注目トピックス 日本株
株式会社セレス×馬渕磨理子氏|対談動画文字起こし(1)
配信日時:2025/09/18 10:00
配信元:FISCO
*10:00JST 株式会社セレス×馬渕磨理子氏|対談動画文字起こし(1)
■︎対談文字起こし
馬渕:
皆さん、こんにちは。馬渕磨理子です。本日は上場企業の経営者にお話を伺います。
早速ゲストをご紹介します。東証プライム上場の株式会社セレス<3696>代表取締役社長、都木聡さんです。どうぞよろしくお願いします。
都木:
よろしくお願いします。
馬渕:
本日はお話を伺えることをとても楽しみにしています。御社について、個人投資家の方々には「暗号資産」というイメージと「ポイントサイト」というイメージを持たれる方が多い印象です。また、成長性の高いグロース企業として見られる側面もありますが、この点についてどのように受け止めていらっしゃいますか。
都木:
当社の売上高のほとんどはポイントを中心としたモバイルサービスで構築されています。そのキャッシュフローを稼ぎながら、暗号資産へ投資をしています。ブロックチェーンビジネスにおける大きなイノベーションの成長に取り組みつつ、赤字を出さずに進んできた会社です。そのため、投資家の方々にとっては安心して投資していただける事業形態であると考えています。
馬渕:
業績も着実に伸びていますが、先ほどのお話の通り、こちらにある「モッピー」というポイントサイトが大人気ですね。現在、売上の9割を占めていると伺っています。
都木:
そうですね。モッピーを含めたモバイルサービスが全体の9割を占めています。
都木:
昨年の売上はおよそ280億円でしたが、そのうち約150億円がモッピーによるものです。一方で、およそ70億円は新規事業によるもので、5年前にゼロから立ち上げたD2Cビジネスなどが含まれています。
馬渕:
つまり、業績は非常に底堅く、安定しているということですね。加えて、モッピーのアクティブ会員数はすでに600万人に達していると伺いました。日本の人口で考えると、約5%の方が「モッピー族」といえるのではないかと思います。
都木:
累計でいえば1,300万人以上が利用しています。
馬渕:
そんなに多くの方がいらっしゃるのですね。
都木:
はい。中学生や高校生の頃にモッピーを使っていたという方が、就職活動の面接に来ることもあります。そのような話を聞くと感動し、思わず「採用だ」と言いたくなるほどです。また、主婦の方々にも広く使っていただいていますし、40代・50代の高所得層のマイラー(マイルを貯める人)にも大変ご利用いただいています。非常に幅広い層に利用されているサービスです。
馬渕:
現在は物価高で家計が厳しい方も多く、ポイ活が大変人気を集めています。その点もモッピーにとって追い風になっていると思います。さらに暗号資産分野は成長領域であり、こちらも深掘りしていきたいと思います。
ここで、都木社長とセレスの概要をご紹介します。都木さんは野村證券やサイバーエージェントで経験を積まれ、2005年にセレスを創業されました。創業以来運営しているポイントサイト「モッピー」はスマートフォンの普及とともに成長し、2014年に上場を果たしました。モッピーを通じて発行される「モッピーポイント」は代用通貨としての性質を持ち、トークンとみなすことができます。そして、暗号資産もブロックチェーン技術を基盤としたトークンであることから、ポイントサイト事業と親和性が高い領域と捉え、暗号資産業界に参入されています。
具体的には、2015年にCoincheckの株式を取得し、2021年に売却。2017年にはビットバンクの株式を取得、同年にマーキュリーを設立し、2021年には暗号資産販売所「CoinTrade」を開業されています。ビットバンクのCMもよく拝見しますが、あちらもセレスのグループ会社だったのですね。
都木:
はい。当社の持分法適用の関連会社という位置付けになります。
馬渕:
そうなのですね。この暗号資産分野については後ほどさらに詳しく伺いたいと思います。
改めてですが、都木社長、御社の事業は大きく2つに分かれると伺っています。ご説明いただけますか。
都木:
大きく分けると、モバイルサービス事業とフィナンシャルサービス事業の2つになります。モバイルサービス事業は、モッピーを中心としたポイントセグメントとD2C事業です。当社自身がメーカーとして化粧品や雑貨を製造し、D2Cとして展開しています。一方、フィナンシャルサービス事業は、先ほどご紹介いただいたマーキュリーやビットバンクといった暗号資産交換業が中心です。グループとして取引所ライセンスを2社分保有しています。また、オンラインファクタリング事業を展開する子会社「ラボル」もあり、ブロックチェーン関連に加えてフィンテック領域の事業も行っています。
馬渕:
ではまず、モバイルサービスについて詳しく伺いたいと思います。メインはモッピーのサービスになりますが、どのような仕組み、ビジネスモデルになっているのかご説明いただけますか。
都木:
基本的にはスマートフォンアプリやウェブサイトで、ユーザーは無料で登録できます。広告が多数掲載されており、その広告に応じた行動を取ることでポイントが貯まります。例えば、アプリをダウンロードすれば10ポイントなど、楽天市場やYahoo!ショッピングで買い物をすれば購入金額の一定割合分のポイントが貯まります。さらに、証券会社の口座開設といったアクションでもポイントが付与されます。たとえばSBI証券や楽天証券の口座を開設すると、1万ポイントが貯まるといった形です。ユーザーは貯まったポイントを1ポイント1円として現金、マイル、電子マネー、あるいはPayPayのようなポイントに交換することができます。
馬渕:
現金にも換えられるのですか。
都木:
はい。メガバンクだけでなく信用組合などにも振り込むことが可能です。実際に、2万~3万ポイントを貯めて生活に活用している方もいらっしゃいます。
馬渕:
なるほど。私は楽天経済圏をよく利用していますが、楽天だけでもポイントは貯まります。それに加えて、モッピーを経由することでさらにメリットがあるのでしょうか。
都木:
そうですね。モッピーを経由して楽天市場で買い物をすると、楽天ポイントに加えてモッピーポイントも貯まります。楽天市場の場合、購入金額の1%がモッピーポイントとして付与されます。たとえば100円で1ポイント、1万円なら100ポイントが貯まります。つまり、追加でポイントが得られる仕組みです。
馬渕:
二重にポイントが得られるのですね。これは知りませんでした。ぜひ試してみたいと思います。
都木:
貯まったポイントは楽天ポイントなどに交換できますし、逆に楽天で貯めたポイントを現金に振り替えることも可能です。
馬渕:
現金に交換できるのは珍しいですね。多くの場合はポイントのままですから。
都木:
はい。当社のポイントは現金に交換できます。ただし、購入や入金によってポイントを得ることはできません。基本的には広告に対するアクションを行った対価として、おまけのようにポイントを付与している仕組みです。
馬渕:
広告主にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか。
都木:
広告主にとっては、ユーザーのアクションが発生して初めて広告料が発生する仕組みです。そのためCPA(コスト・パー・アクション)型で広告を出稿でき、費用対効果が明確になります。例えば証券会社であれば「口座開設で1万円」といった設定が可能ですし、「口座開設後に10万円入金したユーザーには2万ポイント付与」といった設定もできます。
株式会社セレス×馬渕磨理子氏|対談動画文字起こし(2)に続く
<FA>
馬渕:
皆さん、こんにちは。馬渕磨理子です。本日は上場企業の経営者にお話を伺います。
早速ゲストをご紹介します。東証プライム上場の株式会社セレス<3696>代表取締役社長、都木聡さんです。どうぞよろしくお願いします。
都木:
よろしくお願いします。
馬渕:
本日はお話を伺えることをとても楽しみにしています。御社について、個人投資家の方々には「暗号資産」というイメージと「ポイントサイト」というイメージを持たれる方が多い印象です。また、成長性の高いグロース企業として見られる側面もありますが、この点についてどのように受け止めていらっしゃいますか。
都木:
当社の売上高のほとんどはポイントを中心としたモバイルサービスで構築されています。そのキャッシュフローを稼ぎながら、暗号資産へ投資をしています。ブロックチェーンビジネスにおける大きなイノベーションの成長に取り組みつつ、赤字を出さずに進んできた会社です。そのため、投資家の方々にとっては安心して投資していただける事業形態であると考えています。
馬渕:
業績も着実に伸びていますが、先ほどのお話の通り、こちらにある「モッピー」というポイントサイトが大人気ですね。現在、売上の9割を占めていると伺っています。
都木:
そうですね。モッピーを含めたモバイルサービスが全体の9割を占めています。
都木:
昨年の売上はおよそ280億円でしたが、そのうち約150億円がモッピーによるものです。一方で、およそ70億円は新規事業によるもので、5年前にゼロから立ち上げたD2Cビジネスなどが含まれています。
馬渕:
つまり、業績は非常に底堅く、安定しているということですね。加えて、モッピーのアクティブ会員数はすでに600万人に達していると伺いました。日本の人口で考えると、約5%の方が「モッピー族」といえるのではないかと思います。
都木:
累計でいえば1,300万人以上が利用しています。
馬渕:
そんなに多くの方がいらっしゃるのですね。
都木:
はい。中学生や高校生の頃にモッピーを使っていたという方が、就職活動の面接に来ることもあります。そのような話を聞くと感動し、思わず「採用だ」と言いたくなるほどです。また、主婦の方々にも広く使っていただいていますし、40代・50代の高所得層のマイラー(マイルを貯める人)にも大変ご利用いただいています。非常に幅広い層に利用されているサービスです。
馬渕:
現在は物価高で家計が厳しい方も多く、ポイ活が大変人気を集めています。その点もモッピーにとって追い風になっていると思います。さらに暗号資産分野は成長領域であり、こちらも深掘りしていきたいと思います。
ここで、都木社長とセレスの概要をご紹介します。都木さんは野村證券やサイバーエージェントで経験を積まれ、2005年にセレスを創業されました。創業以来運営しているポイントサイト「モッピー」はスマートフォンの普及とともに成長し、2014年に上場を果たしました。モッピーを通じて発行される「モッピーポイント」は代用通貨としての性質を持ち、トークンとみなすことができます。そして、暗号資産もブロックチェーン技術を基盤としたトークンであることから、ポイントサイト事業と親和性が高い領域と捉え、暗号資産業界に参入されています。
具体的には、2015年にCoincheckの株式を取得し、2021年に売却。2017年にはビットバンクの株式を取得、同年にマーキュリーを設立し、2021年には暗号資産販売所「CoinTrade」を開業されています。ビットバンクのCMもよく拝見しますが、あちらもセレスのグループ会社だったのですね。
都木:
はい。当社の持分法適用の関連会社という位置付けになります。
馬渕:
そうなのですね。この暗号資産分野については後ほどさらに詳しく伺いたいと思います。
改めてですが、都木社長、御社の事業は大きく2つに分かれると伺っています。ご説明いただけますか。
都木:
大きく分けると、モバイルサービス事業とフィナンシャルサービス事業の2つになります。モバイルサービス事業は、モッピーを中心としたポイントセグメントとD2C事業です。当社自身がメーカーとして化粧品や雑貨を製造し、D2Cとして展開しています。一方、フィナンシャルサービス事業は、先ほどご紹介いただいたマーキュリーやビットバンクといった暗号資産交換業が中心です。グループとして取引所ライセンスを2社分保有しています。また、オンラインファクタリング事業を展開する子会社「ラボル」もあり、ブロックチェーン関連に加えてフィンテック領域の事業も行っています。
馬渕:
ではまず、モバイルサービスについて詳しく伺いたいと思います。メインはモッピーのサービスになりますが、どのような仕組み、ビジネスモデルになっているのかご説明いただけますか。
都木:
基本的にはスマートフォンアプリやウェブサイトで、ユーザーは無料で登録できます。広告が多数掲載されており、その広告に応じた行動を取ることでポイントが貯まります。例えば、アプリをダウンロードすれば10ポイントなど、楽天市場やYahoo!ショッピングで買い物をすれば購入金額の一定割合分のポイントが貯まります。さらに、証券会社の口座開設といったアクションでもポイントが付与されます。たとえばSBI証券や楽天証券の口座を開設すると、1万ポイントが貯まるといった形です。ユーザーは貯まったポイントを1ポイント1円として現金、マイル、電子マネー、あるいはPayPayのようなポイントに交換することができます。
馬渕:
現金にも換えられるのですか。
都木:
はい。メガバンクだけでなく信用組合などにも振り込むことが可能です。実際に、2万~3万ポイントを貯めて生活に活用している方もいらっしゃいます。
馬渕:
なるほど。私は楽天経済圏をよく利用していますが、楽天だけでもポイントは貯まります。それに加えて、モッピーを経由することでさらにメリットがあるのでしょうか。
都木:
そうですね。モッピーを経由して楽天市場で買い物をすると、楽天ポイントに加えてモッピーポイントも貯まります。楽天市場の場合、購入金額の1%がモッピーポイントとして付与されます。たとえば100円で1ポイント、1万円なら100ポイントが貯まります。つまり、追加でポイントが得られる仕組みです。
馬渕:
二重にポイントが得られるのですね。これは知りませんでした。ぜひ試してみたいと思います。
都木:
貯まったポイントは楽天ポイントなどに交換できますし、逆に楽天で貯めたポイントを現金に振り替えることも可能です。
馬渕:
現金に交換できるのは珍しいですね。多くの場合はポイントのままですから。
都木:
はい。当社のポイントは現金に交換できます。ただし、購入や入金によってポイントを得ることはできません。基本的には広告に対するアクションを行った対価として、おまけのようにポイントを付与している仕組みです。
馬渕:
広告主にとってはどのようなメリットがあるのでしょうか。
都木:
広告主にとっては、ユーザーのアクションが発生して初めて広告料が発生する仕組みです。そのためCPA(コスト・パー・アクション)型で広告を出稿でき、費用対効果が明確になります。例えば証券会社であれば「口座開設で1万円」といった設定が可能ですし、「口座開設後に10万円入金したユーザーには2万ポイント付与」といった設定もできます。
株式会社セレス×馬渕磨理子氏|対談動画文字起こし(2)に続く
<FA>
Copyright(c) FISCO Ltd. All rights reserved.
ニュースカテゴリ
注目トピックス 市況・概況
NY市場・クローズ
海外市場動向
注目トピックス 日本株
注目トピックス 経済総合
強弱材料
コラム【EMW】
オープニングコメント
日経225・本日の想定レンジ
寄り付き概況
新興市場スナップショット
注目トピックス 外国株
個別銘柄テクニカルショット
ランチタイムコメント
後場の投資戦略
後場の寄り付き概況
相場概況
本日の注目個別銘柄
JASDAQ市況
マザーズ市況
Miniトピック
来週の買い需要
日経QUICKニュース
みんかぶニュース 投資家動向
みんかぶニュース 為替・FX
みんかぶニュース 市況・概況
みんかぶニュース 個別・材料
みんかぶニュース コラム
みんかぶニュース その他
ビットコインニュース
アルトコインニュース
GRICI
暗号資産速報
Reuters Japan Online Report Business News
金融ウォッチ その他
FISCO その他
グロース市況