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萩原電気HD Research Memo(4):2025年3月期は新規商流等もあり前期比14.9%の増収
配信日時:2025/06/30 11:04
配信元:FISCO
*11:04JST 萩原電気HD Research Memo(4):2025年3月期は新規商流等もあり前期比14.9%の増収
■萩原電気ホールディングス<7467>の業績動向
1. 2025年3月期の業績概要
(1) 損益状況
2025年3月期の連結業績は、売上高が258,742百万円(前期比14.9%増)、営業利益が7,112百万円(同7.8%減)、経常利益が6,210百万円(同14.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が3,699百万円(同16.3%減)となった。
売上高は、主要顧客である自動車関連企業の生産調整や中国市況の停滞(主に工作機械やマテハンメーカー向け)などによる影響は受けたが、新しい商流の獲得や円安効果、生産設備投資需要などを取り込み過去最高となった。売上総利益率が前期の8.9%から8.3%へ低下したのは、相対的に利益率の低いデバイス事業の比率が上昇したなどの商品構成の変化による。この結果、売上総利益額は21,367百万円(同6.8%増)となった一方で、販管費は、継続的に人の採用を増やしていることや新規分野への先行投資を継続したことなどから同16.0%増となり、営業利益は減益となった。加えて、営業外費用で為替差損631百万円(前期は62百万円の差損)を計上したことから、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の減益幅が大きくなった。
財務基盤は安定、手元の現金及び預金は135億円と豊富。次の成長に向けて在庫を積み増し、M&Aで「のれん」が増加
(2) 財務状況
2025年3月期末の流動資産は118,323百万円(前期末比6,751百万円増)となったが、主に現金及び預金の減少988百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権を含む)の減少1,137百万円、棚卸資産の増加6,478百万円などによる。棚卸資産の増加について同社は、「事業成長に伴う適正な在庫調整によるものであり、前向きな在庫増と考えている」と述べている。固定資産は11,837百万円(同3,703百万円増)となったが、有形固定資産の増加128百万円、無形固定資産の増加3,393百万円、投資その他の資産の増加183百万円などによる。無形固定資産の主な増加要因は、BELLADATI PTE. LTD(以下、ベラダティ)の子会社化により「のれん」2,643百万円を計上したことである。これらの結果、資産合計は130,161百万円(同10,455百万円増)となった。
一方で、負債合計は77,183百万円(前期末比7,838百万円増)となったが、主に流動負債のうち、支払手形及び買掛金(電子記録債務を含む)の減少5,764百万円、短期借入金などの増加5,952百万円、固定負債のうち、長期借入金の増加5,073百万円などによる。純資産合計は52,978百万円(同2,617百万円増)となったが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,906百万円、為替換算調整勘定の増加608百万円などによる。この結果、2025年3月期末の自己資本比率は39.0%(前期末は40.3%)となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
2025年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは6,683百万円の支出となった。主な収入科目は、税金等調整前当期純利益の計上5,922百万円、減価償却費の計上388百万円、売上債権の減少1,145百万円などで、主な支出科目は、棚卸資産の増加6,441百万円、仕入債務の減少5,773百万円などである。
投資活動によるキャッシュ・フローは、3,685百万円の支出となったが、主に有形及び無形固定資産の取得による支出859百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2,947百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは9,014百万円の収入となったが、主な収入科目は長短借入金の増加11,024百万円などで、主な支出科目は配当金の支払額1,795百万円などである。この結果、現金及び現金同等物は988百万円の減少となり、2025年3月期末残高は13,534百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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1. 2025年3月期の業績概要
(1) 損益状況
2025年3月期の連結業績は、売上高が258,742百万円(前期比14.9%増)、営業利益が7,112百万円(同7.8%減)、経常利益が6,210百万円(同14.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が3,699百万円(同16.3%減)となった。
売上高は、主要顧客である自動車関連企業の生産調整や中国市況の停滞(主に工作機械やマテハンメーカー向け)などによる影響は受けたが、新しい商流の獲得や円安効果、生産設備投資需要などを取り込み過去最高となった。売上総利益率が前期の8.9%から8.3%へ低下したのは、相対的に利益率の低いデバイス事業の比率が上昇したなどの商品構成の変化による。この結果、売上総利益額は21,367百万円(同6.8%増)となった一方で、販管費は、継続的に人の採用を増やしていることや新規分野への先行投資を継続したことなどから同16.0%増となり、営業利益は減益となった。加えて、営業外費用で為替差損631百万円(前期は62百万円の差損)を計上したことから、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の減益幅が大きくなった。
財務基盤は安定、手元の現金及び預金は135億円と豊富。次の成長に向けて在庫を積み増し、M&Aで「のれん」が増加
(2) 財務状況
2025年3月期末の流動資産は118,323百万円(前期末比6,751百万円増)となったが、主に現金及び預金の減少988百万円、受取手形、売掛金及び契約資産(電子記録債権を含む)の減少1,137百万円、棚卸資産の増加6,478百万円などによる。棚卸資産の増加について同社は、「事業成長に伴う適正な在庫調整によるものであり、前向きな在庫増と考えている」と述べている。固定資産は11,837百万円(同3,703百万円増)となったが、有形固定資産の増加128百万円、無形固定資産の増加3,393百万円、投資その他の資産の増加183百万円などによる。無形固定資産の主な増加要因は、BELLADATI PTE. LTD(以下、ベラダティ)の子会社化により「のれん」2,643百万円を計上したことである。これらの結果、資産合計は130,161百万円(同10,455百万円増)となった。
一方で、負債合計は77,183百万円(前期末比7,838百万円増)となったが、主に流動負債のうち、支払手形及び買掛金(電子記録債務を含む)の減少5,764百万円、短期借入金などの増加5,952百万円、固定負債のうち、長期借入金の増加5,073百万円などによる。純資産合計は52,978百万円(同2,617百万円増)となったが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,906百万円、為替換算調整勘定の増加608百万円などによる。この結果、2025年3月期末の自己資本比率は39.0%(前期末は40.3%)となった。
(3) キャッシュ・フローの状況
2025年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは6,683百万円の支出となった。主な収入科目は、税金等調整前当期純利益の計上5,922百万円、減価償却費の計上388百万円、売上債権の減少1,145百万円などで、主な支出科目は、棚卸資産の増加6,441百万円、仕入債務の減少5,773百万円などである。
投資活動によるキャッシュ・フローは、3,685百万円の支出となったが、主に有形及び無形固定資産の取得による支出859百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2,947百万円による。財務活動によるキャッシュ・フローは9,014百万円の収入となったが、主な収入科目は長短借入金の増加11,024百万円などで、主な支出科目は配当金の支払額1,795百万円などである。この結果、現金及び現金同等物は988百万円の減少となり、2025年3月期末残高は13,534百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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