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BS11 Research Memo(4):期初計画はほぼ達成、粗利を除く各利益は2ケタ成長
配信日時:2025/05/28 13:04
配信元:FISCO
*13:04JST BS11 Research Memo(4):期初計画はほぼ達成、粗利を除く各利益は2ケタ成長
■日本BS放送<9414>の業績の動向
1. 2025年8月期中間期の業績概要
2025年8月期中間期の連結業績は売上高が5,889百万円(前年同期比0.8%減)、営業利益1,159百万円(同25.0%増)、経常利益1,174百万円(同26.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益801百万円(同24.9%増)となった。2025年8月期中間期業績予想の売上高5,906百万円、営業利益957百万円、経常利益970百万円、親会社株主に帰属する中間純利益660百万円に対して売上高は0.3%の未達となったが、営業利益は21.1%超、経常利益は21.1%超、親会社株主に帰属する当期純利益は21.5%超と、各利益は計画を大きく上回って着地した。
売上面では、放送事業収入は前年同期比1.0%減収となった。主力のタイム収入においては、前年同期にあった大型スポーツ特別番組の反動減があったものの、競馬中継等の公営競技が好調なほかショッピング番組が引き続き堅調となったことから前年同期並みで着地した。スポット収入は同4.7%減とマイナスにはなったが、新規取引先となるスポンサー獲得活動が奏功し、回復傾向を見せた。その他事業収入は同10.9%の増収となった。アニメ製作委員会参画作品の出資配当収入が好調となったほか、配信コンテンツのラインナップ強化・拡充によって各配信サイトからの配信事業収入が好調に推移した。利益面では各利益共、前年同期比で2ケタの伸びを見せた。主な要因は、番組費用やスタジオ設備更新に伴う減価償却費、広告宣伝費の減少である。番組費用については、前年同期の大型スポーツ番組やレギュラー番組等の制作に要した費用の反動減や、放送月の変更に伴い費用計上が下期にずれ込んだことによるものである。広告宣伝費については、前期に引き続きコスト効率を意識した施策に基づく出稿等を行うことで、同20.8%減と改善を果たした。
2. 売上区分別の状況(個別)
売上高(個別)全体の72.5%を占めるタイム収入の売上高は、4,010百万円と前年とほぼ同水準となったが、期初計画4,165百万円を3.7%下回った。前年同期のような野球、サッカー等の大型スポーツ番組放送はなかったものの、競馬中継等の公営競技関連の番組に伴う収入や、ショッピング番組に関するスポンサー獲得が好調でその穴埋めをした形になった。同20.1%を占めるスポット収入の売上高は前年同期比4.7%減の1,109百万円とやや減収となったが、期初計画1,048百万円に対しては5.9%超と計画を達成した。コロナ禍後の通販市況が伸び悩むなか、前期に引き続き新規取引先等の開拓や過去に取引実績のあるスポンサーの掘り起こし、及び番組編成の改善によるセールス強化に注力した。同社はそれらの効果が徐々に現れているとの感触を得ており、下期に向けての業績寄与が期待される。同7.5%を占めるその他収入の売上高は前年同期比10.9%増の413百万円となり、期初計画432百万円を4.3%下回った。有料チャンネルである「BS11+」の会員増による収入や、各動画配信サービスに伴う配信事業収入、アニメ製作委員会からの出資配当収入が好調に推移し前年同期比で2ケタ成長を遂げたが、計画値にはわずかに届かなかった。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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1. 2025年8月期中間期の業績概要
2025年8月期中間期の連結業績は売上高が5,889百万円(前年同期比0.8%減)、営業利益1,159百万円(同25.0%増)、経常利益1,174百万円(同26.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益801百万円(同24.9%増)となった。2025年8月期中間期業績予想の売上高5,906百万円、営業利益957百万円、経常利益970百万円、親会社株主に帰属する中間純利益660百万円に対して売上高は0.3%の未達となったが、営業利益は21.1%超、経常利益は21.1%超、親会社株主に帰属する当期純利益は21.5%超と、各利益は計画を大きく上回って着地した。
売上面では、放送事業収入は前年同期比1.0%減収となった。主力のタイム収入においては、前年同期にあった大型スポーツ特別番組の反動減があったものの、競馬中継等の公営競技が好調なほかショッピング番組が引き続き堅調となったことから前年同期並みで着地した。スポット収入は同4.7%減とマイナスにはなったが、新規取引先となるスポンサー獲得活動が奏功し、回復傾向を見せた。その他事業収入は同10.9%の増収となった。アニメ製作委員会参画作品の出資配当収入が好調となったほか、配信コンテンツのラインナップ強化・拡充によって各配信サイトからの配信事業収入が好調に推移した。利益面では各利益共、前年同期比で2ケタの伸びを見せた。主な要因は、番組費用やスタジオ設備更新に伴う減価償却費、広告宣伝費の減少である。番組費用については、前年同期の大型スポーツ番組やレギュラー番組等の制作に要した費用の反動減や、放送月の変更に伴い費用計上が下期にずれ込んだことによるものである。広告宣伝費については、前期に引き続きコスト効率を意識した施策に基づく出稿等を行うことで、同20.8%減と改善を果たした。
2. 売上区分別の状況(個別)
売上高(個別)全体の72.5%を占めるタイム収入の売上高は、4,010百万円と前年とほぼ同水準となったが、期初計画4,165百万円を3.7%下回った。前年同期のような野球、サッカー等の大型スポーツ番組放送はなかったものの、競馬中継等の公営競技関連の番組に伴う収入や、ショッピング番組に関するスポンサー獲得が好調でその穴埋めをした形になった。同20.1%を占めるスポット収入の売上高は前年同期比4.7%減の1,109百万円とやや減収となったが、期初計画1,048百万円に対しては5.9%超と計画を達成した。コロナ禍後の通販市況が伸び悩むなか、前期に引き続き新規取引先等の開拓や過去に取引実績のあるスポンサーの掘り起こし、及び番組編成の改善によるセールス強化に注力した。同社はそれらの効果が徐々に現れているとの感触を得ており、下期に向けての業績寄与が期待される。同7.5%を占めるその他収入の売上高は前年同期比10.9%増の413百万円となり、期初計画432百万円を4.3%下回った。有料チャンネルである「BS11+」の会員増による収入や、各動画配信サービスに伴う配信事業収入、アニメ製作委員会からの出資配当収入が好調に推移し前年同期比で2ケタ成長を遂げたが、計画値にはわずかに届かなかった。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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