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タクマ Research Memo(6):2025年3月期は、売上高は微増も、営業利益・経常利益は2ケタ増(2)
配信日時:2025/07/11 13:36
配信元:FISCO
*13:36JST タクマ Research Memo(6):2025年3月期は、売上高は微増も、営業利益・経常利益は2ケタ増(2)
■業績動向
2. 財務状況
タクマ<6013>の2025年3月期末における資産合計は190,919百万円と、前期末比260百万円の減少となった。流動資産は136,309百万円と、同3,167百万円の減少となった。主因は、現金及び預金の5,906百万円減少とその他の資産の2,768百万円減少による。一方で、受取手形・売掛金及び契約資産は3,314百万円増加し、売上債権の増加が見られる。また棚卸資産も2,194百万円増加している。固定資産は54,609百万円で、同2,906百万円増加した。有形固定資産は816百万円減少したが、無形固定資産が58百万円増加、投資その他の資産が3,664百万円増加した。
2025年3月期末における負債合計は81,355百万円と、前期末比1,175百万円の増加となった。流動負債は69,515百万円で、短期借入金が11,332百万円増と大幅に増加したことが主な要因である。一方で、電子記録債務が8,484百万円減少、契約負債が1,639百万円減少となり、支払関連の負債は整理・減少傾向にある。その他の項目では、工事損失引当金や支払手形・買掛金も減少したが、その他の負債が2,988百万円増加し、流動負債の一部を補完している。固定負債は11,839百万円と、同138百万円減少した。退職給付に係る負債が微増したものの、役員退職慰労引当金やその他項目が減少した。同社の財務構造は、短期的な資金調達によって運転資金や投資余力を確保しつつ、固定負債を抑える形でバランスを取っており、流動性確保と財務健全性の両立が図られている。短期借入金の増加は一時的な資金ニーズに対応したものであり、全体として問題ないと、弊社では見ている。
キャッシュ・フロー計算書を見ると、資金繰りが改善傾向にあることが読み取れる。営業活動によるキャッシュ・フローは4,066百万円の支出で、前期の12,222百万円の支出から大幅に改善した。これは、利益の増加や運転資本の改善などが寄与したと見られる。投資活動によるキャッシュ・フローは1,257百万円と、前期の8,438百万円の支出から黒字転換。大型投資の一巡や、保有資産の売却等による資金回収があった可能性がある。財務活動によるキャッシュ・フローも938百万円と前期の3,379百万円の支出から改善しており、資金調達や自己株式取得のバランスが見直された結果と考えられる。これらの結果、期末の現金及び現金同等物残高は38,073百万円と、前期比1,864百万円の減少となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
<HN>
2. 財務状況
タクマ<6013>の2025年3月期末における資産合計は190,919百万円と、前期末比260百万円の減少となった。流動資産は136,309百万円と、同3,167百万円の減少となった。主因は、現金及び預金の5,906百万円減少とその他の資産の2,768百万円減少による。一方で、受取手形・売掛金及び契約資産は3,314百万円増加し、売上債権の増加が見られる。また棚卸資産も2,194百万円増加している。固定資産は54,609百万円で、同2,906百万円増加した。有形固定資産は816百万円減少したが、無形固定資産が58百万円増加、投資その他の資産が3,664百万円増加した。
2025年3月期末における負債合計は81,355百万円と、前期末比1,175百万円の増加となった。流動負債は69,515百万円で、短期借入金が11,332百万円増と大幅に増加したことが主な要因である。一方で、電子記録債務が8,484百万円減少、契約負債が1,639百万円減少となり、支払関連の負債は整理・減少傾向にある。その他の項目では、工事損失引当金や支払手形・買掛金も減少したが、その他の負債が2,988百万円増加し、流動負債の一部を補完している。固定負債は11,839百万円と、同138百万円減少した。退職給付に係る負債が微増したものの、役員退職慰労引当金やその他項目が減少した。同社の財務構造は、短期的な資金調達によって運転資金や投資余力を確保しつつ、固定負債を抑える形でバランスを取っており、流動性確保と財務健全性の両立が図られている。短期借入金の増加は一時的な資金ニーズに対応したものであり、全体として問題ないと、弊社では見ている。
キャッシュ・フロー計算書を見ると、資金繰りが改善傾向にあることが読み取れる。営業活動によるキャッシュ・フローは4,066百万円の支出で、前期の12,222百万円の支出から大幅に改善した。これは、利益の増加や運転資本の改善などが寄与したと見られる。投資活動によるキャッシュ・フローは1,257百万円と、前期の8,438百万円の支出から黒字転換。大型投資の一巡や、保有資産の売却等による資金回収があった可能性がある。財務活動によるキャッシュ・フローも938百万円と前期の3,379百万円の支出から改善しており、資金調達や自己株式取得のバランスが見直された結果と考えられる。これらの結果、期末の現金及び現金同等物残高は38,073百万円と、前期比1,864百万円の減少となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)
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