資金が集中する傾向があるため、セクターの資金シフトについては見極めが必要だろう。そのほか、個別に材料の出ている銘柄での短期的な値幅取り狙いになりそうだ。
<AK>
2024/01/18 08:28
オープニングコメント
ハイテク株主導の相場展開
*08:27JST ハイテク株主導の相場展開
17日の日本株市場は、ハイテク主導での押し目買い意欲の強い相場展開が期待されそうだ。16日の米国市場は、NYダウが231ドル安、ナスダックは28ポイント安だった。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、年内の利下げが可能だが迅速な利下げは必要ないと慎重な対応を支持したため、大幅利下げ観測が後退。金利上昇に連れて下げ幅を拡大した。フーシ派に対する報復攻撃の報道で、地政学的リスクの上昇を受けた売りも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比205円高の35855円、円相場は1ドル147円00銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。前日の調整で過熱感が和らいだこともあり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。また、米国市場は長期金利の上昇が重荷となったが、半導体株の一角が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への手掛かり材料になりうそうだ。東エレク<8035>などが日経平均をけん引する格好となれば、センチメントを明るくさせそうである。 一方で、米国では決算を発表したモルガン・スタンレーが4%を超える下落となるなど、主要企業の好決算期待が後退している面もある。国内においても今後本格化する決算に対する慎重姿勢も強まってくる可能性があるため、物色対象は広がりづらい面はありそうだ。そのため、ハイテク株中心に短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすいだろう。 日経平均は昨日の調整でボリンジャーバンドの+2水準まで下げており、タイミングとしてはリバウンド狙いの買いが入りやすいところである。依然として過熱感はくすぶるものの、米国市場が軟調ななか、高パフォーマンスを続けている日本株へは、海外ファンドによる資金流入が継続しやすいと考えられる。また、中国景気の悪化が警戒されるなか、中国マネーの流入観測や、国内においても新NISAによる需給など下支えとして意識されるなか、先高期待は根強い。
<AK>
2024/01/17 08:27
オープニングコメント
押し目買い意欲の強い相場展開が継続
*08:23JST 押し目買い意欲の強い相場展開が継続
16日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも押し目買い意欲の強い相場展開が継続しそうだ。15日の米国市場は、キング牧師の記念日の祝日で休場だった。欧州市場は全般軟調推移。シカゴ日経225先物清算値は時間外で大阪比165円高の36165円、円相場は1ドル145円70銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。過熱感が意識されやすいなか、米国市場の休場の影響から海外勢のフローが限られることもあり、本格化する決算を前に持ち高調整の動きも入りやすいだろう。ただし、連日の大幅な上昇でレンジを切り上げており、ヘッジに絡んだ需給が売り込みづらくさせる。いったんは調整を挟みたいところであるものの、売り仕掛け的な動きは避けておきたい。 また、米議会の与野党指導部は、つなぎ予算を3月まで延長する法案を発表した。上下両院の可決後、バイデン大統領の署名を経て成立する。楽観視はできないものの、ひとまず可決への期待が下支えとして意識されやすい。また、中国景気の悪化が警戒されるなか、中国マネーが日本株に流入していることも、先高期待につながっているほか、新NISAによる需給なども下支えとして意識されるなか、押し目買い意欲は強そうだ。 また、東京証券取引所は、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応に関して、資本効率改善計画提出した企業リストを公表した。2023年12月末時点でプライム市場の49%が検討中を含めて開示している。昨日は思惑的な動きから配当志向の物色が見られていたが、開示企業への物色意欲が強まる可能性がありそうだ。 物色の流れとしては、指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みながらの展開のなか、配当志向の物色が意識されやすい。そのほか、決算に絡んだ物色も強く、昨日引け後に発表したところでは、串カツ田中<3547>、ライトワークス<4267>、SI<3826>、ワンプラ<4199>、日創プ<3440>、BeeX<4270>、古野電気<6814>、タケダ機械<6150>、ココナラ<4176>、黒谷<3168>、佐鳥電機<7420>、フルテック<6546>、メディアドゥ<3678>、ジャルコHD<6625>などが注目されよう。
<AK>
2024/01/16 08:23
オープニングコメント
本格化する決算を前に持ち高調整の動きも入りやすい
*08:37JST 本格化する決算を前に持ち高調整の動きも入りやすい
15日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも押し目買い意欲の強い相場展開が継続しそうだ。12日の米国市場は、NYダウが118ドル安、ナスダックは2ポイント高だった。12月の卸売物価指数(PPI)が予想を下回り、早期の利下げ期待から買い先行となった。しかし、ヘルスケアのユナイテッドヘルス・グループは、第4四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったがコストの上昇が警戒されて大幅に下落しており、NYダウの重荷となった。JPモルガンは予想を上回る決算だったが、利食いに押された。バンク・オブ・アメリカやウェルズ・ファーゴも弱く、決算期待がやや後退する格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の35545円、円相場は1ドル144円90銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。先週の大幅な上昇に対する過熱感が意識されやすいなか、本格化する決算を前に持ち高調整の動きも入りやすいだろう。日経平均は連日でマドを空けての上昇となり、12日は十字足を残していることもあり、いったんは調整を挟みたいところである。 また、先週はファーストリテ<9983>の急伸が日経平均を押し上げる格好だった。ファーストリテが落ち着いた値動きをみせてくるようだと、指数インパクトの大きい値がさ株への利食いが意識されてくる可能性もありそうだ。また、米国ではJPモルガンが予想を上回る決算ながら買い一巡後は利食いに押されており、他の金融株ついても利食いの動きが目立っていた。次第に本格化する決算を見極めたいとする模様眺めムードも強まりそうだ。 とはいえ、新NISAによる需給要因のほか、チャイナマネーの流入が観測されるなか、インデックスに絡んだ資金は断続的に入りやすいだろう。相場全体の底堅さが意識されやすいなか、相対的には日経平均型優位の展開を想定しておきたい。そのため、東エレク<8035>など半導体株など指数インパクトの大きい値がさ株が利食いに押される局面においては、押し目狙いのスタンスとなろう。
<AK>
2024/01/15 08:37
オープニングコメント
指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みながらの展開
*08:34JST 指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みながらの展開
12日の日本株市場は、やや利食い優勢ながらも押し目買い意欲の強い相場展開が継続しそうだ。11日の米国市場は、NYダウが15ドル高、ナスダックは0.53ポイント高だった。12月の消費者物価指数が予想を上回ったため早期利下げ観測が後退し、米長期金利の上昇を受けて売り優勢の展開となった。ただし、今後本格化する決算に対する期待は根強く、終盤にかけて買い戻される格好となり、プラス圏を回復した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の35205円、円相場は1ドル145円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。連日の大幅な上昇によって過熱感が警戒されるほか、1月のオプションSQが通過することで、ヘッジに絡んだショートカバーの動きも落ち着きをみせそうだ。ただし、ピーク感はなく、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 また、昨夕決算を発表したファーストリテ<9983>は、コンセンサスを上回る進捗だったことが評価される可能性があり、日経平均をけん引することが期待される。東エレク<8035>、アドバンテ<6857>など半導体株への物色が継続するなか、先高期待は強そうだ。そのため、短期的に調整する局面においては過熱を冷ます一服といった見方に向かいやすいだろう。 物色としては引き続き主力大型株が中心になると考えられる。、指数インパクトの大きい値がさ株の動向を睨みながらの展開になりそうだ。また、依然として出遅れ感のある中小型株については、積極的な資金流入は期待しづらい面はあるものの、相場全体が高値圏でのもち合いとなれば、出遅れ物色も次第に意識されてきそうだ。
<AK>
2024/01/12 08:34
オープニングコメント
海外マネーの流入によって先高観が強まる
*08:31JST 海外マネーの流入によって先高観が強まる
11日の日本株市場は、買い優勢の相場展開が継続しそうだ。10日の米国市場は、NYダウが170ドル高、ナスダックは111ポイント高だった。今週予定されている重要インフレ指標や銀行決算の発表を控えて手掛けづらさもあったが、ハイテク株が相場をけん引した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比415円高の34865円、円相場は1ドル145円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。連日の大幅な上昇によって過熱感が警戒されるものの、上へのバイアスが強まる状況のなか、売り方の買い戻しの動きが相場を押し上げる需給にもなっている。また、中国からの資金流入なども観測されており、海外マネーの流入によって先高観が強まりそうである。国内では新NISAによる需給が下支えしているとの見方もあり、良好な需給状況によって一段の上昇が期待されよう。 日経225先物はナイトセッションで34860円まで買われており、高値で取引を終えている。急ピッチの上昇でボリンジャーバンドの+3σ水準にきていることから、いったん動きが鈍る局面では、持ち高調整の流れに向かう可能性はあるだろう。今晩の米国では12月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることもあり、次第に様子見姿勢に向かう展開も想定しておきたいところである。ただし、ピーク感にはつながらないと考えられ、売り仕掛け的な動きに対しては、その後のリバウンド狙いで対応したい。 物色については、インデックスに絡んだ商いが中心となるため、引き続き指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向が注目される。また、主力大型株が中心になりやすい需給状況ではあるものの、グロース250指数は25日、75日線からの上放れを見せてきており、流動性のある中小型株の一角には値幅取り狙いの資金が集中しやすいと考えられる。
<AK>
2024/01/11 08:31
オープニングコメント
半導体株への押し目待ち狙いの買い意欲は強そう
*08:37JST 半導体株への押し目待ち狙いの買い意欲は強そう
10日の日本株市場は、前日の大幅上昇に対する利益確定の売りは出やすいが、底堅さが意識されそうだ。9日の米国市場は、NYダウが157ドル安、ナスダックは13ポイント高だった。今週後半に発表される消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)を控え、利益確定売りが先行した。NYダウは高値警戒感から終日軟調に推移した一方で、ナスダックはハイテク株が買われ小幅に続伸。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円高の33885円、円相場は1ドル144円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33590円まで下押す場面も見られたが、その後の切り返しで一時33910円まで上げ幅を広げるなど、先高観は強そうだ。昨日の日経平均は朝方に33990.28円まで買われ、33年10カ月ぶりの高値水準となった。その後は利食いに押される形にはなったが、バブル後の戻り高値更新によって、利食いは入りやすいところだった。 米国ではハイテク株への物色が継続しており、東京市場においてもこの流れを引き継ぐことになりそうだ。昨日の大幅上昇の反動は意識されるものの、売り仕掛け的な動きに対しては、その後のリバウンドを想定した押し目狙いのスタンスに向かわせよう。また米国ではCPIの発表を控えていることもあり、積極的には手掛けづらい面はありそうだが、相対的に出遅れている中小型株などへは個人主体の値幅取り狙いの資金が集中しやすい。 また、米エヌビディアは連日で最高値を更新している。そのため、昨日相場をけん引した東エレク<8035>など半導体株への押し目待ち狙いの買い意欲は強そうなほか、生成AI関連など、テーマ性のある銘柄などへの物色も期待されよう。また、昨日の引け後の決算では、プロパスト<3236>、エコス<7520>、中北製作所<6496>、三機サービス<6044>、アイカ工<4206>などが注目される。
<AK>
2024/01/10 08:37
オープニングコメント
ハイテク主導でバブル後の戻り高値更新へ
*08:33JST ハイテク主導でバブル後の戻り高値更新へ
9日の日本株市場は、買い優勢の相場展開となろう。8日の米国市場は、NYダウが216ドル高、ナスダックは319ポイント高だった。ボーイングの急落が重荷となったが、米長期金利の低下を受けてハイテク株が上げ幅を広げており、相場をけん引する格好となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比570円高の33890円、円相場は1ドル144円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物は昨年11月20日に付けた33770円を突破してくることから、先物主導でショートカバーの動きが強まりそうである。また、米国市場ではエヌビディアが6%を超える上昇で最高値を更新したほか、下落が続いていたアップルは6日ぶりの反発となった。ナスダックは2%を超える上昇となったほか、SOX指数の上昇率が3%を超えるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均を押し上げる展開になりそうだ。 日経平均はバブル後の高値を捉えてくる展開が見込まれるなか、昨年末辺りから利食いに押されていたハイテク株が買い戻されることで、先高期待が高まることになりそうだ。インデックスに絡んだ商いが中心になりそうだが、米ハイテク株高を受けて、中小型株への支援材料になるだろう。また、エヌビディアはAI関連の半導体を開発したとの発表が材料視されたほか、アップルは仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を融合させたゴーグル型デバイス、ビジョンプロのヘッドセットを2月に発売するとの発表が材料視されていた。 そのため、ハイテク株への物色のほか、AIやVR/ARなどテーマ性のある中小型株への物色が強まる可能性もありそうだ。グロース250指数は相対的に出遅れていることもあり、25日、75日線が支持線として意識されるなか、736辺りで推移している200日線を意識したトレンド形成となれば、個人投資家のセンチメントを大きく改善させそうだ。
<AK>
2024/01/09 08:33
オープニングコメント
押し目狙いの買い意欲は強そう
*08:27JST 押し目狙いの買い意欲は強そう
5日の日本株市場は、自律反発狙いの買いが入りやすいだろう。4日の米国市場は、NYダウが10ドル高、ナスダックは81ポイント安だった。予想を上回った雇用関連指標を受けてソフトランディング期待が高まったが、一方で米長期金利の上昇が重荷となった。NYダウは一時280ドルほど上昇する場面も見られたが、終盤にかけては上げ幅を縮小した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の33285円、円相場は1ドル144円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時33500円まで買われる場面も見られており、25日線が支持線として意識されていた。昨日は32670円まで急落した後の切り返しを見せており、調整一巡感につながりそうだ。日経平均においても長い下ヒゲを残して25日線を上回って終えていた。 指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が、引き続き日経平均の重荷となる可能性があるだろう。そのため、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、ファーストリテ<9983>の動向を睨みながらの展開になりそうだ。週末の米国市場では雇用統計の発表を控えているほか、日本株市場は3連休前ということもあり、積極的な売買は手控えられるものの、新NISAによる需給を意識した押し目狙いの買い意欲は強そうである。 物色としては配当志向などからバリュー株に向かいやすいほか、円相場が円安に振れて推移するなか、輸出関連などへの物色も意識されそうだ。また、東エレク辺りに買い戻す動きがみられるようだと、ハイテク株を見直す動きも意識されよう。そのほか、昨日はグロース250指数が強い動きを見せるなど、中小型株に個人主体の資金がシフトしていたとみられる。買いが継続するようだと、出遅れ修正を意識したスタンスに向かわせよう。
<AK>
2024/01/05 08:27
オープニングコメント
大発会の日本株市場は売り優勢のスタートに
*08:24JST 大発会の日本株市場は売り優勢のスタートに
大発会の日本株市場は、売り優勢のスタートになりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが284ドル安、ナスダックは173ポイント安だった。リッチモンド連銀のバーキン総裁が講演で、追加利上げの選択肢も依然あると言及したため早期の利下げ期待が後退し、利益確定の売りが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事録でも長期にわたり金融引き締め策を維持する方針が再確認されると、終盤にかけ下げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比355円安の33065円、円相場は1ドル143円10銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物は祝日取引で33040円まで下げており、25日線を若干ながら下回ってきた。25日線が支持線として意識されてくるかを、見極めたいところであろう。25日線を明確に下放れてくるようだと、先物主導での売り仕掛け的な動きが強まる可能性もありそうだ。能登半島地震を受けた経済への影響を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすいだろう。 また、米国市場ではナスダックが4日続落で支持線として期待されていた25日線を下回ってきた。東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均の重荷となる可能性があるため、日経平均においてもまずは25日線水準での底堅さを見極めたいところであろう。 物色としてはインデックスに絡んだ商いのほかは、能登半島地震を受けて復興関連への物色が強まりそうである。材料系の土木関連などへは、個人投資家主体による短期的な値幅取り狙いの資金が集中することになろう。一方で、羽田空港で日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機が衝突した事故を受けて、インバウンド関連へは持ち高調整の売りが警戒されやすい。
<AK>
2024/01/04 08:24
オープニングコメント
先高期待から押し目買い意欲は強そう
*08:21JST 先高期待から押し目買い意欲は強そう
29日の日本株市場は、こう着ながらも底堅さが意識されやすいだろう。28日の米国市場は、NYダウが53ドル高、ナスダックは4ポイント安だった。NYダウは連日で過去最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ期待からの買いが続いており、堅調な展開だった。ただし、過熱感からの利食いも入りやすく、ハイテク株の一角が終盤にかけて軟化したことから、ナスダックは5日ぶりに反落した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の33425円、円相場は1ドル141円30銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。昨日の東証プライムの売買高は10億株程度と薄商いであり、海外勢のフローが限られているなかでは、大きなトレンドは出にくいだろう。ただし、米国では早期利下げ期待から強い値動きを見せているほか、国内では新NISAによる需給が心理的な下支えとなりやすく、先高期待から押し目買い意欲は強そうである。昨日の日経平均は反落だったが、連日で陽線を形成している。 売り一巡後は33500円を挟んでの推移になりそうだが、同水準での底堅さがみられてくるようだと、バブル崩壊後の高値を意識したセンチメントに向かう可能性はあるだろう。指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは利食いが入りやすいだろうが、断続的なインデックス買いから底堅さが意識されそうだ。また、日米金利差縮小によるバリュー株からグロース株へのリバランスの動きなども、ハイテク株の底堅い値動きにつながることが期待される。 商いが膨らみづらいなかでこう着感を強めてくるようだと、個人主体の資金は出遅れ感の強い中小型株での値幅取り狙いに向かわせよう。依然としてボトム圏での推移を継続している銘柄も多く、来年の株高を狙った押し目拾いの動きが入りやすい。また、テーマ性のある銘柄への物色も意識されるため、値動きの強い銘柄などへは資金が集中しやすいと考えられる。
<AK>
2023/12/29 08:21
オープニングコメント
実質2024年相場入りで押し目買い意欲は強い
*08:36JST 実質2024年相場入りで押し目買い意欲は強い
28日の日本株市場は、やや利食い優勢ながら底堅さが意識されやすいだろう。27日の米国市場は、NYダウが111ドル高、ナスダックは24ポイント高だった。NYダウは過去最高値を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを織り込み、長期金利が大幅に低下するなど、金利先安観からハイテクが買われた。市場参加者が限られ、高値警戒感から売り買いが交錯する場面もみられたが、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比150円安の33450円、円相場は1ドル141円60銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。昨日の日経平均は4日続伸で一時33700円台を回復したこともあり、利食いが入りやすいところでもあろう。ただし、NYダウが過去最高値を更新するなど先高観は強く、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。そのため、利食い優勢ながらも底堅さが意識されやすいと考えられ、バブル崩壊後の高値更新を意識したセンチメントは継続しよう。 足もとでは東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株が堅調な値動きを見せており、AI向け半導体の需要拡大が見込まれるなか、半導体株への買い意欲は強そうだ。また、地政学リスクの高まりから昨日は海運株が買い戻される流れとなった。配当志向の物色も意識されやすいなか、買いが継続するかが注目されるところである。一方で、FRBによる利下げ観測が強まるなか、円相場は1ドル141円台と円高に振れて推移しており、トヨタ<7203>など輸出関連の一角などは利益確定の流れが優勢となりやすい。 そのほか、昨日はグロース250指数が2.5%の上昇を見せた。依然として年初の水準を下回っており、出遅れ感が目立つ。市場参加者が限られるなかであり、荒い値動きが警戒されやすいところではあるものの、出遅れ修正を意識した個人主体の中小型株物色が活発化する可能性がありそうだ。実質2024年相場入りとなり、新NISAによる需給期待も底堅さにつながりそうである。
<AK>
2023/12/28 08:36
オープニングコメント
バブル後の高値を狙ったトレンドが期待される
*08:33JST バブル後の高値を狙ったトレンドが期待される
27日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。祝日明け26日の米国市場は、NYダウが159ドル高、ナスダックは81ポイント高だった。原油価格の回復でエネルギーセクターを中心に買われたほか、10月の米住宅価格指数が予想ほど伸びなかったものの依然プラス圏を維持し住宅市場の底堅さが確認され、相場を支えた。さらに、来年の利下げ期待を受けた買いが入るなか、終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円高の33430円、円相場は1ドル142円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米半導体株の一角が買われ、ナスダックは3日続伸となり、S&P500は過去最高値に迫るなか、年末高を意識した買いが入りやすいだろう。ただし、海外勢は本格的なクリスマス休暇に入っていることから、商いはそれほど膨らまないと考えられるほか、年内受け渡し最終日となることから、利益確定の流れが優勢となりやすい面はある。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まりやすいだろう。 もっとも、明日からは実質2024年相場入りとなることから、年末高を意識した流れにより、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。来年1月からの新NISAによる需給要因も下支えになりそうだ。ここ数日は指数インパクトの大きい値がさハイテク株の強さが目立っていることも、先高期待を高めそうである。 日経平均は足もとで25日線水準でのこう着を見せているが、同線が支持線として意識されるなか、改めて11月20日のバブル後の高値を狙ったトレンドが期待されてきそうだ。物色としてはハイテク株のほか、新NISAによる需給要因から配当志向の物色も入りそうである。一方で、中小型株については受け渡し最終日の影響から終盤にかけて軟化しやすいと考えられるが、明日以降の上昇をにらんだ押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。
<AK>
2023/12/27 08:33
オープニングコメント
短期筋の売買に振らされやすい需給状況
*08:33JST 短期筋の売買に振らされやすい需給状況
26日の日本株市場は、手掛かり材料に欠けるなか、こう着感が強まりそうだ。25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場だった。日経225先物はナイトセッションで33170円~33210円での推移となり、商いは閑散だった。積極的な売買は手控えられやすく、祝日明けの米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうである。 昨日の東証プライムの売買高は8カ月ぶりの10億株割れとなった。海外勢のフローが限られるなか、日経平均は朝高後、狭いレンジでの推移が続いていた。ただし、薄商いのなか、海運株の急落が目立った。要因としては、デンマークの海運大手APモラー・マースクが、紅海経由の航行に向けて準備を進めていると報じられたこと。コンテナ船の運賃上昇への思惑が後退するなか、売りが強まったようである。商いが膨らみづらい需給状況のなか、報道等に大きく振らされやすいため、短期筋の売買には注意しておきたいところだろう。 ただし、川崎汽船<9107>は8.6%の下落となったが、足もとでは6営業日続伸で1800円超上昇していた。ボリンジャーバンドの+3σ水準で過熱感も警戒されていたこともあり、+1σに接近したことで過熱感は和らぎ、押し目待ち狙いの買いが入るようだと、センチメント改善につながりそうだ。 昨日の日経平均は買い一巡後はこう着感の強い相場展開だったが、25日線を上回っての推移だったこともあり、同線が支持線として意識されやすいだろう。同線が位置する33158円辺りに接近する局面においては、押し目狙いの買いが入りやすいだろう。12月は25日線を中心にボリンジャーバンドの-1σと+1σとのレンジを継続している。バンドが収れんするなかで煮詰まり感も意識されやすく、+1σ水準を試す展開に期待したいところである。 そのほか、手掛かり材料に欠けるなか、昨夕に決算を発表したインテリックス<8940>、中国塗料<4617>、エスイー<3423>、ピーシーエー<9629>などには短期的な値幅取り狙いの動きがありそうだ。
<AK>
2023/12/26 08:33
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買い一巡後はこう着感も年末高を意識したスタンス
*08:30JST 買い一巡後はこう着感も年末高を意識したスタンス
25日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。22日の米国市場はNYダウが18ドル安、ナスダックは29ポイント高だった。11月の米個人消費支出は、コアPCE価格指数の伸びが予想を下回り、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げを正当化させるとの見方に金利が低下、ハイテク中心に買いが先行した。その後、12月の米ミシガン大消費者信頼感指数確定値で長期インフレ期待が上方修正されると、長期金利が上昇に転じ、NYダウは終盤にかけで小幅な下落に転じた。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比210円高の33270円。円相場は1ドル142円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになりそうだ。日経225先物のナイトセッションは33050円で寄り付いた後は、一時33350円まで買われる場面も見られた。25日線が支持線として機能しており、底堅さは意識されやすいだろう。もっとも、25日の米国市場はクリスマスの祝日で休場となるため、海外勢の商いは限られると考えられる。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。 ただし、米国では2024年の早い段階で利下げに踏み切るとの見方が強まるなか、年末高が意識されやすい。市場参加者は限られるものの、先高期待から押し目買い意欲は強そうだ。日経平均は25日線での攻防を見せているが、同線での底堅さから、改めて11月20日に付けたバブル後の高値を捉えてくる相場展開となる可能性はあるだろう。そのため、25日線でのこう着感が強まる局面では、押し目狙いに向かわせよう。 物色としては来年の相場を睨んだ流れに向かいやすく、AI向け半導体の需要拡大が期待されるハイテク株の動向が注目されよう。また、2024年から始まる新NISAに向けて、毎月定額で投資信託を購入する積み立て設定の事前予約額が少なくとも2000億円規模にのぼることが分かったと報じられている。米国株を中心とした海外株の高いリターンに注目しているようであり、米国市場の上昇が支援材料になりそうだ。そのほか、配当志向の物色も強まる可能性がありそうだ。
<AK>
2023/12/25 08:30
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次第に個人主体の材料株物色などが中心に
*08:39JST 次第に個人主体の材料株物色などが中心に
22日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まりそうだ。21日の米国市場はNYダウが322ドル高、ナスダックは185ポイント高だった。7-9月期国内総生産(GDP)・個人消費、価格指数確定値の予想外の下方修正を受け、来年の利下げ観測が強まった。週次新規失業保険申請件数が予想外に減少し労働市場の底堅さが証明され、長期金利上昇で上値も限定的となったが、マイクロン・テクノロジーなどの良好な決算を好感し下値も底堅く、終盤にかけて上げ幅を拡大した。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比130円高の33250円。円相場は1ドル142円20銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行のスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33030円まで下げる場面も見られたが、33000円接近では下値の堅さが意識されていた。25日線が支持線として意識されやすいだろう。また、昨日の日経平均は直近の上昇に対する反動安となり、25日線での攻防を見せていた。同線が支持線として意識されやすく、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。 25日線水準での底堅さがみられてくるようだと、バブル後の高値を意識したセンチメントに向かわせそうである。米国ではマイクロン・テクノロジーが買われ、他の半導体株へ買いが波及していたこともあり、東エレク<8035>などの指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になりそうだ。一方で、ダイハツ工業の不正問題や米子会社のエアバックのリコール影響が懸念されたトヨタ<7203>の動向には注意する必要がありそうだ。トヨタが軟調推移となれば、相場全体のセンチメントを冷ます可能性があるだろう。 また、来週のクリスマス明け後は海外勢のフローが限られてくるとみられる。短期筋の売買が中心になりやすく、新NISAを意識した物色のほか、来年期待されるテーマ性のある銘柄など、個人主体の材料株物色などが中心になりそうだ。
<AK>
2023/12/22 08:39
オープニングコメント
ギャップスタートも買いを入れやすいタイミングに
*08:36JST ギャップスタートも買いを入れやすいタイミングに
21日の日本株市場は、米株安の流れを受けたギャップスタート後の底堅さを見極める展開になりそうだ。20日の米国市場はNYダウが475ドル安、ナスダックは225ポイント安だった。過熱感が強まるなか、利食い優勢の展開となった。12月の消費者信頼感指数や11月の中古住宅販売件数が予想を上回ったことが好感される場面もみられたが、フェデックスの低調な決算を受けた景気減速懸念から再び下落。さらに、イエメンの親イラン武装組織フーシ派による紅海での度重なる船舶攻撃への対処で、米国が軍事行動を検討しているとの報道を受けた地政学的リスクが警戒された。シカゴ日経225先物清算値(3月限)は、大阪比550円安の33050円。円相場は1ドル143円40銭台で推移している。 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで33500円辺りでの底堅い値動きを見せていたが、終盤にかけて大きく崩れる格好となり、安値で終えていた。ただし、日経平均は昨日のマドを空けての大幅上昇で11月20日に付けたバブル後の高値に接近してきたこともあり、いったんは利益確定の売りが入りやすい水準であろう。マドを埋める形での調整から25日線辺りでの底堅さがみられるようだと、過熱感も和らぐことで、押し目狙いのスタンスに向かわせよう。 そのため、利食いが強まる可能性はあるものの、押し目待ち狙いの投資家においては、買いを入れやすいタイミングになると考えられ、底堅さを見極めたいところである。25日線が支持線として機能するようだと、年末高を意識したトレンド形成が期待されてくる。また、来年から始まる新NISAの口座開設が順調に伸びているようであり、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうだ。 物色の流れとしては米株安の流れから指数インパクトの大きい値がさハイテク株などは手掛けづらくさせそうだが、米マイクロンテクノロジーは取引終了後に発表した決算が予想を上回り、時間外で大きく上昇している。そのため、ハイテク株の押し目狙いのほか、地政学リスクが強まるなか、資源株のほか海運株などへの資金流入も意識されそうである。また、外部リスクを避ける狙いから、直近IPOなど中小型株での短期的な値幅取り狙いの動きも活発になろう。
<AK>
2023/12/21 08:36