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システムインテグレータ---1Qは2ケタ増収・各段階利益は黒字化、ERP事業が好調に推移

配信日時:2025/07/16 13:52 配信元:FISCO
*13:52JST システムインテグレータ---1Qは2ケタ増収・各段階利益は黒字化、ERP事業が好調に推移 システムインテグレータ<3826>は15日、2026年2月期第1四半期(25年3月-5月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比24.2%増の12.78億円、営業利益が0.98億円(前年同期は0.25億円の損失)、経常利益が0.99億円(同0.16億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が0.28億円(同0.08億円の損失)となった。
事業ドメインの見直しを行い、同社の強みである「業務系システム」「開発ツール」「AI」の3つの事業ドメインに経営資源を集中させている。

Object Browser事業の売上高は前年同期比4.1%増の2.04億円、セグメント利益は同5.8%減の0.77億円となった。当第1四半期は、プロジェクト管理ツールの「OBPM Neo」が、追加案件と新規契約の増加により、前第1四半期と比較してMRR(Monthly Recurring Revenue:月次計上収益)が0.03億円増加した。「OBPM Neo」のMRRが増加したことで増収となったものの、オープンソースデータベースMySQLに対応した「SI Object Browser」製品の開発投資に伴い減益となった。

ERP事業の売上高は同32.8%増の10.71億円、セグメント利益は同91.8%増の2.10億円となった。当第1四半期は、新規顧客からの引き合いが堅調に推移し、受注実績は期初計画を上回る水準となった。また、「SAP Cloud ERP」も前年度に初めて受注した案件の導入作業が順調に進捗している。

AI事業の売上高は同84.9%減の0.02億円、セグメント損失は0.11億円(前年同期は0.08億円の損失)となった。ディープラーニング異常検知システム「AISIA Anomaly Detection(アイシアAD)」をベースに、AIの画像認識技術を使って外観検査作業を自動化するビジネスを行っているが、当第1四半期から生成AIを用いたサービス提供に事業リソースをシフトしている。2025年4月にはAIエージェント事業を開始し、同年5月には検図AI「KENZ」のリリースを発表した。

2026年2月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比15.3%増の55.00億円、営業利益が同65.7%増の4.50億円、経常利益が同32.3%増の4.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同56.3%減の2.55億円とする期初計画を据え置いている。 <ST>

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