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グローリー:人手不足を追い風に、金融機関や商業施設をはじめとする様々なマネー流通インフラを支えるグローバル企業
配信日時:2025/06/25 13:09
配信元:FISCO
*13:09JST グローリー:人手不足を追い風に、金融機関や商業施設をはじめとする様々なマネー流通インフラを支えるグローバル企業
【通貨処理機の世界的リーディングカンパニー】
グローリー〈6457〉は、通貨処理機のパイオニアとして、世界トップクラスのシェアと技術力を誇る東証プライム上場企業である。紙幣・硬貨の入出金機、つり銭機、売上金管理機といった現金処理機器は、金融機関、商業施設、外食、医療、公共施設など多岐にわたる業種に導入され、業務効率化とセキュリティ強化に貢献してきた。
近年では、キャッシュレス化の進展や労働力不足を新たなビジネスチャンスと捉え、電子決済ソリューションや生体認証による本人確認技術、ロボットSI(システムインテグレーション)といった先端分野への展開を加速。グローバルでは37カ国に拠点を構え、100カ国以上で製品を展開し、海外売上高比率は約60%に達する。こうした体制により、金融機関・商業施設などのマネー流通インフラを支える中核企業として、世界規模で進化と変革を続けている。
【多国対応の高い製品汎用性と広範な顧客基盤】
同社の大きな強みは、高度な技術力を背景にした製品の汎用性にある。1つの機種で60カ国の通貨に対応可能な仕様により、グローバル展開の効率性が高く、世界中の顧客に迅速に対応できる。また、製品は店舗内でのDXソリューションと密接に連携しており、流通店舗での注文から商品提供までのデータ連携や、飲食店での商品提供にかかる時間管理、提供場所の把握、パフォーマンスの可視化と本部での一元管理など、店舗の業務最適化やサービス向上を支援する機能を備える。
同社の認識・識別技術は、小売店における万引き防止・不審者検知といったセキュリティ対策や医療機関での安全対策にも応用され、広範な業種で活用が進んでいる。現場業務と経営管理を一体で支援するこの技術力は、同業他社が容易に模倣できない競争優位性を築いている。
【進化を支える製品開発のエコシステム】
同社が持続的に高い技術力を発揮できる背景には、顧客との強固な関係性を基盤とした製品開発のエコシステムがある。たとえば、世界の小売業売上ランキング上位20社及び同F&B(飲食店)ランキング上位20社のうち約7割が同社のソリューションを採用しており、最先端のニーズに常に接することで、製品開発力が日々鍛えられている。こうした開発体制は、変化の激しい市場環境において同社の大きな武器となっている。
【2025年3月期業績】
2025年3月期の連結業績は、売上高369,017百万円(前期比0.9%減)、営業利益35,173百万円(同31.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16,053百万円(同45.7%減)と減収減益であった。国内市場では、新紙幣対応需要の一巡により、金融機関向け機器や「レジつり銭機」の販売が減少し、遊技市場でもスマート遊技機の特需が一服したことで減収となった。
一方で、海外市場は好調に推移。米州・欧州・アジアでのリテール・金融向け製品の販売が堅調に推移し、売上高は210,051百万円(同13.4%増)、営業利益は8,486百万円(同31.0%増)と増収増益。海外売上高は同社過去最高を更新した。グループ会社であるAcrelecおよびFlooidの成長も業績に寄与した。
【成長戦略と今後の展望】
同社は2018年度から2027年度までを対象とする「長期ビジョン2028」を策定しており、海外事業の拡大を軸に、2017年度の売上高2,273億円から5,000億円規模への成長を狙う。この長期ビジョンの実現に向け、現在は「中期経営計画2026」(2024~2026年度)を推進中であり、2026年度の目標である売上高3,400億円、営業利益300億円についてはすでに2024年度の時点で実現している。
また、株主還元にも積極的で、2025年度と20206年度の2期連続で総還元性向100%以上を掲げるなど、成長と株主利益の両立を重視している点も注目に値する。引き続き今後の展開に注目したい。
<HM>
グローリー〈6457〉は、通貨処理機のパイオニアとして、世界トップクラスのシェアと技術力を誇る東証プライム上場企業である。紙幣・硬貨の入出金機、つり銭機、売上金管理機といった現金処理機器は、金融機関、商業施設、外食、医療、公共施設など多岐にわたる業種に導入され、業務効率化とセキュリティ強化に貢献してきた。
近年では、キャッシュレス化の進展や労働力不足を新たなビジネスチャンスと捉え、電子決済ソリューションや生体認証による本人確認技術、ロボットSI(システムインテグレーション)といった先端分野への展開を加速。グローバルでは37カ国に拠点を構え、100カ国以上で製品を展開し、海外売上高比率は約60%に達する。こうした体制により、金融機関・商業施設などのマネー流通インフラを支える中核企業として、世界規模で進化と変革を続けている。
【多国対応の高い製品汎用性と広範な顧客基盤】
同社の大きな強みは、高度な技術力を背景にした製品の汎用性にある。1つの機種で60カ国の通貨に対応可能な仕様により、グローバル展開の効率性が高く、世界中の顧客に迅速に対応できる。また、製品は店舗内でのDXソリューションと密接に連携しており、流通店舗での注文から商品提供までのデータ連携や、飲食店での商品提供にかかる時間管理、提供場所の把握、パフォーマンスの可視化と本部での一元管理など、店舗の業務最適化やサービス向上を支援する機能を備える。
同社の認識・識別技術は、小売店における万引き防止・不審者検知といったセキュリティ対策や医療機関での安全対策にも応用され、広範な業種で活用が進んでいる。現場業務と経営管理を一体で支援するこの技術力は、同業他社が容易に模倣できない競争優位性を築いている。
【進化を支える製品開発のエコシステム】
同社が持続的に高い技術力を発揮できる背景には、顧客との強固な関係性を基盤とした製品開発のエコシステムがある。たとえば、世界の小売業売上ランキング上位20社及び同F&B(飲食店)ランキング上位20社のうち約7割が同社のソリューションを採用しており、最先端のニーズに常に接することで、製品開発力が日々鍛えられている。こうした開発体制は、変化の激しい市場環境において同社の大きな武器となっている。
【2025年3月期業績】
2025年3月期の連結業績は、売上高369,017百万円(前期比0.9%減)、営業利益35,173百万円(同31.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益16,053百万円(同45.7%減)と減収減益であった。国内市場では、新紙幣対応需要の一巡により、金融機関向け機器や「レジつり銭機」の販売が減少し、遊技市場でもスマート遊技機の特需が一服したことで減収となった。
一方で、海外市場は好調に推移。米州・欧州・アジアでのリテール・金融向け製品の販売が堅調に推移し、売上高は210,051百万円(同13.4%増)、営業利益は8,486百万円(同31.0%増)と増収増益。海外売上高は同社過去最高を更新した。グループ会社であるAcrelecおよびFlooidの成長も業績に寄与した。
【成長戦略と今後の展望】
同社は2018年度から2027年度までを対象とする「長期ビジョン2028」を策定しており、海外事業の拡大を軸に、2017年度の売上高2,273億円から5,000億円規模への成長を狙う。この長期ビジョンの実現に向け、現在は「中期経営計画2026」(2024~2026年度)を推進中であり、2026年度の目標である売上高3,400億円、営業利益300億円についてはすでに2024年度の時点で実現している。
また、株主還元にも積極的で、2025年度と20206年度の2期連続で総還元性向100%以上を掲げるなど、成長と株主利益の両立を重視している点も注目に値する。引き続き今後の展開に注目したい。
<HM>
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