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<動意株・16日>(大引け)=インフォメテ、ヘリオス、インタライフなど

配信日時:2025/07/16 15:32 配信元:MINKABU
 インフォメティス<281A.T>=異彩のストップ高人気。電力消費量などのデータをAIで分析し可視化するサービスを展開している。電力管理スマートフォンアプリ「enenowa(エネノワ)」や「ienowa(イエノワ)」、「hitonowa(ヒトノワ)」などを手掛け、電力消費者向けだけでなく電力事業者向け支援ビジネスも行っており、スマートメーターなど開発案件やデータ分析関連で需要取り込みが進む。25年12月期は売上高がゾーン下限で前期比35%増の13億2500万円、同じく営業利益は1億円予想が下限だが、これでも前期と比較して倍増見通しにある。6月末には、同社が推進した世界初の機器分離推定技術(NILM)に関する国際標準規格が発行されたと開示したことを材料に急速人気化した経緯がある。貸株市場を通じた空売りが高水準に積み上がっており、市場では「6月末の急騰時に複数の外資系証券経由で空売りが急増し、足もと何らかの理由でその貸株返還圧力がかかった可能性がある」(中堅証券ストラテジスト)という指摘が出ている。  ヘリオス<4593.T>=後場上げ幅急拡大でストップ高。きょう正午、同社が申請した再生医療等製品の開発製造受託事業(CDMO事業)が、経済産業省の24年度補正予算「再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備投資支援事業費補助金」の新技術導入促進枠として採択されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ヘリオスは約70億円の助成を受けてCDMO事業を本格的に始める。関連する経費や補助金収入については、主に研究開発費やその他収益として計上する予定。補助金の対象となる設備投資などは今期中に開始する計画で、業績に与える影響については判明し次第、公表するとした。  インターライフホールディングス<1418.T>=4日ぶり大きく買い優勢。同社は内装工事を中心に商業施設などの設計・施工を行っているが、音響システム関連の大型案件などが寄与して足もとの業績の伸びが顕著となっている。15日取引終了後に発表した26年2月期第1四半期(25年3~5月)決算は営業利益が前年同期比38%増の5億3200万円と大幅増益を達成した。対通期進捗率も66%に達しており、これが株価を強く刺激する格好となっている。また、上期に10円配当を実施することも併せて発表した。通期では20円配当を見込んでおり、配当利回りは前日終値換算で5.3%と非常に高いことも改めて注目されているもようだ。  東宝<9602.T>=急反発で年初来高値更新。15日の取引終了後、26年2月期の連結業績予想について、純利益を375億円から435億円(前期比0.3%増)へ上方修正したことが好感されている。上場有価証券2銘柄を売却したことに伴い、投資有価証券売却益89億円を特別利益として計上することなどが要因という。なお、売上高3000億円(同4.2%減)、営業利益570億円(同11.9%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高848億7800万円(前年同期比1.3%減)、営業利益193億3900万円(同21.3%減)、純利益115億6500万円(同28.4%減)だった。TOHO animation作品の国内外の配信権利用などが好調に推移したものの、前年同期に「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」「変な家」の高稼働に加え、「ゴジラ-1.0」の配信権収入を計上したことなどの反動があり、減収減益を余儀なくされた。  AI inside<4488.T>=人気素地に強含む。6月中旬に急騰を演じ6月20日には4995円と5000円大台目前まで一気に水準を切り上げたが、その後は反落を余儀なくされていた。同社が展開するクラウドサービスでAIエージェントの標準搭載に舵を切るなど、同分野のフロントランナーとして人気素地を内包している。時価は3600円近辺で収れんする5日・25日移動平均線を絡めた値動きで、もみ合い放れが期待されるところ。AIの社会実装推進を担う関連株の一角で、15日取引終了後にはNEDOが公募した「競争力ある生成AI 基盤モデルの開発(GENIAC)」に同社の「日本語 Full―Duplex―Speech マルチモーダルLLM の研究開発」が採択されたことを発表しており、これが足もとの株価を刺激している。  串カツ田中ホールディングス<3547.T>=物色人気集中。居酒屋の「串カツ田中」を直営及びフランチャイズで全国展開するが食材価格の上昇をこなし、足もとの業績は会社側計画を大きく上回る好調な推移をみせている。15日取引終了後に発表した25年11月期上期(24年12月~25年5月)決算は営業利益が前年同期比50%増の6億7600万円と大幅な伸びを示し、会社側計画の4億円から大幅に上振れ着地した。これがポジティブサプライズとなり、上値を見込んだ投資資金を呼び込んでいる。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS

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