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ネクスグループ Research Memo(6):M&Aによる収益力強化が加速。黒字化に向けた収益体質の良化が進む(3)
配信日時:2025/08/28 12:06
配信元:FISCO
*12:06JST ネクスグループ Research Memo(6):M&Aによる収益力強化が加速。黒字化に向けた収益体質の良化が進む(3)
■業績動向
(3) ネクスグループ<6634>のソリューション事業
売上高は779百万円、営業利益は39百万円となった。ケーエスピーでは、前期に引き続き新規販売先及び新規取り扱い商品が順調に増加しているほか、インバウンド需要の回復に伴い、既存顧客に対する売上も増加傾向にある。また、1社当たりの取引額を増加させるべく、商社機能を生かした仕入先への販売等による双方向の売買の強化や、訴求力の高い商品を使ったフック営業からのクロスセル等を推進している。今後も取引先の拡大と商品販売数の増加を図り、ストックをさらに積み上げる方針だ。加えて、環境問題や世界的な人口増加における原料不足といった社会問題においても、商社機能と知恵を生かしたソリューションを提供し、新たな領域の事業化を進める方針だ。
ネクスソフトでは、SES事業において参画中のプロジェクト取引の安定した継続があった一方で、一部プロジェクト終了に伴うエンジニアの人員調整並びに中途採用活動が想定よりも緩やかに推移したことから、稼働率は92%となった。受託開発事業では、ASTERIA Warpを用いた案件の拡大が見られた。新規開発案件から開発後の運用保守への円滑な連携については、引き続き改善に取り組んでいくほか、採用・営業活動の両面にリソースを集中投下し、事業基盤を強化する。特にDX支援領域で需要の高いASTERIA Warp案件は、SES事業と受託開発事業においてネクスソフトの専門性が生かせる分野であるため、重点項目として注力し、両事業の売上高及び利益向上を図る。なお、ネクスソフトの業績については、2025年11月期中間期には反映されておらず、これらの業績が取り込まれるのは第3四半期以降となる。
(4) 暗号資産・ブロックチェーン事業
売上高は4百万円(前年同期は0百万円)、営業利益は2百万円(前年同期は86百万円の損失)となった。同事業では、引き続きNCXCを利用したサービス向上、NCXCの流通促進、NCXC保有者の拡大を通じたNCXC経済圏の拡大を目指し、価値向上に取り組む。足元では、NCXC GameFiプラットフォームの開発を進めており、ゲーム会社とのアライアンスを通じて、既に実績を上げている他社のゲームタイトルを中心に、これらを簡単にPlay to Earnゲームに転換できるシステムの提供を目指している。また、2025年2月に取得したZEDホールディングスの株式取得に要する資金調達のため、保有する暗号資産の一部を売却した。
Zaifでは、預り残高を活用した安定収益源の創出、コスト最適化、新規暗号資産の上場の3つの施策を中心に事業を推進している。預り残高を活用した安定収益源の創出について、Zaifは長期保有を志向するユーザーを多く抱えていることから、ユーザー志向に合致するサービスを順次提供している。具体的にはステーキングによる報酬を暗号資産ではなく日本円で受け取ることができるサービスを、国内取引所としては2社目として2025年6月より開始している。また、2024年12月からはビットコインのステーキングを可能とするプロジェクトであるBabylonを利用した新規サービスの検討にも着手している。コスト最適化については、恒常的に取り組みを推進している。特にコストの割合の多くを占めるインフラ費用に関しては、前期末(2024年9月)の実績と比較して、2025年3月時点で単月ベース20%超のコスト削減に成功している。新規暗号資産の上場については、2024年12月に三井物産デジタルコモディティーズ(株)が発行する金(ゴールド)価格に連動する暗号資産であるジパングコインを上場した。2025年5月には、同じく三井物産デジタルコモディティーズが発行し、それぞれ銀とプラチナの価格に連動する暗号資産である、ジパングコインシルバー、ジパングコインプラチナを上場した。これらの暗号資産は、同時にZaifサービスのコイン積立の対象通貨としても取り扱っており、取引手数料のみならず積立手数料による収益貢献も期待される。
チューリンガムでは、2025年3月に、Web3分野の最先端技術を探求する「Turingum Labs」において、Web3とBTCFi、秘匿化技術、AIの各領域への集中投資体制を構築したことを発表した。さらに、2025年4月に開催された「NexTechWeek2025 第6回ブロックチェーンEXPO 春」へ出展しており、今後も新たなWeb3領域のサービス創出に注力していく。また、グループ間シナジーの発揮により、NCXCの価値向上に向けた施策についても取り組みを加速させる。
なお、Zaif並びにチューリンガムの業績については、2025年11月期中間期には反映されておらず、これらの業績が取り込まれるのは第3四半期以降となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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(3) ネクスグループ<6634>のソリューション事業
売上高は779百万円、営業利益は39百万円となった。ケーエスピーでは、前期に引き続き新規販売先及び新規取り扱い商品が順調に増加しているほか、インバウンド需要の回復に伴い、既存顧客に対する売上も増加傾向にある。また、1社当たりの取引額を増加させるべく、商社機能を生かした仕入先への販売等による双方向の売買の強化や、訴求力の高い商品を使ったフック営業からのクロスセル等を推進している。今後も取引先の拡大と商品販売数の増加を図り、ストックをさらに積み上げる方針だ。加えて、環境問題や世界的な人口増加における原料不足といった社会問題においても、商社機能と知恵を生かしたソリューションを提供し、新たな領域の事業化を進める方針だ。
ネクスソフトでは、SES事業において参画中のプロジェクト取引の安定した継続があった一方で、一部プロジェクト終了に伴うエンジニアの人員調整並びに中途採用活動が想定よりも緩やかに推移したことから、稼働率は92%となった。受託開発事業では、ASTERIA Warpを用いた案件の拡大が見られた。新規開発案件から開発後の運用保守への円滑な連携については、引き続き改善に取り組んでいくほか、採用・営業活動の両面にリソースを集中投下し、事業基盤を強化する。特にDX支援領域で需要の高いASTERIA Warp案件は、SES事業と受託開発事業においてネクスソフトの専門性が生かせる分野であるため、重点項目として注力し、両事業の売上高及び利益向上を図る。なお、ネクスソフトの業績については、2025年11月期中間期には反映されておらず、これらの業績が取り込まれるのは第3四半期以降となる。
(4) 暗号資産・ブロックチェーン事業
売上高は4百万円(前年同期は0百万円)、営業利益は2百万円(前年同期は86百万円の損失)となった。同事業では、引き続きNCXCを利用したサービス向上、NCXCの流通促進、NCXC保有者の拡大を通じたNCXC経済圏の拡大を目指し、価値向上に取り組む。足元では、NCXC GameFiプラットフォームの開発を進めており、ゲーム会社とのアライアンスを通じて、既に実績を上げている他社のゲームタイトルを中心に、これらを簡単にPlay to Earnゲームに転換できるシステムの提供を目指している。また、2025年2月に取得したZEDホールディングスの株式取得に要する資金調達のため、保有する暗号資産の一部を売却した。
Zaifでは、預り残高を活用した安定収益源の創出、コスト最適化、新規暗号資産の上場の3つの施策を中心に事業を推進している。預り残高を活用した安定収益源の創出について、Zaifは長期保有を志向するユーザーを多く抱えていることから、ユーザー志向に合致するサービスを順次提供している。具体的にはステーキングによる報酬を暗号資産ではなく日本円で受け取ることができるサービスを、国内取引所としては2社目として2025年6月より開始している。また、2024年12月からはビットコインのステーキングを可能とするプロジェクトであるBabylonを利用した新規サービスの検討にも着手している。コスト最適化については、恒常的に取り組みを推進している。特にコストの割合の多くを占めるインフラ費用に関しては、前期末(2024年9月)の実績と比較して、2025年3月時点で単月ベース20%超のコスト削減に成功している。新規暗号資産の上場については、2024年12月に三井物産デジタルコモディティーズ(株)が発行する金(ゴールド)価格に連動する暗号資産であるジパングコインを上場した。2025年5月には、同じく三井物産デジタルコモディティーズが発行し、それぞれ銀とプラチナの価格に連動する暗号資産である、ジパングコインシルバー、ジパングコインプラチナを上場した。これらの暗号資産は、同時にZaifサービスのコイン積立の対象通貨としても取り扱っており、取引手数料のみならず積立手数料による収益貢献も期待される。
チューリンガムでは、2025年3月に、Web3分野の最先端技術を探求する「Turingum Labs」において、Web3とBTCFi、秘匿化技術、AIの各領域への集中投資体制を構築したことを発表した。さらに、2025年4月に開催された「NexTechWeek2025 第6回ブロックチェーンEXPO 春」へ出展しており、今後も新たなWeb3領域のサービス創出に注力していく。また、グループ間シナジーの発揮により、NCXCの価値向上に向けた施策についても取り組みを加速させる。
なお、Zaif並びにチューリンガムの業績については、2025年11月期中間期には反映されておらず、これらの業績が取り込まれるのは第3四半期以降となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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