注目トピックス 日本株
コニシ Research Memo(7):配当は中計期間中に70億円(配当性向30%以上)を予定。自社株取得にも前向き
配信日時:2025/06/19 12:07
配信元:FISCO
*12:07JST コニシ Research Memo(7):配当は中計期間中に70億円(配当性向30%以上)を予定。自社株取得にも前向き
■コニシ<4956>の株主還元策
配当については、2017年3月期より「毎期の業績等を勘案しながら利益を還元するとともに、継続的な配当を実施する」ことを基本方針としてきた。この方針に基づいて、終了した2025年3月期は当初は年間配当を33.0円の予定であったが、会社設立100周年を記念して5円増配し、年間配当を38円(配当性向31.4%※)とした。進行中の2026年3月期も年間配当38.0円(予想配当性向31.1%)を予定している。
※ 2024年1月1日付の株式分割1:2の調整後の数値。
また同社は、自社株買いにも積極的である。現在の「中期経営計画2027(2025年3月期から2027年3月期)」では約50億円の自己株取得を発表しているが、終了した2025年3月期中に約30億円の自己株式を取得した。
加えて意思決定の迅速化と効率的な連結経営体制の確立などを目的に子会社3社(サンライズ、丸安産業、コニシ工営)を株式交換により完全子会社化した。(効力発生日は2024年6月30日、交付株式数は3社合計で3,460,356株)
さらに資産の効率化を目的に、投資有価証券(政策保有株式)の売却を実施、保有する上場株式10銘柄を売却し売却益397百万円を計上した。今後も状況を見ながら政策保有株式の売却を進める方針だ。
このように、中期経営計画において株主還元の方針及び目標金額を明確に盛り込んだ同社の姿勢は高く評価できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
配当については、2017年3月期より「毎期の業績等を勘案しながら利益を還元するとともに、継続的な配当を実施する」ことを基本方針としてきた。この方針に基づいて、終了した2025年3月期は当初は年間配当を33.0円の予定であったが、会社設立100周年を記念して5円増配し、年間配当を38円(配当性向31.4%※)とした。進行中の2026年3月期も年間配当38.0円(予想配当性向31.1%)を予定している。
※ 2024年1月1日付の株式分割1:2の調整後の数値。
また同社は、自社株買いにも積極的である。現在の「中期経営計画2027(2025年3月期から2027年3月期)」では約50億円の自己株取得を発表しているが、終了した2025年3月期中に約30億円の自己株式を取得した。
加えて意思決定の迅速化と効率的な連結経営体制の確立などを目的に子会社3社(サンライズ、丸安産業、コニシ工営)を株式交換により完全子会社化した。(効力発生日は2024年6月30日、交付株式数は3社合計で3,460,356株)
さらに資産の効率化を目的に、投資有価証券(政策保有株式)の売却を実施、保有する上場株式10銘柄を売却し売却益397百万円を計上した。今後も状況を見ながら政策保有株式の売却を進める方針だ。
このように、中期経営計画において株主還元の方針及び目標金額を明確に盛り込んだ同社の姿勢は高く評価できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<HN>
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粧美堂---連結子会社の異動(株式譲渡)
*15:27JST 粧美堂---連結子会社の異動(株式譲渡)
粧美堂<7819>は17日、連結子会社の異動に関する発表を行い、同日付で100%出資していた連結子会社ビューティードアの全株式を譲渡し、当該子会社を連結範囲から除外することを明らかにした。取締役会決議日は2025年6月17日、契約締結日は2025年6月17日、株式譲渡実行日2025年6月30日(予定)。譲渡価額については、譲渡先の強い要望により非開示。株式譲渡の理由としては、想定したシナジーの成果を十分には得られないと判断し、ビューティードアの全株式について譲渡する事を決定した。本件により、粧美堂は将来の持続的成長を見据えた戦略的なグループ再編の一環として、より柔軟かつ効率的な経営体制の構築を目指す方針。
<AK>
2025/06/19 15:27
注目トピックス 日本株
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(15)
*15:15JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(15)
ケイファーマ<4896>■ケイファーマ 福島様会社設立当初、経営の経験はありませんでした。そこで、「このままではいけない」と思い、2年間ビジネススクールに通い、経営について体系的に学びました。もちろん、すべての答えがそこにあったわけではありませんが、経営の全体像を把握することができたことは大きな収穫でした。また、在学中の仲間や教授陣とのネットワークも、今なお私の支えとなっています。私はベンチャー企業の役割として、IPOをゴールではなく「スタートライン」と捉えています。ここからいかに事業を拡大し、製薬会社になっていこうと考えています。そのためには、プロジェクトの成功確率を一つ一つ高めていき、確実に製品化・事業化していく必要があります。アメリカやヨーロッパでも、上位30社のうち半数近くはベンチャーからスタートした企業が占めています。そうした企業と肩を並べるような存在を目指し、2030年代前半には、売上規模でも4桁(数百億円以上)を目指せるような体制にしていきたいと考えています。もちろん、道のりは平坦ではありません。しかし、日々「何をすべきか」「何が最善か」を考え抜き、確実に一歩ずつ前に進んでいくことで、必ず目標に到達できると信じています。その覚悟と意志を持って、これからも経営に取り組んでまいります。●はっしゃんありがとうございます。私も投資家として、日本から世界に羽ばたく企業が一社でも多く出てきてほしいと強く願っております。その意味で、ケイファーマ様はまさに有力な候補だと感じております。今後のご活躍を大いに期待し、応援しております。ぜひ頑張っていただければと思います。本日はありがとうございました。■終わりの挨拶▲フィスコ 高井ありがとうございました。それでは最後に、福島様、はっしゃんさんよりご挨拶をいただきます。福島様、よろしくお願いいたします。■ケイファーマ 福島様本日は誠にありがとうございました。非常に多くの学びがあり、大変有意義な時間となりました。私たちとしても、今後さらに成長し、皆さまからのご期待に応えられるよう、気を引き締めて取り組んでまいります。引き続き、ご支援・ご指導のほど、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。▲フィスコ 高井ありがとうございます。はっしゃんさんは本日の対談はいかがでしたか。●はっしゃん本日の対談は、非常に勉強になる内容ばかりで、大変刺激を受けました。そして何より、治療が難しい病気に対して真摯に向き合い、日々懸命に研究・開発に取り組まれている姿に、強く心を打たれました。株価や事業の不確実性もある中ですが、だからこそ応援したい企業だと、改めて感じました。本日はありがとうございました。▲フィスコ 高井それでは、これにて本対談を終了いたします。ご視聴いただき、誠にありがとうございました。
<MY>
2025/06/19 15:15
注目トピックス 日本株
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(14)
*15:14JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(14)
ケイファーマ<4896>●はっしゃんはい、それでは次に少し視点を変えた質問をさせていただきます。御社については、先ほども他の企業のお名前が挙がりました。例えばサンバイオさんなど、同じ再生医療の分野に関わっている企業の話が出ましたが、御社が意識されているライバル企業、あるいは「この企業がやっているなら自社も負けていられない」といった意識を持たれている企業はございますか。■ケイファーマ 福島様ご質問ありがとうございます。先ほど例として挙げた企業については、どちらかといえば「ライバル」というよりも「先輩」のような存在だと考えています。彼らは私たちよりも先に事業を進めており、どのように対応し、展開してきたのかを後ろからしっかりと観察しています。参考になる部分は素直に見習い、取り入れていくべきだと考えています。現時点で、互いに競い合い、対抗するという段階にはまだ至っていないと思っていますし、そうした競争関係にある企業があるとも考えていません。むしろ、我々の取り組み方そのものが、他社とは異なる道を歩んでいると考えています。創薬と再生医療の「二刀流」に取り組んでいる企業は、私たちが最初だったのではないかと思います。ベンチャーキャピタルなど投資家の中には、「創薬と再生医療、どちらに何パーセントのリソースを割いているのか不透明では投資しにくい」という声もいただきました。たとえば、サンバイオさんのように再生医療一本に絞る戦略もあるかと思いますが、我々はあえて両方を手掛けています。これは、どちらかが先に一定の成果を挙げることで収益化し、会社の成長ドライバーとなり、その後に再生医療の本丸ともいえる大きな市場に挑戦するという戦略を描いているからです。したがって、直接的な「ライバル企業」として意識しているわけではなく、先行している企業の良い部分を学びながら、自社の成長戦略に活かしていくという姿勢で取り組んでいます。●はっしゃんはい、ありがとうございます。それでは次に、少し全体的な観点からの質問をさせていただきます。御社のように、最先端の再生医療や創薬の分野に取り組む企業は、日本においても少数ですが、非常に重要な役割を担っていると感じております。バイオベンチャー全体を見渡しますと、多くの企業が赤字経営であることは承知しておりますが、それは研究開発型企業として避けられない側面でもあります。特に最近では、関西万博においてIPS細胞などの先端技術が紹介され、日本がこの分野で世界をリードしているという印象を強く受けました。同じ日本人として非常に誇らしい思いを持つと同時に、こうした先端技術が今後どのように社会に貢献していくのか、大きな期待も寄せています。一方で、海外の大手企業もこうした分野への投資を積極的に進めており、出遅れを巻き返すべく様々な取り組みを行っている現状もあります。世界的に見れば、創薬・再生医療の分野において圧倒的な資本力と開発力を持つ企業が多数存在しています。そのような中で、御社のような日本発のバイオベンチャーがどのようなポジショニングを目指しているのか、またご自身では御社の立ち位置をどのように認識されているのかについて、ぜひお考えをお聞かせいただければと思います。■ケイファーマ 福島様はい、ありがとうございます。当社はもともと、アンメット・メディカル・ニーズ(未だ満たされていない医療ニーズ)のある領域に対して、何とか貢献できないかという思いからスタートしました。これは、再生医療という領域に足を踏み入れた研究者として、どうしても実現したいテーマでした。ベンチャー企業として成長するには、やはり最先端であること、そして注目される研究者と共に取り組むことが重要であると考えてきました。岡野先生、中村先生とは私が移籍する以前から長く付き合いがあり、構想を共有しながらここまで進めてきました。そうした信頼関係は、資金調達面でも大きな後押しになったと考えています。日本は、山中先生がノーベル賞を受賞されたことで世界的な注目を集め、iPS細胞研究の分野では優位な立場にあります。iPS細胞の活用は再生医療のみならず、創薬にも大きく展開可能であり、今まさにその可能性が現実化しつつあります。ただし、海外がiPS細胞の研究開発を行っていないというわけではありません。実際にはアメリカやヨーロッパでも多くのベンチャー企業があり、iPS細胞を用いた再生医療や創薬の開発は相当なレベルで進行しています。日本国内で報道される機会が少ないために目立たないかもしれませんが、世界中で同時多発的にこの分野の競争が進んでいるのが現実です。我々が取り組んでいる脊髄損傷についても、ES細胞や間葉系幹細胞を用いた治療法の臨床研究がこれまで進められてきましたが、真に中核を担う技術としてはやはりiPS細胞に軍配が上がると考えています。また、日本国内でこの領域に取り組むことができたのは幸運でしたが、これはあくまでもスタート地点にすぎません。今後、製薬企業として成長し、世界中の患者様に貢献することが求められていると認識しています。病気というものは、誰しもが自分の意思で選べるものではありません。遺伝的要因や偶発的な要因で発症するものであり、誰もが当事者となり得る可能性を持っています。そうした方々に対して、寄り添い、希望を届ける医療を実現することこそ、我々の存在意義であると考えています。大手製薬会社が取り組まないような、いわば“ニッチ”な領域にこそベンチャーが挑戦すべきであり、それは私自身の信念であり、岡野教授、中村教授とも共有してきた理念でもあります。今後も創薬と再生医療、両方の柱をバランスよく持ちながら、世界の流れとも呼応するかたちで、着実に前進していきたいと考えております。●はっしゃんありがとうございます。最後のご質問として、「二刀流」、すなわち再生医療と創薬の両輪で事業を展開している点を非常に興味深く捉えています。それと同時に、福島様は、研究と経営の二刀流だとおもいます。メガファーマのような大手企業がひしめく中で、ベンチャーが勝ち抜いていくための「弱者の戦略」として、あえて選択肢を絞り込むことで独自性を発揮されています。経営者として今後どうしていきたいか意気込みを教えていただけますでしょうか。株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(15)に続く
<MY>
2025/06/19 15:14
注目トピックス 日本株
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(13)
*15:13JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(13)
ケイファーマ<4896>このように、良い材料が出るたびに投資家の期待が高まり株価が上昇し、逆に大きく下がることはなく、ある程度の水準で横ばいを維持していることから、現在も市場から一定の期待を受け続けていると客観的に分析できます。そこでまずお伺いしたいのは、現在のように理論株価が低位である一方、実際の株価がそれに対して比較的高い水準で横ばいを続けている状況について、どのように受け止めていらっしゃるかという点です。率直なお考えをお聞かせください。■ケイファーマ 福島様ご質問ありがとうございます。理論株価と当社の現状について、非常に分かりやすくご説明いただき感謝しています。私自身、研究者出身であり、株価の専門家ではありませんが、現状の株価には割安感があると受け止めています。将来的に、先ほどご説明したように開発ステージが進展すれば、より多くの方に事業内容をご理解いただけるようになると考えています。その結果として、株価も段階的に上昇していくのではないでしょうか。他社、特に再生医療や創薬を手掛けるベンチャー企業の中には、時間を要しながらも着実に事業を拡大し、時価総額が数千億円規模に成長した事例もあります。当社も将来的にはそれに引けを取らない、むしろそれ以上の企業規模を目指せると考えております。ご指摘のように、現状では理論株価の約5倍の水準というご説明がありましたが、今後もさらに株価を引き上げていけるよう努力してまいります。●はっしゃんご回答ありがとうございます。やはり経営者としての率直なお考えや、「これは素晴らしい薬だ」という信念をお持ちであることが伝わってきました。現状の時価総額は約80億円程度ですが、150億〜200億円といった水準、さらにはそれ以上も見据えられる状況にあると感じました。投資家目線から見れば、やはりカギになるのは「臨床試験を突破できるかどうか」です。現在は第2フェーズにあると理解していますが、今後、より広範な臨床に入り、有効性と安全性が確認され、承認に近づいていくにつれて、市場からの期待もさらに高まると考えます。また、先ほどご提示いただいた成長戦略のスライドも非常に示唆に富んでおり、マウスや霊長類での研究段階を経て、すでに臨床試験でも効果が現れている実例があることを踏まえると、今後さらに一歩進んだステージに到達した時、企業価値が飛躍的に上昇する可能性は十分にあると思います。一方で、開発の失敗によって計画が頓挫するリスクもあるため、現段階では理論株価を上回る水準で推移しているとはいえ、非常に不確実性の高い状況にあります。仮に開発が順調に進み、承認取得に至れば、期待感から株価が大きく上昇する可能性がありますが、逆に期待に反して失敗した場合には、大きく下落するリスクも抱えています。こうした環境の中で、貴社の今後の成長戦略について、先ほどのご説明はやや抽象的な印象を受けました。そこで、もし可能であれば、目標とする具体的な数値や、開発スケジュールの見通しについて、コメントをいただけますでしょうか。■ケイファーマ 福島様ご質問ありがとうございます。現在、当社が最も注力して進めているのはALSの創薬開発です。日本国内では、まもなくフェーズ3に入る予定です。この治験の結果が出て、承認申請に至るまでは、数年単位の時間を要する見込みです。一方、海外に目を向けると、ALSの患者数は日本の約33倍にあたる非常に大きな市場が広がっています。現在、欧州においては20カ国以上で数万人規模の患者が存在し、そうした地域を対象とした臨床試験の実施も視野に入れています。アジア、アメリカ、カナダも同様に重要な市場であり、順次展開を進める方針です。ただし、大規模な国際共同治験を実施するためには、多くの症例数を確保する必要があり、それに伴って莫大な資金が必要となります。そのため、信頼できる開発パートナーとの提携が不可欠です。現時点では、いくつかの候補先との協議が進んでおり、徐々に提携の見通しが高まってきています。仮に提携が成立すれば、契約に基づき、アップフロント収入やマイルストーン収入が発生することになります。ALS創薬については、世界的に見ても患者数が多く、大きな市場規模が見込まれます。一方、再生医療の分野では、これまでに4例とはいえ、世界で初めてiPS細胞を用いた再生医療の臨床試験が開始され、結果が出始めているところです。この再生医療に関しては、フェーズ1、フェーズ2の位置づけで臨床試験を企業主導で進めており、まもなく新たな試験が開始される見通しです。他社事例では、クオリプス社や高橋先生によるパーキンソン病の試験、あるいはハートシード社の心疾患などにおいて、早期承認制度を活用した取り組みが進んでいます。具体的には、約10例程度の症例による治験を通じて、早期に承認申請へと進むケースが出てきています。当社も同様に、こうした制度の活用を視野に入れており、2020年代後半から2030年代初頭にかけて、治験を完了し、承認申請・承認取得を目指す方針です。それによって、2030年頃には売上の急拡大が見込まれると考えています。●はっしゃんありがとうございます。投資家にとって、数年単位で結果を待つ臨床試験のスケジュールは長く感じるところです。その中で、海外展開するにあたり北米のパートナーの決定の信用性、株価にも前向きな影響が出ると思います。その見通しであるとか、いつ株主に良いお知らせができるのかを可能な範囲でお聞かせいただけますでしょうか。■ケイファーマ 福島様そうですね、本当は「決まりました」と申し上げたいところなのですが、正式なアグリーメント(契約合意)が成立した段階でなければ発表はできません。相手先も大手の製薬会社であり、同様に慎重に進めているため、現時点では詳細を申し上げることができません。ただし、全く手応えがないということではなく、複数の企業と交渉を進めている段階にあります。現在は、詳細なデータのやり取りや、相手先によるデューデリジェンス(精査)を進めており、そこには一定の時間がかかるのが実情です。その後、条件面、すなわち契約金(アップフロント)やロイヤリティの割合、例えば「何億円」あるいは「何十億円」「何百億円」といった規模の金額が具体的に決まってくることになります。私自身、以前に在籍していた企業でもこうした交渉の経験がありますが、業界には一定の相場観がありますし、契約事例のデータベースも存在します。大手の製薬会社がどの程度の市場規模を見込めるかをもとに、自社の収益見通しに納得できる水準で契約を判断していくことになります。したがって、現段階ではもう少し時間が必要かもしれませんが、そう遠くないうちに契約の形を整えることができると考えています。現在もその実現に向けて準備を進めておりますので、どうぞご期待ください。株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(14)に続く
<MY>
2025/06/19 15:13
注目トピックス 日本株
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(12)
*15:12JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(12)
ケイファーマ<4896>また、先ほども申し上げたように、対象となる疾患を拡大し、さらには使用するモダリティ(技術基盤)も多様化させていく計画です。こうした展開によって、新たな治療分野への参入を図っていきたいと考えています。こちらが最後のスライドとなります。現在、2025年はちょうど開発の第1フェーズから第2フェーズへと移行する過渡期にあたります。今後、アップフロント契約による提携が進めば、契約一時金やマイルストーン収入、さらにロイヤルティ収入が見込まれます。このスライドは、あくまでも国内の承認取得を前提とした売上計画を示したものであり、これが実現すれば一定の成長が期待されます。さらに海外市場に進出すれば、ここには記載していない縦軸の売上規模も大きく伸びる可能性があります。今後5年程度のスパンで、売上が実際に立ち上がってくると見込んでいます。●はっしゃん最後の、成長イメージについて確認させてください。現在の成長計画は、あくまで国内承認取得をベースにした現実的なシナリオに基づいているものと理解しています。仮に国内承認が順調に進んだ場合には、そこから海外展開へと拡張していく余地がある、ということでよろしいでしょうか。■ケイファーマ 福島様その通りです。すでに海外展開に向けた動きも始めており、たとえばALSの治療に関しては、日本の厚生労働省に相当する米国FDA(食品医薬品局)とのやりとりを進めています。IND(治験開始届)の申請準備も進行中であり、現地当局とディスカッションを重ねながら、臨床試験の設計などを並行して進めているところです。今後は国内の進捗とあわせて、海外でも同時並行で開発・展開を進めていく予定です。●はっしゃんはい。ありがとうございます。■質疑応答▲フィスコ 高井それではここからは、はっしゃん様より福島様の企業説明および直近の決算を受けて、気になった点についてご質問をさせていただきます。●はっしゃんまずは、私の方からケイファーマ様に関する質問を差し上げる前に、「理論株価とは何か」について、簡単にご説明させていただきます。「理論株価チャート」とは、企業の決算書を可視化し、企業価値の目安として算出したものになります。最大で過去8年分、33期分のXBRL形式の決算データをもとに算出可能です。理論株価チャートを作成した背景には、初心者の方でも専門的な金融知識がなくても、株価の目安として活用できるようにしたいという目的があります。従来、株式投資を行うにはPER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)といった専門指標を学ぶ必要がありました。しかしながら、近年ではNISA制度の拡充などにより、投資を始める個人投資家が急増しており、すべての方に一律で高度な金融知識を求めるのは現実的ではないと考えています。そこで、誰でも直感的に企業の価値や成長性を判断できるツールとして、この理論株価チャートを開発しました。非常にシンプルな設計で、たとえば成長企業や優良企業であれば、売上や利益が年々伸びていくことから、理論株価も右肩上がりになります。一方で、業績不振に陥った企業や成長の失速した企業については、理論株価は右肩下がりとなります。このように、理論株価チャートを見ることで、その企業が今どのような状況にあるのか、視覚的に把握することができるというのが、この指標の大きな特長です。具体的に理論株価チャートの見方についてご説明します。一番下に表示されている緑色のラインは「解散価値」を示しており、企業の資産価値を表します。オレンジ色のラインが理論株価を示しており、その他にも、株価との乖離を示す水色のラインや、配当金の推移を示すピンクのラインなどが重ねて表示されます。これらを総合的に見ることで、その企業の現在の状況や将来の見通しを評価できる仕組みになっています。そのうえで、ケイファーマ様の理論株価チャートについて、簡単に診断を行いたいと思います。理論株価は、上場直後にやや上昇しており、これはおそらく上場時期に一時的に利益が積み上がったことが背景にあると想定されます。しかし、上場後に資金調達を終え、資産が増加した後は、残念ながら右肩下がりの傾向となっています。補足すると、これはほぼすべてのバイオ創薬系ベンチャーに共通する特徴です。理由は明確で、売上がほとんど立たず、利益も出ていないためです。なぜなら、創薬ベンチャーは新薬の開発段階にあり、薬が実際に承認・販売されるまでの間は収益が発生しないためです。その間、調達した資金を少しずつ使いながら研究・開発を進めていくため、純資産が減少していき、理論株価も下落するという構図になります。これは創薬型バイオベンチャーにとって、ある意味では避けられない実態です。したがって、投資家側としては、こうした理論株価の推移もある程度織り込んだうえで、将来的な成長可能性を見据える必要があります。また、次回の資金調達によって一時的に理論株価が上昇する可能性はありますが、それが既存株主にとって希薄化リスクを伴う点も重要な視点です。投資家にとっては、できる限り資金調達の回数を抑えながら、その間に新薬の開発を進め、収益化へとつなげてほしいというのが、正直な願いだと思います。そして、もう一つ注目すべきポイントは「株価の推移」です。ケイファーマ様の株価推移を見ますと、企業価値はほぼ横ばいの状態が続いています。上場からまだ2年足らずですが、現時点でも市場から高い評価を受けていることが読み取れます。これは客観的なデータに基づく見方です。創薬系のバイオベンチャー企業は、新薬開発の成功までに非常に長い時間と多額の資金を必要とするため、上場直後には一時的な注目を集めるものの、その後は株価が右肩下がりとなり、やがて理論株価に近づいていくというのが一般的な傾向です。私自身、国内の創薬系上場企業を約100社ほど網羅的に見ていますが、その中でケイファーマのように、株価が右肩下がりにならず、比較的安定した推移を続けている企業は珍しいと感じています。理論株価の約5倍程度の株価水準を保っている点は、現時点でも市場が高く評価している証左といえるでしょう。株価の動きにもう少し細かく触れますと、上場直後はやや緩やかに上昇を続けていましたが、2024年前半にかけて一気に上昇し、一時は1,000円台まで上昇しました。その後やや調整が入り、一時的に下落したものの、2025年3月には再び1,400円台まで上昇しています。直近では再び調整が入り、現在の株価水準に落ち着いていますが、全体としては高値圏を維持しており、依然として市場からの期待が継続している状況といえるでしょう。この株価の推移を見る限り、おそらく直近の月に市場が好感するような良い材料があったのではないかと推察されます。また、2024年前半、特に5月ごろにも株価が反応しており、それぞれのタイミングでポジティブなニュースが出たと考えられます。株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(13)に続く
<MY>
2025/06/19 15:12
注目トピックス 日本株
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(11)
*15:11JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(11)
ケイファーマ<4896>その他の疾患に関しても、各疾患ごとに市場規模を試算しています。特に、難聴は約1,200万人、アルツハイマー型認知症は約400万人の患者がいるとされ、非常に大きな市場が広がっています。私が以前所属していた企業では、長年にわたりこの分野に取り組んでいました。当時も感じていたのは、アルツハイマー病への対応も重要である一方で、希少性の高い神経疾患に苦しむ患者にも光を当てる必要があるということでした。ALSや脊髄損傷といった疾患への挑戦、再生医療による治療法の確立といった現在の取り組みは、こうした問題意識が原点にあります。●はっしゃん近年では、大手製薬企業がアルツハイマー病の治療薬で承認を取得し、NHKなどのメディアでも大きく取り上げられましたので、社会的な関心も高まっていると思います。当社は、まさにそのような環境に身を置きながら、ALSや脊髄損傷の分野で最先端の再生医療を追求し、独自の道を歩んできたのが原点ということですね?■ケイファーマ 福島様はい、おっしゃる通りです。アルツハイマー病に関しては、現在グローバルで約200件の臨床が進行しており、何百もの企業が競争を繰り広げています。その中で、当社のようなバイオベンチャーが正面から立ち向かうのは簡単ではありません。だからこそ、私たちは異なるアプローチ、すなわち「難病」から切り込む戦略で、ユニークなポジションを築こうと考えています。再生医療の研究においては、次世代型のiPS細胞にも取り組んでいます。これは、iPS細胞に特定の遺伝子を導入することで、再生能力が強化されるというもので、当社では「第2世代のiPS細胞」と呼んでいます。こうした技術が確立すれば、慢性期の患者に対してもより高い治療効果が期待できると考えています。また、大阪医療センターでともに研究を進めてきた金村先生との共同プロジェクトも進行中です。金村先生は長年、脳梗塞を対象にマウス、ラット、さらには霊長類での実験を重ねてきた実績があり、まもなく臨床試験に入る段階にあります。当社はこの取り組みにも参画し、慢性期の脳梗塞に対する再生医療の確立を目指して、開発を進めています。その他、脳出血や外傷性脳損傷といった疾患についても、将来的な市場の広がりを見込んでいます。たとえば、再生医療製品が承認された際には、1回の治療にかかる薬価が日本国内でおおよそ1,500万円程度とされており、これが保険適用される前提で単純に患者数にかけ合わせると、非常に大きな市場規模が想定されます。株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(12)に続く
<MY>
2025/06/19 15:11
注目トピックス 日本株
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(10)
*15:10JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(10)
ケイファーマ<4896>ここからは、これまでお話ししてきた内容をまとめる形になります。現在、研究体制の強化に加え、人員強化、新しいモダリティ(技術的基盤)を取り入れることで、当社の「第三の矢」となるような次世代技術の確立を目指しています。これらの技術は将来的に活用できるよう、社内での準備を進めています。また、情報開示については、他社と同様に適時開示、IR活動、メディア対応などを行っており、透明性の高い情報発信に努めています。当社は研究開発型企業として、学会発表にも積極的に取り組んでいます。国際的な学術学会への参加も継続しており、来週には香港で開催される「国際幹細胞学会(ISSCR)」に出席予定です。岡野先生が次期プレジデントを務める予定で、同学会での発表も予定しています。最後に成長戦略についてご説明します。当社はこれまで、希少疾患に該当する神経系疾患に注力してきました。これらの疾患には共通する病態や治療標的が存在し、ひとつの技術や薬剤が複数の疾患に応用できる可能性があります。そのため、今後はモダリティベースでの展開を見据え、アルツハイマー型認知症など、より幅広い神経疾患への応用も視野に入れています。「希少疾患しか扱っていない企業」ではなく、「神経系を中心に複数の領域へ展開できる企業」であることを示していきたいと考えています。これは「レア to コモン戦略」として、戦略的に構想しているテーマの一つです。こちらは、ALSの市場です。アメリカ市場では、8,250億円以上あります。どうしてかというと、薬価が非常に高く、現在では一人あたり年間約19万ドル、日本円で約3,000万円に達するケースもあります。対象患者数が約3.3万人と仮定した場合、それだけで巨大な市場が形成されます。日本国内では薬価がやや抑えられているものの、欧州市場を含めて考えると、ひとつの製品が上市されるだけで非常に大きなマーケットが広がることになります。株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(11)に続く
<MY>
2025/06/19 15:10
注目トピックス 日本株
株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)
*15:09JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)
ケイファーマ<4896>現金や預金、研究開発費、人件費などの出費もありますが、これらも想定の範囲内であり、計画的に進行していると認識しています。1年間を通じた業績の見通しについても、国内外の製薬企業との事業開発を推進しており、現在いくつかの候補企業と提携に向けた交渉を行っています。具体的な契約には至っていないため、業績計画上では保守的にゼロとして見積もっていますが、今後パートナーと協業できる体制を構築していきたいと考えています。また、事業の推進にあたって必要となる知見費用や、細胞の製造を担うCDMO(開発・製造受託機関)への支出もありますが、これらについても計画に沿って進めています。さらに、ALS治療薬「ロピニロール」の海外展開に関しても取り組んでいます。私が会社を立ち上げた当初、この用途で特許申請を行った際には、「そんな用途で特許が取れるはずがない」と多くの反対意見がありました。しかし、結果として、日本に加えてインド、ヨーロッパの20か国、カナダでも特許取得に成功しました。現在は、アメリカと中国において最終審査の段階にあります。他社の成功例が少ないことから否定的な声も多くありましたが、今回の件で、きちんと準備を進め、必要な手続きを経れば、国際的な特許取得も十分に可能であることを証明できたと考えています。再生医療の領域でも、新たな挑戦を進めています。現在、急性期の脊髄損傷だけでなく、慢性期の脊髄損傷についてもアプローチを模索しています。加えて、より大きな課題として捉えているのが脳梗塞です。日本国内には約130万人の患者がいるとされますが、その症状や病変の状態は非常に多様です。たとえば、梗塞部の直径が1cmの方と5cmの方では症状の程度も異なりますし、梗塞の部位によっても機能障害の現れ方は大きく異なります。このように、病状に大きなばらつき(ヘテロジェネイティ)を抱える疾患を一括で評価することは難しく、これまでにもさまざまな企業が治療法の開発に取り組んできましたが、明確な成果にはつながっていません。私たちとしても、たとえば「1cm未満の小さな梗塞に限定して治験を行う」といったような、より細分化された患者層にフォーカスする必要があると考えています。また、その他の取り組みとして、IPO(株式上場)については、設立から7年目にして達成することができました。これまでiPS細胞を活用した創薬と再生医療の2本柱で事業を展開してきましたが、今後はさらにもう1本の柱が必要だと考えています。その一環として、現在、米国に研究拠点(ラボ)を設立することを検討しています。昨年から調査を進めており、候補地としてはボストンやケンブリッジを中心に検討を重ねています。加えて、西海岸のサンディエゴやサンフランシスコも選択肢に入れており、米国での展開を本格化させる準備を進めています。株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(10)に続く
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2025/06/19 15:09
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株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(8)
*15:08JST 株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(8)
ケイファーマ<4896>今後は、再生医療等製品としての製造販売承認を目指す治験フェーズへと進みます。スケジュールとしては、現在中間結果までがまとまった段階で、2026年後半には本格的な治験を実施、2030年初頭には承認申請を行う計画です。その後、早期に販売開始できる体制の構築を目指しています。なお、これまで公表している情報に基づき、第1四半期の主な進捗ポイントとして、以下に記載させていただきます。先ほど申し上げた内容と重複する部分が多いため、こちらでは要点のみに絞ってお伝えします。まず、業績に関する数値についてです。現在は赤字状態ではありますが、事業は計画通り順調に進捗しています。株式会社ケイファーマ×著名投資家はっしゃん氏対談動画文字起こし(9)に続く
<MY>
2025/06/19 15:08
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