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サニーサイド Research Memo(8):現中長期経営方針でコア事業の収益力は高まった(1)
配信日時:2025/06/09 16:08
配信元:FISCO
*16:08JST サニーサイド Research Memo(8):現中長期経営方針でコア事業の収益力は高まった(1)
■サニーサイドアップグループ<2180>の中長期の成長戦略
1. 現中長期経営方針の方向性と経営目標
(1) 現中長期経営方針の方向性
同社は2023年5月に策定した中長期経営方針「成長に向けた戦略方針」において、2026年6月期に連結営業利益20億円を達成することを経営指標として掲げている。その実現に向けて、事業ポートフォリオの中核として位置づけるブランドコミュニケーション事業を中心に据えて、成長性の確保と収益性の向上に取り組み、中長期的な企業価値向上を目指している。
現中長期経営方針ではブランドコミュニケーション事業を中核事業として再定義している。近年、AIの急速な普及などテクノロジーの重要性が高まる中でも、同社PR・販促支援に対する顧客からの評価は高く、コア・コンピタンスである同業務を重点的に成長させるべきと方針転換したことが背景にある。同事業での改善効果や成長性への手応えを踏まえて、リソースを集中的に投下し、全社的な収益性の改善が加速している。
また、ブランドコミュニケーション事業では、2023年9月に完了した連結子会社3社間の合併効果を最大限に追求すべく、経営の効率化、新規顧客の開拓、高付加価値化を進めている。PRなど既存ビジネス領域を強化するとともに、顧客向け提案をワンストップで行うためのコンサルティング、マーケティング戦略支援など領域の拡大を図ることで、新たな収益機会を模索している。
(2) 経営目標
現中長期経営方針では、「成長ターゲット」として経営目標を設定している。
1) ブランドコミュニケーション事業:売上成長率(年平均)13%
2) ブランドコミュニケーション事業:営業利益率:16%程度
3) 連結営業利益(2026年6月期):20億円
1) 売上成長率について、2024年6月期実績が前期比6.1%減少、2025年6月期予想が同4.0%増加となっている。今のところ目標値を下回っているが、受注変動の大きい販促施策・商品企画などの影響があったことも売上成長率の伸び悩みの背景にあるだろう。
一方、2) 営業利益率については、2025年6月期予想においても目標達成の確度は高い。近年の経営効率化の効果は当面持続可能と考える。
また、3) 連結営業利益については、現中長期経営方針期間中に順調に拡大し、2025年6月期予想は1,650百万円となっている。2026年6月期に連結営業利益20億円を達成するには、2025年6月期の予想値1,650百万円に対して前期比21%増加する必要がある。2025年6月期には子会社であるステディスタディのオフィス移転、人員採用強化を実施しているが、同取り組みの影響を控除すると、2025年6月期の営業利益は1,728百万円と試算される。
2026年6月期の営業利益を前期比で16%程度増加させるためには、さらなる利益率改善も求められるが、既存のビジネス構造におけるさらなる利益率の向上に加え、売上高の着実な成長が加われば、目標達成も射程圏に入ろう。グループの収益の大半を占めるブランドコミュニケーション事業においては、これまで人員採用強化を先行して進めてきたが、今後どのように収益拡大に結びついていくかを見極めていく必要がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 三浦健太郎)
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1. 現中長期経営方針の方向性と経営目標
(1) 現中長期経営方針の方向性
同社は2023年5月に策定した中長期経営方針「成長に向けた戦略方針」において、2026年6月期に連結営業利益20億円を達成することを経営指標として掲げている。その実現に向けて、事業ポートフォリオの中核として位置づけるブランドコミュニケーション事業を中心に据えて、成長性の確保と収益性の向上に取り組み、中長期的な企業価値向上を目指している。
現中長期経営方針ではブランドコミュニケーション事業を中核事業として再定義している。近年、AIの急速な普及などテクノロジーの重要性が高まる中でも、同社PR・販促支援に対する顧客からの評価は高く、コア・コンピタンスである同業務を重点的に成長させるべきと方針転換したことが背景にある。同事業での改善効果や成長性への手応えを踏まえて、リソースを集中的に投下し、全社的な収益性の改善が加速している。
また、ブランドコミュニケーション事業では、2023年9月に完了した連結子会社3社間の合併効果を最大限に追求すべく、経営の効率化、新規顧客の開拓、高付加価値化を進めている。PRなど既存ビジネス領域を強化するとともに、顧客向け提案をワンストップで行うためのコンサルティング、マーケティング戦略支援など領域の拡大を図ることで、新たな収益機会を模索している。
(2) 経営目標
現中長期経営方針では、「成長ターゲット」として経営目標を設定している。
1) ブランドコミュニケーション事業:売上成長率(年平均)13%
2) ブランドコミュニケーション事業:営業利益率:16%程度
3) 連結営業利益(2026年6月期):20億円
1) 売上成長率について、2024年6月期実績が前期比6.1%減少、2025年6月期予想が同4.0%増加となっている。今のところ目標値を下回っているが、受注変動の大きい販促施策・商品企画などの影響があったことも売上成長率の伸び悩みの背景にあるだろう。
一方、2) 営業利益率については、2025年6月期予想においても目標達成の確度は高い。近年の経営効率化の効果は当面持続可能と考える。
また、3) 連結営業利益については、現中長期経営方針期間中に順調に拡大し、2025年6月期予想は1,650百万円となっている。2026年6月期に連結営業利益20億円を達成するには、2025年6月期の予想値1,650百万円に対して前期比21%増加する必要がある。2025年6月期には子会社であるステディスタディのオフィス移転、人員採用強化を実施しているが、同取り組みの影響を控除すると、2025年6月期の営業利益は1,728百万円と試算される。
2026年6月期の営業利益を前期比で16%程度増加させるためには、さらなる利益率改善も求められるが、既存のビジネス構造におけるさらなる利益率の向上に加え、売上高の着実な成長が加われば、目標達成も射程圏に入ろう。グループの収益の大半を占めるブランドコミュニケーション事業においては、これまで人員採用強化を先行して進めてきたが、今後どのように収益拡大に結びついていくかを見極めていく必要がある。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 三浦健太郎)
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